感情タグBEST3
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本の中の登場人物が、読んでくれた人のつづきが気になると言って、抜け出てきちゃうお話。主人公は40代の司書桃さん。
この本の表紙が赤いのも、意味があってのことなんですよね。
桃さんが四方山市に戻ってきたのも、赤い本を手にすることになったのも、杏おばさんとの会話ひとつひとつも、細かなことすべてに意味があって、読後の感動につながりました。
話の中に出てくる、『はだかの王様』『オオカミと七匹のこやぎ』『狼王ロボ』『うりこひめ』など、読み返したくなりました。
高学年向けの児童書だと思いますが、大人になって読んだほうがグッとくると思います。
いや、高学年で読んで、また大人になってから再読すればいいのかな⭐
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この真っ赤な表紙と装丁にも意味があるの。
読み終えてから気づいて、ぐっときたなあ。
わたしたちは「本の続き」が気になるけれど
本の中の登場人物も、「本を読んでいる人の人生の続き」が知りたくなって、本の中から飛び出してきてしまう…というところから、はじまるストーリー。
物語の冒頭で、
本の中からはだかの王さまが飛び出してくるあたり、
楽しい児童書だ!と思っていたのに、
まさかのまさか、いろんな家族と、主人公の桃さんの成長と感動のストーリーでした。
設定はとても面白かったけれど
主人公が40代の女の人だったり、
家族のあり方、お話がちょっと大人向けかな、とおもうので高学年〜だなあ。
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主人公は司書さん。裸の王様、瓜子姫の天邪鬼…絵本を読んでくれた子供たちの続きが気になる登場人物たちが出てきてしまい…、
今まで私が読んだ絵本の登場人物も気にしてくれたら嬉しい。
悲しいとき、寂しいときに本当に出てきてくれたらいいのに。
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良かった。子供の頃に読んだらどういう感想をもっただろう?単純なハッピーエンドではないお話だけど、じんわり温かくなる。手元に置いてまた読み返したい本。単行本だけど買うかな。。
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霧のむこうの不思議な町で初めてこの作者を知り、俄然興味が湧き、読んだ2冊目。めちゃくちゃ面白い!空想の世界へぐんぐん惹きこまれ、私もこんな本が書けたらいいな、と創作意欲をかきたてられました。次は何を読もうかな。
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はだかの王様や「おおかみと七ひきの子やぎ」の狼など、絵本から飛び出したキャラクターたちが、かつて自分の物語を読んでくれた子どもの「つづき」が知りたいと頼みこんでくる。
本好きのツボをくすぐる設定。いいなあ!
最近、藤田和日郎の『月光条例』を読んだので、モチーフが似てるなと思いながら読んだ。
話の質は違うけど。裏表紙に鉢かづきがいるから、余計に思い出してしまった(笑)
登場人物が本の中から飛び出す…というのは割と王道だと思うけれど、それを軸に読者(人間)側の問題が描かれているところに現代っぽさを感じる。
主人公の桃さんは離婚歴のある中年女性で、その他子どもたちの家庭環境も少し複雑。
彼らの抱えるわだかまりが、絵本キャラクターの出現によって浮き彫りにされ消えていく、このあたりの展開にカタルシスを感じた。
4つの章に分かれていて、一番気に入ったのは狼と小国順一くんの話。
順一くんを探す過程が面白いし、お母さんが「おおかみと七ひきの子やぎ」を読んで聞かせた理由が切なくて。
最後に「そういうことだったのか…!」と思える話って好きだ。
最後の章も、ここでオリジナルの絵本を出しちゃうのかと心配になったものの、そこはさすがの柏葉さん。
ラストあたり泣きそうになりながら読み終えた。
つるばらさくやの絵のモデルとか、あったら見てみたい。
余談だけど、はだかの王様がメタボ扱いされているのに笑った。そう言えば、痩せててハンサムなはだかの王様って見たことない気がする。
逆に、あまのじゃくは鬼のイメージが強かったので、男の子姿が新鮮だった。
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以前から気になっていた本です。
私もたくさんの本と出会ってきました。
子供の頃から本は大好きで、
何度も読み返して大切にしていた本も、年齢を重ねたり、引っ越ししたりで無くしてしまった本もあります。
そんな大好きだった本のキャラクターが、私がどうしているか心配して会いに来てくれるなんて
夢のような素敵なお話です。
わくわくしながらも
最後、寂しさや、温かさで涙が出てしまいました。
また大好きな本が一冊増えました。
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山本容子さんの
絵に惹かれて手に取ったけど
とてもいいお話だった
最後の締め
つながって...つながって...
そう来たか!
というのが面白かった
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本を読んでくれた子のつづきが知りたい!と絵本から出てきてしまったはだかの王様、オオカミのロボ、あまのじゃく、そして魔女と幽霊。
不思議な出来事に巻き込まれながら進んでいく桃さんのお話。こんなお仕事、あったら大変だけど楽しそう。
終わり方も意外だったけどなるほど〜と思った。
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童話と親子の話し。
王様が好き。
「桃さん、ひたいのしわ!」って注意してくれる人、私にもいたらなぁ。
あと、これ、名言。
「桃さん、まずおちつけ。若い娘さんでもあるまいし。いままで生きてきたうちに、不思議なことの二つやみっつ、おどろいたことの四つや五つ、なかったとはいわせん。」
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YAもののブックガイドから、かな。絵本の登場キャラたちが、逆に読み手のことが気になって、表に出てきてしまうっていう物語。物語の続きが気になるとか、絵本の世界に入ってしまうとかはよくありそうだけど、本作の設定はそういう意味で斬新。変に難解なオチのつけ方とかもなくて、安心して読み進められる。それが逆に、ちょっと物足りなくも思えてしまう訳だけど。
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桃さんのキャラが独特。
これといった特技もなく地味で友達のいない40代のバツイチ女性が主人公の児童書なんてそうそうないと思う。
親を亡くして独り身、家族の縁のない桃さんが、王様達の持ち込んできた問題を追いかけるうちに改めて家族の絆を取り戻していくようなストーリー。
形は様々でも思い合っていない家族はいない。そう思えた。
最後がまたとてもいい。たった一人の大切な人ってそういうことかと。温かい気持ちになった。
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むしろ大人向けなのではないかと思うほど、寂しくて幸福なものがたり。
昔読んでも魅了されなかったろうし、今になって手に取って、良かった。
本って本当に巡り合わせだな。
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たぶん児童書なんだろうけど、内容は子供向けのような大人向けのような。子供が読んでも面白くなさそうだな、と。主人公は職を失った離婚経験ありの『おばさん』。どれもじんわり、やさしい話。最後の章では思わず泣きました。
確か名作クレヨン王国シリーズのシルバー王妃二十歳っていう設定だったなあ。それでも子供心(当時小学生)に「駄目な大人が主人公!」と衝撃だった。クレヨン王国大好きだったけど、アニメでは子供にされてしまいましたね(笑)
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連作短編4編.
裸の王様,オオカミと7人の子ヤギの狼,瓜子姫の天邪鬼,「ふたりはなかよし」の幽霊達が,読んでくれた人の続きを探す物語.そしてその続きを探す手伝いをしながら、にわか司書の桃子も失っていたもの見つける,とても良かった.
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本の中の人物が読者のつづきを知りたいと言って本から飛び出してきて…というお話。柏葉さんがあとがきで仰っているように、昔自分が読んだ本の登場人物に今も気にかけてもらえるというのは嬉しいことだと思う。そんなつづきを知りたがるはだかの王様たちの温かい心と思いやりに癒され、桃さんと同じく元気をもらった。それだけにラストは寂しかったし、最後の最後の王様たちからのプレゼントには本当に泣かされる。王様たちはこれからの桃さんのつづきも、お話の中で気にかけてくれるのではないかと思う。良書。
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自分のことを読んでくれた人の続きがきになる登場人物が登場します。彼らとの交流をつうじて人づきあいが苦手な桃さんがかわっていきます。
ラストはせつないけど今後、彼女の人生が前向きにかわっていくんだろうなって期待できそうで心あたたまります。
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ファンタジーと思って読み始めたのに、最初の話で「いや、これは大人用なのだ」と気づき、そのままのめりこんでいっきに読み終えました。
都道府県で選ばれる「優良図書」とやらに選ばれていたようですが、これは大人が後ろを振り返る本だと思いました。決して後悔するとか、そういうのではないけれど。郷愁を誘うというものでもないんですけどね。
小学生には高学年でもこれは難しいと思うのです。
ただ、小学校の高学年で読んで、なんだかよくわからなかったこの本が、大人になって実はその人の続きが気になる本になっているかもしれません。
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児童書だけど、内容は大人向けのような気がする。表紙も今どきの子には手にとってもらえない感じ。最後まで読むと表紙の色には納得だけど・・・。山本容子さんのイラストはステキです♪
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本が好きな人にもそうじゃない人にもきっとある忘れられない一冊。
本にも同じように忘れられない一人がいるとしたら――。
そんな“忘れられない一人”のつづきが知りたくて、本の中から出てきてしまった登場人物たちと新米司書(でも40過ぎ)の桃さんの奮闘が面白い。
ベソちゃんの正体と桃さんが誰に手紙を書いていたのかわかった時、胸がじんわり温かくなりました。
あとがきで柏葉さんが書かれているように、私もお気に入りだった本に覚えてもらえていたら嬉しいです。
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最近、つまらない児童書ばかりに当たっていたので
我慢ならず
当たりの多い柏葉幸子さんの本を読む。
王様たちがなかなか帰らなくて
ひっぱりすぎじゃないの〜
と思いながら読んでいたけれど!
手紙のこともすっかり忘れていたけれど!
最後!
最後にぎゅっと意味が詰まっていて
感動した( ; ; )
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誰かに気にかけられる人はしあわせ。
誰かを気にかける人はしあわせ。
誰かの人生の「つづき」を気にかける。
途中まで読んだ本のつづきが気になるように。
色々な本の中から飛び出した登場人物(?)たちが、
新米おばちゃん司書とドタバタを繰り広げます。
自分の本を読んでくれていた誰かの、「つづき」が知りたくて。
そんな彼らとつきあいながら、変わっていく主人公。
自分が読んでいた本の中の登場人物が、
自分のその後の知りたがっているなんて、とても素敵な想像。
たしかに逆はよくあること。
人生という名の本の、半ばまで生きてきた主人公の「つづき」が
意外にも思える形でラストを迎えます。
もちろん、その先のつづきも気になりますが。
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「本をさがしてもらいたいのではない。青田早苗ちゃんのつづきが知りたい」こんな無茶ぶりをぶっ込んでこられて司書さんはどうするのか!?
本の設定だけで、読みたい!!!が爆発。
児童図書のコーナーにあったけれど、大人の私が食いついた一冊。
今ある状況が大変な中も楽しめている部分や、少しずつ変化している部分に気づくことってなかなか難しいけれど、そういうところに気づけるって、生きた日常だったり人生を生きる感覚に繋がるように感じる。
よーし、今日過ごす一日の中で私も、忙しくて大変な中で小さなひとつだけでも楽しめる部分はどんなことか見つける視点で過ごしてみよう!
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レファレンスのお話と思って読み始めたら、さすがは柏葉幸子さんファンタジー。
予想と違っていて、物語に引き込まれました。
柏葉さんは日常から始まる異世界を描くことが多くて、大好きです。
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子供の頃、何であんなに大人びた本ばかり読んでたんだろう。あの頃にもっと良質な児童書を読んでおけば良かったな。この本もそんな本。でも、まさか依頼主が中のひとだったなんて。
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主人公は40代のおばさん司書。読んでくれた人のつづきが気になると、絵本のなかからでてきてしまった人たちに振り回され、つづき探しを手伝っていく。
はだかの王様、狼、あまのじゃく、幽霊…つづきを知りたくてでてくるけど、つづきは知ってしまったら終わりがくる。私たちに本のつづきが気になることがあるように、本の方も私たちのつづきが気になることがあるみたい。そんな本。
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はだかの王様に、オオカミ、あまのじゃく、幽霊。彼らは、絵本を読んでくれた人の「続き」が知りたくて、絵本の中から飛び出してきます。王様たちの会話がかわいいです。
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児童文学というより大人の女性向けメルヘン。
まあ、よくできてるかな。オチがついたというか。
手紙の相手は察しがつくし、4歳の時別れても10年後の息子がわからないということはないし、母親は離婚の際、親権をとりやすく、ましてやこの主人公は虐待したり浮気したりしそうにないのに、なぜ養育できなかったか、エピソードも生さぬ仲の親子の話が二つ入っている、など細かいこと言うときりないが。
しかし、これで泣くってことはない、私は。