倉阪鬼一郎のレビュー一覧

  • 三崎黒鳥館白鳥館連続密室殺人

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     巻末の著訳書リストによると、この本は「バカミス」に当たるらしい。確かに館モノを揶揄するかのように似たような単語を並べたタイトルはやけに長いが、バカミス扱いは良いのだろうか。でも作者が載せているということは作者はそのつもりで書いたのだろうか。
     そう思って読み進めたのだが、確かにこれが「バカミス」という奴なのかもしれない。
     「黒鳥館」「白鳥館」という2つの館で行われる連続殺人事件。犯人は、深い谷を挟んだ2つの館の間を容易く行き来して次々と殺人を行っていく。
     というストーリーの小説を読まされる人物。という二段構えのストーリー。
     2つの館の殺人のトリックについては、館に関するとある事実がわか

    0
    2019年10月27日
  • 桑の実が熟れる頃~南蛮おたね夢料理(五)~

    Posted by ブクログ

    実在の人物が出てくるので、おっと思うものの、そもそも佐久間象山もそうでしたね。
    毎回、象山に誠之助が会いにいくたび、象山の外見に触れ功績に触れするので、シリーズものなのに一見さんに重きを置きすぎやしませんかね?
    一事が万事その調子なので、シリーズをまとめて読むのは得策でないかもしれません。

    0
    2019年05月07日
  • 八丁堀の忍

    購入済み

    忍びの痛快な仕事そして働き

    鬼市は幼子時にかどわかされて、人体兵器となるべく、忍びの里に連れて来られた。悲しくも親の顔も知らない時の出来事だ。その定めの鎖を自ら断ち切り、鬼市は裏伊賀の隠れ砦を抜け出してはるばる遠くの江戸まで逃げて来たのだった。
    鬼市は、江戸の賑いに戸惑い、大川近くの食べ物屋で岡っ引きに捕えられたが、見回り同心城田に見初められその家の小者となり、長屋に住むことなる。
    江戸の町の営みは鬼市が過ごしてきた伊賀の里とは大きく違い、人情があり心休まるものがあった。
    だが、数奇な運命に翻弄されてきたこの若者は、常人にはない、おのれもまだ分からぬ力を持ち合わせているようだ。
    このところ江戸の町の夜には辻斬りが

    0
    2019年04月26日
  • 風は西から 小料理のどか屋 人情帖24

    Posted by ブクログ

    第二十四弾
    今日ののどか屋から来た為助、そして盗賊団も、盗賊団は千吉の名推理と時吉の活躍で、更には大川端の屋台蕎麦も
    そして為助の方は力屋の看板娘おしのと祝言、更には盗賊団に巻き込まれた板前も新たな店を

    0
    2019年04月07日
  • 走れ、千吉 小料理のどか屋 人情帖18

    Posted by ブクログ

    第十八弾
    これも久しぶりに読むので登場人物の把握が今一つ、特に女性の平仮名の名前、シリーズ物ではどれでも
    暗い中に足に障害のある子供の逞しさ
    生きる希望を失った者の生きる活力は?

    0
    2019年04月07日
  • 千吉の初恋 小料理のどか屋 人情帖25

    Posted by ブクログ

    倉阪鬼一郎 著「千吉の初恋」、小料理のどか屋人情帖シリーズ№25、2019.3発行。千吉13歳、のどか屋に修業に来たおまさ14歳、千吉のおまさへの淡い気持ち、成就出来たらよかったなと思いました(^-^)

    0
    2019年03月25日
  • 怖い短歌

    Posted by ブクログ

    「怖い」をさらにカテゴリ分けしていて、それぞれのテーマに合う短歌がとにかくたくさん紹介されているので、短歌入門アンソロジーとしてとても良い。

    印象的だったのは

    自分が子を殺すさま想像できますか想像しながら家の鍵まわす(渡辺松男)

    ほとんどの人は人を殺したことがないし、誰も死んだことがないからこそ、殺すって死ぬってどういうことなんだろうと、ふと考えに取り憑かれそうになって怖くなる瞬間は確かにあるなと思う。

    因みに「怖い短歌」と聞いて私がぱっと思い付くのは

    焼き肉とグラタンが好きという少女よ
    私はあなたのお父さんが好き
    (俵万智『チョコレート革命』)

    0
    2019年01月03日
  • 風は西から 小料理のどか屋 人情帖24

    Posted by ブクログ

    西から来た盗賊「嵐組」を一網打尽に!なんだか千ちゃんがかわら版に載るのは定番になってきたな(゜゜;)いい料理人にも十手持ちにもなりそう(^^)もう一人、西から来た料理人は「力屋」へ入り婿に♪そして好評の豆腐飯を出す店がどんどん増える(^^;)

    0
    2018年12月30日
  • 江戸ねこ日和 小料理のどか屋 人情帖22

    Posted by ブクログ

    いきなり看板猫のどかが逝ってしまう悲しい話から始まる(ToT)火事場での炊き出し、盗まれた仏像を千ちゃんが見つけて、かわら版に載るなど心が元気になる話もあるけれど、猫カフェの話にしんみりとする(._.)別の本でも最近読んだけれど、虹の橋と毛皮を着替えて舞い戻る話はアカン(--、)

    0
    2018年12月20日
  • あっぱれ街道 小料理のどか屋 人情帖21

    Posted by ブクログ

    千ちゃん満9歳、そろそろ料理修行へ出る話もチラホラ(^^)今回はおとうと千ちゃんと常連客の季川が句会に招かれ流山へ(^o^)そこで千ちゃんが盗賊を捕まえ大活躍!(;゜∇゜)パレードしたりサインを頼まれたり、凄い事に(^^;)でも天狗にならなかった千ちゃんは偉い!のどか屋の初代福猫のどかが弱っているのが心配(._.)

    0
    2018年10月12日
  • 怖い俳句

    Posted by ブクログ

    怖いものが好きというよりも俳句が好き。あの短く切り詰められた形式は、長い文章よりも人の想像力をさまざまに刺激するからこそ、見えない世界の怖さを感じさせる作品も多いのだろう。怪奇趣味のものだけでなく芭蕉から今日まで幅広い句集を渉猟して紹介した編者の労力がすごい。以下、個人的に印象に残ったものをいくつかメモ。

    流燈やひとつにはかにさかのぼる(飯田蛇笏)

    人殺ろす我かも知れず飛ぶ蛍(前田普羅)

    死にければ闇たちこむる蛍籠(山口誓子)

    包帯を巻かれ巨大な兵になる(渡邊白泉)

    萬緑や死は一弾を以て足る(上田五千石)

    野遊びの児を暗き者擦過する(永田耕衣)

    鶏殺すこと待て海を見せてから(大原

    0
    2018年06月20日
  • 開運十社巡り 大江戸秘脚便

    Posted by ブクログ

    第三弾
    江戸時代の男女混合実業団駅伝、背後には不正優勝と殺人、そしてレースを利用した妻殺し
    安政の異変を鎮めるための執り行われたレース、ここで明らかになるのはころり亡くなった人が身近に多い事か
    双子を含め兄弟、身近に助けられて

    0
    2018年06月09日
  • 娘飛脚を救え 大江戸秘脚便

    Posted by ブクログ

    第二弾
    今回はデビューしたてのあし屋のおみかが紅蝙蝠屋の残党により誘拐、監禁場所の確定と、身代金の支払い場所?
    協力して無事解決、しかし、背後の黒幕は-幕府を陥れるため、公家方の依頼で?

    0
    2018年06月07日
  • 大江戸秘脚便

    Posted by ブクログ

    シリーズ第一弾
    良く分からないが以前の話がある?
    何か途中から始まっている感じ
    闇の紅蝙蝠一味との格闘?
    仇を取り、一見落着とはいかず今後も?

    0
    2018年06月05日
  • 廻船料理なには屋 荒波越えて

    Posted by ブクログ

    倉阪鬼一郎 著 廻船料理なには屋シリーズ、「帆を上げて」に続く「荒波越えて」、2018.5発行です。大坂から江戸に出てきて上方の味を料理する「なには屋」、次平とおさやの兄妹と料理人の新吉、それに茶白の猫、きち。上方嫌いな店や悪徳豪商からの嫌がらせがあるものの、常連の客(これがすごいw、南町奉行、与力、同心、更には火付盗賊改め方長官など)などの力で難なきを。出来過ぎの展開ですw。

    0
    2018年06月05日
  • うしろ

    Posted by ブクログ

    それは奇妙なマンションだった。女性専用で、セキュリティは万全、一見何の問題も無いように見える。だが、常に観察していれば気づくだろう、ここでは妙に人が入れ替わることに。そして、出て行く者の顔は必ず恐怖に歪んでいることに。音楽を学ぶために来日したイェニョンは、希望を胸に訪れたが―。仕掛けられた呪いが発動するとき、それはうしろに立つ―。(背表紙)

    0
    2017年11月02日
  • ようこそ夢屋へ~南蛮おたね夢料理~

    Posted by ブクログ

    南蛮の食材を、思考錯誤して料理する。今では普通に買える野菜たちも、江戸では見たことのない不思議な野菜だったというのが面白い。軽く読めるし、次巻も読もうかな。

    0
    2017年10月27日
  • ようこそ夢屋へ~南蛮おたね夢料理~

    Posted by ブクログ

    亡くなった娘の名を屋号にした料理屋の「夢屋」.みんなを元気にする料理を工夫するところが面白いのだが,私たちにはおなじみの野菜でもどう扱っていいのか分からないのが気の毒で,あんまり美味しそうではないのが残念.

    0
    2017年10月05日
  • すきま

    Posted by ブクログ

    気味の悪さはなかなか。
    グロさもある。
    ホラーとしてはいいけど、話としてはありきたりかも。
    なんか、犯人の過去とかに秘密があるのかと思ったけど、何であんな残酷な行いをするようになったのかもよくわからず。
    全体的に薄っぺらい。

    0
    2017年09月16日
  • からくり亭の推し理

    Posted by ブクログ

    舞台が江戸時代だということで、ミステリーによくあるあれやこれが江戸時代風に訳されている。
    『いまわのきわのお告げ』『居らずの証』『怪しの帳面』『名代の謎解き師』……
    『咎人はだれかもの』『どんな按配でやりやがったもの』にはニヤニヤした。
    謎解き自体は、一話目以外は予想通り。名代の謎解き師がいるわけではない、と書かれていたわりには古知屋同心がそんな感じでは……?
    謎解きを楽しむより、常連客の仲の良さとからくり亭で出される料理を楽しむ本でした。

    0
    2017年06月25日