柏葉幸子のレビュー一覧
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ネタバレ買ってしまったー。文庫はもってるんだが、霧の向こうのふしぎな町以外は読んだことなかったから、まあいっか、表紙の色がほんっとに綺麗なので、愛蔵版だしね、本棚にあると素敵だしね。
まずは霧の向こうの不思議な町。
何度となく読んだのに、細かいとこをすっかり忘れていた。読みながら思い出した。太らないお菓子、しゃべるオウム。皿に変えれられてた王子、これはオズからかなー。
必要とする人にはすっごく近い魔法使いの子孫の町。
こっちの方が古いけど、ピコットばあさん、湯婆婆みたい。ジブリで千と千尋が一番好きなんだけど、その源泉はここにあったのかも。
この夏ゆっくり読もう。
お話はあとふたつ。
「地下室から -
Posted by ブクログ
冒頭のシーンはあの震災を思い起こさせるので、まだその話が難しい人はもう少したってから読む方が良いかも。
血縁関係もない偶然居合わせたおばあちゃんと女性と女の子が共同生活を初めて一つの家族になっていく物語。
老人介護施設に入居する為に東野から移動してきたおばあちゃん。
DV夫から逃げ出した女性。
両親を亡くし声が出なくなった状態で歓迎されていない親戚の所に預けられる為にやって来た女の子。
同じ日に着いた土地で大震災に見舞われ・・・ってかなり重い始まり方。
でも、このおばあちゃんはとても不思議なおばあちゃんで、
思いもよらない知り合いが。
成り行き上名前を偽りそんなおばあちゃんと一緒に暮らし始 -
Posted by ブクログ
小学生のまひるは夏休みの間、美術館の館長のアルバイトをすることになった。そこには美術品の中から出て来たおばけがいるのだった。美術館を取り壊されないようにするため、まひるとおばけたちは行動を開始するのだった。
美術館って子どもにはなかなか面白くない場所なんですよね。静かにしなさい。走ってはいけません。絵を見ていて感じたことがあって、それを周りの人に伝えようとしても「しーっ!」って黙らされてしまう。そんな子どもにとって縁遠い美術館の館長を子どもがすることになったら… しかもそこにおばけがいたら… これはもう楽しいに決まっている。そんな子どもたちの想いが詰まった作品でした。
ひらいたかこによる挿絵 -
Posted by ブクログ
深夜突然自分の家の一角から見ず知らずの女の子が出てきたら。
そしてその子がいつの間にか学校に溶け込んでいて、周りの人達も昔からその子を知っていて、自分だけがその子の事がわからない状況になったら・・・
って最初の方では怖い話かと思ってたんだけど。
主人公カズの家の辺りの古い地名を授業で調べた頃から怪しげなお年寄りたちが出てきたり、幽霊の女の子あかりに同情し始めたりと、めまぐるしく話が動きます。
主人公のカズとあかりの初めての会話でうるうるしました。
その後から挟まれてくる作中作の出来がまた良くて、そっちの話にも引き込まれてしまいました。
終盤に向けての話の展開を示唆する内容になっています。