柏葉幸子のレビュー一覧

  • 帰命寺横丁の夏

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    アメリカの翻訳児童書に与えられる文学賞を受賞したということで読んでみました。

    日本文化についてもかなり詳しくないと翻訳できないと思うし、これが評価されたということに驚いたというのが率直な感想。

    最初は主人公のカズの言動にイライラも感じたけれど、途中から、「あかりを消したくない」という一生懸命さが伝わってきて、気づいたら応援していました。

    途中に別の話を挿し込むのは「トムと3時の小人」と同じで、そっちはちょっと飛ばし読み。

    読後感は悪くなかったけれど、私にとって柏葉作品のトップは、まだ「霧のむこうのふしぎな町」のままです。

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    2022年01月30日
  • 岬のマヨイガ

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    おそらくあの津波のあと、岩手の昔話や民話をモチーフに書かれた作品。
    清き良き雰囲気のあるとこが素敵。
    赤目の方は一方的に悪者扱いなのが残念。
    世界中にある土着を新参者が駆逐したあと、土着が悪だったようにされるパターンのような。

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    2021年12月12日
  • 亜ノ国ヘ 水と竜の娘たち

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    ネタバレ

    強すぎる感情が破滅のトリガーとなりかねない魔法世界において、執着と表裏一体の愛は必ずしも賛美されない。
    それでも、様々な女たちの葛藤と決着が、めぐりめぐって塔子の背中を押すラストシーンに溢れるものは。

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    2021年11月07日
  • つづきの図書館

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    子供の頃、何であんなに大人びた本ばかり読んでたんだろう。あの頃にもっと良質な児童書を読んでおけば良かったな。この本もそんな本。でも、まさか依頼主が中のひとだったなんて。

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    2021年10月01日
  • 亜ノ国ヘ 水と竜の娘たち

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    装幀から児童ファンタジーと思いきや、主人公は不妊治療の末に夫の浮気が原因で離婚した女性。
    そんな背景があるから、亜の国で出会った子どもか愛おしくて仕方ない。

    祖父は別人の成りすましなのか?なぜひらめちゃんが亜の国に?選考の行方は?
    と気になるポイントが散りばめられており、楽しく読めた。

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    2021年08月21日
  • ぼくと母さんのキャラバン

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    キャラパンを率いて出発するまではおもしろく読めましたが、出発してからはちょっと強引な展開のような気がして残念。

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    2021年08月18日
  • 亜ノ国ヘ 水と竜の娘たち

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    不妊治療したにも関わらず、夫が浮気相手と子供を作ったことにより、離婚した塔子。故郷に帰って、母の従姉が遺した家を訪ねる。遺言書により、塔子に引き継ぐということで、中を見ていると、何かをきっかけに異世界へ飛ばされた。そこは「亜ノ国」というところだった。どうすれば元の世界に戻れるのか?その鍵となるものはあるのか?塔子の物語が始まる。


    元々柏葉さんは児童文学を中心に活躍されている作家で、今作が初の一般向け小説だそうです。

    異世界ファンタジーですが、どこか児童文学で読んだようなワクワク感や優しさの雰囲気を保ちつつ、不倫や愛憎劇といった大人な要素もあるので、その中間をいっているいんしょうでした。

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    2021年07月28日
  • おしごとのおはなし パティシエ 父さんはドラゴン・パティシエ

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    おしごとのおはなしシリーズ、「パティシエ」

    ファンタジー系。

    ドラゴンの誕生日ケーキを作るために雲の上へ連れて行かれる。

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    2020年06月27日
  • 天井うらのふしぎな友だち (新装版)

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    紅と了が引っ越してきたのは日だまり村の古い大きな家でした。場所によっては天井の板がなく、屋根うらがみえているのです。その夜、紅たちはふしぎな4人組と出会います。4人組は天井と自分たちの部屋をつくって、勝手に住みついてしまいます。ふしぎな事件と冒険に夢中になってしまう永遠の名作ファンタジーがまたまた登場です。

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    2020年02月23日
  • 帰命寺横丁の夏

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    「帰命寺様に祈って、どこかで死んだ人に似た人をみかけると、ああ、帰命寺様にお祈りしたから生き返ってきたって思うんだろう。祈れば帰れるっていう単純なものらしい。―」祈ると生き返ることができる「帰命寺様」。生き返ったあかりの運命はいったいどうなるの?夏休み、小学五年生のカズが奮闘する。

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    2020年01月19日
  • 岬のマヨイガ

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    あの日、両親を亡くした萌花は会ったこともない親戚にひきとられるために、そして、ゆりえは暴力をふるう夫から逃れるために、狐崎の駅に降り立った。彼女たちの運命を変えたのは大震災、そしてつづいて襲った巨大な津波だった。命は助かったが、避難先で身元を問われて困惑するふたり。救いの手をさしのべたのは、山名キワという老婆だった。その日から、ゆりえは「結」として、萌花は「ひより」として、キワと三人、不思議な共同生活が始まったのだ―。

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    2020年01月13日
  • 涙倉の夢

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    ネタバレ

    山のものと里のもの。
    里で生きられない命と山の命を交換する。
    不思議なお話。
    人でないものが人として生きるとゆーのはどんなもんかな
    慣れるか、忘れないと苦しいだろーなーっと思う。
    一番印象的だったのは山の気の怖い風のこと。

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    2019年08月24日
  • 地下室からのふしぎな旅 (新装版)

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    自分にあった場所で、好きなことをする。それが一番だ。
    アカネはアカネだし、ピポも自分のやりたいことをやって、その中には自分にしかできないことだってある。諦める必要はない。

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    2019年04月21日
  • 魔女が相棒? ねぐせのヤマネ姫

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    最近よく変な夢を見る小学5年生のサヤが、ろくに魔法が使えない魔女によって時空を超えてある魔法がかけられているお城の中の人々の数合わせに連れていかれる。

    その夢は数年前からそこそこいたみたいだが、連れていかれるにはある条件が。

    これまでも数人が連れていかれては用が済んだら記憶を消されて戻されていたのに、このサヤはとても好奇心旺盛、大人しく言うことを聞くタイプではなかった。

    その性格が幸か不幸かそのお城のこれからの運命を変えることになるのだけれど。それは読んでのお楽しみ。

    全体的にサクサク話が進む。 これといってものすごくワクワクもハラハラドキドキもなく終わってしまった。

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    2019年04月10日
  • 岬のマヨイガ

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    柏葉幸子さんのデビュー40周年記念作品。3・11の震災をベースに書かれている。書くのは勇気がいっただろうな。

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    2018年08月30日
  • 涙倉の夢

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    和風ファンタジーは、好きだなぁ
    挿絵が駒子さんのようだったら、もっといいんだけどなぁ
    最近の児童書だから、しょうがないかな

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    2017年10月18日
  • 岬のマヨイガ

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    『ビブリオバトルへ、ようこそ!』で紹介されていたのでまんまと読んでみたのだけど、いやあ、おもしろかった。
    介護施設に入所する予定だったキワさん、夫の暴力から逃げてきたゆりえ、両親を亡くして親戚に引き取ってもらうところだった萌花。大きな津波が襲ったその日、遠野の近く、狐埼で偶然居合わせた三人は家族として生活を送り始める。
    認知症だと言いながらなにもかもわかっているようなおばあちゃんは、三人が暮らす古家を整えたり、昔話を語ったり、とても頼れるのだけれど、なにやらふしぎな友達がたくさんいて…。
    「津波のあの日」から始まる物語だったので、読みだしたときは少しどきりとしたけれど、そこから一つの家族のかた

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    2017年10月14日
  • 王様に恋した魔女

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    りんご畑の作品が好きで読んでみたのですが、まったく作風が違って驚きました。守人シリーズを思わせる重厚感のある文体で、ストーリーは全然違うのに、作品の印象がよく似てます。杖殿というネーミングに見られるように日本風の舞台ですが、魔女狩りという西洋の要素があいまって、独特の世界観を生み出しています。短編ですが、同じ世界でおきた魔女の話を集めたもの。時代も50〜100年くらいの枠組みに収まると思います。

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    2017年10月11日
  • つづきの図書館

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    主人公は40代のおばさん司書。読んでくれた人のつづきが気になると、絵本のなかからでてきてしまった人たちに振り回され、つづき探しを手伝っていく。

    はだかの王様、狼、あまのじゃく、幽霊…つづきを知りたくてでてくるけど、つづきは知ってしまったら終わりがくる。私たちに本のつづきが気になることがあるように、本の方も私たちのつづきが気になることがあるみたい。そんな本。

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    2017年01月28日
  • 王様に恋した魔女

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    ふんわり繋がった魔女オムニバス。魔女狩りが横行してる設定ですが、やさしい物語ばかり。お気に入りは「3人の杖殿」と偏屈魔女と卵のやつ。身分を超えた信頼関係とか種族を超えた繋がりとかが好き。

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    2017年01月27日