作品一覧

  • 国家はなぜ衰退するのか 権力・繁栄・貧困の起源(上)
    4.1
    1~2巻1,540円 (税込)
    世界にはなぜ豊かな国と貧しい国が存在するのか? 『銃・病原菌・鉄』のジャレド・ダイアモンド、ノーベル経済学賞の歴代受賞者が絶賛する全米ベストセラー! 上記の問いに答える鍵は、地理でも、気候でも、文化でも、あるいは為政者の無知でもない。問題なのは政治・経済上の「制度」なのだ。 ジョン・ベイツ・クラーク賞を受賞したMIT教授のダロン・アセモグルと、気鋭のハーバード大学教授ジェイムズ・A・ロビンソンが、15年に及ぶ共同研究の成果をもとに国家の盛衰を決定づけるメカニズムに迫る。本書から明らかとなるのは―― ○メキシコとアメリカの国境で接する2つのノガレス、韓国と北朝鮮、ボツワナとジンバブエ――これほど近いのに発展の度合いに極端な差があるのはなぜなのか? ○現在の中国はこのまま高度成長を続け、欧米や日本を圧倒するのか? ○数十億人の人々を貧困の連鎖から脱出させる有効な方法はあるのか? etc. 古代ローマから、マヤの都市国家、中世ヴェネツィア、名誉革命期のイングランド、幕末・明治期の日本、ソ連、ラテンアメリカとアフリカ諸国まで、広範な事例から見えてくる繁栄と衰退を左右する最重要因子とは? 21世紀の世界を理解する上で必読の新古典、待望の邦訳。

ユーザーレビュー

  • 国家はなぜ衰退するのか 権力・繁栄・貧困の起源(下)

    Posted by ブクログ

    国家が繁栄するための必要条件がわかりやすく説明されています。多様性の高い包括的政治制度と、所有権の侵されない包括的経済制度が重要。この2つの制度の上で、創造的破壊が繰り返されて、繁栄に繋がっていきます。今の日本は、ちょっとヤバいかな。創造的破壊がされない。中国よりはマシですが。今後の中国が凋落していく様子をしっかりと見届けたらと、思っています。

    0
    2024年12月28日
  • 国家はなぜ衰退するのか 権力・繁栄・貧困の起源(上)

    Posted by ブクログ

    絶対主義的な政治制度は経済的に発展しない。包括的な政治制度を目指すべき。創造的破壊を恐れてはいけない。所有権の保証、大切。

    0
    2024年12月07日
  • 国家はなぜ衰退するのか 権力・繁栄・貧困の起源(上)

    Jie

    購入済み

    例が細かく多様

    言ってしまえば、核心は変わらず様々なケーススタディで繰り返し主張への説得力を固めていく形。でもそのケース内容が細かくて、じわじわと教養も広がって、既存の知識と結びついていく感じがして読みがいもあるし、主張内容も納得。

    1
    2024年11月30日
  • 国家はなぜ衰退するのか 権力・繁栄・貧困の起源(上)

    000

    購入済み

    ローマ人の物語の併読を推奨

    民主政、共和政が過度にお気に入りの様子なので、少しおかしなこと言ってるのではないの、
    みたいなとこもあります。
    塩野先生のローマ人の物語で裏をとってください。
    ローマは、王政、共和政、帝政、東西に分割、西、東の順番に消失になります。
    ライン河、ドナウ河の南西部が最盛期の領土で、ルーマニア、当時はダキア、ローマニアと発音すべき気もします。
    領土的には出っ張りもあります。
    共和制で協議しちゃうと決定するのに時間がかかる、戦争仕掛けられて対応の協議に時間がかかるのとか、まずいと思いますし、
    仕掛けた場合も同様です。そこで頭にいる皇帝が速やかに仕切るようにしたのが帝政ローマ。
    初めの約200年はパスク

    0
    2024年11月01日
  • 国家はなぜ衰退するのか 権力・繁栄・貧困の起源(下)

    Posted by ブクログ

    社会の繁栄と貧困の差は、政治と経済の制度の違いによって生まれたと説明する。

    多数の資源を少数が搾り取る収奪的制度では、所有権が保護されず、経済活動のインセンティブも与えられない。少数は、自らの利益のために収奪的制度を維持し、手に入れた資源を利用して政治権力を強固にする。収奪的制度の下でも、政治的中央集権化化によって、ある程度の成長が可能だが、創造的破壊によるイノベーションが起こらないため、成長には限界がある。また、政治権力をめぐって闘いが発生するため、社会は不安定になる。

    包括的政治制度では、政治権力が幅広く配分され、法と秩序、所有権の基盤、包括的市場経済が確立される。有史以来、収奪的制度

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    2018年10月31日

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