倉阪鬼一郎のレビュー一覧

  • ほまれの指 小料理のどか屋 人情帖17

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    「呑む酒も人もそれぞれ違えども ここにも一つ人生の味」 娘が父親の跡(版木職人)を継ぎ、父親が亡き息子の跡(大工)を継ぐ。人情、料理、そして修業の道を歩む「ほまれの指」の物語。倉阪鬼一郎さん、いい味を出してます(^-^) 小料理のどか屋人情帖№17「ほまれの指」、2016.7発行です。

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    2016年07月21日
  • ここで生きる 小料理のどか屋 人情帖15

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    今回も食べたくなる料理が満載!(^q^)しかし話は魚の目が恐くてさばけない弟子が見投げ、どうしようもない罪で処刑になってしまう罪人の最後の食事などなど重苦しい雰囲気(--;)時吉とちよの息子千吉だけが希望の光りって感じだけれど、後半は苦しい思いをした人たちが新たな旅立ちをする希望に満ちた終わり方で良かった♪

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    2016年06月25日
  • 三崎黒鳥館白鳥館連続密室殺人

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    ネタバレ

    バカミスと知らずに読みました。始めからフェアに話を進めている、読みやすいな、と思っていましたが、何か違和感。ネタばらしもガクッと脱力しました。しかし、本の仕掛けは驚きです。何たる執念!しかも二の丸、本丸だってー?ミステリーの謎解きとはまた違った快感を感じました(笑)「幸せの書」の後であれすごい!

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    2016年06月22日
  • 天保つむぎ糸 小料理のどか屋 人情帖16

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    倉阪鬼一郎さんの小料理のどか屋人情帖シリーズ№16「天保つむぎ糸」、2016.3発行です。旅籠付きの小料理屋「のどか屋」に結城紬の紬問屋の大旦那が「豆腐飯」を食べにやってきます。しかしてその大旦那の実体は、元結城藩の藩主、水野日向守勝剛。民を思う、民の幸せを願う「名君」の姿が読む者の心をうちます!

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    2016年03月22日
  • ようこそ夢屋へ~南蛮おたね夢料理~

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    倉阪鬼一郎さんの新しいシリーズ「ようこそ夢屋へ」がスタートしました。2015.10発行です。人を治す医者、人を育てる教育者、人の病を治し人を元気にする様々な料理に創意を凝らす料理人・・・! 人にはそれぞれ忘れようにも忘れられない悲しい出来事があるけれど、その哀しさを乗り越えさせてくれるあたたかな料理と、心優しい人情、そして懸命に生きる人々の生き様が描かれています。期待の膨らむシリーズです(^-^)

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    2016年02月25日
  • ここで生きる 小料理のどか屋 人情帖15

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    倉阪鬼一郎さんの「小料理のどか屋人情帖シリーズ」も15巻になりました。「ここで生きる」、2015.11発行です。シリーズのタイトルどおり、登場人物の人の良さ、飼ってるネコのかわいらしさ、美味しい料理に人情の機微・・・、のどかでほっこりする物語です(^-^) 最後に終章とありましたが、これで完結でしょうか・・・。随分楽しませていただきました(^-^) 新しいシリーズの登場を待っています!

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    2015年12月12日
  • 三崎黒鳥館白鳥館連続密室殺人

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    深い谷を挟んで建てられた黒鳥館と白鳥館。谷には橋はかけられていない。その2つの館に招待された人物が次々と殺されていく。しかも密室で…。さらなる謎は、その2つの館を瞬時に移動する犯人と遺体。……って思わず真面目に考えてしまいそうになってフと我にかえる。なんやこのオチ(笑)「ロリン」て(笑)真相に気付いた時には笑顔で本を壁に投げつけたくなるバカミス。それでも中には唸らされる伏線もあったりするのは倉阪先生ならでは。これは私の中では「愛すべきバカミス」でありました。

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    2015年09月22日
  • 三崎黒鳥館白鳥館連続密室殺人

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    倉阪鬼一郎はダークネスのせいで敬遠していたけどこれは楽しめた。この仕掛けを考えても長編で実行するのが凄い。P137の「絵になりますよ。〜」のくだりで腹筋がもってかれました

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    2015年09月14日
  • 白い封印 美術調律者・影

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    ラストへ向かってのうねりは非常に素晴らしいが、前半はいささか繰り返しが多い。
    たとえば、影の出自について繰り返し同じ言葉で語られることは、全体としてみれば一種の詩のリフレインのようにも思えるが、小説としては少しくどいのではないかと感じられた。
    とはいえ、このモチーフは怖い。今までで一番怖い。前作の黒い楕円でも、句点を楕円に変えるという恐怖の着想が凄かったのだが、これはもう、変えなくてもどこにでもあるというのが怖い。
    白い矩形。それこそ、どこにでもある。
    結局、影の真の出自は語られることなく終わり、おそらく黒形上の悪霊もまだ消滅してはいないのだが、影がその宇宙的恐怖に耐え、生還するというラストは

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    2015年12月09日
  • 三崎黒鳥館白鳥館連続密室殺人

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    はてさて、なんとレビューをしたものだろうか…

    前作を読んでいれば『館』に仕掛けられたトリックに関しては、途中で気づいてしまう人も多いと思う。
    ただこの本に関してはそれが瑕疵にはならない。
    それを置いても有り余る仕掛けにきっとあなたは唖然とするでしょう。

    これから読む人に言いたいことは、
    深読みしたりせず、思考停止して読め!
    この方がきっと楽しめるよ。

    ただ、僕は『四神』の方が好きかな。

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    2014年10月07日
  • 活字狂想曲

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    【本の内容】
    人気作家の著者にも食えない時代はあった。

    十六年前、年収(月収ではない)十四万円の限りなく無職に近い現実不適応者・暗坂が就職雑誌を見て選んだ仕事、それは印刷会社での「文字校正」だった。

    チラシ、社内報、カレンダー…押し寄せる印刷物と耐え難いカイシャ生活でついに鬱憤は爆発。

    読み始めたら止まらない、思わず噴き出す現代の奇書。

    [ 目次 ]
    校正者はなぜ漢字なのか
    印刷業界残酷物語
    まぬけな営業の話
    耐えがたいこと
    まぬけなオペレーターの話
    まぬけな製版屋の話
    オー、ミステイク!
    「待った」は遅かった
    驚異の逆効果
    文字禍は生きている〔ほか〕

    [ POP ]
    エッセイはよほ

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    2014年10月06日
  • 四神金赤館銀青館不可能殺人

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    この仕掛けを(バレバレな部分はあるが)この分量で成功させたことは凄いと思う。
    あらゆる手を駆使して直接的な描写が避けられているのだがきっとかなり疲れただろう…

    そして、とある趣向により終始お芝居を見ているような感覚で物語は進んでいく。
    真相もさながら喜劇のよう。

    完全に色物作品であるため好みは別れるかもしれないが僕は嫌いじゃないよ!

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    2014年09月26日
  • 三崎黒鳥館白鳥館連続密室殺人

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    この作品を評する時に「バカミス」というキーワードが使われるようですが、この作品を完成させるまでの倉阪先生の労力に驚愕しない人はいないのではないでしょうか。正直な話、私はもう…ドン引きしたよ…←絶賛してる

    この作品に張られた伏線の周到さたるや、病的じゃないかと要らぬ心配をしてしまいました。それほど偏執的、狂信的な拘りを感じます。倉阪作品は今作が初読ですが、どうしてどうして、THE・新本格ではないですか~\(^o^)/また一人、マストリードな作家先生を見つけてしまったぜ\(^o^)/わーい

    閑話休題(^^)

    読んでいるときに感じた違和感(文章の拙さとか…ゴニョゴニョ)は、全てこの伏線を張る為

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    2014年09月13日
  • 不可能楽園 〈蒼色館〉

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    ネタバレ

    古書店にて購入。上小野田シリーズは『新世界崩壊』に続いて2作目。倉阪鬼一郎作品を読むのもこれが2冊目となる。「ム」と「オ」は途中で判ったが、それ以外は全く判らず。上小野田シリーズに似つかわしくない、寂寥感溢れるラストが心を打つ。バカミス万歳!

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    2014年07月06日
  • 味の船 小料理のどか屋 人情帖9

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    今回は時吉が武士だった頃の藩へ出張!といっても楽しいものでなく、治る見込みのない病に倒れた殿様に江戸の味を運ぶ辛いお役目( ´△`)でも殿様をはじめ藩の人達が時吉に優しい人ばかりで良かった!時吉も存分に腕がふるえたことでしょう(T^T)殿様のために料理を作る時吉の気持ちを考えると…(ToT)
    武士時代の許嫁とも話し合えたし、恨みを持つ者も片付けて結果的には良かったかな(*´-`)

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    2014年06月23日
  • 若さま包丁人情駒

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    旗本の三男坊,飛川角之進.湯屋の二階で将棋の指南役をする一方で,隣の料理屋に弟子入りし,日々,精進している.
    将棋も剣技も一流,それでいて優しく律儀,さらに料理も出来る男前.そんな彼のもとに数々の事件が舞い込むのだが・・・派手さはないが人情味溢れる面白い作品でした.さっそく続編も読みたくなりました.

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    2014年04月20日
  • 人生の一椀 小料理のどか屋 人情帖1

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    ★4つ、面白く読めた。出てくる料理は思わず作りたくなるような、庶民の料理。今までの時代小説に感じなかった、その時代の暮らしぶりが描かれていたのが気に入った。

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    2014年04月17日
  • 海山の幸 品川人情串一本差し

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    気になっていた作家。新シリーズと言うことで読む。
    主人公・川路浪之進は一身上の都合にて八丁堀同心を退き、品川宿にて出戻りの妹・志乃とともに串料理屋を営んでいる。ある日浪之進は見投げしようとする娘を助ける。事情を聞くに密かに追い続ける悪党どもの影が見え隠れするというお話。
    筋書きはいたって王道。日々を力強く生きる人々と料理の描写が細やかでいい。きちんとした調理のシーンとできた料理を美味しく頂くシーンをいちいち明確に描写していてなかなかに食欲に訴えかける。料理が2の人情2,捕り物が1に隠し味に説法を少しといった割合かと。

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    2013年12月26日
  • 殺人鬼教室 BAD

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    ネタバレ

    冒頭から主人公たちの性と死への価値観にとまどいを感じながらも
    物語自体はスラスラと読めた。

    本作のような環境と教育下で生活した場合、
    このような(学園内での)社会が成り立つのかどうかはいささか疑問ではあるが。

    前半部の学校内の風景描写はインパクトがあって面白かった。
    主人公がシステムに疑問を抱き、”外の”世界へ興味を持つこと自体は自然な流れとは思うが、あえてその流れに持っていかずに学校内の猟奇的要素を生かした作品に仕上げてもまた面白かったのかな、と。

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    2013年12月04日
  • 命のたれ 小料理のどか屋 人情帖7

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    草むらに倒れていた若い男を、自分の店「小料理・のどかや」に、運び込んだ、料理人の時吉。正気づいた男の口から語られた話は、にわかには信じられない内容だった。男は、時吉たちの、末裔だというのだ。しかし、その話を証明するかのような、不思議なできごとが、周りで次々と起こる。しかも男は、のどかや秘伝の「たれ」を、懐にもっていたのだ。
    和食っていいなぁ、と、改めて思ったほど、おいしそうな料理が、次々でてくる。昔はなかった食材が、今は、簡単に手に入る(輸送技術の発達のおかげもあるけど)、それは、わかっていたけど、今は手に入らなくて、昔は、普通に、食されていたものもあるのだと、改めて気づかされた。そして、「の

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    2013年11月17日