倉阪鬼一郎のレビュー一覧
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「船だ……船が復讐に来る」狂死した元船乗りの父はうわ言のように呟いていた。後を追うように縊死した母。天涯孤独の身となった雄作は当然のように船乗りになり、嘗羅家の末裔として自らに流れる呪われた血を思い知る(表題作)。スーパーの片隅に積まれた白い缶詰。ラベルはなく、墨文字で書かれた“蔵煮”の文字だけだった。『蔵煮』、女性フリーライターが手に入れた古着の赤い浴衣。『古着』等13編を収録。
収録作のうち8編が「異形コレクション」など他のアンソロジーに収録されたもので、個人的には既読感はあったものの、「どことなく不健全で、陰惨で、悪趣味」という著者の作風が充分に味わえる短編集と言える。 -
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現状、他の作品(ミステリー)で著者についてある程度知っている人だけが手に取る本であり、なおかつタイトルを見ればジャンルもお察しという良書
この作品に限らず〇〇ミスというだけで、とかく評価は侮られがちだが、フェアどころではない気の利いた伏線てんこ盛りで読者を楽しませに来ている
そのサービス精神の極地が
ラストに明かされる登場人物の名前
ギリギリの手がかりだけ与えてクライマックスでドンデンドンデンとドヤるタイプの作風ではない
犯人が分かった!真相が分かった!などという楽しみ方はナンセンス
巻末の著作リスト
刊行時には未だ〇〇ミスという言葉が無かったのか、当時は自認していなかったのか、もし -
Posted by ブクログ
ネタバレ八王子七色面妖館――
東京都の西に位置するこの館で密室連続殺人が・・・、犯人の使ったトリックは?面妖館の正体は? そしてこの作品の書かれた理由は?
もうバカミスであることを隠す気はないようです。 過去作より課せられたハードルは大きいですが、結構な無茶苦茶をして飛び越えていきました。 相変わらずストーリーは明確な意味を持っていますね、トリックがぶっ飛んでますけど。
外のトリックはバレるから、中にいっぱい入れちゃおう!!
同一行のギミックは相当難しいと思うんですけどね、懲りることを知らないのかこの作者・・・。
作中の探偵の件、仕掛けが続いてるからお前も仕掛けの一部なんだ!! の論