作品一覧

  • 人魚姫の町
    4.3
    1巻1,265円 (税込)
    その町では、海から帰ってくる者がいるという──。 東日本大震災から九年。当時岩手に住む小学生だった宏太は、父とともに静岡に避難し、親戚のもとに身を寄せた。 「故郷を捨ててきた」。その思いにさいなまれながらも、宏太は父の死をきっかけに故郷を訪れ、かつて家族同然だった老婆・砂婆に「楓を助けてやってくれ」と頼まれる。 謎の男に追われる幼い少女・楓は何かを探しているようだが……。 劇場アニメ映画化された『岬のマヨイガ』のアンサー作品! 岩手県出身、盛岡市在住の児童書の大家が「東日本大震災」で遺された者を描く。 何が人を故郷に惹きつけるのか? 人の生きる意味に迫る、少し不思議な町のお話。
  • 岬のマヨイガ
    4.0
    1巻1,320円 (税込)
    あの日、両親を亡くした萌花は親戚にひきとられるために、そして、ゆりえは暴力をふるう夫から逃れるために、狐崎の駅に降り立った。彼女たちの運命を変えたのは大震災、そして巨大な津波だった。命は助かったが、避難先で身元を問われて困惑するふたり。救いの手をさしのべたのは、山名キワという老婆だった。その日から、ゆりえは「結(ゆい)」として、萌花は「ひより」として、キワと女三人、不思議な共同生活が始まった――。

ユーザーレビュー

  • 人魚姫の町

    Posted by ブクログ

    東日本大震災を乗り越えた、海沿いの町の物語。
    柏葉幸子さんは岩手のご出身だったのですね。経験された方にしか描けない心情が溢れていて、胸が苦しくなります。町並は戻ってきても、心の中までは簡単に元通りにはならない。それでもみんな前を向いて進んでいく。生きていくとはそういうこと。そんなことを教えてくれる本でした。

    0
    2024年03月09日
  • 人魚姫の町

    Posted by ブクログ

    相次いで震災が起こる日本。震災からの復興の児童書は初めて読みました。泣きました。子供だけでなく大人にも多くの人に読んでもらいたいです。

    0
    2024年01月22日
  • 岬のマヨイガ

    Posted by ブクログ

    大好きな児童文学作家さん、柏葉幸子さんの作品。とても温かく良いお話だった。アニメ化されたようで、人気なのも納得。

    夫からの暴力から逃げてきたゆりえと、両親を亡くした萌花は偶然にも同じ場所で3.11のあの震災にあってしまう。震災自体はとてつもなく辛く大変な出来事だけれど、このふたりにとって、このことがこの後の人生を大きく良い方向に変えていくきっかけとなる。ふたりは、避難所で偶然居合わせたおばあちゃんに、嫁の結、孫のひよりとして守られることになる。そして、このおばあちゃんが不思議なおばあちゃん。カッパと知り合いだったり、お地蔵さんにお願いを聞いてもらえたりするのです。

    「遠野」という地名を聞い

    0
    2022年04月20日
  • 岬のマヨイガ

    Posted by ブクログ

    いきなりの辛い話に涙が出た(T-T)遠野からきたキワおばあちゃんと、辛い事情をかかえた萌花ちゃんとゆりえさんが名前を変えて岬のマヨイガで暮らし始める。このまま徐々に幸せに…と思っていたら、封印されていた悪いものが大震災で封印が解かれて…(゜゜;)そして岩手県中の不思議なものオールスターズが登場!キワおばあちゃんって何者?(・・;)と思いつつも、身近な川のカッパさんが登場したりして嬉しかった(*^^*)最後には大変だけれども3人がいつまでも岬のマヨイガで幸せに暮らして行けそうで、嬉し涙が…(´_`。)゙

    0
    2021年01月08日
  • 岬のマヨイガ

    Posted by ブクログ

    冒頭のシーンはあの震災を思い起こさせるので、まだその話が難しい人はもう少したってから読む方が良いかも。
    血縁関係もない偶然居合わせたおばあちゃんと女性と女の子が共同生活を初めて一つの家族になっていく物語。

    老人介護施設に入居する為に東野から移動してきたおばあちゃん。
    DV夫から逃げ出した女性。
    両親を亡くし声が出なくなった状態で歓迎されていない親戚の所に預けられる為にやって来た女の子。
    同じ日に着いた土地で大震災に見舞われ・・・ってかなり重い始まり方。

    でも、このおばあちゃんはとても不思議なおばあちゃんで、
    思いもよらない知り合いが。
    成り行き上名前を偽りそんなおばあちゃんと一緒に暮らし始

    0
    2016年08月08日

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