倉阪鬼一郎のレビュー一覧

  • 三崎黒鳥館白鳥館連続密室殺人
    三崎黒鳥館白鳥館―― 
    黒と白の二つの館には大きな隔たりが見えていた。 黒く蠢く犯人は如何に殺人を、瞬間移動を行ったのか・・・。

    「五色沼」と並んで倉阪ミステリ最高傑作。
    倉阪氏に許された唯一無二、特権的な作品。
  • 五色沼黄緑館藍紫館多重殺人
    五色沼黄緑館藍紫館――― 
    落成パーティに招かれた文化人方々。 事情も呑み込めず密室状態になった屋敷で起きる急転直下の連続殺人の真相は? 

     仰々しいタイトルですが例の如くあのシリーズです。 全力で遊んでます。
  • 三崎黒鳥館白鳥館連続密室殺人
    マジでやられたミステリ リスト作品

    倉阪鬼一郎のノベルス版ミステリ小説は入手困難なイメージ
    というわけで著者初読み

    〜ざっくりあらすじ〜
    隣接する2つの館で行われる不可能犯罪復讐劇

    〜感想〜
    特徴的な文章に違和感があったが、なにぶん初めて読む作家なので作風なのかと

    やたらと「この表現は〇〇ト...続きを読む
  • 廻船料理なには屋 荒波越えて
    おさやちゃんが、決まって良かった。
    おつるちゃんも決まりそうです。
    吉兵衛さんが見つかると申し分ないが。
    次作が楽しみです。
  • 怖い俳句
    先日読んだ「怖い短歌」の姉妹書で、著者である倉阪鬼一郎基準で選ばれた古今の怖い俳句を集めたアンソロジー。(刊行はこちらの方が先)
    読み比べてみると短歌に比べて文字数が少ない分、描写がよりタイトで読み手の想像の入り込む余地が多く「怖い」。
    収録されている句では渡辺白泉の「戦争が廊下の奥に立つている」や...続きを読む
  • 怖い短歌
    倉阪鬼一郎が俳句や短歌もやる人とは知らなかった。
    「怖い」短歌アンソロジー。夢野久作の「猟奇歌」みたいなものから、幻想的なもの、人の心理や、日常に潜むふとした闇を描いたものまで時代を問わず幅広く集めていて、ひとつひとつ解題がつく。
    「ほんたうにふとい骨の子になりましてこれは立派ななきがらになる」「う...続きを読む
  • 三崎黒鳥館白鳥館連続密室殺人
    初倉阪鬼一郎。紛れもないバカミスで、呆れながら大爆笑。バカすぎてもはやミステリという枠組みを超え、一ジャンルを形成してしまっているような。とにかく凄まじい狂気と才能を感じる。人を選ぶだろうが結構好きだったので、この作者はもっと読みたい。
  • 風の二代目 小料理のどか屋 人情帖28
    最初は のどか屋の福猫 ちの の訃報( ´△`)でもその後は幸せいっぱいの今回(*^^*)あの千ちゃんが嫁取りを…(´_`。)゙あんみつ隠密、いい事言うなぁ(^^)格好い~いヾ(@゜▽゜@)ノ
  • 猫俳句パラダイス
    陽気なタイトルだったので軽く読める感じの俳句紹介本かなと思って読み始めたところ、
    「飼い猫の愛らしい姿を見て、『このような美しい生き物がそばにいてくれることの奇蹟と幸福』をしみじみと感じることがあります。」
    と一行目から筆者の愛猫精神に富んだまえがきでガチ勢の所業と悟らされました。甘く見てた。
    内容...続きを読む
  • 銀の仮面
    Twitterでちらほら見かけたので気になって読みました。短編13編収録。穏やかな日常が『何か』(悪意、恐怖、妄想など)によって侵食され、乱され、崩れていく。無一文の美青年に親切にしたゆえに彼の家族に家を乗っ取られてしまう「銀の仮面」、嫌っていた相手が死んでしまうと急に親しみを感じるようになる「敵」...続きを読む
  • 怖い短歌
    アンソロジーというかたちがまずすき
    点在し、そこでそれぞれ意味を持っていた作品が再び編まれることであらたな意味を成す感じが

    短歌、小倉百人一首と穂村弘のダ・ヴィンチに投稿された歌をまとめた本の二冊をねぶるようになんどもなんどもあじわってるだけなので新鮮だった

    とくに第6章 負の情念 すきだなあと...続きを読む
  • 怖い俳句
    俳句って、なんか、いいもんだなと思った。俳句は写真に似てるかもね。描写しつつ仄めかす。俳句の世界に興味を持たせてくれたいい本でした。
  • 母恋わんたん~南蛮おたね夢料理(三)~
    「ふぁんたすまごりあ」の使い方は想像どおりだったけれど、それが引き起こした結果はちょっと酷すぎやしないか。まぁ同じ穴の狢だろうとは言っていたけど。

    3巻目にしてようやく明るめの仕舞い方をしたんじゃないかと思います。
  • まぼろしのコロッケ~南蛮おたね夢料理(二)~
    江戸の人たちのたくましさが描かれた巻。
    災害に見舞われてもそこから立ち上がる姿は、現代のわたしたちも見習うべき姿だと思う。

    美味しくて温かいものを食せば、力が湧いてくるんですね。

    開国へ向けて、世界がうねりをあげるような江戸末期。南蛮は敵だと考える人たちもいるであろう場所で南蛮料理を生み出して振...続きを読む
  • 八丁堀の忍
    率直に言って、最近の倉阪鬼一郎さんの作品にはキレを感じなくなっていました。「八丁堀の忍」(2018.8)、宇良伊賀の忍者として修業中、同僚を殺してまでの修業に嫌気がさし、抜け忍となった鬼市15歳の物語。テンポよく、キレもよし。期待できる新シリーズです。
  • 桑の実が熟れる頃~南蛮おたね夢料理(五)~
    倉阪鬼一郎 著「桑の実が熟れる頃」、南蛮おたね夢料理シリーズ(五)、2017.7発行です。アイダホの農家から軍人になり軍艦で日本に来たトマス・ホジソンが、病気でアメリカに帰れなくなり、おたねの両親の診療所で養生することに。トマスがアイダホにいるお母さんの懐かしい料理「ハックルベリーのパンケーキ」が食...続きを読む
  • 若さま大団円 諸国を駆けろ
    ランニング、料理、将棋、俳句・川柳、猫などがお好きな倉阪鬼一郎さん、若さまシリーズ№8「諸国を駆けろ」、2017.8発行です。著者の得意な分野をぜんぶ網羅したハッピーエンドの作品と言っていいと思います(^-^)読みやすく楽しめました。
  • 元気が出る俳句
    タイトルに偽りなしのアンソロジーです。何度となく読み返すたびに「俳句っていいな」と思います。
    白眉は「いそぎんちやくその他生きとし生けるもの」の京極杞陽の項ですね♪
  • 猫俳句パラダイス
    猫好きな俳人が詠んだ、猫の描写の俳句アンソロジー。猫好きな人なら「あるある」と思うでしょう。著者もまた、猫好きであり、解説が猫にメロメロな様子が表れて微笑ましいです。「俳句はわからない」と言う方で猫が好きの人におすすめの1冊ではないでしょうか。
  • 赤い球体 美術調律者・影
    ピクトマンシ-、すなわち絵画魔術というものが文学上にあって、最も有名なものは、『ドリアン・グレイの肖像』であろう。従って、ほとんどのピクトマンシ-は、ゲームに登場するものを含め、「あるものを絵の中に写すことにより、その対象を封じ込めたり操作する」というスタイルをとっている。
    本作のなかのピクトマンシ...続きを読む