鬼澤忍のレビュー一覧

  • 技術革新と不平等の1000年史 上

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    進歩のバンドワゴン
     テクノロジーの進歩は共有利益をもたらすという楽観主義の根底には、「生産性バンドワゴン」というシンプルで強力な一つの考え方がある。これは、生産性を高める新しい機械や生産方法は賃金をも上昇させるという主張だ。テクノロジーの進歩につれて、バンドワゴン〔パレードの先頭を進む楽隊車)が、起業家や資本家だけでなくあらゆる人を引っ張っていくというのである。


    説得する力は絶対に堕落する
     たとえ、われわれが権力者のビジョンに行き着く可能性があるとしても、彼らのビジョンが十分に包摂的で開放的となることを、少なくとも希望することはできるだろうか?というのも、彼らが自分たちの構想を正当化す

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    2025年07月06日
  • 国家はなぜ衰退するのか 権力・繁栄・貧困の起源(下)

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    長期的な経済発展は、地理的、環境条件、社会学的要因、文化の違い、生物学的遺伝的差異でもなく、政治・経済制度の違いにある。
    包括的な政治制度と包括的な経済制度の組み合わせが必要。収奪的政治制度と包括的経済制度ではだめ。新自由主義は、その見本。

    収奪的政治制度のもとでは、破壊的イノベーションは起きても潰されやすい。既得権益を守るため。規制緩和は限界をむかえる。
    中国のような収奪的政治制度のもとでは、経済の自由度が高まっても破壊的イノベーションは起きにくいので、経済成長は持続しない。

    収奪的政治制度がデフォルト。

    長期的には、自由民主政治と資本主義は不可分。格差があっても、経済強者の交代可能性

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    2025年07月02日
  • これからの「正義」の話をしよう ──いまを生き延びるための哲学

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    「正義」という言葉はあまりピンと来ない。

    日常的に使う言葉ではないからだ。もちろん、子供向けの特撮ものや、映画のなどには「正義」の味方がたくさん登場する。それは世界制服を企む、街を破壊するなど、はっきりとした悪が存在しているからだ。その対比として、正義の味方が存在する。悪がいなければ、正義の味方の出番はない。

    改めて、「正義」という言葉を知るために辞書で引いてみると、「人の道にかなっていて正しいこと」とある。この定義であれば、ふだんの生活の中で、「正義」を選択する場面は多くあるのではないだろうか。

    駐車場から出ようとしている車に道を譲るのは正義か?
    電車でお年寄りを見かけ、席を譲るために

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    2025年05月27日
  • Chatter(チャッター)―「頭の中のひとりごと」をコントロールし、最良の行動を導くための26の方法

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    私たちはいつも、頭の中で何かをつぶやいています。「なんであんなこと言っちゃったんだろう」「明日の会議、うまくいくかな」――そんな“ひとりごと”が止まらなくて疲れた経験は誰しもあると思います。

    この本『Chatter』は、その頭の中の声=“チャッター”とうまく付き合うための方法を教えてくれる本です。

    著者は心理学者のイーサン・クロス。研究者らしい視点で「チャッターがどんなときに暴走して、私たちを不安や迷いに引きずり込むのか」を解き明かしつつ、現実的な対処法を26個、具体的に紹介してくれます。

    たとえば、自分のことを「名前で呼んでみる」だけで気持ちが整理できたり、思考の整理に役立つすぐに試せ

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    2025年05月24日
  • 技術革新と不平等の1000年史 下

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    解説より
    自由な市場経済、リベラルな政治は実現と維持は困難。アラブの春、ポピュリズムの台頭、排外主義の台頭。
    経済成長とは、量的拡大だけでなく、質的拡大が必要。新しいもの、新しい生産方式など。
    テクノロジーの生まれる環境は、制度やビジョンによって形作られる。
    技術革新が包括的か搾取的か、多面的に見る必要がある。
    高度成長は、見えざる手に導かれたのではなく、労働運動の結果、社会保障制度の充実と福祉国家体制の確率がなければ生まれなかった。
    分配の不平等が解決しなければ、経済の発展はない。
    データ所有権のアイデアで格差の解消ができるかもしれない。

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    2025年05月09日
  • Chatter(チャッター)―「頭の中のひとりごと」をコントロールし、最良の行動を導くための26の方法

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    「内なる声」との付き合い方入門編。距離の取り方を学ぶにはいいが、内なる声との付き合い方を自分で設計したいと思う人には物足りなさが残る。「そもそもなぜこんな声がうまれるのか?」「どうしたら思考を味方にできるのか?」と考えたい人には、この本のアプローチは若干受け身すぎる印象。巻末のツールボックス紹介も少し外付け感が否めない。「なぜ?」で深掘りしまくりたい私のような人間には物足りなかった。ただ、悩みや迷いを「一歩引いて見る」入り口としては価値がある一冊。

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    2025年04月13日
  • Chatter(チャッター)―「頭の中のひとりごと」をコントロールし、最良の行動を導くための26の方法

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    心理学の言葉で、セルフモニタリングという手法がある。
    自分の言動や状況を客観的に観察・記録する手法で、ストレス管理や健康習慣の改善ができるというもの。

    本書では、仮に強烈なストレス状態に遭ったときに、自分を客観的に見ることができるかが、そのストレスに遭遇している状況をポジティブ捉えるか、ネガティブに捉えるか、その後の行動の判断まで影響していることを示唆しており、自分を客観的に見ることができれば、その状況や状態を改善することが期待できるとのこと。

    私は思う、自分の中にある辛い感情や体験を自分の中だけに留めていることは不健康だと。
    だから、紙ノートに手書きで書き出すことを私もおすすめする。

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    2025年03月17日
  • 実力も運のうち 能力主義は正義か?

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    言葉が難解で時間をかけて読みました。努力したから結果が出たんだと言われたこと、思ったことがあるはず。でも、そんな実力主義だと、努力できる環境ではなかった人にとって平等ではないのでは?という感じの内容だったと捉えています。だから、頑張れる環境であったことに感謝できる謙虚さをもちなさいということだった気がしますが、、、言葉が難解できちんと読めているか怪しいです。

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    2025年03月02日
  • それをお金で買いますか 市場主義の限界

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    自分の周りにある様々な"お金に結びつくもの"(例えば広告や企業のロゴなど)やビジネスモデルについて、社会へ浸透させる上での限界点を考察した一冊。

    経済的に見ると合理的な事が人間の感情によって不合理になっていく様子が書かれており、どこまでだったら自分らの生活に入り込んでも大丈夫か、お金お金し過ぎて気分を悪くする人が増えないかなど、社会へのお金(ビジネス)の訴え方について、社会/個人とのバランスが非常に大事であることを改めて考えさせられた。

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    2025年02月22日
  • 国家はなぜ衰退するのか 権力・繁栄・貧困の起源(上)

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    支配層が既得権益を守るために制度を閉鎖的にし続ける限り、経済発展は阻害され、貧困と停滞の悪循環から抜け出せない。どんなに資源が豊富でも経済的に発展できないのは収奪的制度のせい。名誉革命によって国王より議会になったイギリスは産業革命の土台を築いた、という論理を繰り返してる。まあそういう考えもあるとは思うが、この論理が必ずしも貧困の国が作られる正解ではないと思った。

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    2025年02月18日
  • Chatter(チャッター)―「頭の中のひとりごと」をコントロールし、最良の行動を導くための26の方法

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    独り言や頭の中の反芻が及ぼすstudy basedな本。前半の方はかなり面白く、脳内独り言が自分の過去や未来を(改変込みで)形成しているという点が印象的。途中からは割と普通。

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    2025年02月09日
  • 技術革新と不平等の1000年史 上

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    ネタバレ

    AI等の技術革新から労働者は守れるか?等の問題を、過去の歴史や現代の例を挙げてこれからの視点を教えてくれる実用書。

    限界生産性等ワードや重要な部分はボールペンでライン引きながら読んでます。

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    2025年01月01日
  • 国家はなぜ衰退するのか 権力・繁栄・貧困の起源(上)

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    世界にはなぜ豊かな国と貧しい国が存在するのか?
    ー上記の問いに答える鍵は、地理でも、気候でも、文化でも、あるいは為政者の無知でもない。問題なのは、政治・経済上の「制度」なのだ。

    ・・・表紙見開きに書かれているこの内容について、詳細に検証している本。
    ノーベル経済学賞受賞、おめでとうございます。

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    2024年11月02日
  • イスラエル 人類史上最もやっかいな問題

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    和平は友人とではなく、まったく共感できない敵と結ぶものだ。
    — イツハク・ラビン(イスラエル元首相)


    パレスチナ問題に関する歴史と論点について説明した本です。全体を通して、上記のラビン氏による言葉の正しさと難しさが伝わって来ました。

    本レビューを書いている2024年10月時点で、パレスチナ問題は悪化の一途を辿っており、ニュースで目にしない日はありません。私は背景について、非常に曖昧な知識しかなく、何が事態をこれ程までに深刻化させているのか分からなかった為、本書を手に取りました。2021年に出版された為、最近の事情については触れられておりませんが、それでも多くの学びがありました。
    また、言

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    2024年10月05日
  • 実力も運のうち 能力主義は正義か?

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    成功や失敗が単に個人の努力や能力だけでなく、運や環境の影響を大きく受けていることに気づかされた。私たちはしばしば、「努力すれば報われる」という信念に基づいて、成功者を称賛し、失敗者に自己責任を負わせる傾向があるが、この考え方には盲点があるというサンデルの指摘は、価値観を見直すきっかけとなった。

    特に印象に残ったのは、教育や経済システムが不平等を助長し、一部の人々に有利な立場を与えているという点。社会において成功を手にするための機会が平等でないことは、実力主義の名のもとに隠されている不公平さを浮き彫りにしている。これに対して、どのように公正な社会を構築していくべきか、考えるべき課題は多いと感じ

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    2024年09月16日
  • 技術革新と不平等の1000年史 下

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    教育のことも少しは書いてあったが実例が書かれておらず、抽象的なものであった。AIの章ではきたいしたがそれほど学生の役に立つとは思われなかったのがざんねんである。

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    2024年08月31日
  • ワーク・ルールズ!―君の生き方とリーダーシップを変える

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    グーグルの人事担当上級副社長が2015年に出版したグーグルでの人事制度を通じた人事の本。人事担当になったらもう一回読もう(ならないけど)。
    1.仕事に意味を持たせる
    2.人を信用する
    3.自分より優秀な人だけを採用する
    4.発展的な対話とパフォーマンスのマネジメントを混同しない
    5.2本のテールに注目する
    6.カネを使うべき時は惜しみなく使う
    7.報酬は不公平に払う
    8.ナッジ きっかけづくり
    9.高まる期待をマネジメントする
    10.楽しもう

    失敗の話は考えさせられた。価値観によって動く組織のマネジメントの問題は「あなたが腕を振り回す権利は、誰かの鼻のあるところで終わる」すなわち言論の自由と

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    2024年08月28日
  • イスラエル 人類史上最もやっかいな問題

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    歴史と現時点での問題を探る。日本とイスラエルとはあまりなじみがないが、この本によればアメリカにおけるユダヤ人はかなり重量らしい。それでイスラエルが間接的に日本にも無視できないという話になる。この本には日本には言及はもちろんないが、その歴史を知るだけでもタメになる本だった。

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    2024年07月26日
  • 実力も運のうち 能力主義は正義か?

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    著者が哲学者だけあって正直言い回しが難解でわかりにくかった。
    ただ伝わってきたのは、人間はそれが身体的なものであれ経済的なものであれ持って生まれて得たものにかなり左右される事。
    著者もいろいろ提案してるけどそのうちの何割かでも世に(主に大学に)適用されれば良いな。

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    2024年06月28日
  • ワーク・ルールズ!―君の生き方とリーダーシップを変える

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    やはり、翻訳本は、頭にスッと入ってこないので、、、良いことが書いてあるのはわかるのだが、苦手。。。

    いろいろな工夫、事例、成功例、失敗例が書かれているけど、、、
    結局、世界で一番優秀な人が集まり、世界で一番給与体系が良い会社なんだから、うまくいって当たり前だし、、、って思ってしまった。。

    自分の理解度不足。。

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    2024年06月08日