【感想・ネタバレ】四神金赤館銀青館不可能殺人のレビュー

あらすじ

花輪家が所有する銀青館に招待されたミステリー作家・屋形。嵐の夜、館主の部屋で密室殺人が起きる! さらに続く不可能殺人。一方、対岸にある四神家の金赤館では、女の「殺して!」という絶叫を合図に凄惨な連続殺人の幕が切って落された! 両家の忌まわしい因縁が呼ぶ新たなる悲劇! 二つの館が響き合うかのような死の連鎖。鬼才が送る、驚天動地のトリックとは!? (講談社ノベルス)

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Posted by ブクログ

この仕掛けを(バレバレな部分はあるが)この分量で成功させたことは凄いと思う。
あらゆる手を駆使して直接的な描写が避けられているのだがきっとかなり疲れただろう…

そして、とある趣向により終始お芝居を見ているような感覚で物語は進んでいく。
真相もさながら喜劇のよう。

完全に色物作品であるため好みは別れるかもしれないが僕は嫌いじゃないよ!

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2014年09月26日

Posted by 読むコレ

発表順的にも内容的にもウルトラ名作の
「三崎黒鳥館白鳥館連続密室殺人」
のプロトタイプに近いような作品。
まぁ、正直ここまでなら倉阪センセならやるだろうって
いう前提もあるし、ショーゲキ度で
言ったらやはり若干劣って見えてしまいます。

金赤館と銀青館で行われる殺人事件、これがまた片方
超緻密な展開を見せる一方、もう一方の展開は...雑(笑)。
いや、いいんですけどね。でも、あまりにも雑で突っ込む
気力すらなく脱力。うーん、流石っす。

その緻密(?)な方の異形で病的なの伏線の張り方や、
あからさまで大胆なヒントの提示も決して目からウロコ
ではなくこちらも脱力させるというスゴ技を披露。

素敵。

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2013年02月25日

Posted by ブクログ

現状、他の作品(ミステリー)で著者についてある程度知っている人だけが手に取る本であり、なおかつタイトルを見ればジャンルもお察しという良書

この作品に限らず〇〇ミスというだけで、とかく評価は侮られがちだが、フェアどころではない気の利いた伏線てんこ盛りで読者を楽しませに来ている

そのサービス精神の極地が
ラストに明かされる登場人物の名前

ギリギリの手がかりだけ与えてクライマックスでドンデンドンデンとドヤるタイプの作風ではない

犯人が分かった!真相が分かった!などという楽しみ方はナンセンス

巻末の著作リスト
刊行時には未だ〇〇ミスという言葉が無かったのか、当時は自認していなかったのか、もしくはネタバレを回避したのか興味深い

のちの作品のリストでは、しっかりその表記がある

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2025年01月24日

Posted by ブクログ

あまりの大胆であからさまな伏線と長きにわたる文章自体の伏線に全く気づかなかった自分が悔しい。これがバカミスですか、恐れ入りました。倉阪鬼一郎の長い題名の他二冊も読みます。

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2011年12月14日

Posted by ブクログ

初めての倉阪作品でしたが、見事なバカミスでうれしい発見でした。
なんといっても一番やられたのは、著者近影。
こんなに健康的な方だったなんて!!
激ヤセした京極さん、もしくは往年の大槻ケンヂさんをイメージしていましたからねぇ。
作品もゴシックでホラーなイメージでしたから、ここが一番のサプライズでした。

四神湾を挟んで対峙する金赤館と銀青館で、嵐の夜に同時に殺人が発生する。
銀青館に招かれていたのはミステリー作家の屋形。
はたして彼は真相にたどり着けるのか??

っていうことでしたので、大昔に読んだ二階堂さんの『人狼城』みたいだなぁなんて思いながら読んでいたのですがね。
もうなんともくだらなすぎて。。。逆にファンになってしまいましたよ。
だけど著作が多すぎて、これまたなかなか手が出せそうにないんですけど。

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2010年10月02日

Posted by ブクログ

発表順的にも内容的にもウルトラ名作の
「三崎黒鳥館白鳥館連続密室殺人」
のプロトタイプに近いような作品。
まぁ、正直ここまでなら倉阪センセなら
やるだろうっていう前提もあるし、ショーゲキ度で
言ったらやはり若干劣って見えてしまいます。

金赤館と銀青館で行われる殺人事件、これがまた片方は
超緻密な展開を見せる一方、もう一方の展開は...雑(笑)。
いや、いいんですけどね。でも、あまりにも雑で突っ込む
気力すらなく脱力。うーん、流石っす。

その緻密(?)な方の異形で病的なの伏線の張り方や、
あからさまで大胆なヒントの提示も決して目からウロコ
ではなくこちらも脱力させるというスゴ技を披露。

素敵。

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2010年04月26日

Posted by ブクログ

どこまでも「いわゆる新本格」ミステリといった印象だけど、その不自然さ、人工的臭さのパロディという感じ。
登場人物から素人探偵の意匠、ミステリマニアの語りなどなど、全てがメイントリックに奉仕している。
また、「湾を挟んで向かい側にある館から飛んできた死体」という不思議な現象もアクセントとなっている。
事件自体の謎解きはシンプルでそれなりなんだけど、残された大トリックは……謎解きを読んで思わず「なんじゃそりゃ」と言ってしまった。
許せる人と許せない人、結構極端ではないかと。

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2009年10月04日

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