柏葉幸子のレビュー一覧

  • 霧のむこうのふしぎな町

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    小学6年生のリナが不思議な町に暮らしながら色々な経験をする話。色々な住人たちとの出会いが楽しく、最初は挨拶もあまりできなかったリナがどんどん積極的に他者に関わっていくのが微笑ましい。子どもの頃読んだらどう思っただろう。

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    2025年05月18日
  • 竜が呼んだ娘1 弓の魔女の呪い

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    40代の大人なのに児童書のファンタジーが好き。主人公が勇気を出して成長していく姿を自分のことのように応援して読んでしまう。魔女や竜にワクワクする。本書をファンタジー好きの子供達に読んでもらいたい。

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    2025年03月08日
  • 亜ノ国ヘ 水と竜の娘たち

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    読みたい本に児童書も一般書もないと考えている。ただ児童書の体を取るとどうしても易しい内容にはなると思う。
    著者が児童書の作家と承知して読み始め、一瞬でそれを忘れてぶっ飛んだ。この感覚を言葉にするのが難しいのだけど、とにかく文章のうまさに唸ってはため息の連続。そしてそれがファンタジーにリアルさをもたらしてる。最後は「日記」で全部かたをつけちゃうのはやや惜しいけど、すっきりとさせるためには致し方ないかしら。
    主人公と一緒に旅をしたこの一冊。面白かった!

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    2025年01月20日
  • 岬のマヨイガ

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    震災ものかと思ったら、妖怪ものだった。でも、これは震災…というか、津波があったから、という必然性があるお話だった。作者が震災をどの立場で実感しているかは分からないけれど、あの津波にあった子たちを励まそうとしている気持ちは伝わったし、岩手日報に連載された、という事実にも納得した。ひよりと伯父さんのシーンや、ユイママと夫のシーンは、うるっときたなぁ。

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    2025年01月02日
  • 竜が呼んだ娘4 語り部の壺

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    谷の子であるミアはウスズと星の音の双子の片方ソファが持つ怪しい魔力の謎を知るために,夜と夢の一族の誰かを探しに単身,玻璃の都に向かうことになる。玻璃の都の入口までは五爪に連れて行ってもらうが,竜は玻璃の都に入れないと魔女に言われ一人で入口の森に入っていく。

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    2024年12月26日
  • つづきの図書館

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    ファンタジーでありながら主人公は中年の現実を生きる女性というところが良い組み合わせだと思いました。伏線もあり人間ドラマもあり大人が読んでも楽しいと思います。

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    2024年10月27日
  • トットちゃんの 15つぶの だいず

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    トットちゃんがかわいい!黒柳徹子さんが小さい頃は苦しかったと思うけど、今は苦しい子供たちを
    助けたりだきしめてあげたりしてあげているのが
    すごい!優しい!

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    2024年09月24日
  • 竜が呼んだ娘3 魔女の産屋

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    ウスズ様と星の音の生まれたばかりの赤ん坊が鬼食いという魔女に攫われた。
    攫われた赤ん坊を追ってミアは再び王宮を発つ。

    途中ミアがころされるんじゃなかろうかとヒヤヒヤしたし、余計な真似をしたモブ女子に苛立ったけどいい話の終わり方だった。

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    2024年09月07日
  • 竜が呼んだ娘2 闇倉の竜

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    王宮の宝物殿の闇倉でダイアモンドから生まれた不思議な生き物をミアが連れ帰る。
    それはコキバと名付けられた。
    コキバが何なのか調べるためにミアは王宮を発つ。

    今回もしっかり冒険していた。
    心配病のウスズ様、コキバとミアが心を通わすところが面白かった。

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    2024年08月30日
  • 霧のむこうのふしぎな町 地下室からのふしぎな旅 天井うらのふしぎな友だち 復刻合本版

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    「霧のむこうのふしぎな町」1975年
    「地下室からのふしぎな旅」1981年
    「天井うらのふしぎな友だち」1985年
    3作品を合冊にした愛蔵版。どれも味わい深くて読んでいて安心感があります。存在は知っていたけれど読んだことなかった。「千と千尋の神隠し」との類似性が言われているみたいだけど、なるほど。どちらも、どれも、素晴らしいと思います。


    でも、私の興味は全く別の所。

    『ネズナイカ』

    「霧の〜」の中でリナが整頓する本の中に『ネズナイカ』がある。『ジェーン•エア』や『ロビンソン•クルーソー』など、他に名前のあがる本は今でも探せば売ってるけど、『ネズナイカ』は絶版。簡単には手に入らない。脚注

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    2024年08月01日
  • 竜が呼んだ娘1 弓の魔女の呪い

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    罪人の村で育ったミアは竜に呼ばれて村を出て王宮で暮らすことになる。
    呪われた英雄ウスズ様の部屋子になったミアはウスズ様の呪いを解くため奮闘する。

    ウスズ様とミアのやりとりが面白かった。
    すらすら読めるファンタジー。

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    2024年07月25日
  • トットちゃんの 15つぶの だいず

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    続窓ぎわのトットちゃんに載っているエピソードの中から、トットちゃんが一日に大豆15粒だけしかなかった日のお話。
    ご飯をがまんするだけではなく、空襲警報もあるし、もちろんトットちゃんは防空壕の中でいろいろ考えるのです。目の前の絶望的な状況と相反するトットちゃんの発想!その純粋さに救われるような気がします。戦時中の日本では小さな子どもが一日に大豆15粒しか食べられないようなことが普通に起こっていたのかと改めて大変な時代だったことをかみしめました。
    この本を、高学年には続窓ぎわのトットちゃんを読むきっかけにしてほしいし、低~中学年には戦争のことを学ぶ本として読んでほしいと思います。

    現場より
    光村

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    2024年05月16日
  • トットちゃんの 15つぶの だいず

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    戦争というものが
    小さい子どもでもわかりやすく理解できる本。
    15粒の大豆が1日のご飯。
    戦争はおそろしいもの。定期的に読みたい。

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    2024年02月29日
  • トットちゃんの 15つぶの だいず

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    あのトットちゃんの戦時中のお話。
    1日の食べ物が大豆たった15粒って想像できる?
    それが戦争なんだ。
    なんて恐ろしいんだろうと思った。
    爆弾が落ちてくる恐怖、死ぬかもしれない恐怖、学校から帰ったら家が燃えて無くなっているかもしれない恐怖、そんな恐怖を感じながら手に持っている15粒の大豆をどうしようか考えるトットちゃん。
    戦争って恐ろしさしかないんだなと改めて思った。
    絵がほんわか可愛いから余計に戦争に対する底知れない恐怖を感じた。

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    2024年02月01日
  • 帰命寺横丁の夏

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    帰命寺横町にある不思議なご本尊「帰命寺様」に祈ると、死者がよみがえるという。主人公のカズと、よみがえった少女・あかりの不思議な夏休みのお話。2人の物語の中でもうひとつの童話「月は左にある」が展開していて、そちらも楽しめた。
    死者はこの世に戻るべきではない。でも、理として正しくないことであっても、目の前で懸命に生きようとする命を摘んでしまうのはどうなんだ?という答えのない問いが描かれている作品。帰命寺の結論は、正しくはないのかもしれないが、やさしさに溢れていてこれはこれで良いのではないかと思った。

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    2023年12月26日
  • トットちゃんの 15つぶの だいず

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    7'45"

    黒柳徹子さんが幼い頃に体験した
    疎開するまでの戦争時代のお話。

    ちょっと終わり方が急で
    疎開先の事が少しでも書いてあると良いかな。

    ほんわり温かみのある絵で
    グロくないので
    低学年でも読める

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    2023年11月26日
  • 人魚姫の町

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    ネタバレ

    「岬のマヨイガ」のアンサー作品。宏太は東日本大震災で祖父母と母と兄をなくし父と故郷の岩手を逃げるように静岡へ移り住んだ。9年後、父の死を迎えた宏太は何かに導かれるように岩手へ足を向ける。そこで出会った少女楓は謎の男に追いかけられていた。家族同然の付き合いをしていた砂婆に「楓をたすけてやってくれ」と頼まれる。楓は何を探し求めるのか、そして楓に隠された秘密とは。少女を匿う砂婆の正体とは。海から来た人たちとは。私たちが故郷を拒んでも、故郷はそこにあって私たちを待っている、決して拒もうとはしない・・・

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    2023年11月15日
  • トットちゃんの 15つぶの だいず

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     窓ぎわのトットちゃんの副読本、というか、小さなお子さんでも読めるように優しい文章と可愛い絵が特徴的な絵本になっています。

     でも内容は、トットちゃん(黒柳徹子さん)が実際に体験した、戦争中のお話…。戦争が始まって、お父さんは戦場に、食べ物に困りお母さんから渡されたのは15粒の大豆のみ…水を飲んでお腹の中で大豆が膨れると空腹感が紛れる…というものだけど、実際にはお腹は膨れないですよね…。しかも、いつ敵の焼夷弾が降ってくるかもわからない、毎日が生きた心地のしない日々…。そんな中でも、トットちゃんがたくましく、しっかりと自分をもって生きてる…そんな風なことを感じさせてくれた作品でした。

     黒柳

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    2023年11月14日
  • トットちゃんの 15つぶの だいず

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    黒柳徹子さん小学2年生〜4年生までの戦争体験絵本。短い頁にギュッと濃縮されています。
    柏葉幸子さんの読みやすい文と松本春野さんの優しい絵が、暗くなりすぎないところが小さい子にも抵抗なく読めるかと思います。

    #小学生

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    2023年11月09日
  • 岬のマヨイガ

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    ネタバレ

    児童書なのだが、読み始めると登場人物の人物背景はかなりシビアな設定で、DV被害にあい逃げてきた女性、両親を亡くし声をなくし親戚に預けられる予定だった少女、そしてとどめは町を呑み込む巨大な津波。救いなのは遠野から来た山名キワさん。随所に遠野の民話を盛り込みながら、そして遠野をそのまま体現する不思議で頼れるお婆ちゃん。河童や狛犬、座敷童、ふったち、マヨイガ等が登場しファンタジー色をなしながらも悲しさと建設的な内容を両立させた物語。若干「52ヘルツのクジラたち」を思い出してしまった。

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    2023年10月22日