あらすじ
音大のある静かな町に建つ瀟洒なマンションには、面接を経て選ばれた住人たちが暮らしている。この建物の主はある呪術的な仕掛けを施していた。やがて狂い始める日常。なぜだか『うしろ』が気になる……。
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Posted by ブクログ
オーソドックスなホラー。でもこういうものに恐怖を催させられるのか!というポイントがさすが倉阪さんだと思いました。タイトル「うしろ」という言葉自体も怖いけれど、これを読んで私が一番怖く思えるようになったのは……句点。
とりあえず読みましょう。そして数限りない句点に恐怖しましょう。というわけでこれを読んだ後は、どの本を読んでも怖くなります(笑)。
Posted by ブクログ
音楽を学ぶために来日したイェニョンは、少々造りは変わっているものの、女性専用でセキュリティも万全なマンションに引っ越してきた。
希望を胸に、新生活を始めた彼女だったが、なぜか「うしろ」の気配が気になりだし…。
ある禍々しい目的のため建てられたマンションの、なにも知らない住人達が遭遇する恐怖を描いたこの作品を読んでいたら、加門七海さんの「三角屋敷の話(怪談徒然草 所収)」を思い出してしまいました。
Posted by ブクログ
それは奇妙なマンションだった。女性専用で、セキュリティは万全、一見何の問題も無いように見える。だが、常に観察していれば気づくだろう、ここでは妙に人が入れ替わることに。そして、出て行く者の顔は必ず恐怖に歪んでいることに。音楽を学ぶために来日したイェニョンは、希望を胸に訪れたが―。仕掛けられた呪いが発動するとき、それはうしろに立つ―。(背表紙)
Posted by ブクログ
文字禍や、呪術的な実験といったテーマについていえば、「おそれ」につながる部分があるのかなと感じた。
「おそれ」を先に読んでしまったのが残念だった。