倉阪鬼一郎のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
まえがき冒頭は
俳句は世界最短の詩です。
とのこと
俳句・・・何気にと手にしたら、結構はまりました
はっきりくっきりこわい句や、そこはかとなくこわい句の数々
芭蕉から、戦前、戦後、女流、自由律、現代まで、
多くの俳人の作から著者が採ったものを紹介
この最短の詩から、背景や意味を読みとるのは、
慣れていないからなかなかむつかしかったけど
解説のおかげで楽しめました
また、読んでみたくなりました
稲づまやかほのところが薄の穂 松尾芭蕉
稲妻に道きく女ははだしかな 泉鏡花
ホントニ死ヌトキハデンワヲカケマセン 津田清子
口あけぬ蜆死んでゐる 尾崎 -
Posted by 読むコレ
発表順的にも内容的にもウルトラ名作の
「三崎黒鳥館白鳥館連続密室殺人」
のプロトタイプに近いような作品。
まぁ、正直ここまでなら倉阪センセならやるだろうって
いう前提もあるし、ショーゲキ度で
言ったらやはり若干劣って見えてしまいます。
金赤館と銀青館で行われる殺人事件、これがまた片方は
超緻密な展開を見せる一方、もう一方の展開は...雑(笑)。
いや、いいんですけどね。でも、あまりにも雑で突っ込む
気力すらなく脱力。うーん、流石っす。
その緻密(?)な方の異形で病的なの伏線の張り方や、
あからさまで大胆なヒントの提示も決して目からウロコ
ではなくこちらも脱力させ -
Posted by ブクログ
年に1冊が恒例になってきた倉阪センセの
バカミスシリーズ! もうファンの方の大半も
実は...飽きてきてるという驚愕の事実の中敢えて
刊行するその勇気。そして相変わらずの労力に拍手。
オリジナル書き下ろしでしか刊行出来ない故
付合う編集者、出版社にも拍手w。
読者もストーリーを追ったり、事件を
吟味したりなどではなく、兎に角
テキストに潜んだ法則を見つけるので
必死だったんではないでしょうか?
これって...読書なのw?
ウンザリする程これでもか!!と鬼気迫るバカっぷりは
脱力を越えて無力感に覆われますw。
そしてこの無力感はバカミス、バカミスと
連呼する読者に対して牙を剥く
メタミステリ