柏葉幸子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
深夜突然自分の家の一角から見ず知らずの女の子が出てきたら。
そしてその子がいつの間にか学校に溶け込んでいて、周りの人達も昔からその子を知っていて、自分だけがその子の事がわからない状況になったら・・・
って最初の方では怖い話かと思ってたんだけど。
主人公カズの家の辺りの古い地名を授業で調べた頃から怪しげなお年寄りたちが出てきたり、幽霊の女の子あかりに同情し始めたりと、めまぐるしく話が動きます。
主人公のカズとあかりの初めての会話でうるうるしました。
その後から挟まれてくる作中作の出来がまた良くて、そっちの話にも引き込まれてしまいました。
終盤に向けての話の展開を示唆する内容になっています。 -
Posted by ブクログ
子どもの頃、大好きだった柏葉幸子さん。久しぶりに読んだけれど、やはり大好きです。
夏、お盆のころに読めばよかった~とちょっと残念なのは自分の都合。お話にはとても満足。
主人公のカズは、ある夜中、家の仏間から出てくる女の子を目撃する。
ゆ、幽霊?!驚くカズにさらに驚くできごとが。次の日、学校にその女の子がいて、しかも周りの友だちは以前から彼女を知っていて「同じクラスのあかり」だという。
同じ日、古い地図で自分の家の辺りがかつて「帰命寺横丁」と呼ばれていたことを知るカズ。調べていくと、死者が生き返るという帰命寺さまの怖くて不思議な言い伝えにたどり着く。
がっつり和風のお話なのに、表紙には遠くお -
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Posted by ブクログ
亡くなった人をまた生きさせてやりたいと願うと、どこかで生き返らせてくれるという「帰命寺様」。
生き返ったとおぼしき女の子にたまたま気づいてしまった小学生のお話と、最初に生きていたころに女の子が読んでいた物語が交錯するファンタジー。
しまった、真夏か真冬に読めばよかった
面白かった。
馬鹿だなそっちいっちゃだめー!とハラハラしたり、主人公が嫌な奴だと思った相手が本気で憎らしくみえたり、主人公の視点を素直にそのまんま楽しめた。
作中作の物語がまた魅力的で、これなら続きが気になるのも無理はないと思える。
どうリンクするんだろうなんてことは考えずに物語自体を追っていた。
(でもちゃんとリンクしてる) -
Posted by ブクログ
ネタバレおもしろかった~。
柏葉さん、大好きですっ!!
まず表紙がよいです。
ちょっと懐かしい感じのする裏通りにふわりと立つ少女、
道の向こうにはホウキにのった魔女の影。
守り人シリーズの画家さんとのこと。
好きなものがダブルできてるとなんか嬉しい。
この女の子が主人公なのかと思い、
魔女の影もあることだし、霧の向こうの、をちょっとイメージしたんだが、
全く違うものだった。
主人公は男の子、とゆー時点で、おやっと思う。
どうもあの少女は幽霊的なもののよう。
この設定が素晴らしいと思う。
命が帰る寺。
ただし、ただ生き返るんじゃなくて、
全く別の人間として生き直す、とゆーこと。
カズが水上のばあち