倉阪鬼一郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
なんだろ…驚きというより、すんごい労力の振り幅ッ!って思ったのが、印象に残った。笑
五色沼の唐草模様に彩られた黄緑館、藍紫館で各界の文化人を呼び、落成パーティーが開かれ、次々と起こる殺人事件。
なんら普通の推理小説と思いきや、中盤から一気に毛色を変えてくる。
ミステリーの中でもバカミスと言われるジャンルで、確かに良い意味でくだらねぇ笑…と言いつつも、そのバカミス愛を全力で出し切って来る、作者には感服するし、今まで読んだミステリーの中でも異彩を放つ物語の構成は新鮮味があり、なんだかんだで楽しめた。まあ〜これは好みが分かれそうな作品だが、個人的には面白かった! -
Posted by ブクログ
古今の「怖い」短歌を、570首も集めたアンソロジー。
「怖い」にもいろいろな質がある。
本書の九つの章は、その切り口を示している。
1怖ろしい風景
2猟奇歌とその系譜
3向こうから来るもの
4死の影
5内なる反逆者
6負の情念
7変容する世界
8奇想の恐怖
9日常に潜むもの
おぞましい対象がダイレクトに描かれているものもあるが、日常の何でもないことからふと見える異界、近づいてくる死を捉えたものもある。
死への衝動、振り払ってもまつわりつく妄想などもある。
一見ユーモラスだったり、かわいらしかったりするのに、よく考えてみると怪しさや怖さがにじんでくるものとか。
私が好きなのは、吉岡太朗さん -
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元気で、幸せになる料理
寒い時に、ほっこり、温かくて、元気が出る、そんな料理を、食べたら、病気知らず。色々な幸比べに、万吉が付く具だくさん料理、幸せが、一杯詰まっている。読めば、お腹が、空いてくる(笑)
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おめでた続き
のどか屋にも、三代目が産まれる。おめでた続きで、名前も吉続きで、吉が一杯で、上々吉!世の中が平穏で、美味しいものが食べられて、皆が幸せ。
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ネタバレ 購入済み
ほっこり
和気が満ちる…どこか唄うように言う…そういう場面には、心が、ほっこりする。
料理早指南書の作成、大和梨川藩主のお忍び、藩主が、悪人に狙われるという一幕は、有ったものの、ほっこりと話が進み、長吉の旅も、後一件訪ねたら、終わりそうだし、良きかな…。