倉阪鬼一郎のレビュー一覧

  • 幸福団子~夢屋台なみだ通り(二)~

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    幸吉にお幸に本当に良かったよ。っておーい、1組だけなのかい、てやんでぇーもっと泣かせる人々が出るのかな思うから、泣いてるのが幸吉に長屋の面々だけだよ。んで辛いのは膝だし、兄弟も騙されたとか1ミリも思わんし、どちらか言うたら本人の希望通りに引退してしかも江戸でもう一花咲かせたい言うてたけど、ちゃんと団子屋の暖簾出せたし、縁で結婚出来たし、言う事なしだし。泣けるんだったらコソ泥が幸吉の張り手と捻るで腕がもげたことだし、だいたいうどん屋やらせたら良かったよ、うどん屋と蕎麦屋とかぶらんて、なんも問題ないて。

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    2025年08月31日
  • 夢屋台なみだ通り

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    ずいぶん前から読みたいと思っていた作家さん、題名も連載も良いのではと買う事にしました。読みやすい区切りですね、長屋の屋台持ちの面々が個性豊かに出ますし雨の日の集まる相模屋があり情景が浮かぶ。事件がないから仕方ないけど与力に同心がもっと発言すればいいのにとは思う。とりあえず3まで行くよ

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    2025年08月31日
  • 本所寿司人情~夢屋台なみだ通り(四)~

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    寿一さん亡くなったんだね。実は泪寿司の最重要人物なのに、家事もあるけど潰れてしまったんだね。小太郎も稲荷寿司のしかも屋台が似合ってると思うけど、寿助がお店に入るとか妙なんだが寿司屋ありきなんだろうか。それにしても人情の溢れた長屋に街にだね。寿助と奥さんのやりとりも粋だよね、打てば響くって事。あれがギズギズしてると会話も続かないし無言になればもう後は一緒に生きてく意味がない。小太郎の結婚式に妊娠に、3話から盛り返したのは良かったですね。

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    2025年08月31日
  • 陽はまた昇る~夢屋台なみだ通り(三)~

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    間が空いたけど無事に3巻を完走しました。道庵先生に赤ん坊に死なす事はないと思うけど、それは現代に住んでいるから思う事だろうか。日はまた昇るが心に沁みた。コロナ感染者を意識して書いてのかな、とても身につまされる思いです、現代とは違った自粛警察なんかの輩も出ないし、手と手を合わせて立ち向かう姿が、あーあこんな国だったんだと、道庵先生に治してもらった親子が道端で何気ない会話をするのも人情だから、新刊待ち望む日日是好日

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    2025年08月31日
  • 怖い短歌

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    怖いものばかりだけども、
    短歌入門編としても楽しめる一冊
    読みなれてないと解説付きが良いよね。
    教科書で見るあの人もこの人も結構怖いの書くんだなー

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    2025年08月02日
  • 猫俳句パラダイス

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    推理小説家のイメージが自分の中では強かったので、意外だった一冊。
    気持ちが柔らかくなる句が多く、解説も猫が大好きなのがわかる文章でかなり読みやすかった。
    表題句だけでなく引用句も多いため、この本を参考に色々と句集を読んでみたいと思った。

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    2025年01月05日
  • 三崎黒鳥館白鳥館連続密室殺人

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    三崎黒鳥館白鳥館―― 
    黒と白の二つの館には大きな隔たりが見えていた。 黒く蠢く犯人は如何に殺人を、瞬間移動を行ったのか・・・。

    「五色沼」と並んで倉阪ミステリ最高傑作。
    倉阪氏に許された唯一無二、特権的な作品。

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    2024年03月19日
  • 五色沼黄緑館藍紫館多重殺人

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    ネタバレ

    五色沼黄緑館藍紫館――― 
    落成パーティに招かれた文化人方々。 事情も呑み込めず密室状態になった屋敷で起きる急転直下の連続殺人の真相は? 

     仰々しいタイトルですが例の如くあのシリーズです。 全力で遊んでます。

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    2024年03月19日
  • 三崎黒鳥館白鳥館連続密室殺人

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    マジでやられたミステリ リスト作品

    倉阪鬼一郎のノベルス版ミステリ小説は入手困難なイメージ
    というわけで著者初読み

    〜ざっくりあらすじ〜
    隣接する2つの館で行われる不可能犯罪復讐劇

    〜感想〜
    特徴的な文章に違和感があったが、なにぶん初めて読む作家なので作風なのかと

    やたらと「この表現は〇〇トリックではない」の注釈が入る。フェア精神に徹底していると捉えておこう

    やらミスと分かっているので警戒しながら読み進めるが、ストーリーに没入

    80pあたりで、不意に1つの伏線に気づいてしまう
    泡坂妻夫?いちばん透き通った?
    だがその時点で本ネタとの関係は分からず、逆に中途半端に見つけたことで半分見

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    2024年03月17日
  • 廻船料理なには屋 荒波越えて

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    おさやちゃんが、決まって良かった。
    おつるちゃんも決まりそうです。
    吉兵衛さんが見つかると申し分ないが。
    次作が楽しみです。

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    2022年12月10日
  • 怖い俳句

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    先日読んだ「怖い短歌」の姉妹書で、著者である倉阪鬼一郎基準で選ばれた古今の怖い俳句を集めたアンソロジー。(刊行はこちらの方が先)
    読み比べてみると短歌に比べて文字数が少ない分、描写がよりタイトで読み手の想像の入り込む余地が多く「怖い」。
    収録されている句では渡辺白泉の「戦争が廊下の奥に立つている」や高柳重信「六つで死んでいまも押入れで泣く弟」、津田清子「ホントニ死ヌトキハデンワヲカケマセン」などが良い。
    しかし川柳の方が季語などの成約がない分、「怖い文章」という意味では有利なのかもしれない。草地豊子「蛇口からしばらく誰も出ていない」「解体は終わり頭が売れ残る」、樋口由紀子「三角形のどの角からも

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    2021年07月14日
  • 怖い短歌

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    倉阪鬼一郎が俳句や短歌もやる人とは知らなかった。
    「怖い」短歌アンソロジー。夢野久作の「猟奇歌」みたいなものから、幻想的なもの、人の心理や、日常に潜むふとした闇を描いたものまで時代を問わず幅広く集めていて、ひとつひとつ解題がつく。
    「ほんたうにふとい骨の子になりましてこれは立派ななきがらになる」「うしろあるきにやつてくるのはたぶん死んだはずのおまへさんでせうね」とか良い。

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    2021年07月12日
  • 三崎黒鳥館白鳥館連続密室殺人

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    初倉阪鬼一郎。紛れもないバカミスで、呆れながら大爆笑。バカすぎてもはやミステリという枠組みを超え、一ジャンルを形成してしまっているような。とにかく凄まじい狂気と才能を感じる。人を選ぶだろうが結構好きだったので、この作者はもっと読みたい。

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    2021年04月11日
  • 風の二代目 小料理のどか屋 人情帖28

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    最初は のどか屋の福猫 ちの の訃報( ´△`)でもその後は幸せいっぱいの今回(*^^*)あの千ちゃんが嫁取りを…(´_`。)゙あんみつ隠密、いい事言うなぁ(^^)格好い~いヾ(@゜▽゜@)ノ

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    2020年09月08日
  • 猫俳句パラダイス

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    陽気なタイトルだったので軽く読める感じの俳句紹介本かなと思って読み始めたところ、
    「飼い猫の愛らしい姿を見て、『このような美しい生き物がそばにいてくれることの奇蹟と幸福』をしみじみと感じることがあります。」
    と一行目から筆者の愛猫精神に富んだまえがきでガチ勢の所業と悟らされました。甘く見てた。
    内容は時代様々な俳人たちの猫俳句、生真面目な句からどこかとぼけた句までさまざまな句が解説とともに多数紹介された密度の高い選集です。
    テーマが「猫」に絞られているのでとっつきやすく、また読むうちに猫の可愛さを一つ一つこと細かに開拓されていく感じもありました。章トビラの挿絵もcute…
    本全体に筆者から俳人

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    2020年06月29日
  • 怖い俳句

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    俳句って、なんか、いいもんだなと思った。俳句は写真に似てるかもね。描写しつつ仄めかす。俳句の世界に興味を持たせてくれたいい本でした。

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    2019年05月21日
  • 母恋わんたん~南蛮おたね夢料理(三)~

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    「ふぁんたすまごりあ」の使い方は想像どおりだったけれど、それが引き起こした結果はちょっと酷すぎやしないか。まぁ同じ穴の狢だろうとは言っていたけど。

    3巻目にしてようやく明るめの仕舞い方をしたんじゃないかと思います。

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    2019年04月04日
  • まぼろしのコロッケ~南蛮おたね夢料理(二)~

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    江戸の人たちのたくましさが描かれた巻。
    災害に見舞われてもそこから立ち上がる姿は、現代のわたしたちも見習うべき姿だと思う。

    美味しくて温かいものを食せば、力が湧いてくるんですね。

    開国へ向けて、世界がうねりをあげるような江戸末期。南蛮は敵だと考える人たちもいるであろう場所で南蛮料理を生み出して振舞うことは危険分子と見做されやしないか、ちょっとだけハラハラしてしまいます。

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    2019年04月01日
  • 八丁堀の忍

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    率直に言って、最近の倉阪鬼一郎さんの作品にはキレを感じなくなっていました。「八丁堀の忍」(2018.8)、宇良伊賀の忍者として修業中、同僚を殺してまでの修業に嫌気がさし、抜け忍となった鬼市15歳の物語。テンポよく、キレもよし。期待できる新シリーズです。

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    2018年09月07日
  • 桑の実が熟れる頃~南蛮おたね夢料理(五)~

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    倉阪鬼一郎 著「桑の実が熟れる頃」、南蛮おたね夢料理シリーズ(五)、2017.7発行です。アイダホの農家から軍人になり軍艦で日本に来たトマス・ホジソンが、病気でアメリカに帰れなくなり、おたねの両親の診療所で養生することに。トマスがアイダホにいるお母さんの懐かしい料理「ハックルベリーのパンケーキ」が食べたいと。トマスの日本での母親代わりのおたね、みんなの知恵を集めて、「桑の実を使ったおやき」を。口にしたトマスの目に涙、「アリガトウ オタネサン」。しんみりと胸を打つ物語です。

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    2017年10月17日