【感想・ネタバレ】ミラクル・ファミリーのレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

 井辻朱美さんの解説の言葉を借りると「ふだん子供にとって、ややとっつきにくい感のある、中年の『お父さん』」がテーマの短編集です。何というか、じわーっと泣けてきます。どの物語も、どこか「ツボ」にくるポイントがあって、数ページ読み終わった後には不思議な満足感を感じました。
 読み始めて「これはイマイチかな」と思った「鏡よ、鏡……」も、なんとお父さんは町の毛糸屋さんで、店員(こちらも年配の男性)と共に編み物の名手というじゃないですか。……ツボった。
 疲れて、重い本(内容的にもグラム的にも)を読めない時などには、ぜひこの本をどうぞ。

0
2014年01月31日

Posted by ブクログ

短編集だけれど、柏葉さんの世界がこれでもかというほど詰まっている!柏葉さんの、知識の深さ、読書量の多さを改めて感じてしまった作品でした。どこにでも転がっているけれど、なかなか拾うところまでいかない身近なファンタジーたち。

0
2013年08月21日

Posted by ブクログ

父、語る。いいねえ。ほんわか家族ものだけど、ちょっとどっきりしたりしんみりしたり、素敵なおはなしがいっぱい。私としてはザクロの木の話とか、着付けの話とか、好きだなあ。泣きたくなるほど大切な気持ちとか。この日のために、ってゆー親子の心意気がなんかもう、いいなあ、って感じ。柏葉さん、好きだ〜!あ、でも正直表紙は前の方が好きかな。

0
2011年07月16日

Posted by ブクログ

昔、大好きでよく読んでいた柏葉さん。大人になって、改めて読んでみて、やっぱりこの人の描くファンタジーとリアルのちょうど良い混ざり具合が好きだなと改めて思いました。どの短編も楽しめました。

0
2010年07月25日

Posted by ブクログ

9つの短編集。本の裏表紙の解説にあるように、どの話も「不思議であったかく秘密の匂い」がする。

私は壮大な国つくりの類いのファンタジーが苦手だ。読んでいる時は、ハラハラドキドキして面白いと感じるが、読後に反芻して楽しむ事が少ないからだ。

これらの小編はファンタジーの括りとしても差支えないと思うが、この人とこの人はどんな関係だっけ?と迷うこともなく、もちろん手に汗を握ることもない。家族の短いお話なにで、当たり前ですが。子どもの頃、自分の周りにもあったことなのに大人になって忘れてしまったことかもしれないと思わせる現実味がある。

私は、「木積み村」「ザクロの木の下で」「『信用堂』の信用」が好きです。表紙絵も好きです。
三省堂中学1年生の国語科教科書で紹介されている。

0
2018年04月23日

Posted by ブクログ

どこにでもいるようなお父さんが語る、昔話のような不思議な話。
短編集なのですが、どの話も暖かい日だまりのよう。
物語を語り聞かせるお父さん達が、何とも言えず魅力的で良いですね。

0
2012年06月12日

Posted by ブクログ

 大人が読んでも心が「ほっこり」しそうだし,少しものがわかるようになった小学生ぐらいの子供に読んで聞かせてあげるにもいい感じの童話集に仕上がっている。
 連作かと思っていたが,それぞれは独立したお話。でも,まぁそれもあっさりしていて,かえって童話らしいのかもしれない。最近はちょっと人気が出るとすぐにシリーズものや連作化してしまう傾向が強いように感じるので,さまざまな短編を単発に読むという習慣ももう少し見直されていいように思う。そういうただ一遍の小説にも,大人になるまでどこか心に残るものや,独特な読後感を持つものなどがあるものだ。また,一度受けた設定に依拠して話を展開するよりも,個人的には,その方が作家のストーリーメーカーとしての手腕がより厳しく試されるもののような気もする。
 昔,新実南吉の童話が好きだったが,それに近い肌触りを持ちながらも,平成の今の時代に不自然さなく収まっているそういうところがとても微妙な読後感をもたらしてくれる。
 半日で読める程度のお手軽なボリュームも気安く手にとれる。
 そういう傾向のお話が好きな向きには,なかなかお勧めの一作。

0
2010年11月16日

Posted by ブクログ

児童文学的でもありますが、
家族の秘密について。
(ドロドロは無し)

ちょっとニヤリとしちゃうような
お母さんは実は。。。

0
2010年08月09日

Posted by ブクログ

大抵の話では父親が語り手となって
息子、娘たちにちょっと不思議な話を聞かせる。
もしくは、息子、娘たち自身も親とともに
不思議な体験をする。

なんとも幻想的で、少し家族内の「重さ」も
見え隠れする。

平凡な人間でもなんでもいいから、
時にはこの本に出てくる父親のように
「物語」を自分の子どもたち
語り聞かせられるようになりたいと思った。

それが嘘でも本当でも、子どもたちの
印象に少しでも残るような「物語」を。

「たぬき親父」「父さんの宿敵」みたいな話がいいな。

0
2010年06月27日

Posted by ブクログ

柏葉さんの本ってモンスターホテルシリーズとか、ちょっと小さい子向きの本ばかり読んでいたので、大きい子向けというか、むしろ大人向けなんじゃないかというこの本はなんだか新鮮な気持ちで読めました。

0
2014年02月12日

Posted by ブクログ

短編集。どのお話でもお父さんが不思議な話の語り手。うちの父も聞いたら何か話してくれるかなと思ってしまいました。

0
2013年11月28日

Posted by ブクログ

ほのぼの読める短編集

お父さんがタヌキだったり、お母さんがキツネだったり・・・。
こういう文字だけのファンタジーは読み手の想像力が働く余地がたくさんあって楽しい。好き。

0
2012年12月13日

「小説」ランキング