柏葉幸子のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
あぁ面白かった。
そんな一言だけを残していける。やっぱり児童書が好きだ。
「悲しいのは大人になってからで良いわ」
なんて優しくて残酷で、素敵な世界だろう。子どもの世界っていうのは。
ふわふわしててキラキラしてて、本当に素敵。
どんな不条理も不思議も不自然も受け入れさせてしまう、世界。
星くず袋もひめぎみの目覚ましも、名前が良い。
児童書を書くひとの言葉の感性ってやつが、大好きだ。
ただ困ったことは、こんな風に昔読んだ本を読み返したり有栖川作品伊坂作品を片っ端から読んだり話題作に手を出したりしてると時間がどんなにあっても足りないってこと。 -
Posted by ブクログ
はだかの王様や「おおかみと七ひきの子やぎ」の狼など、絵本から飛び出したキャラクターたちが、かつて自分の物語を読んでくれた子どもの「つづき」が知りたいと頼みこんでくる。
本好きのツボをくすぐる設定。いいなあ!
最近、藤田和日郎の『月光条例』を読んだので、モチーフが似てるなと思いながら読んだ。
話の質は違うけど。裏表紙に鉢かづきがいるから、余計に思い出してしまった(笑)
登場人物が本の中から飛び出す…というのは割と王道だと思うけれど、それを軸に読者(人間)側の問題が描かれているところに現代っぽさを感じる。
主人公の桃さんは離婚歴のある中年女性で、その他子どもたちの家庭環境も少し複雑。
彼らの抱 -
-