あらすじ
大切に持っていたい、そして、大切な人に贈りたい特別な1冊です。根強い人気のタケカワこう氏の挿絵を再録した、柏葉幸子「ふしぎな」物語3部作の愛蔵版です。●「霧のむこうのふしぎな町」夏休み、電車をのりつぎ一人旅に出たリナ。おとうさんのいった「霧の谷」はどこ? 森の中で泣きそうになっていると、霧の中から風変わりなかわいい町があらわれて--。めちゃくちゃ通りに住んでいる、へんてこりんでやさしい人たちと、リナのひと夏の物語。映画『千と千尋の神隠し』にも影響を与えた物語。はじめてのファンタジーにもおすすめ。●「地下室からのふしぎな旅」アカネが薬をもらいにきたチィおばさんの薬局の地下室に、ふしぎなお客さんが。「木の芽時の国」の錬金術師だというその人につれられて、アカネとチィおばさんは、となりの世界へーー。さあ、ふしぎな旅のはじまりです! 映画『バースデー・ワンダーランド』原作。●「天井うらのふしぎな友だち」紅と了が引っ越してきたのは、日だまり村の古い大きな家。その夜、二人はふしぎな四人組に出会います。メリィさんとゴフジョとジュピとユリアンは、自分たちの部屋を作って、勝手に住みついてしまいーー。<小学中級から すべての漢字にふりがなつき>
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柏葉幸子さんの「ふしぎな」シリーズの1.2部作は子どもの頃から大好きでしたが、3部目「天井うらのふしぎな友だち」は読んだことがなくて、やっと読みました。
面白い、ふしぎなことを想像すること、そんな大切なものを忘れなくては大人になれない。時には無理にでも忘れて大人になる。というところを読んでる時悲しくて、その後の予想もしなかった心温かい終わり方に感動の涙が出ました。
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素直ですてきなこどもたち。ふしぎな体験を通してひとつずつ成長していく様子がかわいらしくて、がんばれって応援しながら読んでいた。登場するふしぎな友だちのみんなも心やさしくて、こどもたちを愛してくれる。特に『天井うらのふしぎな友だち』は涙がほろりと出てしまった。児童書で泣いちゃう日が来るなんて。自分がこどもの頃にこの本を読んでいたら、きっと作中のふしぎな体験を夢見てどきどきしたんだろうなあ。
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産後、本を読んだり音楽を聴いたりが出来なくなった時期がありました。そんな中、本を読む楽しさを思い出させてくれた作品です。
恥ずかしながら幼少期は海外ファンタジーばかり読んでいたので、こちらの作品は美しい装丁に惹かれて手に取りました。
霧のむこうのふしぎな町を読んでいるうちに、久しぶりに目の前がキラキラ光るような感覚になりました。
子育てと仕事の合間に少しずつ読み進め、完読には時間がかかってしまいましたが大切にしたい一冊です。
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柏葉幸子さんの『霧のむこうのふしぎな町』『地下室からのふしぎな旅』『天井うらのふしぎな友だち』の愛蔵版。偶然丸善で見かけて、即購入。
『霧の〜』と『地下室〜』は小学生の時に友達に教えて貰って、それからずっと大好きなお話。娘が小学四年生の時に青い鳥文庫版を貸してあげて、娘のお気に入りに。
『霧のむこうのふしぎな町』は『千と千尋の神かくし』の元になったと言われてます。『霧のむこう』も『地下室からの』も日常から一歩踏み出しただけで全く違う非日常の世界に行ってしまうお話です。誰にでも起こりそうな不思議の入り口が、想像力をかきたてます。小学生の時に読んで良かったと思える本です。
『天井うら』は初めて読みました。少し設定が難しいような気もしますが、読めば読むほど切なくて、、、私も忘れてしまった事が色々あるんだろうな。
小学校四年生以上にオススメです。
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買ってしまったー。文庫はもってるんだが、霧の向こうのふしぎな町以外は読んだことなかったから、まあいっか、表紙の色がほんっとに綺麗なので、愛蔵版だしね、本棚にあると素敵だしね。
まずは霧の向こうの不思議な町。
何度となく読んだのに、細かいとこをすっかり忘れていた。読みながら思い出した。太らないお菓子、しゃべるオウム。皿に変えれられてた王子、これはオズからかなー。
必要とする人にはすっごく近い魔法使いの子孫の町。
こっちの方が古いけど、ピコットばあさん、湯婆婆みたい。ジブリで千と千尋が一番好きなんだけど、その源泉はここにあったのかも。
この夏ゆっくり読もう。
お話はあとふたつ。
「地下室からのふしぎな旅」
映画のほうが先。結構色々違うけど、どっちも好きだな。
映画はあっちの世界の色彩がめっちゃ綺麗で原作のエッセンスを視覚的にはっきりと表しているなあっと思った。
もこもこふわふわヒツジかわいい。
おっきな金魚たちのシーンとか原作にはないけど印象的でステキ。
水きりの儀式に対しての王子のスタンスとかはもう全く別ものだったけど。
映画版の方が思春期の悩み、的な。
2人の心持ちがリンクするとこが映画的カタルシス。
原作の方は自分でやりたいことはもうはっきりしていて、
ただ、身体の方に問題があるだけで、それが解決した今、もう前に進むだけだよな
でもこれからもあっちの世界に行けるみたいだから、その後いろいろ話を作れる可能性はある。
結構盛りだくさんな楽しいお話でした
ラストは「天井うらのふしぎな友だち」
ちょっと古めの家に引っ越してきた姉弟が突然出会ったのはなんか変な4人?組。
彼らはなにかしないといけないことがあるらしく…っという話。
天井のないいえに屋根裏を自分たちでつくって住み着いてしまうのが不思議キャラクターでなく、いや不思議は不思議なんだが、なまってるおっちゃんだとかふくよかなおばちゃんキャラ、というのがなんかおもしろい。
物語としてはこれが一番地味で古い感じがした。
でも3作目なんだよなあ。
弟の了が何かっつーっとだから女ってのは、というセリフを言うのが、もやもやするっというか、イラッとする、というか、気持ち悪かった。時代的なものかしら?
小さい頃の心を自由に遊ばせることができる、というのは確かかもなーー。
でもそんなに子どもの自分と今の自分は変わってない気もする。
ただ、怖がりで人見知りな小さな自分を自分で守れるようにはなったかなー。
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小学生の時に初めて読んだ長編の小説が霧のむこうのふしぎな町でした。
物語の楽しさを初めて知った思い出深い作品です。
3作とも読んでいますが懐かしいイラストに惹かれて愛蔵版に手を伸ばしました。
大好きな作品!ゆっくり読み返したいです。
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霧の向こうの〜 が読みたかったのですがふしぎ3部作あるのを知らなかったのでお得な気分です。
最後の屋根裏部屋の〜 が1番好きです。
こんな壮大なお話になっていくとは思わなくて、
文字を目で追うのと同時に、頭の中で映画のように上映されてました。
思い出がじんわりくる、というか、子供の頃空想の世界で生きていたのでとても刺さりました。
読後、こどもの頃遊んでいたトモダチに会いたくなって空想にひたる...
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「霧のむこうのふしぎな町」1975年
「地下室からのふしぎな旅」1981年
「天井うらのふしぎな友だち」1985年
3作品を合冊にした愛蔵版。どれも味わい深くて読んでいて安心感があります。存在は知っていたけれど読んだことなかった。「千と千尋の神隠し」との類似性が言われているみたいだけど、なるほど。どちらも、どれも、素晴らしいと思います。
でも、私の興味は全く別の所。
『ネズナイカ』
「霧の〜」の中でリナが整頓する本の中に『ネズナイカ』がある。『ジェーン•エア』や『ロビンソン•クルーソー』など、他に名前のあがる本は今でも探せば売ってるけど、『ネズナイカ』は絶版。簡単には手に入らない。脚注がいるレベルの無名さでは?
私も『ネズナイカ』が大好きだった。復刻してほしいという願いを込めて⭐︎四つ!
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面白かったので、子どものときに読み損ねたのが残念。がんばる女の子主人公モノはやっぱりいいな。
「霧の~」はついつい千と千尋を思い起こしながら読んでしまったけれど、出てくる登場人物が魅力的。「地下室~」はおばさんが破天荒なのが、今ぐっとくる(笑)。「天井裏~」はしばらく世界に入れなかったけど、途中から世界観が分かってくるとすごい面白くなった。
全体、和洋折衷ぶりに昭和の空気を感じて、それもまたよき。
Posted by ブクログ
どの物語も良かった!
物語りに夢中になるまで少し時間がかかったが、どれも魅力的で私もこの物語たちのような経験を子供の時にしたかったなーーーと思った。
・霧のむこうのふしぎな町 ★★★★
読み始めは平仮名多いし、村の人の訛りがすごくて読みにくいなーって思ってたけど、霧の谷の村や村の住人達がすごーく魅力的!
まだまだ物語は続くのかと思ったら、急に終わりですごーく取り残された感!
もっと読みたーい!って思いつつ、みんなからのお土産が素敵だった。
それにしても、お菓子がすごーく美味しそうだったなー
・地下室からのふしぎな旅 ★★★★
春夏秋冬の美しさを感じられる物語だった〜
壁を抜けるとか、ハリーポッターみたいやなと思った。
お隣同士が復活して、行き来できるなんて夢があってほんまに羨ましい〜〜〜
・天井うらのふしぎな友だち ★★★★
不思議な友達たちは子供の頃のイマジネーションフレンズ。
自分にそんな友達いたか覚えてないし、そもそもいなよーな。。
子供の頃の素晴らしさを思い出せられる物語だった。
私もメリィさん、ゴフジョ、ジュピ、ユリアンのような友達と同居したいな〜カモシカに乗りたいな〜と思った!