柏葉幸子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
大好きな児童文学作家さん、柏葉幸子さんの作品。とても温かく良いお話だった。アニメ化されたようで、人気なのも納得。
夫からの暴力から逃げてきたゆりえと、両親を亡くした萌花は偶然にも同じ場所で3.11のあの震災にあってしまう。震災自体はとてつもなく辛く大変な出来事だけれど、このふたりにとって、このことがこの後の人生を大きく良い方向に変えていくきっかけとなる。ふたりは、避難所で偶然居合わせたおばあちゃんに、嫁の結、孫のひよりとして守られることになる。そして、このおばあちゃんが不思議なおばあちゃん。カッパと知り合いだったり、お地蔵さんにお願いを聞いてもらえたりするのです。
「遠野」という地名を聞い -
Posted by ブクログ
本の中の登場人物が、読んでくれた人のつづきが気になると言って、抜け出てきちゃうお話。主人公は40代の司書桃さん。
この本の表紙が赤いのも、意味があってのことなんですよね。
桃さんが四方山市に戻ってきたのも、赤い本を手にすることになったのも、杏おばさんとの会話ひとつひとつも、細かなことすべてに意味があって、読後の感動につながりました。
話の中に出てくる、『はだかの王様』『オオカミと七匹のこやぎ』『狼王ロボ』『うりこひめ』など、読み返したくなりました。
高学年向けの児童書だと思いますが、大人になって読んだほうがグッとくると思います。
いや、高学年で読んで、また大人になってから再読すればいい -
購入済み
懐かしい
子供の頃に読んだ本。不思議な町での不思議な体験。でもどこか身近な感じもするお気に入りの話の1つでした。
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Posted by ブクログ
この真っ赤な表紙と装丁にも意味があるの。
読み終えてから気づいて、ぐっときたなあ。
わたしたちは「本の続き」が気になるけれど
本の中の登場人物も、「本を読んでいる人の人生の続き」が知りたくなって、本の中から飛び出してきてしまう…というところから、はじまるストーリー。
物語の冒頭で、
本の中からはだかの王さまが飛び出してくるあたり、
楽しい児童書だ!と思っていたのに、
まさかのまさか、いろんな家族と、主人公の桃さんの成長と感動のストーリーでした。
設定はとても面白かったけれど
主人公が40代の女の人だったり、
家族のあり方、お話がちょっと大人向けかな、とおもうので高学年〜だなあ。 -
購入済み
ファンタジー小説が読みたくなり調べたところ出てきたので購入。
遠くの町で知らない人と共に過ごす。簡単に言えばそれだけの話ですが読み終えると心がじんわり暖かくなります。
剣を振り回してモンスターを倒すだけが冒険じゃないと思える作品でした。