【感想・ネタバレ】赤い額縁のレビュー

あらすじ

翻訳家が失踪、古本屋が売り渋り、読む者みな戦慄き、読了した者がいないという一冊の洋古書を巡る怪奇と倒錯の大迷宮。綾辻行人氏、千街晶之氏絶賛。本格ホラーにして本格ミステリーの傑作!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

 「世界一怖い物語」、THE RED FLAMEをゲームブックを書く参考にしようとしている小説家、翻訳しようとしている翻訳者、購入した吸血鬼の古本屋の話。
 ゲームブックのようにAからZまでタイトルがついており、章ごとに視点が変わる。ただし、ゲームブックのように順番を変えて読む必要はない。
 途中から連続少女殺害事件の「犯人」を名乗る人物の視点も混じり、夢か現実かわからないような表現も出てくるため、何が現実で何が作中作なのか、解くべき謎は何なのか、わからなくなってくる。
 一応吸血鬼の古本屋コンビ(将来高く売れる本を集めている最中なので、厳密には古本屋として活動しているわけではないのだが)が探偵で、少女連続殺人事件の謎を解くミステリーであり、犯人はTHE RED FLAMEという本の作者に操られて殺人を犯していたためホラー要素もある。
 不老不死の吸血鬼が探偵役のため、一度の本の呪いで死んでも生き返るという反則も使ってくる。
 作中のアナグラムなどのいくつもの言葉遊びが上手い。

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2019年12月25日

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