高田崇史のレビュー一覧

  • QED ~ventus~ 御霊将門

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    ネタバレ

    平将門にゆかりのある神社を巡ることが話の中心とした構成で個人的には読むのはなかなかつらかった。取材や文献での調べがしっかりしているのは分かるが事前の情報があまりわかっていないし登場人物の関係もこの本だけでは見えてこない部分があるのでシリーズの最初から読む方が良いかもしれない。

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    2015年06月20日
  • QED ~ventus~ 熊野の残照

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    今回もうんちくたっぷりで楽しませてもらったけれど、熊野に土地勘がないのと神様系の話はイマイチ分かりにくくて楽しめなかった。
    一度熊野を訪れてから、また再読してみたい。

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    2015年05月30日
  • QED 龍馬暗殺

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    坂本竜馬の暗殺について定説をひっくりかえす。「事件は得をしたものを疑え」ここから導かれる竜馬暗殺の真実の新予想。



     QEDの古代日本史シリーズ以外はテンション上がんないな。古代史は現代人にとって神話の世界なところがあるから、トンデモ理論とか深読みをしても悪い気がしない。そもそも真実である可能性がかなり低いから、定説を疑うことの方が真実味を帯びるんだよね。
     しかし、明治維新の頃だと時代が近いから現実味があって、憶測で論を展開するのは胡散臭くなってしまう。だから斜に構えた読み方になってしまって楽しめないんだろう。

     とはいえ、明治維新は常識以上に胡散臭いことばかりだと思う、そういう時代だったはず。もう、陰謀と権謀術数と裏切りの連続、最低な時代の一つだろう。その歴史が美談にされていないわけがない。だからこの竜馬暗殺の新論は、とても真実に近い、空論なのだろう。


     殺人事件はおまけ。

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    p77 姥捨て
     四国お遍路八十八か所詣は、当初は真言宗の信仰が目的だったが、時代を経ると「死出の旅」が目的で回る人も出てきた。
     姥捨て山という言葉があったくらい、昔の農民は生活が厳しいことがあった。食い扶持を減らすための捨て子や老人の遺棄。これとお遍路がリンクした。死ぬ前に親交を深めて極楽浄土へ旅立つ(真言宗の教義じゃないが)そのため片道切符のお遍路の旅を村の老人にさせたというのだ。
     お遍路の白装束は仏様の恰好だしね。江戸時代の川柳に「山中に 笈(オイ)ばかりある むごいこと」というものがある。お遍路の背負っていた荷物の残骸が道中落ちている、持ち主は白骨化したか野犬のエサになったか。
     お遍路って、そういう側面もあるってこと。

    p88 河中
     高知県は元は河中だった。長宗我部に代わって高知の地に築城した山之内一豊は、江之口川と塩江川に挟まれた山に城を建てた。だから河中山(こうちやま)と名付けた。しかし、度々おこる川の氾濫に悩まされ、縁起を担いで「高智」と名を改め現在の高知にいたる。

    p95 明智系列
     坂本竜馬の坂本家は才谷家の分家である。竜馬が使う変名の「才谷梅太郎」はここから来ている。
     才谷家は戦国時代までさかのぼると、明智光秀の娘婿の明智秀満の庶子:太郎五郎の末裔とされている。
     太郎五郎は山崎の合戦で敗れたのち四国に逃れ、才谷村ー高知長岡郡に住み着いたという、そこで長宗我部の家臣になったという。
     坂本竜馬も家紋も明智家と同じく桔梗紋である。坂本は明智家の普請した近江城のあった坂本(比叡山の麓)からきているといわれる。

    p103 三月三日
     桜田門外の変が起きた日。これを歌った川柳がある。「桃の日に 葵橘争ひて 紅葉を散らす 桜田の雪」華々しい血なまぐさい歌だ。桃の節句に、葵(水戸家)と橘(井伊家)が争って、紅葉のように血しぶきがあがる、雪の降る桜田門。とてもいい。

    p172 少々飲める
     高知語では「少々飲める」は「升升飲める」なので、一升瓶二本は飲めるということです。

    p254 清和から始まる禁忌
     日本の肉食忌避は清和天皇のころに貴族たちによって無理矢理定められた慣習である。貞観三年(861)に東大寺大仏修復に向けての仏教儀式として、すべての皇族・貴族・官僚にたいして肉食禁止などの穢れ落しを強制した。これのことかな?

    p286 連続切りは不可能、おかしい
     坂本竜馬が近江屋で暗殺された際の矛盾。刺客は飲み嫌の入り口で番をしていた坂本の下僕の藤吉を切り捨てて二階に上がっている。その際、切った刀を鞘に納めて二階に上がったという。冷静に考えれば血糊のついた刀を鞘にしまえば血が固まって抜刀できなくなる。
     こういった細かい矛盾が幾つもあるため、竜馬暗殺の史料は信用を落としている。らしい。

    p320 明治37年
     坂本竜馬の名前は、明治37年まで一般人はほとんど知らなかった。知っていても志士の間だけだった。
     坂本竜馬の名前が知られるようになったのは、日露戦争の宣戦布告に際して戦争の吉兆として登場したからである。宣戦布告した二月十日の前夜に昭憲皇太后の夢枕に竜馬が現れて「誓って皇国のために、日本帝国海軍を護り奉る」と奏上して消えた、という皇后の奇夢があったと言われている。
     これは維新後の政界進出で出遅れた土佐藩が、自分たちの政府での存在感をあげるための作戦だと言われている。明治維新には坂本竜馬や中岡慎太郎という土佐藩士の功績が大きかった、これを喧伝することで自分たちの存在感を高めたかった。ようは竜馬らは道具として使われて有名になったということだ。

    p331 長岡謙吉
     船中八策という坂本竜馬の新国家体制の基本案がある。竜馬はこれを藩主の山内容堂に進言するため上洛したが、その道中に夕顔丸の船上で後藤象二郎にも提案した。その際に長岡謙吉がそれを筆記したという。
     後藤象二郎が竜馬のこの献策(大政奉還とか)を独り占めしようとして竜馬を暗殺したという説があるが、この船中八策を知っていたのはこの長岡謙吉もいたのだから、そもそも独占はできない。だから後藤暗殺犯説は説得力に欠けるという。

    p356 西郷の策略
     西郷ら薩摩藩士は慶喜の大政奉還で討幕の建前を失った。なんとしても徳川家を血祭りに上げて、全く新しい世の中を作りたい薩摩藩は、徳川家が薩摩に弓を引いて戦争を始めるキッカケを作ろうとした。
     江戸に浪人を送り込んで乱暴狼藉を横行させる。それを薩摩藩のせいだと噂を流して、徳川家が薩摩藩に報復するのを待った。「根も葉もない噂だけで攻撃された」と逆襲に出て徹底的に徳川家をぶっ潰す。この策略を実行した。
     幕府は慶応三年十二月二十五日、浪人の根城になっていた三田の薩摩藩邸に焼き討ちに入り、薩摩藩士数十人も殺した。その知らせを聞いた西郷は「我、こと成れり」と狂喜しさっそく戊辰戦争を開始した。
     汚い。

    p366 龍馬は邪魔だった
     薩摩による竜馬暗殺説を考える。竜馬の献策した大政奉還では薩摩の望む武力革命は成されない。徳川家は一大名に成り下がるが、新政府の一大勢力として残る。そうしては薩摩が新しい時代の当主になることができない。その障害になる考えを持つ坂本竜馬らは邪魔だった。だから暗殺した。という説

     しかし、竜馬は維新後の政治にはかかわらないと公言している。そういう史料が残っている。それは西郷らも知っている。そう考えると薩摩が竜馬を殺す理由は弱くなる。どうなんだろう。この竜馬が参政しないというのも捏造なのだろうか…。

    p385 ドクニンジン
     ドクニンジンはかのソクラテスが死刑の際に飲んだ毒として有名。解毒剤が無く、神経毒として最後まで意識が残り30~60分で呼吸困難で死亡する。

    p391 龍馬の句
     「世の中の 人は何とも 言わば言え 我為すことは 我のみぞ知る」

    p425 注連縄
     注連縄は標縄とも書き、神聖な結界を張り、その境界を表すものである。天照大神が天の岩戸から出た後、再びそこに籠らないように岩に巻きつけた「尻久米縄」が端緒だとされる。

    p427 逆巻の注連縄
     出雲大社の巨大注連縄は逆の捻り方になっている。これは注連縄が死霊の類を締め出す意味を持っているなら、その逆で死霊を外に出さないようにするという意味がある。つまり、出雲大社は大國主命を封印する場所だということである。

    p428 紙垂(しで)
     注連縄に垂れさがっている紙。紙垂という言葉は「死出」と同じ読み方だね。この紙垂の紙が何を表すかというと、白装束の死出の旅に発った者を垂れ下げる、つまり処刑者を表す。紙垂の「垂」は「ず」という読みを持つ。それで読めば紙垂は「しず」であり、鎮めるという読みと同じである。
     生贄を吊るして、怨霊を鎮める、そのための注連縄なのかな。

    p443 豆撒く人
     節分で豆をまくのは厄年の人という慣例がある。これは豆まきで少しでも自分の厄を落とすためという名分がある。しかし、QED的な考察をすると、鬼を倒しに行く危険な役目を任される貧乏くじが豆をまく人である。つまり、厄年とは穢れに触れる貧乏くじを引く順番の年だという意味が隠されているという、説!

    p465 死後の世界
     タタル曰く「普遍的な死後の世界は存在しない。しかし、個々人の中には死後の世界が存在するだろう。その人が死ぬ直前に脳の中に構築される世界が死後の世界である。走馬灯なんかと同様にありえない速さで構築され、死とともに消え失せる、その想像上の世界が『死後の世界』である。死の淵から蘇生した人が語るのはそれである。」
     個々人の幻想でしかないが、共通する物もあっておかしくない。みんなの知ってのとおり、三途の川という死後のイメージは生前に共有されている。だから、死ぬ前にその記憶がそれを再生する。また、結局同じ種の生物だから思いつくものが似通っているということも想像に難くない。
     なるほどな~。ロマンティックは無くなるが、納得いく。

    p494 犯人は西郷
     今井信郎という坂本竜馬暗殺の実行犯がいる。彼は幕臣とし京都見廻組に所属し、幕末の過激派取締りに参加した。彼は維新後の扱われ方が異質であることから西郷の竜馬暗殺説がでた。
     今井信郎は、近藤勇や大石鍬次郎のように即刻処刑にならなかった。彼の維新後の公判は約七か月もかかって、特赦をうけて釈放されている。これには西郷の口添えがあったと噂されるが、証拠となる史料はない。
     この判決は土佐藩士には知らされず秘密裏に処理された。坂本竜馬暗殺犯であるのに。

    p498 懐に入れた右手
     坂本竜馬が写真で右手を隠しているのは、右手に深い傷跡があったからであろう。右手に障害があることを知られたくなかったからだろう。
     龍馬が寺田屋事件で負った手傷である。竜馬の手紙の字がこの事件後に不器用になっていると言われている。やはり後遺症の残るくらいの傷だったのだ。これだけの傷が残っていたのだから、近江屋事件で刺客に襲われても満足に応戦ができなかったのも納得がいく。自慢のスミス・ウェッソンの拳銃も撃てなかったのだろう。

    p510 明智家を恨む薩摩藩
     薩摩は徳川家を恨んでいた。関ヶ原の戦いで西軍だった薩摩は江戸時代には徳川家の管理下に甘んじなければいけなかった。
     突然ですが、明智光秀が僧正天海だったという伝説があります。もしこれが本当なら、徳川政権に明智家が大きく関わったということになる。つまり、薩摩にとっては明智も怨念の対象に入る。
     坂本竜馬は明智の血を引くものだったという。薩摩には坂本を恨む何かがあったのだ。
     これはトンデモな話だろうが、一応関連がある。覚えておこう。

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     高知には行ったんだけど、坂本竜馬の博物館には行ってないです。お遍路だったから通り過ぎた。
     これを読んだら、もう一度高知に行きたくなった。土佐藩が有名になるために利用した坂本竜馬をもっと知るために。
     今も高知県は坂本竜馬が居なければ観光客なんてほとんどいないだろう。なんだ明治のころから何も変わらない。龍馬は死んでも高知の人々のために、道具としてよく使われ、立派に役目を果たしている。

     すばらしい偉人だ。後世の地元の子孫を死んでも助けているなんて。

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    2015年04月01日
  • カンナ 飛鳥の光臨

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    最終的に犯人は逃走し行方不明になってしまうのと、結局何故盗みに入ったかという理由と、組織については解明されず。これから物語が始まる序章のような話だったので、甲斐くんはこれから強くなっていくのかと、貴湖ちゃんとの関係などなど続きが気になります。

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    2015年03月28日
  • QED 竹取伝説

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    ネタバレ

    日本の伝統文化は、怖い。怨霊文化を学ぶシリーズ。日本昔話は被差別民のものだったのか。良い話にはウラがある。



     前巻で匂わせた割にはグッと来なかった。竹のお話は難しい。日本神話は難しい。
     ただ、前巻の知識がすごく活かされているのは確か。タタラ場の知識がすごく大事。もののけ姫…。


     あと、出雲大社行く前に読んだら、旅行がすごい楽しくなる。

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    p22 文字で残すもの、伝統で残すもの
     古の社会で、文字を使えた者が伝えた情報が、現代で真実となっている。しかし、かつて文字を使えたのはほんの少しの階級の者だけであった。
     文字が使えなかったものは、伝統で歴史に爪痕を残していたのである。そういう階級の人たちは、苦しい生活をさせられた人たち。そういう人たちが残した伝統というのは、推して図る内容である。

    p25 松竹梅
     松:古字では「木へん+八白」と書いた。八白は陰陽五行で丑寅で鬼門にあたる。つまり、鬼の木である。
     竹:竹や瓜など中が空洞になる植物は、その空洞が異界に繋がるものとして敬遠されるものだった。
     梅:太宰府天満宮の梅を筆頭に、梅は呪いに関係する。
     松竹梅は、元元「松竹椿」だったとも言われ、首落ちを連想させる椿が含まれていた。

    p28 門松
     門松は正月に松と竹の木を縄で縛めあげて、門外に張り付ける。悪くとらえれば、縁起の悪い松と竹を家から閉め出して磔の刑に処している様である。
     門松は朝廷では飾り付けない。庶民が朝廷に忠誠を示すためにやっていた正月行事ととれる。つまり、朝廷に反抗する勢力を松や竹に見立てて、差別的行為をしていたのであろう。こわい。

    p37 茅の輪くぐり
     素戔嗚尊は黄泉の国に追放された。
     スサノオはイザナギとイザナミの子供(アマテラスとツクヨミ三兄弟)。スサノオが母の住む根の国(島根)に行きたいと駄々をこねたため、追放された。その後、根の国でヤマタノオロチを倒したり、娘のスセリヒメを嫁がせるために大國主に試練を出したり、仏教の牛頭天王と習合されたり、、、氷川神社がお墓。

     で、この追放時に世間からハブられたスサノオを優しく迎え入れ宿を貸した蘇民将来に「今年は疫病が流行るだろうから茅の輪を腰に巻いておきなさい」と残して発った。その後、疫病が流行ったその地方では茅の輪を巻いた蘇民将来の一族以外全滅した。それ以降、六月の茅の輪くぐりが無病息災のゲン担ぎになった。

    p42 八王子
     「八人の童子」という意味から来ている。この八人の童子は、スサノオとアマテラスの誓約の時に誕生した五男三女のことだという。スサノオは牛頭天王と同等と見られるが、牛頭天王は疫病の神様である。そのため、スサノオの八人の童子も疫病の神として忌み嫌われたとおいう説。

    p46 磁鉄鉱
     墓石には磁鉄鉱が含有される。磁鉄鉱は磁場を発生させるので、脳の側頭葉のパルスが乱され、そのためお墓で幽霊を見る。という説。

    p63 桃太郎
     桃太郎の物語は吉備に住む鬼を団子(魂)にして食べてしまって、彼らの財宝を奪おうという物語。という説。
     犬は朝廷の狗、雉は木地師という山中に住む木工細工に勤しむ職工集団、猿は流浪の旅芸人一座のことであろう。被差別民を率いた桃太郎の反朝廷民の誅伐物語。

    p142 3月14日
     延暦19年(800)に富士山が大噴火した日。

    p157 竹取物語の洒落
     かぐや姫が出した無理難題には洒落がある。
     一人目の石作皇子は「仏の石の鉢」を要求された。石作皇子は墨塗りの贋物を作って姫に差し出すが、見破られ見向きもされない。それでもしつこく食い下がって、人はそういった恥ずかしい行為を「はぢ(鉢)を捨つ」というようになった。
     二人目の庫持皇子は「蓬莱山の珠のなる木」を要求されたが、贋物を作らせた。それを代金請求に来た職人のせいでばれて、恥ずかしさのあまり王子は蒸発する。これを「たまさかなる(珠悪なる)」と「邂逅(たまさか)」にかけたという説がある。
     三人目の阿倍みむらじは「火鼠の皮衣」を要求されたが、中国の商人から買い付けて姫に差し出した。火鼠の皮なら燃えないはずと火をつけたら燃え尽きてしまい、みむらじは顔を草の色に変えて茫然としたという。これを「敢えなし(阿倍なし)」というようになったという。
     四人目の大伴御行は「龍の首の五色の珠」を要求されたが、舟で探しに出て遭難する。漂着した御行は風病にかかり目に李を二つ付けたようになってしまった。この御行を見て人は「あな、たへがたし」と言ったという。「耐え難い」と「食べ難い」をかけたのだろう。
     五人目の石上まろたりは「燕の子安貝」を要求されたが、それを取りに行って大けがをしてしまった。せっかくとってきたのも燕の古糞で、獲りに行った「甲斐なし(貝なし)」だったのである。

     これほどに言葉遊びを詰め込むこの物語には、言霊の時代だし、もっと呪が込められているんではなかろうか…。

    p164 登場人物のモデル
     江戸時代の国学者:加納諸平が著した『竹取物語考』ではこうなっている。
     石作皇子は、多治比真人嶋である。多治比氏と石作氏は同族だったらしい。
     庫持皇子は、藤原不比等である。不比等の母は庫持氏だったらしい。不比等は天智天皇の落胤ともいわれ、怪しい人物なのである。
     阿倍みむらじは、阿倍御主人である。この人物は舶来品好きだったらしく、まんまである。
     大伴御行は、大伴御行というまんまの人物。壬申の乱で名をあげた人物らしい。
     石上まろたりは、石上麻呂である。石上氏は旧姓が物部氏だった。物部氏が天武天皇に仕えるようになって改姓した。
     こういった考察がある。

    p170 作者の考察
     竹取物語は物語の時代から200年下った平安時代に作られたといわれる。200年も昔の時代の貴族をわざわざあざ笑うように描くのだから、その貴族に縁のある人物なのだろうという説。
     登場人物の中でも庫持皇子(藤原不比等)が最も悪辣に描かれているので、作者はこれを書いた当時、藤原に恨みを持つ人物ではないかと想像している。ちなみに竹取物語が書かれた時代は、藤原良房らへんの時代である。この時代、藤原氏によって政治を追放された大伴、石上、石川、安倍、多治比、紀、巨勢、の一族ではないか。
     この中で物語に登場する大伴、石上、安倍、多治比の一族は同族を悪くは言わないだろうから除外。
     さて、不比等の仕えていた文武天皇も閣僚には竹取物語の人物のモデルが入っている。その閣僚は6つの士族がはいっており、藤原、大伴、石上、安倍、多治比、紀であった。登場人物の中でモデル化されていないのは紀氏だけである。
     前に六歌仙の時にも出たけど、紀氏は藤原良房に辛酸をなめさせられている。

     だから、この竹取物語も紀氏の呪いが込められた作品だという説。

    p185 ワン・フォア・ワン
     ウイスキーのシェイクしただけのオリジナルカクテル。のんでみたい。

    p189 迦具夜比売命
     第11代の垂仁天皇の妃に迦具夜比売命(カグヤヒメミコト)という女性がいたとされる。
     彼女は衣通姫(そとおりひめ)でもあるだろうという。

    p198 愛宕
     京都の愛宕神社は役小角が創祀したと言われる。この神社は迦具土というイザナミを出産時に大やけどさせたという神様を祭った。迦具土はイザナミに仇を成したことから「仇子」といわれ、のちに「愛宕」というようになった。

    p206 かぐやー衣通姫(ソトオリヒメ)ー小野小町
     全て竹でつながる共通人物。
     p195、紀貫之いわく、「小野小町は衣通姫のながれなり」といい、二人の境遇が、美人歌人で帝の愛妾で叶わぬ恋に生き生涯独身だったという点で似ているといった。
     p199、小町氏は滋賀県滋賀郡から興った一族と考えられている。小野小町の祖父(?)に小野篁という人物がいる。彼は昼は朝廷で働き、夜は閻魔大王の補佐官を務めたと言われ、彼は篁神社で祀られるほどの人物だった。名前の篁は「竹+皇」という異界につながる植物の皇子というスゴイ名前だが、それほど裏社会に通じる人物だったのだろう。そんな竹に関する祖先をもつ小野小町なのである。

    p281 酸漿根
     ホオズキの根っこのこと。これを煎じて飲むと子宮蠕動効果がある。つまり堕胎作用である。
     七夕の時期に開かれるホオズキ市の意味は…。七夕の頃にホオズキを煎じて飲むという風習がある。これは秋の農繁期に子供が生まれないようにするためである、らしい。七夕は穢れを黄泉の世界に「流す」ことで祓う行事だったのだ。

    p282 織姫
     織姫は古代日本では棚機津姫(タナバツヒメ)と言った。棚は「捕縛」という意味があり、機は「磔刑」という意味がある。これをまとめると、織姫は捉えられて磔られた女性である。
     日本の神は、念願叶えられなかった者がなる。自分ができなかったことを後世の人物に叶えさせてくれる、自分が受けた苦しみから後世の人物を救ってくれる、こういった慈悲があるとされる。七夕飾りで願いを込める行為が、織姫がどういう存在だったかを予想させる。

    p285 機嫌
     「ご機嫌よう」という挨拶は、気分良く過ごしてくださいという意味ではない。「機嫌」つまり機を嫌っていることの確認作業である、という説。
     「機織り」はかつて「はしため(端女・婢)」の仕事だった。つまり、差別民の仕事である。被差別民をきちんと差別していますという、嫌味な挨拶なのである。
     こういう挨拶をするのはお嬢様とかそういう上流階級のイメージである。つまり、ご機嫌ようは貴族の差別用語だったのである。

    p295 蜘蛛
     蜘蛛という字は「朱を知る虫」である。朱=水銀の鉱脈を知る民のことだったのである。

    p296 真言密教
     真言密教:空海の修行地はことごとく金、銀、水銀の鉱床だったという。鉱脈探しのためにこの密教が普及したとも言われるらしい。
     空海が高野山金剛峰寺を開いたときには肝臓を患っていたという。水銀中毒者は肝臓を傷める。つまり、空海は水銀を服薬していたと想像できる。水銀を飲んで精神を高揚させて瞑想に入っていたのかな。

    p301 鳥居
     鳥居のカタチは「丹」と似ている。色は朱色だし。
     丹波や丹後には格式の高い神社が多いが、それは「丹=水銀」にまつわる土地が多いからという説。水銀の鉱床を朝廷が強奪する。占領後、朝廷の占有地としての証である神社(鳥居)をたてる。丹のつく地方には鉱床が多く、神社が多く建ち、その中で格式がついたのだろう。鳥居の原点は、水銀の産地というシンボルではないかという想像…。

    p303 くま
     「くま」のつく地名も蜘蛛と同様朝廷に抗する者の住む土地だった。朝廷の手の届かない奥地「隅」とか「曲
    」ということである。熊野も「くま奴」が由来。
     吉野は「悪し奴」が由来だった。朝廷に抗した者の住む土地の由来は辛辣である。で、出雲、熊野、吉野はみな一大タタラ場だったようだ。

    p309 君が代
     踏鞴場で作る銑鉄は、三日四晩炉で熱し続ける。このワンサイクルを「一代」という。
     君が代に出る、千代に八千代に、はこの踏鞴場が幾代も続き、天皇ために産鉄します。という意味が込められている説。

    p316 中間まとめ
     かぐや姫=衣通姫=小野小町
     そして三女とも棚機津姫(帝の一夜妻)だった。
     天孫降臨の場面で、長屋の竹嶋でニニギの子を身ごもったのは木花之佐久夜毘売であり(天皇の一夜妻になっている)、竹取物語で不死の薬を燃やした富士山の山頂の浅間神社に祀られているのも木花之佐久夜毘売である。
     棚機津姫=七夕の姫=織姫である。七夕の笹は「砂砂=砂鉄」であり、踏鞴場を連想させる。だから、七夕に笹を飾られる織姫は、踏鞴場の多い出雲地方の何者かだったのではないか。

    p321 うさぎ
     大國主命が助けたと言われる因幡の白兎。しかし、兎は「宇佐妓」(宇佐=大分の娼妓)のことで、被差別民を隠喩で表しているのだという説。
     因幡の白兎は、ワニを騙して逆鱗に触れ、皮を剥がれたというストーリーだが、ここで出てくるワニは「和仁」つまり百済からの渡来人のことであろう。

    p330 出雲大社は日本一でっかかった
     平安時代の源為憲という人物の作った「口遊」という子供向けの貴族知識本には、橋、大仏、建物の大きい順の覚え方が載せらえていた。
     橋:山太、近二、宇三(①山崎橋、②近江の瀬田橋、③宇治橋)
     大仏:和太、河二、近三(①大和の東大寺、②河内の知識寺、③近江の関寺)
     建物:雲太、和二、京三(①出雲大社、②大和の東大寺、③京都の大極殿)
     東大寺は38.17~45.45mと言われたから、出雲大社はそれよりも大きかったと予想される。恐らく50mくらいはあったものと思われている。

    p332 鼠
     大国主命の眷属には鼠がいる。大國主がスサノオの娘:スセリビメとの結婚を認めてもらうために受けたスサノオの試練を助けたのも鼠である。
     この鼠は「寝不見」という踏鞴場の不眠番のことではないかという説。
     寝不見は炉の火が絶えないよう寝ずに番する役目の人である。ここから、大國主は製鉄大国の王だったと想像できる。

     とはいえ、宇佐妓とか寝不見とか被差別民と関わっている大國主は朝廷から見れば賤民の王だったのだろう。

    p366 キニーネ
     トニック・ウォーターには元々キニーネという成分が入っていて、独特の苦みがあった。キネの皮から抽出されるキニーネはマラリアの特効薬になり、大航海時代のヨーロッパ人を救ったらしい。
     いまでは副作用の関係上トニック・ウォーターには含まれない。キニーネの入ったジン・トニックは能くアルコールが回るらしい。のみたい。

    p384 多摩川
     多摩川上流、奥多摩湖にそそぐまでを丹波川といい、多摩川の由来はこの丹波から来ているともいう。ここは金の鉱脈もあるらしい。
     丹波…。水銀とか関係してるんだろう。

    p389 仲違い
     為政者の治政のテクニック。土地の隣接する村を仲違いさせる。とくにタタラ場とか、土地で一揆を組んで反抗勢力になられたら恐ろしいから。
     今でも残る村落とか部落間の恨み辛みは、元を辿ればそういう陰謀が隠れているのかも…。

    p398 熱田神宮
     熱田神宮はスサノオが八岐大蛇を倒して手に入れた草薙の剣が祀られているというが、スサノオの墓標ではないかという説。
     前にもあった、神社と神宮の違い。天皇家の血筋の者を祀る場所だけが神宮号を冠せられる。
     素戔嗚尊も追放にあたって非業の生涯を送っている。笠と蓑をつけて川に流され、牛頭天王と習合され疫病神とされ、、、

    p432 棚機踊り
     盆踊りは、古来の念仏踊りに小町踊りや伊勢踊りが混ざったものと言われる。
     小町踊りは七夕の夜に着飾った少女が踊り歩いて怨霊慰撫をするというものだった。別名、棚機踊りとも言われた。そういや小野小町と衣通姫は同格で、どちらも織姫とつながるところがあった。
     小野小町=衣通姫=かぐや姫=七夕 がつながった。

    p485 出雲大社
     かぐや姫のラストシーン。姫が雲に乗って月に戻っていくシーンの解釈。
     雲=出雲大社という空高い建造物に上っていく様子か?
     月=太陽の逆、つまり黄泉(夜)の国の象徴に戻っていく。
     なんだろう、かぐや姫は出雲大社への生贄とか?かぐや姫は朝廷に抗した民の象徴で、朝廷に殺されたすべての者の魂が出雲大社に行き着く様子をあらわすのか??

    p487 神無月・神在月
     出雲大社に日本中の神様が集まる10月の神無月=神在月は祝祭ではなく、お法事だったのである。
     神在月では、地域の人は謹慎斎戒し、歌舞音曲は慎み、静寂に過ごす。この期間に行われる出雲の各神社の祭りは「お忌み祭り」といわれる。「忌」やっぱり法事である。
     判明していないが、きっと大國主命の命日は十月なんだろう。

    p489 ササ取物語
     竹取物語=笹取物語=砂砂物語である。という説。
     砂鉄の産地であった出雲で行われた国獲り合戦の鎮魂の願いが、竹取物語に隠された裏物語であろう。
     光り輝く竹から生まれた珠のような子(=タタラの炉で作られた鉄器)、かぐや姫を朝廷に貴族たちが欲しがっても手に入れられない(朝廷が鉄を手に入れられない)、かぐや姫は月に去ってしまう(鉄器は出雲のもとに戻っていく)。
     すべて出雲の国が上手くいくストーリー。実際には浮かばれなかった人々が物語の中だけは憎い相手に勝てる。怨霊慰撫の特徴である。
     天皇家が紀氏の誰かに作らせたのだろう。紀貫之とかセンスのあるやつがいたのだからこれだけのものができたんだろう。

    ________


     いやーこの巻も疲れた。学ぶこといっぱいだった。

     前の式の密室くらいの量がちょうどいいな。それでも話題はてんこ盛りだろうけれど。

     今回も、これだけ納得のいく深読みなのに、結局すべて予想の域を出ないから公然とは語れないとは…。
     文字で残せないってすごい拘束力なんだなぁと改めて実感した。文字で残らないだけで、事実が事実でなくなるなんて。

     今回はいっぱい死んだなぁ。すごい無駄に多く死んだ感じがすごいする。

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    2015年03月19日
  • QED 諏訪の神霊

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    奇祭・御柱祭の謎を解く。そもそも何が謎なのかをほぐすことから始めるので、よく知らない題材でも読み終えた頃には一気に詳しくなれる。シリーズを貫く歴史観の、応用編といったところ。

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    2015年02月19日
  • QED ~ventus~ 熊野の残照

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    このシリーズの歴史解釈はどこまで本当か分からないが、もの凄く面白い。そして筋が通っている。毎回はっとさせられる。

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    2015年02月18日
  • 試験に出るパズル 千葉千波の事件日記

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    本編のパズルミステリや探偵役の美少年が出題するクイズも読みごたえがあったんですが、最も気になったのはワトソン(?)役の「ぴぃくん」の名前の謎!(笑)

    名前に関する当人の愚痴の件は流して読んでたから詳細は拾えてないんだけど、以下、私なりに推理してみた(笑)。シリーズものだから、全部読めばかなりヒントもらえると思うんだけどな~とりあえず今作を呼んだだけで行けるとこまで!

    Q. 「ぴぃくん」と呼ばれる少年の名前は何か?

    ①まず、推測されるのが「苗字」や「下の名前」単体ではなく「姓名」イコール「ぴいくん」を連想させるものだろうということ。冒頭で彼が言及しているのが、「下の名前」だけではなく「苗字」を含んだ名前に対する苦悩だったので、そうなんじゃないかな〜と('_')弱いかな

    ※浪人仲間の慎之介が呼ぶ「八丁堀」は、住んでいる地域の名前から拝借しているようなので検討材料から除外。

    ②「姓名=ぴいくん」が連想される、関連付けられる。という前提('_')

    【ぴい=鳥の鳴き声、やかん・笛の音、アルファベットの「P」、ピイ(ピー?)から始まるワード、姓名の語感・見た目・書き順(?)が「ぴぃ」乃至「P」乃至「ピー」を想起させる】

    思いつくのはこれ位かな…。
    で、ここからは思いっきり根拠薄弱な私見~(笑)。

    ×まず、鳥の鳴き声や笛の音などの擬音。これは「パズルトリックを扱っている」本作にあって最も相応しくないので没!あまりに直裁的よね多分!

    △続いてアルファベットのP。姓名の漢字・平仮名・カタカナの形がPに見える(読める)?もしかしたら「ぴぃくん外国人説」がここから出るかしらん。ちょっと保留。

    ◯続いてはピィから始まるワード。PC?People?Person?Peak?Peach?Peace?P.S.?Peanut?Perfume?うーん、あまり思いつかないなあ。

    男なのに「桃」なんてやだー!とかはありそうだなぁ。でも、「桃太郎」なんて捻りがないし、「姓名セット」で「ぴぃ連想」っていう法則からすると、ちょっと弱いか。
    それよりは
    「追伸(おい のびる)」
    「平和(たいら かず)」
    「落花生(おち はなお)」
    とかの方がありそう!オイノビルは無いかな〜タイラカズはいそうだな〜!(有力候補)

    うーん、でも、やっぱこの一冊だけだと判断できないような気がする。次作以降で、「名前書くときスゴイ恥ずかしい!」とか、何かヒントがあると取っ掛かりやすいと思うんだけど。

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    2014年12月05日
  • QED 伊勢の曙光

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    相変わらず事件はもうそっちのけ。素晴らしい蘊蓄の連打はありがたいです。なるほど、天照は男かも、ですか。いつもいつも感心しては鎌倉なり伊勢なりにいくんですが、読んでるときは感心して、実際にいくと「考え過ぎだろ」と思えちゃいますね。なんでヘビが好きかね、古代人。

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    2014年12月03日
  • QED 河童伝説

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    今回は題名通り河童のお話。しかしみんな河童なのには驚きです。アマテラスさえも。そして七夕の二人がそれなのも。蘊蓄は長いですが事件の解決はあっさりです。解決方法が結構きますが・・。

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    2014年11月15日
  • QED ~flumen~ 九段坂の春

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    ”QED ~flumen~九段坂の春”高田崇史著 講談社文庫(2011/04発売)
    (2007/08発売 講談社ノベルスの文庫版。解説:田端しづか(書評ライター))

    ・・・”QED”シリーズ過去編。桑原の淡い失恋、奈々のファーストキス、小松崎・御名形の学生時代の連作四編。

    ・・・各キャラクターの青春時代×つながる縁、といった印象。
    シリーズ最終盤(残り三話)に向けて箸休め的に感じましたわ。

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    2014年11月10日
  • カンナ 出雲の顕在

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    出雲大社と素戔嗚尊の謎とは…… 出雲大社で執り行われた話題の結婚式の記事を読みながら、「本当の歴史」って何だろうとしばし瞑想。

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    2014年10月12日
  • QED 式の密室

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    『人々がその喧伝を信じるか信じないかなどということは、二の次だ。次元の違う話なんだよ。つまりここで彼ら ー 朝廷の貴族たちが言いたかったのは『鬼と接触した者は、鬼と同様であると見做す』ということなんだ。』

    古代日本社会に蔓延る差別の歴史を明らかにし、鬼ごっこの起源まで説明してくれるなんてさすがだな。推理が遠回りすぎて誰もついてきてくれないところが最高に面白い。

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    2014年09月30日
  • QED ベイカー街の問題

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    ホームズはあまり読んだことがないというか、多少読んだ気はしても全く覚えていませんでしたが、ホームズについての考察はとても面白かったです。高田崇史さんの本を始めて読みましたが、流石、専門の知識を活かしたトリックでした。その方面の知識は全く無いので、「ふーん」という感じでしたが。メモが表すモノのみ予想できました。突っ込みどころはいくつかありましたが、綺麗にまとまってるなーと感じました。

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    2014年06月11日
  • QED 河童伝説

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    ”QED 河童伝説”高田崇史著 講談社文庫(2010/02発売)
    (2007/02発売、講談社ノベルスの文庫版。解説:西上心太)

    ・・・QEDシリーズ13作目。連続殺人事件と相馬野馬追祭。あまり関連付けられていないせいか不完全燃焼な感じ。
    河童関係ないやろ・・・という読後感。
    多少、強引なくらいに過去の事件と結びつけられている方が楽しくなってきました(笑)

    ・・・御名形、神山等追加レギュラー陣が魅力的なキャラクターだけにシリーズが下り坂に感じられてしまうのが惜しいです。
    (私は今巻までですと、”式の密室”が一番と名作と考えています。)

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    2014年05月25日
  • QED 六歌仙の暗号

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    奈々ちゃんの疑問にはっきりと答えられないタタル先輩が新鮮でした。
    六歌仙と七福神の謎は、ちょっとこじつけ?と思わなくもない。

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    2014年05月09日
  • QED 鬼の城伝説

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    ネタバレ

    またもや読み終えるのに時間がかかってしまった。だが、やはり終盤の崇による怒涛の歴史解釈は面白い。
    輪廻転生=DNAを主体とした遺伝のこと、というのは、ドーキンスの『体は遺伝子の乗り物』を思い出す。
    そしていよいよシリーズを通しての共通テーマとして、タタラというキーワードを無視しては語れなくなってきたが、崇のあだ名がタタルであることは、今後重大な伏線となったりするのだろうか。今のところはまさかね、とは思っているのだが…。

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    2014年05月26日
  • QED 六歌仙の暗号

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     とか云って、読むんだけどね、2作目も。

     2作目、と云っても下敷きが百人一首と六歌仙ということで、どことなく2作で1編のような雰囲気もある。
     そのぶん、必要な予備知識に大きく差がないので読みやすいとも、云える。というか実際には、平安の和歌、というものをちょっと本格的に調べて、考えに考えれば、本の2、3冊くらい書けてしまうということなんだろう。
     本書の目玉とも云える証明は、そのものずばり、『六歌仙=七福神』。ここだけをこうやって書くとお前何云ってんの的な視線がぐさぐさと突き刺さってくる気がして、その証明手順を事細かに説明したくなるんだけれど、まぁそこは読んでみて、信じるか信じないかはあなた次第、というやつである。

     オレはどちらか、と云われると困るのだけれど、喜撰法師「わが庵は…」の歌を、節を組み替えて解釈する部分に関しては少し無理があるようにも思う…けれど、それって、ドラえもんはどら焼きの餡と皮とどっちが好きでしょう? ってクイズと同じレベルで、「あんあん餡、とっても大好き」だから餡が好き、っていう解釈も、「餡、取っても大好き」だから皮が好きという解釈もまかり通る。まかり通ってる?
     つまり、解釈可能性の問題と、その可能性を信じている人間が居る、という問題。
     いま自分たちが認識している歴史も、構造としてはこれと同じでしょう? という、恐怖もある。
     せめて、自分自身ですべてを解釈し直しておかないと、きっといつか、何処かで後悔するんじゃないか。

     …なーんて。
     取り敢えず、だけど、ダ・ヴィンチ・コードとかで熱くなるより先に、こういうの読んだら? と思うところでは、ある。

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    2014年05月02日
  • QED 鬼の城伝説

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    正直犯人も被害者も過去の因縁のとばっちりを受けた印象。
    タタル先輩の講釈にもあったけど、嫌な手を使うなあ。

    ところでタタル先輩!
    最後に爆弾(?)発言きたなこれ!
    と思ったのに何故進展しない!

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    2014年04月23日
  • QED ~ventus~ 御霊将門

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    ”QED ~ventus~ 御霊将門”高田崇史著 講談社文庫(2009/11発売)
    (2006/10発売 講談社ノベルスの文庫版。解説:椹野道流)

    ・・・桜の花見に出かけた桑原と棚旗姉妹だったがいつの間にやら将門関連の史跡巡りになってしまう!
    そして、成田の薬局で働きだした神山禮子にストーカーの影が!

    ・・・ほぼほぼ一冊、将門の史跡巡りで終わり。 
    将門を御霊としたのは今まで見たことのない解釈で好感を持ちました。

    が、神山禮子の再登場が個人的に一番の盛り上がりという、微妙な一冊です。(笑)
    (ストーカー事件もおまけ程度にしか感じなかった・・・。)

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    2014年03月26日