岬のマヨイガ

岬のマヨイガ

小説・文芸
1,320円 (税込)

6pt

あの日、両親を亡くした萌花は親戚にひきとられるために、そして、ゆりえは暴力をふるう夫から逃れるために、狐崎の駅に降り立った。彼女たちの運命を変えたのは大震災、そして巨大な津波だった。命は助かったが、避難先で身元を問われて困惑するふたり。救いの手をさしのべたのは、山名キワという老婆だった。その日から、ゆりえは「結(ゆい)」として、萌花は「ひより」として、キワと女三人、不思議な共同生活が始まった――。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    児童書 / よみもの
  • 出版社
    :
    講談社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    文学の扉
  • タイトル
    :
    岬のマヨイガ
  • タイトルID
    :
    60003213
  • 電子版発売日
    :
    2016年01月22日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    48MB
  • 映画化

    「岬のマヨイガ」

    2021年8月27日公開
    出演:芦田愛菜

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岬のマヨイガ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    大好きな児童文学作家さん、柏葉幸子さんの作品。とても温かく良いお話だった。アニメ化されたようで、人気なのも納得。

    夫からの暴力から逃げてきたゆりえと、両親を亡くした萌花は偶然にも同じ場所で3.11のあの震災にあってしまう。震災自体はとてつもなく辛く大変な出来事だけれど、このふたりにとって、このことがこの後の人生を大きく良い方向に変えていくきっかけとなる。ふたりは、避難所で偶然居合わせたおばあちゃんに、嫁の結、孫のひよりとして守られることになる。そして、このおばあちゃんが不思議なおばあちゃん。カッパと知り合いだったり、お地蔵さんにお願いを聞いてもらえたりするのです。

    「遠野」という地名を聞いてなんか納得してしまうという、遠野という地名の持つ力の大さにも感心しつつ・・・
    私はやたらと長い文章で読点がたくさんつき、やっと句点がきた~と思うような文章が苦手なので、子どもでも読みやすい短い文章が好きなのですが、その短い文章でテンポよく物語を進めながらも、伝えるべきことがしっかり伝わってくる柏葉幸子さんの文章力は、あらためて素晴らしいと思った。(←長い(笑))児童書ならでは(?)なのか、主語がいちいちしっかりしているような気がする(?)のですが、それを煩わしく思わないリズミカルな文章。
    もちろん物語自体も素晴らしかったです。思わず涙ぐむ場面もあり、本当に心が温かくなった。人ならぬものの気配を感じ、それに思いをはせ、祈り、共に生きていくおばあちゃんの姿にも学ぶものがあると感じた。また、「家族」というものについても改めて考えさせられた。「血」のつながりより、「地」のつながりといった言葉を見たことを思い出した。狐崎という地で家族になった3人に胸がいっぱいになった。

    0
    2022年04月20日

    Posted by ブクログ

    いきなりの辛い話に涙が出た(T-T)遠野からきたキワおばあちゃんと、辛い事情をかかえた萌花ちゃんとゆりえさんが名前を変えて岬のマヨイガで暮らし始める。このまま徐々に幸せに…と思っていたら、封印されていた悪いものが大震災で封印が解かれて…(゜゜;)そして岩手県中の不思議なものオールスターズが登場!キワおばあちゃんって何者?(・・;)と思いつつも、身近な川のカッパさんが登場したりして嬉しかった(*^^*)最後には大変だけれども3人がいつまでも岬のマヨイガで幸せに暮らして行けそうで、嬉し涙が…(´_`。)゙

    0
    2021年01月08日

    Posted by ブクログ

    冒頭のシーンはあの震災を思い起こさせるので、まだその話が難しい人はもう少したってから読む方が良いかも。
    血縁関係もない偶然居合わせたおばあちゃんと女性と女の子が共同生活を初めて一つの家族になっていく物語。

    老人介護施設に入居する為に東野から移動してきたおばあちゃん。
    DV夫から逃げ出した女性。
    両親を亡くし声が出なくなった状態で歓迎されていない親戚の所に預けられる為にやって来た女の子。
    同じ日に着いた土地で大震災に見舞われ・・・ってかなり重い始まり方。

    でも、このおばあちゃんはとても不思議なおばあちゃんで、
    思いもよらない知り合いが。
    成り行き上名前を偽りそんなおばあちゃんと一緒に暮らし始める女性と女の子。おばあちゃんのおかげで様々な不思議な体験をし、家族として絆を深めていきます。
    地元の人達にも受け入れられ、おばちゃんの不思議な知り合い達とも仲良くなり、ある困難に立ち向かいます。

    悲しい事もあるけどほっこりする体験も沢山。
    こんな不思議なおうちに住めたら面白そう。 

    0
    2016年08月08日

    Posted by ブクログ

    ある日、津波にあい、避難所にやって来た萌花とゆりえ。
    命は助かったが、身元を聞かれて困惑する二人。そこへ救いの手をさしのべたのは、一人のおばあさん、山名キワだった。
    そこから、女三人の不思議な生活が始まる。

    私はこの本を読んで、津波で起きる奇跡はあるんだ!と思った。津波は、こわいイメージだけど、こんな共同生活が生まれるとは、思いもしなかったからだ。

    ぜひ、みなさんも読んでほしい。

    0
    2016年04月07日

    Posted by ブクログ

    震災ものかと思ったら、妖怪ものだった。でも、これは震災…というか、津波があったから、という必然性があるお話だった。作者が震災をどの立場で実感しているかは分からないけれど、あの津波にあった子たちを励まそうとしている気持ちは伝わったし、岩手日報に連載された、という事実にも納得した。ひよりと伯父さんのシーンや、ユイママと夫のシーンは、うるっときたなぁ。

    0
    2025年01月02日

    Posted by ブクログ

    この本の対象読者層は小学校中高学年?夫のDVから逃れてきたゆりえさんが夫の影に怯えながら生きていることをどう理解するのだろう。キツイ。

    行く宛もないゆりえさん、両親を一度に亡くし言葉を失い、岩手県の親戚に預けられるために来たひより、そして不思議な力を持つおばあちゃんの三人は、東日本大震災のその日、避難所で出会う。
    それから三人は家族として暮らし始めるが、穏やかな暮らしが、あの地震で封印されていた海ヘビが解き放たれ村は脅かされる。
    遠野物語にも描かれた伝承の不思議なものたちや土地に棲む神々を巻き込んだ戦いになる。柏葉洋子さんのファンタジーの世界だ。
    地震により封印が解かれることが物語として重要だったのだと思うが、震災の余りに悲惨な現実とファンタジー世界がぶつかり合って消化できない感じがする。
    その土地に棲むものたちと人が繋がりを持つ物語は好きだし、新たな家族の繋がりの物語として心に沁みた。

    0
    2023年01月24日

    Posted by ブクログ

    年間100冊以上読む長女が小学3年生の時に「面白いから読んでみて」とはじめて薦めてくれた本です。

    妖怪が出てきたりと、少し現実離れした不思議な話ですが、震災や登場人物が抱える苦しい背景と、子供の本でありながらワクワクと苦しさが同居しています。

    0
    2023年01月18日

    Posted by ブクログ

    敬老の日に紹介しようと「おばあちゃん」というワードから手に取った本、面白かった。
    東京からさまざまな事情で狐崎にたどり着いた結とひより、そこで地震による津波に襲われる。
    ふたりはたまたま同じ電車に乗り合わせただけだが一緒に避難所へたどり着くが身寄りがなく地元民ではないふたりをキワさんというおばあちゃんが助けてくれる。
    まったく繋がりがない3人は狐崎のマヨイガで暮らすことになる。

    震災によって封印されていたこの地の化け物が現れ人々を翻弄しようとするのをキワさんが救う。
    震災後の東北で現実から逃避したように暮らす3人の様子が東北の民話を交えて進んでいく。
    ハラハラドキドキ、この世の住人とは思えないキワおばあちゃんがいい。

    マヨイガ、迷い家、知らなかった。
    3人の永遠のマヨイガであって欲しい。

    0
    2022年09月11日

    Posted by ブクログ

    東日本大震災を題材にしたであろうファンタジー。
    残った人たちへの、力強く生きてほしい、負けないでほしいというメッセージを感じました。
    現実にあったことや作者のメッセージが強く感じられますが、東北の妖怪や伝説が出てきたりとファンタジー要素も多めなので、重くなりすぎず読みやすかったです。

    0
    2020年10月29日

    Posted by ブクログ

    これもYAブックガイドから。立て続けに読むの巻。遠野物語を3.11に絡めて、っていうファンタジー。妖怪好きにも楽しめる作品だったけど、どうしても気になった点が…。ママの旦那、避難所にちらっと探しに来ただけで、すぐに諦めて帰ったの??ここまで来たってことは、それなりの確信をもって訪ねているんだろうし、そんなにすんなり諦めますかね?子どもの叔父さんの方は、幻覚でしか登場しないのに…。最後の場面の布石ってのは分かるけど、それにしても、結構物語の主軸に近い部分だけに、見逃せない瑕疵に思えてならんかった。

    0
    2020年08月24日

岬のマヨイガ の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    児童書 / よみもの
  • 出版社
    :
    講談社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    文学の扉
  • タイトル
    :
    岬のマヨイガ
  • タイトルID
    :
    60003213
  • 電子版発売日
    :
    2016年01月22日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    48MB
  • 映画化

    「岬のマヨイガ」

    2021年8月27日公開
    出演:芦田愛菜

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