鬼澤忍のレビュー一覧

  • 国家はなぜ衰退するのか 権力・繁栄・貧困の起源(上)

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    ジャレド・ダイアモンドは「銃・病原菌・鉄」で文明発祥と伝播には栽培可能な穀物や家畜が反映する社会を生んだ原動力となり東西には伝播しやすく自然環境の異なる南北には伝播速度が遅いと唱えた。それは一つの強力な仮説だが本書の調査結果によると歴史的に野生の牛や豚が棲息した地域の分布はヨーロッパからアジアの非常に広い範囲に及び米の原種はインドから東南アジアにかけて広く分布している。小麦の原種も肥沃な三日月地帯だけでなく地中海東岸からイラン、アフガン、中央アジアの「スタンズ」にまで広がっている。ダイアモンド自身も「文明崩壊」で同じ島でありながら崩壊しつつあるハイチと発展を目指すドミニカの違いを書いている。ま

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    2015年02月11日
  • 滅亡へのカウントダウン(下)

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    人間、動物、植物。できれば多く生き残ってほしい。
    貧困も絶滅も生物多様性もみんな同じ根底で考えることが必要と感じた。
    ただ、人間は経済と宗教がかるむとややこしくなっていけない。否定はしないしできないけど。

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    2014年07月24日
  • 滅亡へのカウントダウン(上)

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    デリケートな問題だから言葉を尽くさなくてはいけないのは理解できるけれど、これではたくさんの人に読まれないのではないかと危惧してしまいます。

    できるだけ簡単に書かれたものが出回れば、あまり本を読まない人にも広まるのかな。広まればいいなと思います。

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    2014年07月24日
  • 国家はなぜ衰退するのか 権力・繁栄・貧困の起源(下)

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    本書の主張は極めてシンプルだ。収奪的制度をしく国家は衰退する。なぜならイノベーションへのモチベーションが起こらないから。国家を企業に置き換えるととても分かりやすいのではないかと思う。苦労してイノベーションを成し遂げたとしても、単に収奪されるだけで報奨がなければ、モチベーションが上がらないのは当然だ。では何故収奪的制度がなくならないのか。権力の掌握は富の独占を生むからだ。そうした体制において、イノベーションは既存権力を脅かす存在として排除される訳だ。これはリアルでわかりやすい。
    興味深いのは、ルーズベルトがニューディール政策を推進するために、最高裁判所判事の任命権を大統領の与える法案を通そうとし

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    2014年06月29日
  • 国家はなぜ衰退するのか 権力・繁栄・貧困の起源(上)

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    人民に労働対価が与えられないと、その国は滅んでいく。ということを、実例をいくつも挙げながら説明している。特に、アフリカ諸国での絶対的権力政治が、現状に至っていることがよくわかる。ソマリランドの無政府状態が何故続いているのかが、判りやすく書かれている。平易な言葉で書かれているが、中身が非常に濃すぎるだけに、読むのに時間がかかる。3回くらい読み直してやっと、筆者の言いたいことが判るのかもしれない。

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    2014年06月19日
  • 国家はなぜ衰退するのか 権力・繁栄・貧困の起源(上)

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    経済は政治の上にある。政治が正しく平等で安定していないと投資もできないし新しい産業は(既存の権力者に)つぶされる。で政治は民主的なほうが長続きしやすくて、王政や社会主義とかだと一時的に発展はするが継続しない。まっ100年ぐらいは持つかもしれないみたい。ソ連は持たなかったけど。
    南米やアフリカの収奪的な政治を何とかしないと経済発展や飢饉の対策はできない。
    となるとまずは地域の自治レベルでの民主制の萌芽を目指すのかな。フランス革命も三部会とかの影響もあったし。

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    2014年06月13日
  • 国家はなぜ衰退するのか 権力・繁栄・貧困の起源(下)

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    包括的制度を打ち立てた欧州がアフリカで、南米でいかに収奪的に利益を得て来たか、それが現地の独裁的体制にまるまる引き継がれてきたか、胸が苦しくなる事例のオンパレード。上巻は一気読みでしたが、下巻はページをめくるのが遅くなりました。上巻でちょっと感じた「新自由主義」を賞賛するのかな?という裏読みも、それは開発独裁の変型であるとの毅然としたスタンスでした。そういう意味では一党独裁の資本主義国、中国も成長は続かないと言い切ります。ちょうど天安門事件から25年目、黙殺の6月。

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    2020年05月06日
  • 国家はなぜ衰退するのか 権力・繁栄・貧困の起源(下)

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    ネタバレ

    世界にはなぜ豊かな国と貧しい国が存在するのか、本書は、政治・経済上の「制度」による違いがその理由であることを古代ローマから、マヤの都市国家、中世ヴェネツィア、名誉革命期のイングランド、幕末・明治期の日本、ソ連、ラテンアメリカとアフリカ諸国、現在の中国といった広範な事例を用いて説明するもの。
     これからの日本を考えると、既得権益に縛られずに、世の中のニーズに応じた創造的な技術・仕組み・取組みが自由活発に進められる社会により良く変えていくことが重要で、政治・行政としてもその基盤を作ったり、後押しすることが役割になろうと感じました。
     今後の日本、また世界を考えていく上で必読の良書です。ちなみに、筆

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    2014年05月16日
  • 国家はなぜ衰退するのか 権力・繁栄・貧困の起源(上)

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    ネタバレ

    世界にはなぜ豊かな国と貧しい国が存在するのか、本書は、政治・経済上の「制度」による違いがその理由であることを古代ローマから、マヤの都市国家、中世ヴェネツィア、名誉革命期のイングランド、幕末・明治期の日本、ソ連、ラテンアメリカとアフリカ諸国、現在の中国といった広範な事例を用いて説明するもの。
     これからの日本を考えると、既得権益に縛られずに、世の中のニーズに応じた創造的な技術・仕組み・取組みが自由活発に進められる社会により良く変えていくことが重要で、政治・行政としてもその基盤を作ったり、後押しすることが役割になろうと感じました。
     今後の日本、また世界を考えていく上で必読の良書です。ちなみに、筆

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    2014年05月16日
  • 国家はなぜ衰退するのか 権力・繁栄・貧困の起源(下)

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    2014年30冊目。

    包括的政治制度が包括的経済制度を生み出し、それによって勃興する新しい層が多元性を生み出して包括的政治制度を支える好循環がある一方で、
    収奪的政治・経済制度を持つ政権を打倒したところで、新たな政権は同じ制度を繰り返す、更には強化してしまうという悪循環も存在する。
    悪循環を断ち切り好循環へと転じる歴史的事例は確認できるものの、それは生半可なことでは起こらないという印象を受けた。

    「国家の貧しさは、エリートによって意図的に生み出される」という大きなメッセージを受け取った。
    リーダーの良し悪しが政治において決定的だとは聞いていたが、その重いが強まった。
    これからの世界の発展を

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    2014年05月06日
  • 滅亡へのカウントダウン(下)

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    本書の日本語版でアラン・ワイズマンは日本を訪問した21カ国の中で特に重要な国として取り上げている。先進国で初めての人口減に苦しみ、そしておそらく最初に少ない人口への移行を完成させる国だからだろう。ちなみに人口構成は20〜25年後に逆ピラミッドになり50年後には8千万人台にまで減る。多少の子育て支援では全く追いつかず、移民を受け入れるとしても1千万人単位が必要なのでこれも恐らく無理だろう。どうやってソフトランディングさせるかを考えるしかない。人口減には良い側面もあり例えばエネルギー需要は今の6割ほどに落ちる。脱原発はおそらく時間とともに問題なく進む。一方でインフラの維持は大問題になるはずだ。ここ

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    2014年04月30日
  • 滅亡へのカウントダウン(上)

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    1992年の地球サミット、国連環境開発会議では「気候変動枠組条約」「生物多様性条約」やアジェンダ21など持続可能性に関わる5つの重要な合意がなされた。しかし、例えばアジェンダ21では「人口動態と持続可能性」に1章を裂きながらも実施手段としては有効な方法あるいは言葉が協定案から削除されている。それが「家族計画」と「産児制限」だ。

    I=PAT(インパクト=人口x豊かさxテクノロジー)は生態学の規範となる式だが大事な点はこの式は時間とともに足し合わされるということだ。ビル・ゲイツの様な楽観派は持続可能性はイノベーションが解決する、またイノベーションで解決するしかないという。Tの値を小さくすれば人口

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    2014年04月30日
  • 国家はなぜ衰退するのか 権力・繁栄・貧困の起源(上)

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    2014年25冊目。

    わずか一枚のフェンスで区切られた「ノガレス」の北と南で大きな経済的格差が生じるのはなぜか。
    地理・気候・民族が同じ北朝鮮と韓国でこれだけ貧富が違うのはなぜか。

    国家の貧富を左右するのは「地理」「病気」「文化」ではなく、
    “収奪的”ではなく“包括的”な経済「制度」とそれを構築する政治「制度」が有るか否かだというのが、本書の主張である。

    ■「収奪的制度」:絶対主義、一部のエリートによる支配、新技術導入への渋りや妨害、商業の独占・・・etc
    ■「包括的制度」:多元的政治体制、議会の機能、イノベーション(創造的破壊)への寛容性や促進、認められた財産権・・・etc

    これらの

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    2014年04月27日
  • 滅亡へのカウントダウン(下)

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    ものすごく面白かった
    特に日本の章。かなりの違和感を感じたけど、それでも興味深かった。
    たぶんどの国の章も、その国の人が読めば若干ずれてるんだろう。

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    2014年04月25日
  • 国家はなぜ衰退するのか 権力・繁栄・貧困の起源(上)

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    ☆チャーリーおすすめの一冊!
    非常に難しい内容ではありますが、とてもためになります。活用できる部分も多く、自分に取ってはバイブルとなる1冊です。

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    2014年03月26日
  • 滅亡へのカウントダウン(上)

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    人口増加が地球のキャパシティを超えつつあることを認識している人は多いと思うが、経済成長への影響が優先され、人口抑制の議論は無視されがちです。
    本書では人口抑制が待ったなしの状況であることが多くの地域で様々な人に対して行われた取材で明らかにされています。
    世界中の政治家に読んでもらいたい一冊。

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    2014年11月09日
  • 滅亡へのカウントダウン(上)

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    滅亡へのカウントダウン/アラン・ワイズマン著(鬼澤忍訳)

     自分にとって解決できないほどの大きな規模のイシューは初めから考えないとする人も多いと思う。人口爆発の問題はそのもっともたる例であろう。しかしながらこの問題はいつまでも私たちが目をつぶっているだけでは解決できないものである。

     すでに地球の人類は70億人に達しており、今世紀中には100億人越える。いつか、増えすぎた人類によって地球の資源は使い尽くされる日がくる。しかし、我々人類は誰しもが納得できる人口抑制の方法を確立していない。

     こういった問題は将来、科学が解決してくれるものという楽観論もあると思うが、本当にそうなのだろうか。

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    2014年01月19日
  • 滅亡へのカウントダウン(上)

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    新年早々、なかなか刺激的なタイトルだが、陰謀論めいた話でもなければ、悲観論のみに終始した内容でもない。

    新しい年を迎えると、人は「おめでとう」と言う。友人や知人に赤ちゃんが誕生しても「おめでとう」と言うだろう。だが、そんな身の回りの「おめでとう」の集積が、社会や世界全体で見た時にも、本当に「おめでたい」状況になっているのか。そこには、直視しなければならない現実がある。

    ホモ・サピエンスが初めて姿を表してから、人口が10億人に到達するまでにかかった時間は20万年。その後のわずか200年余りで人口は約70億人までに膨らんだ。そしてその勢いは留まるところを知らない。もしも人類がこのまま軌道修正を

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    2014年01月05日
  • 人類が消えた世界

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    いやー、スゴい本だ!

    てっきり人類がいなくなって1年後、10年後、100年後、世界はこうなってますよーって本かと思った(巻頭のイラストはそうなってる)。
    もちろん、そういう記述はあるんだけど、この本は「人類が突然消えました」ってのをテーマに、筆者が好奇心のおもむくままに様々な分野を取材、調査する本なのだ。
    だから、テーマと関係がなくても、ついつい筆がすべる。
    カッパドキアの地下遺跡に教会や醸造所があったことなんて、テーマと直接関係ないだろ!
    しかし、それが面白い。
    読みすすめていくうちに「へー」って思う箇所がたくさん出てくる。
    こっちの知的好奇心を刺激しまくり。
    そして、筆者が言うように、未

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    2012年12月29日
  • 人類が消えた世界

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    20090911購入。読み始める。
    20091120ほとんど片道5分の電車の中だけで読み終える。生きているのがこわくなる。人間ってやはり罪深い。MOTTAINAIで生きていくしかないのかな。やっぱり、人口抑制かぁ。

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    2009年11月21日