倉阪鬼一郎のレビュー一覧

  • 三崎黒鳥館白鳥館連続密室殺人

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    最初からバカミスと知って読みましたが…なによりも変態的、偏執的なこだわりに圧倒されましたわ。それをふまえて星四つ。いやー、これ書くの大変だっただろうなぁ。いちいち伏線を解説してくのも、はいはいσ(^_^;)って気分で読んでましたが。

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    2013年10月13日
  • 八王子七色面妖館密室不可能殺人

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    これを読まなきゃ秋が来ない。年に一度のクラニーのバカミス。お約束の脱力系ネタやその手間隙は感動的ですらある。いやはやお疲れさまでした。

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    2013年09月12日
  • 雪花菜飯 小料理のどか屋 人情帖5

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    おちよと夫婦になって、新しい見世で再出発する時吉(^^)良い感じだったのに、前回の味くらべで時吉に負けた金多(多助から改名)に嫌がらせをうける。それで結局、のれんを賭けて味くらべが始まる!金多は「めいよねえず」や「きちゃぷ」等を使った西洋料理!?しかも判定者は金多側の人ばかりだし(#`皿´)でも最後には金多一見があんみつ隠密に捕えられスッキリ(^^)♪一気にあんみつ隠密のファンになった(*´∇`*)

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    2013年05月28日
  • 怖い俳句

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    まえがき冒頭は
      俳句は世界最短の詩です。
    とのこと

    俳句・・・何気にと手にしたら、結構はまりました
    はっきりくっきりこわい句や、そこはかとなくこわい句の数々
    芭蕉から、戦前、戦後、女流、自由律、現代まで、
    多くの俳人の作から著者が採ったものを紹介
    この最短の詩から、背景や意味を読みとるのは、
    慣れていないからなかなかむつかしかったけど
    解説のおかげで楽しめました
    また、読んでみたくなりました








    稲づまやかほのところが薄の穂  松尾芭蕉

    稲妻に道きく女ははだしかな    泉鏡花

    ホントニ死ヌトキハデンワヲカケマセン   津田清子

    口あけぬ蜆死んでゐる        尾崎

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    2013年03月09日
  • 四神金赤館銀青館不可能殺人

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    発表順的にも内容的にもウルトラ名作の
    「三崎黒鳥館白鳥館連続密室殺人」
    のプロトタイプに近いような作品。
    まぁ、正直ここまでなら倉阪センセならやるだろうって
    いう前提もあるし、ショーゲキ度で
    言ったらやはり若干劣って見えてしまいます。

    金赤館と銀青館で行われる殺人事件、これがまた片方は
    超緻密な展開を見せる一方、もう一方の展開は...雑(笑)。
    いや、いいんですけどね。でも、あまりにも雑で突っ込む
    気力すらなく脱力。うーん、流石っす。

    その緻密(?)な方の異形で病的なの伏線の張り方や、
    あからさまで大胆なヒントの提示も決して目からウロコ
    ではなくこちらも脱力させ

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    2013年02月25日
  • 怖い俳句

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     短歌やってて俳句に触れないってやっぱ変じゃね、と思って入門の入門から。前に『怖い絵』がプチベストセラーになりましたね。「怖い」ものって実は悲しみとか可笑しさとかと表裏一体で、単純な感情ではない。
     ただ、取り上げる句数が多過ぎなんですかね。評がボキャ貧な気も。「気絶するほど怖い」「白いぶよぶよした原形質のようなもの」って言葉が評に何回も何回も出て来て退屈。
     あと、「でももしこういう意味だったら……怖いよね〜〜」って評も多くて、それでいいんスかって気も。短歌よりも俳句のほうが景が確定しないからそういうものなんでしょうか。

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    2013年02月20日
  • 不可能楽園 〈蒼色館〉

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    年に1冊が恒例になってきた倉阪センセの
    バカミスシリーズ! もうファンの方の大半も
    実は...飽きてきてるという驚愕の事実の中敢えて
    刊行するその勇気。そして相変わらずの労力に拍手。
    オリジナル書き下ろしでしか刊行出来ない故
    付合う編集者、出版社にも拍手w。

    読者もストーリーを追ったり、事件を
    吟味したりなどではなく、兎に角
    テキストに潜んだ法則を見つけるので
    必死だったんではないでしょうか?
    これって...読書なのw?
    ウンザリする程これでもか!!と鬼気迫るバカっぷりは
    脱力を越えて無力感に覆われますw。

    そしてこの無力感はバカミス、バカミスと
    連呼する読者に対して牙を剥く
    メタミステリ

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    2013年01月22日
  • 人生の一椀 小料理のどか屋 人情帖1

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    ネタバレ

    小料理屋のお話なんだけど、料理は一つのお話の中にちょっとしたスパイスみたいに添えられてる感じもありですね。

    お話の一つ一つが全部話して完全に閉められてる感じじゃなくて、いい方向に向けるように書くからあとは読者の想像次第な感じもいいですね。

    あまり有名な作品じゃないけど、読みやすくて好きです。


    ただ、おちよさんの俳句は、私的にはちょっといらないかなァ~と。

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    2012年11月22日
  • 結び豆腐 小料理のどか屋 人情帖3

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    またもや感動して泣いてしまう話が多いです。
    電車内でうっかり泣きながら読んでしまったので読まれる時はお気をつけて。
    前巻で書かれていたように、一難がやってくるが、これは悪者が非常にわかりやすい。
    これから来るであろうおおごとのために、とりあえず一難を書いたという感じだろうか。

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    2012年11月07日
  • 人生の一椀 小料理のどか屋 人情帖1

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    元武士の主人公がある事情から町人となり、料理人として生きていく話。
    血なまぐさい事件はなく、日常の小さな事件や出来事が軸。
    主人公が町人にならなければならなかったある事情は、最後の章で明らかになる。
    最初は全く触れられていなかったので、すっかり忘れていたが、先に全部説明されるより後出しされた方が読みやすい。
    結構じわじわと泣けてくる話が多いので、外で読む際はお気をつけて。

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    2012年11月03日
  • 五色沼黄緑館藍紫館多重殺人

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    倉阪さんのバカミスが好きだからこそ、少しだけ惜しい内容。

    「金赤館銀青館」で倉阪さん流<館シリーズ>の土台を作り、それを踏襲した…と見せかけた2作目「黒鳥館白鳥館」が色々と突き抜けすぎていて、この「黄緑館藍紫館」にも1作目→2作目程度の大転換を期待しすぎました。
    多分、1作目→本作の順に読んだら、地面がひっくりかえるような気持ちを味わうことができたと思います。

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    2012年10月01日
  • 怖い俳句

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    このテーマ、最初は絵画だったんじゃないかと思うんだけど。いきなり俳句に飛んだか?w。指摘されてみると、情報量が極端に少な、く想像の入る余地が大きい俳句だからこそ怖いと思える点があるし詠み人の解釈によって、普通の俳句が恐怖に変わる点も面白い。、

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    2012年09月28日
  • 不可能楽園 〈蒼色館〉

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    脱力系のバカトリックを前フリとした、真の仕掛けが相変わらずの素晴らしさ。何よりもその仕掛けを成り立たせるための労力に脱帽。

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    2012年09月24日
  • 怖い俳句

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    タイトル通り、怖い俳句が集められた一冊。「最短のホラー」とは言いえて妙。たしかに短すぎて語られない部分が多いのだけれど。だからこそその背景を想像して、ますます怖くなってしまうものばかりです。
    気に入ったのは、「眠りましょうだんだん怖くなる童話」。どのように怖くなっていくのか。気になります。そんなこと言われたって、気になって眠れません。だけどあまりに怖くて聞きたくなくなるのでしょうか……?

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    2012年09月16日
  • 雪花菜飯 小料理のどか屋 人情帖5

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    第五弾
    しつこく恨みに思う奴はどこにでもいるものだ
    しかも少し度が過ぎた奴
    今回は再建されたのどか屋に存亡の危機
    以前の味勝負での相手、気障なオカマ?が、近所にタダでふるまう料理屋を開店、のれんをかけた勝負に誘いこまれる
    審査も含め相手のペース、駆け引きのできない時吉に勝ち目はない。絶体絶命のところへ、よくできたもので、正義の「あんみつ隠密」登場
    阿片がらみで御用に、それ以外にも色々と

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    2012年09月03日
  • 活字狂想曲

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    抜群に面白い。作者の倉阪鬼一郎は同郷の三重県生まれの作家であり、名前は知っていて、『ブラッド』のエログロの印象が強すぎてある意味敬遠してたのですが、このエッセイは本当に、面白い。自分が変人であると自覚している人がどのように会社生活というサバイバル空間の中で生きていくか。どんな形で世間と妥協しながら生きていくか。そういうことが分からなくなったらこの本を読めばいい。苦しんでいる人は救われるし、腹を抱えて笑える。自分に素直に生きることはリスクを伴い、だがそれでいて人生の違った側面が見えるんだと感じた。おすすめ。

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    2012年05月13日
  • 手毬寿司  小料理のどか屋 人情帖4

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    のどか屋の世界にスッと入られるようになった(^^)今回は火事でどうなることか!?と心配したけれど、万事上手くいって良かった♪時吉とおちよも夫婦になり、行方不明になっていた看板猫のどかも戻って良かった!しかし、相変わらず悲しい時に食べる料理が多いからしんみり(._.)

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    2012年03月28日
  • うしろ

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    音楽を学ぶために来日したイェニョンは、少々造りは変わっているものの、女性専用でセキュリティも万全なマンションに引っ越してきた。
    希望を胸に、新生活を始めた彼女だったが、なぜか「うしろ」の気配が気になりだし…。

    ある禍々しい目的のため建てられたマンションの、なにも知らない住人達が遭遇する恐怖を描いたこの作品を読んでいたら、加門七海さんの「三角屋敷の話(怪談徒然草 所収)」を思い出してしまいました。

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    2012年01月11日
  • 活字狂想曲

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    会社の先輩に貸していただいて読んだ本。破天荒とも思えるかもしれないが、仕事を続けてきたからこその着眼点の面白さ。

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    2011年12月28日
  • 五色沼黄緑館藍紫館多重殺人

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    相変わらずのバカバカしさ。少し失速気味の気もするが、それでも、詰め込まれた尋常じゃない量の脱力系のネタやその手間隙を思うと感動すら感じてしまう。序盤に繰り広げられるバカミス談義も愉しい。

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    2011年09月08日