鬼澤忍のレビュー一覧

  • サンデル教授、中国哲学に出会う

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    マイケル・サンデルそのものではなく、オマージュというか、マイケル教授の思想、論文を学者が講評しているような内容だ。詩的、いやまさに哲学という事だが、中国の故事に触れ、アジア的な価値観の源泉も辿るような感覚もある。

    例えば、「礼」の具体的事象。通勤の途中で通り掛かる人におはようと言って微笑み、その人が同じように挨拶を返してくれれば、二人はお互いに前向きな姿勢を徐々に高め、相手を気遣うようになる。相互に親切であろうとする心構えができるであろう。儒教の理想はこのような「礼」の実践を通じて同胞への気遣いや情を養うこと。

    孔子は我々が刑法を頼りに社会を管理すればトラブルを避けられるかもしれないが「恥

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    2022年12月17日
  • 国家はなぜ衰退するのか 権力・繁栄・貧困の起源(上)

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    世界には豊かな国(地域)と貧しい国(地域)があるが、それらを隔てる境界線が「包括的な政治・経済制度」か「収奪的」かの違いにある、という主張。「包括的」という言葉の意味するところは、自由主義や民主主義、多元主義といったイデオロギーを重視する政治であり、私有財産や市場経済を重視する経済制度を指す。

    別に目新しくはない。日本の歴史教科書にはこの手のメッセージがすでに散りばめられている。啓蒙思想、西洋史観と言って良いかもしれない。実際に本書には「収奪的な政治・経済制度から包括的なものにうまく変革できた成功例」として明治維新が紹介されているが、深みは学校で学ぶ程度のものだった。でも本書には範囲の広さが

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    2022年08月24日
  • これからの「正義」の話をしよう ──いまを生き延びるための哲学

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    NHK『ハーバード白熱教室』で放送され、人気となった本。
    正義は物事を評価する正しい方法に関わる。とにかく難しい。

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    2022年08月11日
  • それをお金で買いますか 市場主義の限界

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    それをお金で買いますか?汎用的なものかと思ったが、市場にウェイトのある本でした。日本というより世界向け。期待のベクトルが違かったので星三つです。

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    2022年03月27日
  • ワーク・ルールズ!―君の生き方とリーダーシップを変える

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    Google
    夢のようなマネジメントだが、資金があるからこそ。中小企業はもっと創意工夫しなければならない。

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    2021年06月13日
  • 暴力と不平等の人類史―戦争・革命・崩壊・疫病

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    まず、本書については一言で言うと、
      『重い』(物理的にも、内容的にも)
    ということに尽きる。

    人類の歴史が始まって以来、人類の歴史は
      持つ者と持たざる者との歴史
    であると言って良いと思う。

    本書をざっと読んでみて、平等を実現することがどれほど難しいということかが改めて確認できた。

    農耕生活が始まる以前の
      狩猟採取生活
    が人類が最後に経験した平等であったのかもしれない。

    本書で論じられる人類を平等化をさせる可能性のある四騎士
      〇戦争
      〇革命
      〇崩壊
      〇疫病
    のうち、本当の意味である一定の社会を平等化できたのは
      〇戦争→大量動員戦争である第二次世界大戦
      

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    2021年05月23日
  • それをお金で買いますか 市場主義の限界

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    ネタバレ

    「金で買えないもの、買えるが買うべきでないものはどこに線引きされるべきか」
    ハーバード大学名物教授による市場主義の問題提起。

    ・良かった点
    2012年出版。世相を見るに慧眼だなーと。日本はアメリカより10年遅れる、とよく聞くけど予言書みたいな現実に「おわ~~」と呻きながら読む。「金が全てじゃねぇが、全てに金が必要だ」って漫画にもあったよなー。

    ・よくなかった点
    「ファストトラック」「インセンティブ」「非市場的規範」「商業主義」・・・問題の根っこは同じなので早めにまとめに入ってほしいのですが結構堂々巡りしていて長い。あと多分「お金で買えない道徳的・市民的善というものがあるべき」という論旨なん

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    2021年03月16日
  • 暴力と不平等の人類史―戦争・革命・崩壊・疫病

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    不平等・平等化について
    歴史的なデータから分析している

    最近のITが発達している社会では
    同様なことが起きても
    また違った展開になるのかな

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    2021年01月07日
  • 暴力と不平等の人類史―戦争・革命・崩壊・疫病

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    歴史上のエビデンスから文明が平等化を平和裏に進めたことがないという事実は暗澹たる気にもなる。徳川~戦争~戦後処理にかけての日本への言及も多く非常に興味深い。

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    2020年12月31日
  • 人類が消えた世界

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    環境読本。
    ここまで読むのに時間かかった本、久しぶり。

    見知らぬ土地、見知らぬ用語が次々に出てきて中々文章を脳内でイメージに置き換えられず苦戦。合間に出てくる絶滅動物にいちいち興味が湧いてネットでググっては「へえ~こんなんいたんだ」と想いを馳せる繰り返し。

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    2020年10月10日
  • それをお金で買いますか 市場主義の限界

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    ネタバレ

    なかなか難解な一冊でした。

    社会経済と道徳をどう考えるかというのが本書の大きなテーマ。

    その中で、第1章では「行列に割り込む」、第2章では「インセンティブ」、第3章では「いかにして市場は道徳を締め出すか」、第4章では「生と死を扱う市場」、第5章では「命名権」を例にあげ、経済学的に金銭でそれを購入することと、道徳的にそれはどうかということを論じている。

    奥が深すぎる。

    説明
    内容紹介
    国民的ベストセラー『これからの「正義」の話をしよう』のサンデル教授、
    待望の最新刊登場! 現代最重要テーマに、教授はどう答えるか?


    結局のところ市場の問題は、実はわれわれがいかにして共に生きたいかと

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    2020年10月03日
  • ワーク・ルールズ!―君の生き方とリーダーシップを変える

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    p406
    部活動ないな〜
    作ってもいいかも、何かを学ぶ会

    p420
    コロナ禍でのgoogleオフィスのあり方は?

    p426
    社員の生活の負担を減らす

    社員が死亡した際の制度:配偶者やパートナーを会社として支える

    産休中も給与やボーナスを支払う

    p331
    デリバレイト・プラクティス(熟考した練習)
    似たような小さなタスクを繰り返し、即座にFBや修正、実行を加える練習
    ・今日の目標は?
    ・今日どうだった?
    ・何を学んだ?
    ・変えるところと変えないところを確認しあう

    >1on1についてのnoteさがしてみよう
    >1on1のコツとしていいかも


    p339
    G2G(グールラーtoグーグラー

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    2020年09月23日
  • 暴力と不平等の人類史―戦争・革命・崩壊・疫病

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    ネタバレ

    「数千年にわたり、文明のおかげで平話裏に平等化が進んだことはなかった。既存の秩序を破壊し、所得と富の分配の偏りを均し、貧富の差を縮めることに何より大きな役割を果たしたのは、暴力的な衝撃だった。」

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    2020年02月16日
  • 暴力と不平等の人類史―戦争・革命・崩壊・疫病

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    平等だった人間の狩猟採集社会は、農耕・牧畜で余剰生産と蓄積が可能になったことで、不平等化した。社会のしくみはレントとして不平等を維持・増加させる。過去、不平等を大きく減らしたのは、近代の戦争・革命や社会の崩壊・疫病、大きな厄災なしに起きたことはない。

    如何に富を増やすかというテーマの本ばかり読んできたので、いかに不平等を減らすかという視点が新鮮でした。というか、いかに世の中、不平等に向けて染まっているか、ということを再認識しました。

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    2019年07月22日
  • ワーク・ルールズ!―君の生き方とリーダーシップを変える

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    Googleの人事責任者が採用、育成、評価について、語った本。

    Googleの全てを完全オープンに、という訳にはいかないようだが、
    それでも結構、通常であれば「社外秘」にしてもいいようなところまで、
    オープンにしてくれている。

    「会社」という場所で一度でも働いたことのある人なら、
    誰もが「ウチの会社のこの部分、おかしくない??もっとこうすればいいのに」と感じたことがあるはず。
    Googleなら、全てとは言わないけれど、大体の部分で、そういった「おかしいところ」が解消されているように感じた。
    少なくとも、自分が「もっとこうなっていれば、会社はよりよくなるのではないか?」と感じた部分は、
    大抵

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    2019年06月12日
  • サンデル教授、中国哲学に出会う

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     中国の儒家とサンデル哲学の出会いをまとめた本。
     中国の新経済体制での富裕層の躍進は、その背景に儒家思想での家族主義が暗に正当化され、ある意味、無節操に共産党一党体制のもとで一部の体制に近い国民の間で、助長されているのではないかと思ってしまう。
     一方、新自由主義経済で躍進する国、あるいは、自国ファーストが叫ばれる保護主義に傾斜する国でも、あるべき姿が失いつつある。
     異文化哲学の比較を通して、あるべき姿を、人々の生のあり方を考えるのは大切であり、サンデル教授のそのような姿勢に共感する。

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    2019年06月11日
  • ワーク・ルールズ!―君の生き方とリーダーシップを変える

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    「働きやすい会社」「働きたい会社」「すばらしい制度のある会社」「最もイノベーティブな会社」など、多くの賞賛を得ているグーグルの人事トップが、同社の人事制度についてとても詳しく書いている。これは、HR担当の方にはとても参考になるのではないか。また、組織のリーダーにとっても多くの学びがあると思う。基本的には、人を信じ、あらゆる情報を共有し、任せること。より良い状態とはどういうものか一人一人が当事者意識を持つこと。間違いはすぐに正すこと。

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    2019年04月06日
  • ワーク・ルールズ!―君の生き方とリーダーシップを変える

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    Googleの人事(採用、育成、評価)の本。

    『How Google Works』とかなりかぶっている感じ。もちろん著者も違うし中身を流用しているわけではないが、Googleの文化の紹介や採用のあたりは内容的には同じなので、なんか前にも読んだなという印象を受ける。

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    2019年03月31日
  • ワーク・ルールズ!―君の生き方とリーダーシップを変える

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    Googleの人事担当 ラズロ・ボックがGoogleの人事について書いた本。Googleだからこそ成り立っている部分もあり、少し綺麗事に過ぎる部分もある。

    例えばラズロ・ボックはマイクロマネジメントを禁じている。マネージャーの意見でなくfactに基づく事。それは恐らく優秀な人材を獲得をしているところと放出に思いっきり差をつけているところとセットになってくる。部下の失敗は上司の失敗であり、それ故にマイクロマネジメントを上司はしがちだ。

    とはいえ他企業のリーダーも昭和型のリーダーでなく未来型のリーダーになる為に参考になる所はある。

    ラズロ・ボックはGoogleに入る前にGEに在籍している。G

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    2018年12月02日
  • ワーク・ルールズ!―君の生き方とリーダーシップを変える

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    グーグルのピープルオペレーション担当副社長が明かす、グーグルにおける人事活動のすべて。人財の採用、褒賞、昇進などグーグル独特とは言えないが、一般的でない実施事項が満載。グーグルらしさの源泉はここから生じるのかな?と思った。

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    2018年11月12日