鬼澤忍のレビュー一覧

  • それをお金で買いますか 市場主義の限界

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    お金で買えることと、買っても良いということは違う。何が良くて何が良くないのか、それぞれ自分自身で考えて生きていかなければならない。

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    2020年07月28日
  • 人類が消えた世界

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    人類がある日突然地上から消えてしまったら、この世界はどうなるのか。後に残るものはあるのか。人類のいない世界は、自然が驚くべきスピードで回復し、豊穣な世界となると予測される一方で、人類が遺した危険なもの、放射性物質や、プラスチックや、石油コンビナートなど、が危険をもたらすかもしれない。そして、それら以外に、人類が消えても残るものはそう多くはないのかもしれない。突拍子もない思い付きのようで、ちょうど再放送をしている未来少年コナンの世界のような好奇心を満足させてくれて、かつ環境問題への警鐘としても優れている。それに、主をなくした街や家、それに石油コンビナートや地下鉄といった施設がどれだけ人の手で保守

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    2020年05月13日
  • 暴力と不平等の人類史―戦争・革命・崩壊・疫病

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    過去では、大量に人が死ぬことで平等化されてきたんだよ、という話。

    富裕層に余剰の資産があるのが常で、有事にはその余剰が没収され貧困層に再分配される、という極めてシンプルな市場原理を、4つのパターン(戦争、革命、崩壊、疫病)に分けて50個くらいの事例を用いて解説している。経済書と言うより歴史書。

    めちゃめちゃ示唆に富んでいる。事例の網羅性がすごいので、過去に平等化が進んだケース、進まないケースの違いが様々な側面から示されている。

    この本から何を持ち帰るか、と言う点では難しい。あくまで歴史書であり、現代に近い話はほぼ皆無なので。ここに、技術の介在などの現代の要素を取り入れることで、自分の意見

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    2020年04月23日
  • ワーク・ルールズ!―君の生き方とリーダーシップを変える

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    ネタバレ

    リーダにはより毅然とした態度が求められる、不安や失敗に直面しても自分の原則に忠実でありつづけ、組織に対する攻撃の盾となる人が、その言葉と言動で、組織の魂を形づくる、そのような組織に人々は加わりたいと思うだろう

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    2020年04月03日
  • ゾンビでわかる神経科学

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    ゾンビ映画好きなら必読。
    と言いたいが、内容は結構真面目に巫山戯ている。
    ゾンビという架空の存在に対して無理矢理脳科学でその仕組みを解明していこうとする。
    例えて言うなら空想科学読本が最も近いだろうか。
    考察の道具となっている脳科学に関しての記述は
    いたって真面目。
    リアルな学者がリアルな学問で空想の世界を
    形作っていく。
    医学に疎い人間からすれば聞き慣れない言葉の大盛り。
    しかしこの本を読み込んでからゾンビ映画を視聴、
    あるいはゲームをプレイすれば、
    それまでとは違ったモノが見えて来るだろう。
    以前はただ状況に翻弄される一般人だったモブから
    事件の真相を究明する科学者にジョブチェンジ。
    一人

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    2020年02月18日
  • これからの「正義」の話をしよう ──いまを生き延びるための哲学

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    道徳や倫理について、様々な視点から論理を展開している。
    決っして正解はないが物の見方の側面を多方面から示唆してくれる。

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    2025年12月15日
  • それをお金で買いますか 市場主義の限界

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    組織としても個人としても向き合うべきテーマだと思う。
    まだ途中だが、お金を払う事で様々な事が腐敗していくという点は、共感する。

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    2019年09月02日
  • 暴力と不平等の人類史―戦争・革命・崩壊・疫病

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    ネタバレ

    ・注釈なども入れたら800Pほどの大作.事例紹介が多くてかなり読み飛ばせるが.

    ・不平等の発生は資本が蓄積可能になっていることが前提(狩猟採取から農耕牧畜型の生活にシフト)

    ・それは経済発展と権力者による搾取的行為により拡大した.

    ・その解消には「暴力的衝動」が必要不可欠だったと歴史が語っている.歴史を見ると戦争・革命・崩壊・疫病.

    ・しかし暴力的衝動は相対的な格差を縮めたというだけで当然,人々の死や社会の混乱を引き起こしておりこれを迎合することも難しい.

    ・人為的な,平和的な施策では不平等の解消の効果は「暴力的衝動」のそれには到底及ばない.
    政治家などの不平等解消を説得する演説も大

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    2019年08月04日
  • それをお金で買いますか 市場主義の限界

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    タイトル通り、世の中にこれをお金で買うものなのか?何が問題なのか?
    考えさせられる。
    需要と供給という経済観点だけで片付かないことが多すぎる…

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    2019年06月12日
  • それをお金で買いますか 市場主義の限界

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    ネタバレ

    値段がつかない、つけられないものにも広告や先物としての価値を見出だし、間接的に値付けされ始めている現実を問う。
    「ランナーがホームイン。セーフです。
    安全と安心の、ニューヨーク・ライフ」
    興ざめしてしまう中継中の広告が、当たり前と感じる世界になるのか。

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    2019年06月01日
  • これからの「正義」の話をしよう ──いまを生き延びるための哲学

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    正義と正義は対立する
    正義についてのミニ論文を書くことになり、中学三年の頃に読んだ本。
    今でも記憶に残っているのは、暴走列車の話である。5人を救うために1人を救うという数の原理が、状況によって異なるという話だ。一方では正しい原理でも状況が違えば、間違っている。正義とは、一言では表せないと感じさせられる。文化的背景からくる正義、宗教からくる正義、全ての正義は別の正義と対立する事で悪となる。
    自分の思考は「リバタリアン」に寄っている。自由である事が活発な「生」に繋がっていると考えている。一方で、先天的な理由によって不利益を被っている人には、その是正をすべきであると考えているため、やはり正義は一つだ

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    2023年12月26日
  • ワーク・ルールズ!―君の生き方とリーダーシップを変える

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    統計的アプローチが人事という職務において必須であることがよくわかる一冊。
    理想ではある、が、日本企業がこの水準に至るにはとてつもないハードルがあるだろうな…

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    2019年03月18日
  • それをお金で買いますか 市場主義の限界

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    お金で買えるものは何か、お金で買うべきでないものはあるか、あるとすればそれを決めるのは何か、そんなお話。
    世界では突拍子もないものに値段がついている。驚くような例がたくさん出てきた。

    一番印象に残っているのは、「薬物中毒の女性が不妊手術か長期の避妊処置を受ければ、300ドルの現金を与える」という慈善団体の話。その目的は不幸な赤ん坊の誕生を未然に防ぐこと。
    当然ながら、猛烈な批判の声がある。では何が問題なのか?と議論を深めていく。

    また、値段を設定することで、意図した効果の真逆になることもある。
    ・(イスラエル)保育園の迎えに遅刻する親が多い問題に対し、罰金制度を設けた結果、遅れる親が増えた

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    2019年02月24日
  • ゾンビでわかる神経科学

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    ネタバレ

     「ゾンビで生じる神経科学的におかしな動作」を話の種に、「人間の脳神経科学について解説する」本。
     最近流行りの「走るゾンビ」と古典的な「ゆっくり歩くゾンビ」は脳科学的には小さな差があることが示されています。あくまでも想像でしかありませんが、綿密なロジックによる説得力は圧巻でした。
     非常に面白かったのですが、もう少し図表が多いと理解が深まるような気がしました。

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    2019年01月17日
  • ワーク・ルールズ!―君の生き方とリーダーシップを変える

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    社員は基本的に善良だという信念。そして社員をオーナーのように扱う。

    自らを創業者と考え、創業者のように行動する。

    採用活動を第一に投資する。時間をかけて最高の人材だけ雇う。
    何らかの点で自分より優れた人材だけを雇う。
    マネージャーに自チームのメンバー採用を任せてはならない。

    マネージャーの意見ではなく、データに基づいて意思決定を行う。

    最善の学習方法は教えること。

    1.仕事に意味を持たせる。
    2.人を信用する。
    3.自分より優秀な人だけを採用する。
    4.発展的な対話とパフォーマンスのマネージメントを混同しない。
    5.2本のテール。上位と下位に注目する。
    6.お金を使うべき時は惜しみな

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    2018年11月23日
  • 人類が消えた世界

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    本書の内容をナショジオ・チャネルで取り上げていたのを
    見たのが、本書を知ったきっかけ。
    そして、松丸本舗に一時期本棚を出していたチンペイさん
    の選書に入っていたのが、本書を購入したきっかけ。

    もしある日この地球上から人間が消えたら、何が起きるかを
    シミュレートしてみせたもの。これは紛れもない力作だ。

    ジャンル分けすれば、ノンフィクションということになるん
    だろう。でも、何か文学的なテイストも感じられて470ページ
    という長さを飽きさせない。

    考古学、生物学、人類学、環境学、建築学など幅広い分野に
    またがった精力的な取材と著述は驚嘆もので、読み応えは
    十分。

    温暖

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    2018年11月18日
  • ワーク・ルールズ!―君の生き方とリーダーシップを変える

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    HRのイロハのイもわからないまま読んだ。

    よくグーグルの凄い点として語られる、素晴らしい制度・文化、優秀な人材はあくまで結果に過ぎない。とわかった。

    同じ企業として学ぶべきは、
    ・試練の前でも信念に従って行動すること
    ・スモールテストを繰り返して失敗を乗り越えること
    ・情報の透明性を土台に、自律、議論、挑戦を促進すること
    である。

    ●疑問点
    グーグルのミッションは道徳的であるがゆえに素晴らしい、という趣旨だった。個人的には、道徳的なミッションは誰にとっても当たり前であるがゆえに魅力的に感じないのでは?と思った。

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    2018年11月01日
  • 国家はなぜ衰退するのか 権力・繁栄・貧困の起源(上)

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    長期的な経済発展の成否を左右する要因は、政治経済制度の違いである。
    経済発展には、inclusive=包括的な政治制度(民主政治)と包括的な経済制度(開放的で公平な市場経済)との相互依存というメカニズムが存在する。
    また、良いスパイラルとは逆の、独裁政治と収奪的な経済制度との悪循環も同時に存在する。

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    2018年10月13日
  • 人類が消えた世界

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    ある日突然、地球上から人類がいなくなったら地球はどうなるのか?
    という問いに専門家の意見を中心に解答していくノンフィクション。

    文庫で450ページ以上のボリュームがあり、
    前半は人類誕生前の地球環境について解説している。
    中盤から後半はかなりネガティブな内容となっていた。

    文化的な人工物(建造物)は短期間に自然のなかでは跡形もなくなり、
    数万年以上残る主なものとして、
    ・すべてのプラスチック
    ・停止した原子力発電所から放出される放射能
    ・ダイオキシンなどの化学物質
    などが挙げられていた。

    文化的なものでも残ると思われるものもあるものの、
    ほとんどの人工物は跡形もなくなるという点の説明に終

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    2017年03月13日
  • ゾンビでわかる神経科学

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    ネタバレ

    ゾンビはもともとブードゥー教で、作られる存在らしいです。(現在は禁止されているそうですが)
     腕をだらーっとたらして、のろのろと動き、自分の意志がない状態。これがゾンビの状態ですが、この状態は、果たして脳がどういうときに、起こりうるのか。これを科学的に検証したのがこの本。
     SPAで空想科学研究所みたいなのが連載されていたが、それのゾンビ版。軽く読めて面白かったです。

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    2016年10月19日