柏葉幸子のレビュー一覧

  • 王様に恋した魔女

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    魔女が使役される、もしくは追われる立場だったころのお話。王の杖殿として国の防御にあたるか、魔女として追われ、隠れ住むか、魔力を封じて人間に紛れるかしか選択がない世に起こった、魔女たちの短編10編。どの話も、どことなく切なさが感じられるように思った。評価は星3.5で。

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    2025年07月14日
  • 亜ノ国ヘ 水と竜の娘たち

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    割とスケール大きいSFだと思ったんだけど、コンパクトにわかりやすくまとめてるのがさすが!柏葉幸子の世界観そのままに、大人が主人公なんですね。ちょっと重たいから、もう少しふわふわっと読めるものも書いて欲しいなー。とおもった。
    でも、霧のむこうの不思議な街もすこし複雑な設定あったような気がするから、これが柏葉ワールドなのかな〜
    霧の向こうの不思議な街とかドードーどりとか、読み返したくなった。異世界転生より、日常に紛れる不思議なお話が好きかも。

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    2025年04月23日
  • 帰命寺横丁の夏

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    ネタバレ

    タイトルに惹かれて購入してみたが、何が主題なのかよくわからなかった。ある晩、カズは自分の家から見知らぬ女の子が出てくるのを目撃する。その女の子、あかりは学校で以前からいたように刷り込まれているが、実は生き返った幽霊だった。カズの家には帰命寺の本尊があり、その本尊に祈れば死者が生き返るという話だが、古地図から自分の家が帰命寺と呼ばれていたを知ったり、その秘密を守ろうとする人々がいるというのに、途中からは途絶えた物語を追う旅になっていたりで、物語に一貫性がない。それならどちらかのテーマにした方が良かったような気もする。

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    2025年04月06日
  • 岬のマヨイガ

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    ネタバレ

    何とも不思議なお話し。
    震災の時の事がベースでそれを中心に不思議な事が起こる。怖いなぁってのがざっくりとしたイメージ。とても暗い感じのストーリーに感じられたが、最後は暖かく終われていあので良かった。

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    2024年11月15日
  • 帰命寺横丁の夏

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    心地よい読後感ではあります/帰命寺にお祈りしたら死んだ人が帰ってきて別人として生きるがバレて指摘されたら消える/クラスメートのあかりは帰ってきた人らしい/カズん家が今の帰命寺だった/反帰命寺派のおばあさん水上里に本尊が盗まれた/消えるまでにあかりの願いを少しでも叶えようとするカズ/あかりの読みたかった小説「月は左にある」が作中作として描かれるが、途中で切れているので残りを捜す。著者は誰? って、すぐわかるか/あかりは消えるのか? 「月は左にある」の結末は?/佐竹美保さんの表紙絵に惹かれた。

    ■簡単な単語集

    【あかり】信夫あかり。赤い玉が二つのぽっちりで髪をとめている少女。カズが見た幽霊にそ

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    2024年09月08日
  • 霧のむこうのふしぎな町 地下室からのふしぎな旅 天井うらのふしぎな友だち 復刻合本版

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    これは日本版『ハリーポッター』は言い過ぎか。

    ちょっとぽっちゃり少女のリナは夏休みに霧の谷に旅に出る。いじわるばあさんのおうちに下宿しながらはじめてのアルバイトで働いたりして住人と交流していく。

    やさしいコックや発明家、しゃべるオウムや弱気な虎、生意気な王子。なにもできなかったリナが成長していく物語。

    小学3年生くらいまでの、漢字が少し読めるちょっと背伸びしたい子どもが読むのに適しているファンタジー。漢字は全部ルビがふってあるので優しい。
    大人には少し物足りない

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    2024年08月24日
  • 人魚姫の町

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    東日本大震災。
    小学5年だった主人公・宏太は祖父母・母・兄を失い、父に引きずられるようにして故郷の岩手県宮古市から静岡県焼津市へ避難した。
    それから9年が経って19歳となった宏太は、コロナ禍と就職不安で将来が見えない行き詰まりを感じながら、衝動的に焼津から宮古へ旅立つ。
    すっかり様変わりした故郷には、むかし家族のように一緒に過ごした砂婆と、砂婆のかくまう少女・楓がいて、楓は謎の男に追われている様子。
    状況に流されるままに楓の手助けをする宏太が、故郷の人々の優しさに触れながら、「むかし逃げ出してしまった自分」と「自分を故郷から引きはがした父」を許し、「帰ってきてもいいんだ」と思えるようになるまで

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    2024年08月13日
  • 霧のむこうのふしぎな町

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    なんだこれ、かわいい話。
    かわいい東北の異世界物語でした。
    小学生の頃、大好きだったと言って
    この本を紹介してくれた子に感謝です。


    子どもの頃を思い出せるような、
    もう思い出せないような。
    不器用な気分です笑

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    2024年07月27日
  • 岬のマヨイガ

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    大震災をきっかけに知り合った不思議なキワおばあちゃん、ユイママ(ゆりえさん)、ひより(萌花)は岬の突先の家で暮らすことになった/おばあちゃんは昔話を語ってくれる/何か恐ろしいものの封印が津波で解けたようだ/カッパと話し、お地蔵さんと話し、ホンマモンのマヨイガに行く/妖怪大戦争。

    ■簡単な単語集

    【アガメ】海ヘビの育てた鬼。
    【海ヘビ】アガメを育てた海ヘビ。
    【うん角/うんづの】気仙沼の一景嶋神社の狛犬。ひよりと友だちになった。相棒は「あ角/あづの」。
    【カッパ】キワさんが招いた。猿ヶ石川、北上川、雫石川、豊沢川、馬淵川からきた。
    【狐崎/きつねざき】舞台となる地。《人と不思議なものたちが仲

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    2024年07月12日
  • つづきの図書館

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    「本をさがしてもらいたいのではない。青田早苗ちゃんのつづきが知りたい」こんな無茶ぶりをぶっ込んでこられて司書さんはどうするのか!?
    本の設定だけで、読みたい!!!が爆発。
    児童図書のコーナーにあったけれど、大人の私が食いついた一冊。
    今ある状況が大変な中も楽しめている部分や、少しずつ変化している部分に気づくことってなかなか難しいけれど、そういうところに気づけるって、生きた日常だったり人生を生きる感覚に繋がるように感じる。
    よーし、今日過ごす一日の中で私も、忙しくて大変な中で小さなひとつだけでも楽しめる部分はどんなことか見つける視点で過ごしてみよう!

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    2024年05月01日
  • 亜ノ国ヘ 水と竜の娘たち

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    何十年か振りに柏葉幸子さんの本を読みました。
    まさに大人向けのファンタジーでした。
    親族関係が少し難しかったのですが、亜の国へと連れてってくれました。
    最後は、そうきたのね〜っと心を掴まれました。

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    2023年10月30日
  • 湖の国

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    久しぶりの柏葉さん。
    以前読んだ物語は小学生が登場人物だったけれど、今回はもっと大人だけれどどこか似たような雰囲気を持つ女の子でした。どちらも自分に自信がないけれど、いざというときは底力出せるという共通点がある気がしますが。
    今回、民話テイストが非常に強いです、日本の民話のホラー感を持ちつつ、現代とさらに過去の話までつながっていくうえに胸キュンストーリーまで入っているので、昔読んだ柏葉ワールドよりもさらに大人向けになっていて驚きつつ読み見進めました。子供向けよりも大人向けに近いかな~。

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    2023年10月01日
  • ぐうたら魔女ホーライ来る!

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    4年。2023感想画高学年。設定が振り返ることなく話が続くので、指定にするならシリーズの1巻目にすべき。佐山一のフルネームが多すぎるのが気になる。柏葉さんのファンタジーの面白さは、他にない設定で○。

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    2023年08月19日
  • 地下室からのふしぎな旅 (新装版)

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    悪くはなかったけど、こちらはちょっと中盤しんどかったかも。でもこういう世界観は楽しくていいなとと思います。

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    2023年06月15日
  • 天井うらのふしぎな友だち (新装版)

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    柏葉さんの物語は、私にはついていけない時もあるのですがこれはまだ読みやすかったです。弟の了くんもいい子だし、登場人物も可愛げのあるキャラクターなので親しめました。ラストも良かったです。

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    2023年06月14日
  • おばけ美術館 おばけ遊園地は大さわぎ

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    本書は、2017年発売の、『おばけ美術館シリーズ』5作目となり、明らかな完結の表記こそ無いものの、実は6年以上経過した現在においても、続編は発売されておらず、「もしかしたらこれで…」といった感もあるが、また会えることを願って気長に待とうと思う。

    小学五年生の女の子「まひる」館長と、美術品のおばけたちが楽しく大活躍する、このシリーズは、柏葉幸子さんの作品の中では、おそらくライトな部類に入り、ちょうど、まひると同年代の子どもたちが楽しむのに最も適した内容だと思うのだが、それでも、柏葉さんならではの考えさせる内容もしっかり入っていて、大人が読んでもハッとさせられる部分があるのは、やはり凄いと思う。

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    2023年04月11日
  • おばけ美術館へいらっしゃい

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    小五の「木影(こかげ)まひる」は、弟の仲間内から、「守のねえちゃん、こっわーい!」と恐れられている、元気な女の子である。

    今回、父親の務める会社の社長の母である、「木影小夜」の遺言にあった、「亡きあとの館長には『十歳以下の女の子』」という条件によって、「木かげ美術館」の館長になった、まひる。

    しかし、その美術館は、有名なそれとは異なり、あくまで個人的なものであったり、様々な苦難を経てやって来た、いわゆる一流とは呼ばれない作品たちばかりであった。

    『一流の美術品はそうじゃな。じゃが、われらはな。三流、いや、この美術館をはなれたらガラクタあつかいじゃな』

    『でも、ガラクタだって木かげ美術館

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    2022年11月13日
  • 亜ノ国ヘ 水と竜の娘たち

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    ファンタジー好きの私が期待して手に取った一冊。
    なんだろう。思ったようなファンタジーではなかったけど、それはそれです。
    魔法とかがもっと派手に展開すると心躍ったのかもだけど、人と人との関わり、心の揺らぎがえがかれる。

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    2022年11月05日
  • 亜ノ国ヘ 水と竜の娘たち

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    大人向けのファンタジー、との触れ込み通り、本当に大人向けのファンタジー。
    柏葉ファンの大人にぜひ読んでもらいたい。

    子供を授かるということ、子供を育てるということが、異世界を通じて語られる。

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    2022年11月03日
  • つづきの図書館

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    レファレンスのお話と思って読み始めたら、さすがは柏葉幸子さんファンタジー。
    予想と違っていて、物語に引き込まれました。
    柏葉さんは日常から始まる異世界を描くことが多くて、大好きです。

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    2022年05月07日