鬼澤忍のレビュー一覧

  • 国家はなぜ衰退するのか 権力・繁栄・貧困の起源(下)

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    興味深い内容だったが、久々の翻訳ものは、読むのに苦労してしまった。

    とりあえず、選挙には行かないとと思った。

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    2025年11月02日
  • 暴力と不平等の人類史―戦争・革命・崩壊・疫病

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    この本を読みながら、平等とは何か、格差とは何か、平等と格差について、望ましい状態は何かを考えさせられた。
    本書が望む状態がクリアであれば、もっと楽しめたと思う。

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    2025年10月31日
  • 国家はなぜ衰退するのか 権力・繁栄・貧困の起源(上)

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    国がどうやって繁栄するのか、なぜ衰退するのか、を色んな角度から説明してくれる本。

    経済的な制度と政治が重要だとはわかった。文化的や地理的な説も多いが、それは違うとも言っている。日本で生まれたことは恵まれたことだなぁ、私は自由だなぁと感じられた部分もあった。今の私レベルだと「へぇ~そうなんだ〜」という感じだが、いつか何かのきっかけでこの知識を思い出せたらと思う。

    とはいえ、翻訳だと一文が長くて、なかなか読みにくい。うーん、くどいかも。内容は魅力的だから、この本をもとに池上彰さんとか日本語を平易に使ってくれる方に再編集してもらって、図録付きで出版してくれたら、と思ってしまった。もっと軽快なテン

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    2025年10月19日
  • サンデル教授、中国哲学に出会う

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    書籍の内容としては、儒教を西洋哲学、特にリベラルコミュニタリアン論争からどのように描くかというテーマで面白いが、タイトルの付け方がものすごい悪い。
    というのも、サンデル先生の登場は最初のみ。
    あとは別の著者の論文集なので。
    シンポジウムを元にしているので内容構成はしょうがないにせよ、題名がこれではミスリードすぎる。

    サンデル先生の部分は面白い。「負荷なき自我」よりもアジアの儒教的価値観は、さらに前提となる部分が"厚い"ため、この概念の一般性を高めるために引き出された問いが面白かった。
    農作物が少ないより多い方が良いということに価値中立的な観念をリベラリズム的伝統にはあるが

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    2025年10月16日
  • Chatter(チャッター)―「頭の中のひとりごと」をコントロールし、最良の行動を導くための26の方法

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    起きている時間の約1/2は内なる声とともに、今ここではなく、過去や未来や創造にさまよう。音韻ループでワーキングメモリーを働かせるため、脳内で言語系が働き続けている。感情に埋没せず、第三者視点で対話しよう。

    脳内で飛び交う言葉、半分は思考だけれど、半分はとりとめなく発せられている、ワーキングメモリー保持のための脳内会話だったなんて。ほんとに、早く知りたかったです。そして、音楽がループする現象も解明してほしい。

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    2025年10月06日
  • これからの「正義」の話をしよう ──いまを生き延びるための哲学

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    "正義"とは何か。を問う本。複数の人間を救うために一人の人間を犠牲にすることは正義なのか?といったようなありがちながら刺激的な質問に始まり、最大多数の最大幸福、自由至上、仮想的な共通正義などさまざまな理論が紹介されていく。そういった過去の人たちの考察はそれぞれに特色があって面白いとは思うものの、やはりどこか無理があるなあ。と読み進めると、アリストテレスが出てきて社会道徳が強く押し出されてくる。結局最後は正義と道徳は切り離せない。というオチになって尻すぼみな感じ。そりゃそうなんでしょうが、そこの共通認識ができず、一部の人の思想を他者に強制するようなことが起こるから、いつまでた

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    2025年09月15日
  • Chatter(チャッター)―「頭の中のひとりごと」をコントロールし、最良の行動を導くための26の方法

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    『チャッター』は、頭の中で繰り返される独り言=チャッターが、人をどれほど左右するかを示した実用書だ。自分は支配されていないと思っていても、実際には無意識に行動や判断を歪められている可能性がある。

    本書がユニークなのは、「チャッターを消そう」とは言わないことだ。むしろ距離を取り、客観的に眺め、味方につけることで行動を最良に導く方法を示している。26のテクニックは、セルフトーク、日記、未来視点からの俯瞰、他者との会話、自然や環境の力を借りる工夫など、すぐに試せるものばかりだ。

    読み進めるうちに感じるのは、チャッターは敵ではなく“育て方次第のパートナー”だということ。欲しい未来を獲得するには、チ

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    2025年08月27日
  • これからの「正義」の話をしよう ──いまを生き延びるための哲学

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    授業の教科書として、この本と出会った。この本を通じて、多くの新しい視点を得て、あたりまえだと思っていた現代の社会制度などに疑問をもち、考えることができ、知恵がついた気がする。

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    2025年08月19日
  • 技術革新と不平等の1000年史 下

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     つまり、当時のテクノロジーは、それらが排除した機会と同じだけ、労働者向けの機会も創出したのだ。これは、自動車産業における大量生産に関して見たのと同じ理由からである。通信、輸送、製造のテクノロジーの改善によって、ほかのセクターが活気づけられたのだ。だが、より大切なのは、 これらの進展は、それが起こったセクターでも新しい雇用を創出したことだ。数値制御やほかの自動機械が人間の操作者を完全に排除することはなかった。というのも、一つには、それらの機械は完全には自動化されておらず、生産を機械化するにつれて多様な追加作業が発生したためだ。


     あるレベルでは、なにが起こったのかは明らかだ。戦後の共有され

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    2025年07月12日
  • 技術革新と不平等の1000年史 上

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    進歩のバンドワゴン
     テクノロジーの進歩は共有利益をもたらすという楽観主義の根底には、「生産性バンドワゴン」というシンプルで強力な一つの考え方がある。これは、生産性を高める新しい機械や生産方法は賃金をも上昇させるという主張だ。テクノロジーの進歩につれて、バンドワゴン〔パレードの先頭を進む楽隊車)が、起業家や資本家だけでなくあらゆる人を引っ張っていくというのである。


    説得する力は絶対に堕落する
     たとえ、われわれが権力者のビジョンに行き着く可能性があるとしても、彼らのビジョンが十分に包摂的で開放的となることを、少なくとも希望することはできるだろうか?というのも、彼らが自分たちの構想を正当化す

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    2025年07月06日
  • 国家はなぜ衰退するのか 権力・繁栄・貧困の起源(下)

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    ネタバレ

    長期的な経済発展は、地理的、環境条件、社会学的要因、文化の違い、生物学的遺伝的差異でもなく、政治・経済制度の違いにある。
    包括的な政治制度と包括的な経済制度の組み合わせが必要。収奪的政治制度と包括的経済制度ではだめ。新自由主義は、その見本。

    収奪的政治制度のもとでは、破壊的イノベーションは起きても潰されやすい。既得権益を守るため。規制緩和は限界をむかえる。
    中国のような収奪的政治制度のもとでは、経済の自由度が高まっても破壊的イノベーションは起きにくいので、経済成長は持続しない。

    収奪的政治制度がデフォルト。

    長期的には、自由民主政治と資本主義は不可分。格差があっても、経済強者の交代可能性

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    2025年07月02日
  • これからの「正義」の話をしよう ──いまを生き延びるための哲学

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    「正義」という言葉はあまりピンと来ない。

    日常的に使う言葉ではないからだ。もちろん、子供向けの特撮ものや、映画のなどには「正義」の味方がたくさん登場する。それは世界制服を企む、街を破壊するなど、はっきりとした悪が存在しているからだ。その対比として、正義の味方が存在する。悪がいなければ、正義の味方の出番はない。

    改めて、「正義」という言葉を知るために辞書で引いてみると、「人の道にかなっていて正しいこと」とある。この定義であれば、ふだんの生活の中で、「正義」を選択する場面は多くあるのではないだろうか。

    駐車場から出ようとしている車に道を譲るのは正義か?
    電車でお年寄りを見かけ、席を譲るために

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    2025年05月27日
  • Chatter(チャッター)―「頭の中のひとりごと」をコントロールし、最良の行動を導くための26の方法

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    私たちはいつも、頭の中で何かをつぶやいています。「なんであんなこと言っちゃったんだろう」「明日の会議、うまくいくかな」――そんな“ひとりごと”が止まらなくて疲れた経験は誰しもあると思います。

    この本『Chatter』は、その頭の中の声=“チャッター”とうまく付き合うための方法を教えてくれる本です。

    著者は心理学者のイーサン・クロス。研究者らしい視点で「チャッターがどんなときに暴走して、私たちを不安や迷いに引きずり込むのか」を解き明かしつつ、現実的な対処法を26個、具体的に紹介してくれます。

    たとえば、自分のことを「名前で呼んでみる」だけで気持ちが整理できたり、思考の整理に役立つすぐに試せ

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    2025年05月24日
  • 技術革新と不平等の1000年史 下

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    ネタバレ

    解説より
    自由な市場経済、リベラルな政治は実現と維持は困難。アラブの春、ポピュリズムの台頭、排外主義の台頭。
    経済成長とは、量的拡大だけでなく、質的拡大が必要。新しいもの、新しい生産方式など。
    テクノロジーの生まれる環境は、制度やビジョンによって形作られる。
    技術革新が包括的か搾取的か、多面的に見る必要がある。
    高度成長は、見えざる手に導かれたのではなく、労働運動の結果、社会保障制度の充実と福祉国家体制の確率がなければ生まれなかった。
    分配の不平等が解決しなければ、経済の発展はない。
    データ所有権のアイデアで格差の解消ができるかもしれない。

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    2025年05月09日
  • Chatter(チャッター)―「頭の中のひとりごと」をコントロールし、最良の行動を導くための26の方法

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    「内なる声」との付き合い方入門編。距離の取り方を学ぶにはいいが、内なる声との付き合い方を自分で設計したいと思う人には物足りなさが残る。「そもそもなぜこんな声がうまれるのか?」「どうしたら思考を味方にできるのか?」と考えたい人には、この本のアプローチは若干受け身すぎる印象。巻末のツールボックス紹介も少し外付け感が否めない。「なぜ?」で深掘りしまくりたい私のような人間には物足りなかった。ただ、悩みや迷いを「一歩引いて見る」入り口としては価値がある一冊。

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    2025年04月13日
  • Chatter(チャッター)―「頭の中のひとりごと」をコントロールし、最良の行動を導くための26の方法

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    心理学の言葉で、セルフモニタリングという手法がある。
    自分の言動や状況を客観的に観察・記録する手法で、ストレス管理や健康習慣の改善ができるというもの。

    本書では、仮に強烈なストレス状態に遭ったときに、自分を客観的に見ることができるかが、そのストレスに遭遇している状況をポジティブ捉えるか、ネガティブに捉えるか、その後の行動の判断まで影響していることを示唆しており、自分を客観的に見ることができれば、その状況や状態を改善することが期待できるとのこと。

    私は思う、自分の中にある辛い感情や体験を自分の中だけに留めていることは不健康だと。
    だから、紙ノートに手書きで書き出すことを私もおすすめする。

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    2025年03月17日
  • 実力も運のうち 能力主義は正義か?

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    言葉が難解で時間をかけて読みました。努力したから結果が出たんだと言われたこと、思ったことがあるはず。でも、そんな実力主義だと、努力できる環境ではなかった人にとって平等ではないのでは?という感じの内容だったと捉えています。だから、頑張れる環境であったことに感謝できる謙虚さをもちなさいということだった気がしますが、、、言葉が難解できちんと読めているか怪しいです。

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    2025年03月02日
  • それをお金で買いますか 市場主義の限界

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    自分の周りにある様々な"お金に結びつくもの"(例えば広告や企業のロゴなど)やビジネスモデルについて、社会へ浸透させる上での限界点を考察した一冊。

    経済的に見ると合理的な事が人間の感情によって不合理になっていく様子が書かれており、どこまでだったら自分らの生活に入り込んでも大丈夫か、お金お金し過ぎて気分を悪くする人が増えないかなど、社会へのお金(ビジネス)の訴え方について、社会/個人とのバランスが非常に大事であることを改めて考えさせられた。

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    2025年02月22日
  • 国家はなぜ衰退するのか 権力・繁栄・貧困の起源(上)

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    ネタバレ

    支配層が既得権益を守るために制度を閉鎖的にし続ける限り、経済発展は阻害され、貧困と停滞の悪循環から抜け出せない。どんなに資源が豊富でも経済的に発展できないのは収奪的制度のせい。名誉革命によって国王より議会になったイギリスは産業革命の土台を築いた、という論理を繰り返してる。まあそういう考えもあるとは思うが、この論理が必ずしも貧困の国が作られる正解ではないと思った。

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    2025年02月18日
  • Chatter(チャッター)―「頭の中のひとりごと」をコントロールし、最良の行動を導くための26の方法

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    独り言や頭の中の反芻が及ぼすstudy basedな本。前半の方はかなり面白く、脳内独り言が自分の過去や未来を(改変込みで)形成しているという点が印象的。途中からは割と普通。

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    2025年02月09日