鬼澤忍のレビュー一覧
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繰り返される戦争、決裂する和平交渉、日本人にとってあまりに複雑なイスラエル−パレスチナ問題を深掘りする本である。おそらく一読して分かる内容ではない。ただ中東の石油依存を深める日本人にとって決して避けては通れない、そして知らなくてはならない問題だ。Posted by ブクログ
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日本人には分かりにくいイスラエルという地について基本的なことから時事的な分野まで書かれている。
面積は四国程度で人口は1,000万人にも満たない小国ながら世界に対して大きな影響力を持つ国。
ナチによるホロコーストは聞き及んでいるが、その他のヨーロッパの国々からも決して歓迎されてこなかったユダヤ人のこ...続きを読むPosted by ブクログ -
ハーバードで長年政治哲学を教え、ハーバード熱血教室でも一躍有名になったサンデル氏の代表作です。本書の冒頭に書かれていますが、正義を議論するには3つのアプローチがある。それは福祉(効用)、自由、道徳である。冒頭ではどれが良い、悪いというような結論は示さず、まさにハーバード流ケースメソッドではありません...続きを読むPosted by ブクログ
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本書は、正義とは何か?という問いに対し、次の3つの視点から説明している。
①最大多数の最大幸福(効用や福祉の最大化を目的にした功利主義的な見方)
②選択の自由(市場を重視する自由至上主義的な立場と、リベラルな平等主義者とで立場が別れる)
③美徳と共通善
現代において正義をめぐる議論は、効用や自...続きを読むPosted by ブクログ -
正義を理解するためのフレームワーク(最大幸福、自由、美徳)を学べたことで、日常生活で直面する正義に関する問題への解像度が上がったように感じる。
ロールズの「無知のベール」と「格差原理」は、最近考えていた世の中の不平等への疑問にヒントを与えてくれるものだった。Posted by ブクログ -
「この国を正しく理解するための入門書」という帯のコメントがまさしくこの本の内容を表している。
第一部ではイスラエルとパレスチナ、ユダヤ人とパレスチナ人の歴史的経緯をまとめ、第二部では現在もなお残る問題点を深掘りし解説している。
著者はアメリカ在住のユダヤ人。と聞くとイスラエル贔屓の内容かと思うが、か...続きを読むPosted by ブクログ -
正義とは?の正解が書かれている本ではないが、以下の点において大変有意義な読書だった。
また随所に出てくる例はとても分かりやすい。
1. 我々が普段考える正しさが政治哲学上でどのような考えにあたるのかが良く理解できた。
2. 功利主義やリベラルと言った一般的な考え方からもう一歩進んだ視点として、他...続きを読むPosted by ブクログ -
人間社会の正しさとは何なのか。理不尽や矛盾に溢れ何を持って正義とするか、例を豊富に挙げて投げかけ、読み手に考えさせてくれる。もちろん、答えなんて載っておらず、個々の見解や解釈が、それぞれの正義。Posted by ブクログ
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有名なトロッコ問題から始まり、我々の正義とは何か?を深く考えさせてくれる一冊。
考え方として、功利主義の話や、平等主義の無知のベールの話など、様々な考え方を紹介しつつ
どう考えていくことが誰もが納得するような正義や価値観を作っていけるのか?
そうした答えに対して、多くの補助線が引いてある一冊であ...続きを読むPosted by ブクログ -
自分が政治哲学に興味をもつきっかけになった本。
サンデルの文章は分かりやすくて毎度感動する。現実に起きている問題と政治哲学を結びつけて議論していく内容となっている。例も分かりやすく、これからの世の中を考えるには最適な1冊。ただ、カントの内容は難しい。
2回目
やっばりサンデルの考えはいい。だけど、...続きを読むPosted by ブクログ -
歴史的に見て、不平等が解消されるのは(大量動員)戦争、革命、国家崩壊、疫病という非常に大きなイベントが起きたときのみで、それ以外の状況では格差はどんどん拡大していくという内容。
シンプルな内容だが、学術書としてデータ積み上げて事実を論証していく大著。Posted by ブクログ -
日本でも一時期話題になっていたマイケル・サンデル教授の書籍です。
教授は以前から新自由主義に疑問を呈する立場です。 -
めちゃくちゃ良書。
この本の思考を素直に実践すれば、間違いなく良い会社になると思う。実際、多くの会社はわかっていてもできないことが多いんだろうなと。だからこそ、抜きん出る。イケてるスタートアップは、取り入れてるし、ワークしているように聞く。(メルカリとかラクスルとか)
「大企業には無理」という言...続きを読むPosted by ブクログ -
「正義」・・子供の頃、ヒーローに憧れた私は、この言葉が好きです。
本書は、功利主義・自由主義・自律と他律・定言命法と仮言命法・・etc.の哲学用語に馴染みのない読者でも理解できるように、具体的な事例を交えながら「正義とは何だ?」を考えさせてくれます。
自分の頭では、全ての内容を理解しているとは...続きを読むPosted by ブクログ -
映画やゲームなどに登場するゾンビの行動を、神経科学で分析、脳の状態・症状を診断する内容。症状を分析していくうえで、既存の様々な脳や精神に関する病気や障害も併せて紹介されている。
入口はゾンビだが、内容は真剣な神経科学の紹介だ。様々な症例がそこそこ詳細に紹介されているが、しかしとても読みやすい。
...続きを読むPosted by ブクログ -
元グーグル人事担当上級副社長が書いたグーグルのマネジメントの基本な考え方。
著者の入社以降、6,000人から60,000人に拡大する中で
フォーチューンから「もっとも働きやすい会社」に繰り返し指名されたとのこと。
成功だけでなく失敗事例も随所に書きちりばめられております。
なお、本の半分近くを採用...続きを読むPosted by ブクログ -
考え方としては、最近読んだ「ウォーフォータレント」の内容に親しいところがあったが、失敗事例も含めて、「あのグーグル」が、どう試行錯誤し、どうしているのか、というベストプラクティスがふんだんに盛り込まれているところが良い。
本書内にもあるとおり、そこで取られている施策の大半はコストもそれほど掛からない...続きを読むPosted by ブクログ -
やはり、深い著書だった。
一つひとつの事象を突き詰めると、お金で買って良いものと良くないものがあることがわかる。
普段、そのことを意識することができない。
市場の力は、とてつもなく強い。
意識することが、大切。
市場は立派な嗜好と低俗な嗜好を区別しない。
オフセットは危機をもたらしたりもする。
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Googleのミッションだったり、透明性、権限の考え方は参考にしています。
科学的な採用手法はすごく勉強になります。Posted by ブクログ -
田端大学の課題図書という事で、オンラインサロン未加入者ですが、読んでみました。
Google人事がわかる内容になっており、Googleがここまで大きく発展したのも、バックヤードの社員が、Googleの理念と社員の発展・ライフスタイルを重視し、取り組んだことが貢献しているのでしょう。
社員一人一人が経...続きを読むPosted by ブクログ