柏葉幸子のレビュー一覧

  • ふしぎなおばあちゃん×12(新装版)

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    主人公を引き留める駄菓子屋さんがくれた、袋いっぱいの薄荷飴と、壁に映る着物の子供達の影。お仕置き倉。三年小路。昔読んだ朧気な記憶を頼りながら読み返すとどれもこれも素敵な短編ばかり。女学校通りでやり直したおばあさんの一生に思いを馳せたり、小学生だったあの頃とはまた違う味わい方をできるようになっていました。
    こんなタイトルだっけか?と思ってたけど奥付で納得。私が昔読んだのは講談社文庫の『エバリーン夫人のふしぎな肖像』だったよ。

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    2020年11月11日
  • つづきの図書館

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    主人公は司書さん。裸の王様、瓜子姫の天邪鬼…絵本を読んでくれた子供たちの続きが気になる登場人物たちが出てきてしまい…、
    今まで私が読んだ絵本の登場人物も気にしてくれたら嬉しい。
    悲しいとき、寂しいときに本当に出てきてくれたらいいのに。

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    2020年08月27日
  • 大おばさんの不思議なレシピ

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    面白かったー!
    ワクワクする不思議は、日常との隣り合わせ。

    魔女の話は、良い話。
    あるべき論や社会が描く成功者像は、文化や時代が変われば変わるもの。周囲に流されずに、自分の好きなこと、得意なことを大事にして勇気を出して幸せを掴め、と背中を押してもらった気分に。

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    2024年01月05日
  • 霧のむこうのふしぎな町 地下室からのふしぎな旅 天井うらのふしぎな友だち 復刻合本版

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    ネタバレ

    買ってしまったー。文庫はもってるんだが、霧の向こうのふしぎな町以外は読んだことなかったから、まあいっか、表紙の色がほんっとに綺麗なので、愛蔵版だしね、本棚にあると素敵だしね。

    まずは霧の向こうの不思議な町。
    何度となく読んだのに、細かいとこをすっかり忘れていた。読みながら思い出した。太らないお菓子、しゃべるオウム。皿に変えれられてた王子、これはオズからかなー。
    必要とする人にはすっごく近い魔法使いの子孫の町。
    こっちの方が古いけど、ピコットばあさん、湯婆婆みたい。ジブリで千と千尋が一番好きなんだけど、その源泉はここにあったのかも。

    この夏ゆっくり読もう。
    お話はあとふたつ。

    「地下室から

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    2019年07月07日
  • 霧のむこうのふしぎな町 地下室からのふしぎな旅 天井うらのふしぎな友だち 復刻合本版

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    小学生の時に初めて読んだ長編の小説が霧のむこうのふしぎな町でした。
    物語の楽しさを初めて知った思い出深い作品です。
    3作とも読んでいますが懐かしいイラストに惹かれて愛蔵版に手を伸ばしました。
    大好きな作品!ゆっくり読み返したいです。

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    2019年04月28日
  • 天井うらのふしぎな友だち (新装版)

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    柏葉幸子、おもしろいね。
    ふしぎな町のあと、すぐにでていたのに、巡り会うのにこんなに時間がかかるとは。
    児童書だから、あっという間に読み終わるけど、主人公がどんどん成長していくのが面白い!

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    2018年07月28日
  • 王様に恋した魔女

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    様々な魔女の姿を生き生きと描いた短編集。魔女といっても、ふつうの女性として暮らしたり、戦ったり、恋をしたり…。当たり前だけど、いろんな魔女がいる。

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    2017年03月24日
  • 王様に恋した魔女

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    ヒヤリとする話もあれば心温まる話もあって、魔女の様々な生き方に唸り魅了される。共通するのは、魔女狩りの嵐吹き荒れる生きにくい時代の中で、信じられる僅かな人や仲間と繋がり大切な者を必死で守ろうとする彼女たちの誇り高く美しい姿。“杖殿”という呼称も魔女に対する敬意が感じられて好きだ。
    「蜘蛛の帷子」と「イチノツメとよばれた魔女」が心に残った。

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    2017年03月12日
  • 帰命寺横丁の夏

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    偉大なる柏葉幸子大先生〜。・゚(´□`)゚・。
    日本の商店街が舞台の話を読んでたつもりが、途中から洋風ファンタジーに…
    癖のあるおばあさんも出てくる!

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    2016年12月28日
  • 帰命寺横丁の夏

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    本編の物語も,挿入されている物語もどちらもテーマは同じながら,違った面白さで素晴らしい.水上のおばあさんも長生きして,新人デビューしてほしい!

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    2016年11月21日
  • 岬のマヨイガ

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    冒頭のシーンはあの震災を思い起こさせるので、まだその話が難しい人はもう少したってから読む方が良いかも。
    血縁関係もない偶然居合わせたおばあちゃんと女性と女の子が共同生活を初めて一つの家族になっていく物語。

    老人介護施設に入居する為に東野から移動してきたおばあちゃん。
    DV夫から逃げ出した女性。
    両親を亡くし声が出なくなった状態で歓迎されていない親戚の所に預けられる為にやって来た女の子。
    同じ日に着いた土地で大震災に見舞われ・・・ってかなり重い始まり方。

    でも、このおばあちゃんはとても不思議なおばあちゃんで、
    思いもよらない知り合いが。
    成り行き上名前を偽りそんなおばあちゃんと一緒に暮らし始

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    2016年08月08日
  • 岬のマヨイガ

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    ある日、津波にあい、避難所にやって来た萌花とゆりえ。
    命は助かったが、身元を聞かれて困惑する二人。そこへ救いの手をさしのべたのは、一人のおばあさん、山名キワだった。
    そこから、女三人の不思議な生活が始まる。

    私はこの本を読んで、津波で起きる奇跡はあるんだ!と思った。津波は、こわいイメージだけど、こんな共同生活が生まれるとは、思いもしなかったからだ。

    ぜひ、みなさんも読んでほしい。

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    2016年04月07日
  • 帰命寺横丁の夏

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    祈ると亡くなった人が帰ってくるという信仰があった帰命寺横丁が舞台の物語。
    生き返ったあかりとあかりを必死に守ろうとするカズの思いに胸が詰まる箇所がいっぱい。水上のおばあさん・カズ、どちらが正しい・間違っていると単純に割り切れない。現実的ではなく甘い結末だと思うかもしれない。でも、ただ単純にカズを応援し、あかりの明るいこれからを応援せずにはいられない。
    作中作品のファンタジーも先が気になる展開で、一冊で二冊分読んだ気分。

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    2015年11月16日
  • ミラクル・ファミリー

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    とっても素敵な短編集。今回はお父さんが主人公。柏葉さんは児童文学の名手であるけれど大人が読んでも十分楽しめる。むしろ物語にこめられた教訓は大人のほうが気づくかも。

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    2015年04月24日
  • おばけ美術館へいらっしゃい

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    小学生のまひるは夏休みの間、美術館の館長のアルバイトをすることになった。そこには美術品の中から出て来たおばけがいるのだった。美術館を取り壊されないようにするため、まひるとおばけたちは行動を開始するのだった。

    美術館って子どもにはなかなか面白くない場所なんですよね。静かにしなさい。走ってはいけません。絵を見ていて感じたことがあって、それを周りの人に伝えようとしても「しーっ!」って黙らされてしまう。そんな子どもにとって縁遠い美術館の館長を子どもがすることになったら… しかもそこにおばけがいたら… これはもう楽しいに決まっている。そんな子どもたちの想いが詰まった作品でした。
    ひらいたかこによる挿絵

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    2014年10月24日
  • おばけ美術館へいらっしゃい

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    なじ■

    夏休みのある日、突然美術館の館長になってほしいと
    頼まれた小学生のまひる。
    その美術館には大人が行くと不思議な力で追い返されるというが……


    表紙の絵に惹かれたんですが内容も面白かった!
    館長というよりお母さんって感じのまひると
    美術館のみんなとの交流が良かったな。
    ゆうべちゃんやお母さんの絵などは
    じんわり胸が熱くなりました。

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    2014年09月17日
  • バク夢姫のご学友

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    なじ■

    バクの「夢姫」と小学生の五月が迷い込んだ
    不思議な世界での夢のようなお話。

    夢姫の言動や挿絵がいちいち可愛くってたまらんかったです!
    つけ羽&つけまつげが可愛すぎた。

    リッツとキラが凄く良い関係で目頭が熱くなりましたね…

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    2014年09月17日
  • とび丸竜の案内人

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    なじ■

    盗まれた「秋の太陽」を捜しだす為に
    竜の世界からやってきたとび丸竜と、
    その「案内人」理子の冒険。


    とび丸竜&理子も竜王さま&ひな子さんも、
    竜と案内人の関係が凄く可愛らしくて良かったなー!
    ラストがかわいすぎてウワーーッ!!ってなりました。

    そしてだんだら屋敷の花の描写が素晴らしかった!

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    2014年07月22日
  • とび丸竜の案内人

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    想像の世界が広がる話だと思う。

    怖い思っていたおばあちゃんが、実は、自分と同じ食いしん坊で、竜の案内人だったのが、やさしい気持ちにさせる。
    沢山の子どもたちに読んで欲しい一冊だと感じた。

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    2014年07月22日
  • 帰命寺横丁の夏

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    深夜突然自分の家の一角から見ず知らずの女の子が出てきたら。
    そしてその子がいつの間にか学校に溶け込んでいて、周りの人達も昔からその子を知っていて、自分だけがその子の事がわからない状況になったら・・・
    って最初の方では怖い話かと思ってたんだけど。

    主人公カズの家の辺りの古い地名を授業で調べた頃から怪しげなお年寄りたちが出てきたり、幽霊の女の子あかりに同情し始めたりと、めまぐるしく話が動きます。 
    主人公のカズとあかりの初めての会話でうるうるしました。
    その後から挟まれてくる作中作の出来がまた良くて、そっちの話にも引き込まれてしまいました。 
    終盤に向けての話の展開を示唆する内容になっています。

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    2014年07月27日