高田崇史のレビュー一覧
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QEDシリーズにおいて旅行案内的な意味合いが強いventusシリーズ第三弾。
今回は日本三大怨霊として名高い平将門をネタに東国を駆け巡っております。
そして、このventusシリーズのもう一つの特徴といえば次の作品の壮大なオープニングになっているということ。
そんなあたりを読み込んでみると……。
旅行記としてみるなら秀逸。
彼らの足取りそのままを旅したくなります。
QEDシリーズの醍醐味の一つ、歴史認識の転換もなかなか。
そう来ましたかとにやにや。
そして次作へのオープニングとしては……。
それは無いでしょう……(--;)
作者が(他人を使って)ネタばらししちゃあ。
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日本における、ダヴィンチコードといってもよい本シリーズ。
殺人事件はまったくメインではなく、日本史における謎解きがいつも楽しみだ。
十年近くかけてダラダラと読んでいても、各巻で大体完結しているので問題はない。
この巻ではまず、袋とじにびっくりした。
なんといっても、殺人事件の真相・犯人ともに既に判明したあとでの袋とじなのだから…。
でも読んでみて納得!
日本の神社は、本当にすごい計算で成り立っている。
京都を中心にした同心円には感動した。
そして、内容的には、なんといっても、御名形(南方熊楠に憧れているらしい。だからこの苗字なんだな)という、榎木津礼二郎キャラの新登場!
カマトトヒロインの -
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難しい漢字や言葉が出てくることが多いので、読むのが大変なんですけど文章自体が読みやすいのと、やはり内容が面白いので読む手が止まらないのです。
今日休みなので、普通に朝方までかけて一気に読んじゃいました・
今回は河童の謎解きと製薬会社の関係者の連続殺人事件も絡んで来て・・・うん?あんまり殺人事件絡んでいないね・・・。タタルが解決せず自然と不幸な形ではあるけれど解決してしまうんですね~まぁ、殺人に使われたものとかタタルは当てているんですけどね。
まぁ、今回は沙織が何としても奈々とタタルの関係を進展させようと一人で奮闘して空回りしているのが見所ですね。まぁここまで来て、物語の中では最初の事件から -
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今回謎解く歴史の真相とは、安倍晴明伝説!自分の知識はやはり2作作られえたあの映画ですがそんな内容とは全然違う真実!式神の正体などタタルの説を聞くことができます。
なぜでしょう、タタルのいつも証明することはなんとも説得力があるんですよね~
実際の事件よりタタルのこの証明の方が毎回気になります。
起きた事件のほうは、なんとなく明治・昭和ミステリーのような雰囲気が漂うんですよね
なんか、結末が解る時も、今の時代にはこの設定で小説書いたら古いと思うけど、設定は30年以上も前の事件、それもタタルが大学1年の時の30年以上前ですから、40年近く前の設定ですからこれはこれでありな? -
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今回も歴史ミステリーと現代の事件がタタルの頭脳によって証明される。
毎回、感想に書いてる気がしますが、またもや知らないことをタタルに学ばさせて頂きましたね
しかし、読んでると思うのが、この『東照宮の怨』の時点では、タタルと奈々は頻繁どころか前回の事件の後はほとんど会ってない模様。そして、会うと何か事件に巻き込まれる
オカルト研究会の会長だったのと字が似てるってことであだ名になった『祟る=タタル』でも、今や奈々も祟られてるのではと思ってしまいます。
今回の「三十六歌仙絵」??恥ずかしながらよくわかりません。まぁ、4作目まで来たら、いつものことです、奈々と共に学びましょう! -
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新規購入ではなく、積読状態のもの。
2009/9/27〜9/29
高田氏の千葉千波シリーズ第3弾。
いつもながらのパズルを中心にすえたストーリー。一編を除いてメフィスト掲載時に読んでいたがすっかり忘れていた。
解説の有栖川有栖氏も気にしていたが、語り部である「ぴい」くんの本名が前から気になっている。前作「試験に負けない密室」のあとがきで「『お』にはじまり『お』で終わる」らしい。徹底的駄洒落では「おおのつぎお」で「P」なのだが。本名を言うと笑いが起きる、という表記もあるので、違うとは思うのだが。まさかこんなオチではないですよね、高田さん。
しかし、ストーリー上はもう1月。ぴいくんと慎之介の -
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衝撃的な本だった。
授業で習った内容が鎌倉時代の表の歴史だとすれば、ここで語られているのは、公には明かされることのなかった裏の歴史。今までに聞いたことがない、驚くべき解説ばかりが、たて続けに登場する。
もともと、鎌倉という場所は今よりももっと海岸線が陸地の側に迫っていて、湿地帯のようなじめじめとした土地だったのだという。三方を山に囲まれて、守りやすいという理由で、この場所に幕府が開かれたというのが通説だけれど、そういう理由で作られた都は、この鎌倉以外には無い。
交通も不便で、日当たりも悪く湿気も多いこの場所には、無数の処刑場や墓場や、河原者が集まる、あまり都向きのところではなかったようだ。そ