倉阪鬼一郎のレビュー一覧

  • 紙の碑に泪を 上小野田警部の退屈な事件

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    翻訳ミステリを読みながら犯人との対決の時を待つ上小野田警部。果たして彼は犯人のアリイバイトリックを崩せるのか……。
    捜査資料を通じて事件の全貌が明らかになっていく一方、作中作である翻訳ミステリ「紙の碑に泪を」はどんどんアレな方向へw。
    やがて明らかになる二つのパートの関係と、数々の伏線に思わずニヤニヤ。
    クラニーのいう「渾身の変化球」を堪能させていただきました。

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    2011年05月17日
  • おそれ

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    八神宇鏡最後の事件?かも。「うしろ」の彼女も再登場。相変わらずの破壊された聖域と、そこで起こる恐ろしい事件と計り知れない陰謀と。今回はじわじわとした恐怖もさながら、スケールの大きさがシリーズ最大級。「人間の根源的な恐怖」に迫るところもあって、じつに壮大です。
    文字禍も凄いなあ。無邪気な言葉遊びのように思えるところがなお怖く。とんでもない光景が目に浮かびます。嫌だ住みたくないぞこんなところ! 恐ろしすぎ。ラストのなんとなーくな余韻も、ちょっと嫌な感じ。まだまだ事件は終わらない……のかも。

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    2011年04月26日
  • 三崎黒鳥館白鳥館連続密室殺人

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    招待状を手に壮麗な洋館「黒鳥館」に赴いた大学生・西大寺は、館内の完全密室で怪死!呪われた館を舞台とした凄惨な連続殺人の火蓋が切って落とされる!……読後にこの文句を読み返すと、つい笑ってしまうくらい、見事に騙されました。作者さんの努力は半端ないものだったと窺えます。楽しめました。

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    2011年01月16日
  • 三崎黒鳥館白鳥館連続密室殺人

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    ひたすら作者に拍手を送ります(笑)。何年たっても忘れない作品。ちなみに私は、倉阪先生の仕掛けた第三関門まで、読んでる最中に突破しました。←エライぞ自分(苦笑)。…バカミスも、ここまで極めれば、もはや芸術です!

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    2010年12月18日
  • 人生の一椀 小料理のどか屋 人情帖1

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    わけあって刀を捨て、今は市井の料理人として包丁をふるう時吉。
    恩人であり、料理の師匠でもある長吉の教えは、まるい味で、ほっこりするような料理を心をこめて作ることだった。
    普段時代小説はほとんど読まないが、食べ物の話となると、別。
    あたたかい料理が、胸に沁みる一冊です。

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    2010年12月18日
  • 三崎黒鳥館白鳥館連続密室殺人

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    先輩に薦められたので読んでみました。先輩の様子からただの推理小説ではないと予想はしていたのですが・・・。
    案の定、完全にとんでもない本でした。しかし作者に愛着が湧きます。私はこれで一気に倉阪鬼一郎が好きになりました。
    ただこれ万人受けするのかどうか。とりあえずミステリーの伏線が好きで好きでしょうがないという方には是非お薦めです。

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    2010年11月24日
  • 三崎黒鳥館白鳥館連続密室殺人

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    これはね、凄いです。
    何が凄いって作者の熱意が・・・
    ちょっと『恐っ!!』てなりましたからね(笑)

    内容もまぁね・・・ぅん。
    アレだけど、そんなトコロがアレでしたヨ(^ω^)

    トリックも『ふざんけんな--っ』て思うケド
    でも不思議と全く腹が立たない。
    立たないドコロかちょっと笑えてきてしまう。

    もぅ作者が『バカミス書くぞー!』って気持ちで
    描いてるから仕方がナイよ。
    コレは良いバカミス☆

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    2010年12月09日
  • 赤い額縁

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    作中に仕掛けられたトリックに気づいた時は凄い鳥肌立った。今だと2chとかでありふれたタネなのだけれど、当時の私には斬新だったのです。
    ここでもやりたかったのに、改行が詰められちゃうんだもの・・・!

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    2010年07月04日
  • 鳩が来る家

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    「船だ……船が復讐に来る」狂死した元船乗りの父はうわ言のように呟いていた。後を追うように縊死した母。天涯孤独の身となった雄作は当然のように船乗りになり、嘗羅家の末裔として自らに流れる呪われた血を思い知る(表題作)。スーパーの片隅に積まれた白い缶詰。ラベルはなく、墨文字で書かれた“蔵煮”の文字だけだった。『蔵煮』、女性フリーライターが手に入れた古着の赤い浴衣。『古着』等13編を収録。

    収録作のうち8編が「異形コレクション」など他のアンソロジーに収録されたもので、個人的には既読感はあったものの、「どことなく不健全で、陰惨で、悪趣味」という著者の作風が充分に味わえる短編集と言える。

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    2010年04月26日
  • さかさ

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    聖域修復師シリーズ。今回もまた、恐怖と呪わしさ全開の物語です。霊的テロリズム、というかなり壮大なスケールのホラーで、惨劇も壮大。何の前触れもなく、いきなり「さかさになる」というのも怖い。でもこういう予想だにつかない事件が現実に起こる今日この頃としては、こんな霊的爆弾がどこかにあるのでは?と勘繰ってしまいますね。
    でもラストにはなんだかしんみりしました。今度こそ、幸せに生きられると良いのですが。

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    2010年04月16日
  • 学校の事件

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    一年間の間に、異常な事件の相次いだ、ある田舎町。
    その年を調べてみると、実は……。

    あなたの故郷は大丈夫(笑)??

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    2010年01月17日
  • 三崎黒鳥館白鳥館連続密室殺人

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    タイトルも凄いんだけど。ネタも凄いわ……作中でご本人が書かれてるので遠慮なく言っちゃいますが。このトリック、ほんとうにもうどうしようもなくとんでもなくバカです!(笑) 復讐のために建てた館がこれって……バカすぎる。
    だけどその大バカトリックを大真面目に伏線作って書かれているので。真相が分かったときには、「バカな!」よりも「凄い!」と思えます。ここまでくるとむしろ賞賛したいですねこのトリック。個人的にはこういうの、大好きです。
    トリックもだけれど、作品そのものに隠された仕掛けも凄いなあ。ひたすら感服です。

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    2009年12月31日
  • 赤い額縁

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    途中混乱して読みづらい部分もありますが、最後には「そうだったのか」的なミステリーものとしては最高の小説だと思います。決して混ざることのないホラーとミステリーの融合した斬新な一冊でした。

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    2009年10月04日
  • 五色沼黄緑館藍紫館多重殺人

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    パズルや謎解きが好きな人むけ推理小説。バカミス。
    先に「三崎黒鳥館白鳥館連続密室殺人」を読んでいたのもあって
    舞台や仕掛けの一部は途中で気づけたのが
    なんというか倉阪氏知識レベルが自分に蓄積されているようで笑ってしまった。

    ミステリーの仕掛けよりも、なんかちょっと違うところでの工夫に読後「おつかれさまでした」と言ってしまう作品。

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    2025年10月16日
  • 三崎黒鳥館白鳥館連続密室殺人

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    パズルや謎解きが好きな人むけ推理小説。バカミス。
    犯人や被害者は丸わかり、仕掛けを読み手に考えさせるタイプの小説。
    明確に読者を意識して書かれている文章で、読みながらちょっとでも気になったところは、「そこそうなんですわ!」ってことです。

    ニコリというパズル誌で紹介されていて読んだ。
    確かにこれはパズルや謎解きが好きな人向けであると思う。
    「最初の謎」と「おまけの謎」は途中で分かったが、残りはヒントが無ければ気づかなかったと思う。
    「さらにもう一つの謎」はヒントがあっても分からなかった。

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    2025年09月04日
  • 四神金赤館銀青館不可能殺人

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    現状、他の作品(ミステリー)で著者についてある程度知っている人だけが手に取る本であり、なおかつタイトルを見ればジャンルもお察しという良書

    この作品に限らず〇〇ミスというだけで、とかく評価は侮られがちだが、フェアどころではない気の利いた伏線てんこ盛りで読者を楽しませに来ている

    そのサービス精神の極地が
    ラストに明かされる登場人物の名前

    ギリギリの手がかりだけ与えてクライマックスでドンデンドンデンとドヤるタイプの作風ではない

    犯人が分かった!真相が分かった!などという楽しみ方はナンセンス

    巻末の著作リスト
    刊行時には未だ〇〇ミスという言葉が無かったのか、当時は自認していなかったのか、もし

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    2025年01月24日
  • 夢屋台なみだ通り

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    場所はお江戸の両国、本所相生町の河岸の裏通り。取り立てて大きな事件もない町人たちの優しく悲しい人情噺がただ続く。
    悲しみはあれど誰も不幸にならないのが良い。文体も読みやすく、さらさらと茶漬けのような一冊。
    疲れた時にふと手に取りたくなるような、そんな作品であった。

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    2024年12月27日
  • おもいで料理きく屋 大川あかり

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    涙橋以外の初の。登場人物も同心に絵師にバラエティー感だし、2人の子供を亡くしてからの立ち直りに仕掛けの料理に猫にと間違いないんだけどー。シミないんだけどー。江戸時代大好きで人情噺は守備範囲なんだけどー。うーんこんなことあるんだなぁって、人情おはるを予定してたのに やめようかなってこと

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    2024年11月25日
  • 八王子七色面妖館密室不可能殺人

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    ネタバレ

    八王子七色面妖館――
     東京都の西に位置するこの館で密室連続殺人が・・・、犯人の使ったトリックは?面妖館の正体は? そしてこの作品の書かれた理由は?

     もうバカミスであることを隠す気はないようです。 過去作より課せられたハードルは大きいですが、結構な無茶苦茶をして飛び越えていきました。 相変わらずストーリーは明確な意味を持っていますね、トリックがぶっ飛んでますけど。 
     
    外のトリックはバレるから、中にいっぱい入れちゃおう!! 
     同一行のギミックは相当難しいと思うんですけどね、懲りることを知らないのかこの作者・・・。
     作中の探偵の件、仕掛けが続いてるからお前も仕掛けの一部なんだ!! の論

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    2024年03月19日
  • かえり花 お江戸甘味処 谷中はつねや

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    良い意味ですらすら読める時代小説
    江戸時代でお菓子屋さんで家族とご近所さんと人情で…って良くありそうなテーマだけど、飽きずに最後まで読めました。
    強いて言うなら語彙が足りてないという感じはしました。
    同じ表現が多用されててやたら目に付いたので、表現を変えてあったら良かったかなとは思います。

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    2023年12月13日