あらすじ
翻訳家が失踪、古本屋が売り渋り、読む者みな戦慄き、読了した者がいないという一冊の洋古書を巡る怪奇と倒錯の大迷宮。綾辻行人氏、千街晶之氏絶賛。本格ホラーにして本格ミステリーの傑作!
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Posted by ブクログ
曰く付きの洋書を手に入れた作家、翻訳家が仕事を進めていくうちに奇怪な出来事が起き始める。
更に連続少女誘拐事件と多視点で物語は展開し、次第に現実、幻想、作中作の境目が無くなっていき、読んでる頭の中は混乱しまくりな作品!
この作品は見落としてたわ〜、面白いメッチャ好み!
この混迷を極める作品を完成させた情熱に脱帽!
Posted by ブクログ
作中に仕掛けられたトリックに気づいた時は凄い鳥肌立った。今だと2chとかでありふれたタネなのだけれど、当時の私には斬新だったのです。
ここでもやりたかったのに、改行が詰められちゃうんだもの・・・!
Posted by ブクログ
途中混乱して読みづらい部分もありますが、最後には「そうだったのか」的なミステリーものとしては最高の小説だと思います。決して混ざることのないホラーとミステリーの融合した斬新な一冊でした。
Posted by ブクログ
「世界一怖い物語」、THE RED FLAMEをゲームブックを書く参考にしようとしている小説家、翻訳しようとしている翻訳者、購入した吸血鬼の古本屋の話。
ゲームブックのようにAからZまでタイトルがついており、章ごとに視点が変わる。ただし、ゲームブックのように順番を変えて読む必要はない。
途中から連続少女殺害事件の「犯人」を名乗る人物の視点も混じり、夢か現実かわからないような表現も出てくるため、何が現実で何が作中作なのか、解くべき謎は何なのか、わからなくなってくる。
一応吸血鬼の古本屋コンビ(将来高く売れる本を集めている最中なので、厳密には古本屋として活動しているわけではないのだが)が探偵で、少女連続殺人事件の謎を解くミステリーであり、犯人はTHE RED FLAMEという本の作者に操られて殺人を犯していたためホラー要素もある。
不老不死の吸血鬼が探偵役のため、一度の本の呪いで死んでも生き返るという反則も使ってくる。
作中のアナグラムなどのいくつもの言葉遊びが上手い。
Posted by ブクログ
一応ホラーのはず。
最初は怖くてかなりの速さで読み進めましたが
途中からちょっと訳が分からなくなってきた・・・
結局いまいちよく分からんかった・・・
Posted by ブクログ
かなりカオスな内容なのは承知の上。本格ホラーと
本格ミステリの完全な融合を目指すという試みの高さには
敬服しますが、やはり本格ホラーテイストが勝ったような...。
そもそもホームズ、ワトソン役からしてホラーじゃんか(笑)。
かなり注意して読んでいたんですがやはり多少の混乱をしつつ、
でも想像していたより充分読みやすくて、作品としては面白かった。
作中に仕掛けられた病的なまでのアナグラムと暗号の数々。
こんなの初見で分かる人なんているんですか(笑)。
そして最後の最後。今作に使用された原稿用紙の枚数!!!
ザッツ・プロ作家!