倉阪鬼一郎のレビュー一覧
-
購入済み
そうきたか
不思議な味わいで面白く読んでいます。
今回の、太古からの悪しき神、ひょっとしてと思いつつ、神の名を絶叫する場面でにやり。
ルビもふってないし、個人に任されているようですが、クツゥルーと来ましたか。存在描写がそのものだったので予感はしてたのですが。
江戸にクツゥルー神を降臨させた本は初めて読みました。
私の読み方が合っていれば、の話ですけど。 -
Posted by ブクログ
倉阪鬼一郎 著「あまから春秋」、若さま影成敗№6、2015.12発行です。団子坂に「あまから屋」があります。主は湯島「田楽屋」で八十八に修業した旗本三男坊の飛川角乃進、おかみは同じく湯島「田楽屋」の隣「湯屋」の看板娘おみつ、内縁の妻として所帯を持ち仲良く暮らしている。角乃進は料理はそこそこ、でも剣も将棋も天下無双、さらに、実の父親は時の将軍、徳川家斉。角乃進は出自について、おみつに隠し続けてきたが、最後の峠を無事に越すことができるのか~~~!「おれの父は・・・、上様だ」「将軍 家斉だ」
倉阪鬼一郎さんの若さまシリーズ№7「あまから春秋(若さま影成敗)」2015.12発行です。将軍徳川家斉の落胤 -
Posted by ブクログ
ラストへ向かってのうねりは非常に素晴らしいが、前半はいささか繰り返しが多い。
たとえば、影の出自について繰り返し同じ言葉で語られることは、全体としてみれば一種の詩のリフレインのようにも思えるが、小説としては少しくどいのではないかと感じられた。
とはいえ、このモチーフは怖い。今までで一番怖い。前作の黒い楕円でも、句点を楕円に変えるという恐怖の着想が凄かったのだが、これはもう、変えなくてもどこにでもあるというのが怖い。
白い矩形。それこそ、どこにでもある。
結局、影の真の出自は語られることなく終わり、おそらく黒形上の悪霊もまだ消滅してはいないのだが、影がその宇宙的恐怖に耐え、生還するというラストは