あらすじ
「本をさがすんですよね。」
「いやいや。本をさがしてもらいたいのではない。青田早苗ちゃんのつづきが知りたいんじゃ。」
「本ではなくて、青田早苗ちゃんのつづきですか?」
桃さんには、さっぱりわけがわからない。田舎の図書館でおこった、不思議なできごとに、司書の桃さんはいやおうなしに巻きこまれてしまいますが…。
本を愛する人、本に愛された人すべてに贈る、心あたたまるファンタジー。
*子どもから大人まで すべての漢字にふりがなつき
*小学館児童出版文化賞受賞作
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Posted by ブクログ
童話と親子の話し。
王様が好き。
「桃さん、ひたいのしわ!」って注意してくれる人、私にもいたらなぁ。
あと、これ、名言。
「桃さん、まずおちつけ。若い娘さんでもあるまいし。いままで生きてきたうちに、不思議なことの二つやみっつ、おどろいたことの四つや五つ、なかったとはいわせん。」
Posted by ブクログ
桃さんのキャラが独特。
これといった特技もなく地味で友達のいない40代のバツイチ女性が主人公の児童書なんてそうそうないと思う。
親を亡くして独り身、家族の縁のない桃さんが、王様達の持ち込んできた問題を追いかけるうちに改めて家族の絆を取り戻していくようなストーリー。
形は様々でも思い合っていない家族はいない。そう思えた。
最後がまたとてもいい。たった一人の大切な人ってそういうことかと。温かい気持ちになった。
Posted by ブクログ
自分のことを読んでくれた人の続きがきになる登場人物が登場します。彼らとの交流をつうじて人づきあいが苦手な桃さんがかわっていきます。
ラストはせつないけど今後、彼女の人生が前向きにかわっていくんだろうなって期待できそうで心あたたまります。
Posted by ブクログ
ファンタジーと思って読み始めたのに、最初の話で「いや、これは大人用なのだ」と気づき、そのままのめりこんでいっきに読み終えました。
都道府県で選ばれる「優良図書」とやらに選ばれていたようですが、これは大人が後ろを振り返る本だと思いました。決して後悔するとか、そういうのではないけれど。郷愁を誘うというものでもないんですけどね。
小学生には高学年でもこれは難しいと思うのです。
ただ、小学校の高学年で読んで、なんだかよくわからなかったこの本が、大人になって実はその人の続きが気になる本になっているかもしれません。
Posted by ブクログ
最近、つまらない児童書ばかりに当たっていたので
我慢ならず
当たりの多い柏葉幸子さんの本を読む。
王様たちがなかなか帰らなくて
ひっぱりすぎじゃないの〜
と思いながら読んでいたけれど!
手紙のこともすっかり忘れていたけれど!
最後!
最後にぎゅっと意味が詰まっていて
感動した( ; ; )