小学校の国語教科書(光村図書出版)3年生に紹介されている本。
小学5年生のまひるは、二人の弟の面倒を見るしっかり者。ある日お父さんの会社呼ばれて「亡くなった前会長が管理していた『木かげ美術館』の館長になって欲しい」と言われる。なんでも前会長が遺言で「館長は10歳以下」と言い残していて、大人が美術
...続きを読む館に入るとおばけにいたずらされるらしい。
まひるが木かげ美術館に行くと、絵や彫刻の中身が勝手に出歩いているではないか!
だが面倒見と度胸の良いまひるにはおばけたちなんて怖くない。美術品たちからも「館長」と認められるようになる。
だが木かげ美術館は取り壊しが決まっていた。このままではおばけたちの美術品も捨てられてしまう。こんなに楽しい美術館なのに!
まひるは、おばけたちといっしょに美術の楽しさをお客さんにもわかってもらうように考えを巡らせる。
人が絵に込めた思い、絵を描かなければいけない気持ち、それはその人がいなくなっても絵のなかに残り続ける。