あらすじ
伊賀忍者の末裔にして、出賀茂(いずかも)神社のお気楽跡取り・鴨志田甲斐(かもしだかい)。しかし、その平穏は、秘密の社伝『蘇我大臣馬子傳暦(そがのおおおみうまこでんりゃく)』の盗難によって破られる。謎を追って、現役東大生のアルバイト巫女・貴湖(たかこ)と飛鳥へ向かった甲斐は、そこで密室殺人事件に巻き込まれ……。(講談社文庫)
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聖徳太子が本当に実在したのか。
何故法隆寺に三体の本尊が祀られているのか。
聖徳太子は自然死なのに対し息子は戦いに敗れて自害したのに鎮魂のための神社に息子が祀られていないのは何故か。
最近聖徳太子の時代に興味を持ってきたのに本当は実在しないのではないのか?
天皇制を勉強したのに蘇我馬子が天皇だったのではないか。
次々に覆されてしまう知識にこの本を昔に読んだけどまだ聖徳太子の名前だけしか知らなかったから頭に入ってこなかった。
やはり予備知識は必要なのだと実感。
出賀茂神社にある秘密の社伝を狙っている人物は誰なのかがシリーズを通して分かってくるというのが焦れったくなるけど楽しみ
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京都の神社の跡取り息子とバイトの女子大生を中心に、盗まれた社伝、行方不明になった知人を探し、殺人事件に巻き込まれる。歴史の謎を追いながら、現在のミステリを解き、更に忍者捕物を行うという盛りだくさんぶり
甲斐、貴湖
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カンナシリーズ文庫化待ってた。
高田作品は文庫で追っかけてるのでノベルスの新刊を見るたびにぐぬぬ…ってなってた。
丹波がお気に入りになる予感がする。
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QEDに続く歴史の謎に挑むシリーズ。
第一弾はまさに謎の中の謎ともいえる聖徳太子の存在について高田氏が独自の解釈を展開するのですが、なるほど、もしかしたらそうだったかもと思える説得力が楽しいです。
関係者が忍者の末裔というのもQEDにはないスパイスだし、またしても面白いシリーズに出会ってしまった。
学生の頃には歴史に全く興味を覚えなかった自分が、まさか50歳を越えてこれほど好きになるとは想像だにしていなかったところは、まさに歴史教育の欠点を体現しています。
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忍者の末裔の神職と現役東大生の巫女が奪われた謎の社伝を求めて全国を駆け回る。ついでに歴史の勉強。今回は聖徳太子虚構説と巳亥の変の真実に迫る。
有名な聖徳太子による日出づる国の天子ーの文言。同じ文章が隋書にも見られるが、推古天皇ではなくアメノタリシヒコによるものと書かれてある。明らかに男性だがいったい誰なのか?
聖徳太子は10人の言葉を解したとされるが10ヶ国語を理解したという意味ではないか。
日本書紀によれば用明天皇の在位期間が無かった計算になるのは何故か?用明天皇は聖徳太子の父とされる。
蘇我氏三代は天皇のように振る舞ったため不遜と言われるが、実際に天皇だったのではないか。
聖徳太子は蘇我氏三代の業績を改竄するために後の藤原氏によって設定された存在ではないか。など、興味深い説が展開される。
貴湖さんを見倣って125代歴代天皇を覚えてみようか。
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QEDシリーズと並ぶ、カンナシリーズの1作目。
文庫版が出たので買ってみました。
QEDシリーズよりも時代が遡る歴史物。
ちょっと苦手かも?とか、QEDシリーズの登場人物が好きだったので、カンナシリーズはどうなの?と思うところがあったのだけど、なかなか面白かった。
さすがは高田氏というべきか・・・全く違う話なんだけど、歴史の探求の仕方とかがQEDに共通するところがあって、いろいろと感心させられました。
現在はカンナ2作目を読破中。
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シリーズ物と知らずに読んだので、色々と消化不良なところもあるけど、歴史への新解釈に触れられるのは純粋に面白い!
登場人物もキャラクターがはっきりしてて、好きな俳優さんに当てはめて楽しく読めました。
面白いが・・・・
時代背景、天皇の系図、時代考証での色々な捉え方の説明がしてあるが、歴史に本当に興味がないと、名前の読み方や、その時代の出来事が、もやっとして、ちょっと苦痛になってしまうかも。
忍者、恋愛という展開は、ほどほどに面白い。
一見うだつが上がらない御曹司が、なぜかモテるという、ストーリーのようだ。
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最終的に犯人は逃走し行方不明になってしまうのと、結局何故盗みに入ったかという理由と、組織については解明されず。これから物語が始まる序章のような話だったので、甲斐くんはこれから強くなっていくのかと、貴湖ちゃんとの関係などなど続きが気になります。
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前QEDシリーズからの派生、スピンオフシリーズ。相変わらず殺人の部分は強引だが、読んでいて面白い小説。底流には、筆者の歴史認識が。聖徳太子と蘇我三代の関係とは。乙巳の変はなんだったのか。学校で習った、勝者藤原氏側からの歴史観では分からなかった事が視点を変えると、そうだったのかも、、と思えてくる。
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カンナシリーズ1作目。
勝者の描く歴史によって隠された真実の歴史を追求するという点では、QEDシリーズと同じ。そこに、主人公たちが忍者の末裔だったりで、多少アクション的なものもプラスされている。ただ、QED同様、歴史薀蓄の部分は興味深く読めたけれど、正直言って、その他の部分はラノベちっくで軽すぎる印象を持った。何だかあまり乗り切れない、、、。
まぁ、薀蓄目当てでQEDシリーズ同様、今後もこのシリーズを追いかけていくつもりではある。
Posted by ブクログ
飛鳥時代、聖徳太子の話が詳しくでてきて勉強になります。
好きな時代です。
1回だけじゃ全部理解できないので何度か読みたい。
奈良にも行きたくなります。
実際飛鳥や法隆寺に行ったこともあるので想像しながら読みました。