柏葉幸子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「霧のむこうのふしぎな町」1975年
「地下室からのふしぎな旅」1981年
「天井うらのふしぎな友だち」1985年
3作品を合冊にした愛蔵版。どれも味わい深くて読んでいて安心感があります。存在は知っていたけれど読んだことなかった。「千と千尋の神隠し」との類似性が言われているみたいだけど、なるほど。どちらも、どれも、素晴らしいと思います。
でも、私の興味は全く別の所。
『ネズナイカ』
「霧の〜」の中でリナが整頓する本の中に『ネズナイカ』がある。『ジェーン•エア』や『ロビンソン•クルーソー』など、他に名前のあがる本は今でも探せば売ってるけど、『ネズナイカ』は絶版。簡単には手に入らない。脚注 -
Posted by ブクログ
続窓ぎわのトットちゃんに載っているエピソードの中から、トットちゃんが一日に大豆15粒だけしかなかった日のお話。
ご飯をがまんするだけではなく、空襲警報もあるし、もちろんトットちゃんは防空壕の中でいろいろ考えるのです。目の前の絶望的な状況と相反するトットちゃんの発想!その純粋さに救われるような気がします。戦時中の日本では小さな子どもが一日に大豆15粒しか食べられないようなことが普通に起こっていたのかと改めて大変な時代だったことをかみしめました。
この本を、高学年には続窓ぎわのトットちゃんを読むきっかけにしてほしいし、低~中学年には戦争のことを学ぶ本として読んでほしいと思います。
現場より
光村 -
Posted by ブクログ
窓ぎわのトットちゃんの副読本、というか、小さなお子さんでも読めるように優しい文章と可愛い絵が特徴的な絵本になっています。
でも内容は、トットちゃん(黒柳徹子さん)が実際に体験した、戦争中のお話…。戦争が始まって、お父さんは戦場に、食べ物に困りお母さんから渡されたのは15粒の大豆のみ…水を飲んでお腹の中で大豆が膨れると空腹感が紛れる…というものだけど、実際にはお腹は膨れないですよね…。しかも、いつ敵の焼夷弾が降ってくるかもわからない、毎日が生きた心地のしない日々…。そんな中でも、トットちゃんがたくましく、しっかりと自分をもって生きてる…そんな風なことを感じさせてくれた作品でした。
黒柳