藤原正彦のレビュー一覧

  • 心は孤独な数学者

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    数学史上最高レベルの栄光を手にしながらも、悲劇的な人生を送った日本人好みの世界三大数学者を、自身も数学者である著者が紹介。
    この板の人にとって特に興味をひかれるのが、3人目のラマヌジャン。著者は、数学の天才と言えど、生まれ育った環境、文化の影響はあるはずと考え、3人の一生をそれぞれ現地へ飛んで取材しながらたどるが、3人ともその神への信仰が力の源泉になっていたことに気づく。
    独学の天才だったラマヌジャンは、夢占いの専門家でもあった。ヒンズーの戒律を犯して渡英する決断をしたのは夢でまばゆい光を見たためだったし、夜中に起き出しては夢で見た公式をノートに書き留めていた。
    ラマヌジャンは、「我々の百倍も

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    2018年02月10日
  • 管見妄語 卑怯を映す鏡

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    現在姫路文学館の館長でいらっしゃる著者
    ご自身も数学者で哲学者
    ご両親も奥様も皆すごーい!
    そしてユーモアと理論に売らずけられた痛烈な批判にうん、うんと頷かされる
    みんな、恥を知れ!卑怯は恥だ!と

    ≪ あの美徳 日本は忘れ 恥を知れ ≫

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    2018年01月24日
  • 日本人の誇り

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    「日本は酷いことをした国なのだ」と卑下している日本人に、
    「自信を取り戻してほしい!」と願う著者により書かれた作品。

    全体の半分以上を占める歴史記述については、
    現代の歴史教育では知ることができない「百年戦争史観」が 比較的読みやすくまとめられていて、
    確かに“勇気のあるおっちょこちょいの無鉄砲な数学者”による良書だと思えます。

    が、結論がやや中途半端(拙速?)な感じなのが残念。

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    2018年01月02日
  • 祖国とは国語

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    国家とは教育とは。論理的に思考したり、母国語よりも英語を優先する。土台となる組織に属し、教養や価値観を身に付けることで、初めて、異なる文化や価値観を考えることができる。そして、土台となるのは国語であると。日本人はあまりに平和ボケが過ぎたのかなとも思う。

    後半の満州国の話は面白かった。日本の傀儡国家だったかもしれないけど、本当に民族自立や五民平等が確立していたら、今の日本の立ち位置は違ったのかもしれない。

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    2017年09月08日
  • 管見妄語 とんでもない奴(新潮文庫)

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    読みはじめて思い出しました。著者の父は新田次郎でしたね。数学者にして、文章の才能があるのは血すじかもしてません。

    いつものように、世事をサクッと切っています。だいたい、言っていることには賛同できますね。まぁ、世の中、しがらみのない人間は、得てして正論を語るので、著者もその一人なのかもしれませんが。

    唯一合意できなかったのは、アベノミクスへの評価。本書での評価は2~3年前でのものなので、今聞くと異なる評価かもしれませんが。

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    2017年07月18日
  • 数学者の休憩時間

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    藤原正彦、父になる。
    藤原正彦、女性問題について考える。
    藤原正彦、父を辿る旅に出る。

    エッセイ集だが、この3つが主軸になっているように感じた。
    そして文学作品を読んでいるような言葉の美しさに胸を打たれ、彼の心の動きが自分のもののように感じた。

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    2017年07月08日
  • 若き数学者のアメリカ

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    以前「名著講義」という著者の本を読み、その時に本書の存在を知って積読リストにいれていました。

    著者が数学者としてはじめてアメリカの大学に赴任した1年を綴ったエッセイです。
    1877年に発売された本ですから、時代を感じさせる箇所があるのは当たり前のはずなのに、古臭いと感じるところはほとんどありません。
    日本から離れることによって芽生えた日本人としての気負いや孤独が赤裸々に綴られており、著者の感じたアメリカを私も肌で感じることが出来ました。
    特に、その繊細な気持ちを風景で表現する様は真のロマンチストだと感じました。
    (その表現力は生物学者の福岡伸一さんがよぎりました。お二人とも本業は物書きじゃな

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    2017年06月19日
  • 遥かなるケンブリッジ―一数学者のイギリス―

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    アメリカ英語がペラペラの著者がイギリスに行った当初はイギリス英語にとまどった、という話を聞いてから、興味が引かれていた一冊。研究生活以外にも、オックスブリッジの人たちの考え方も垣間見れておもしろい☆

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    2017年04月30日
  • 祖国とは国語

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     藤原正彦は、新田次郎と藤原てい夫妻の子として満州国の新京に生まれた。小学生の頃、長野県諏訪市にある祖母の家に一人で移り住み、そこで自然体験の重要さを実感する。その時期、図工の先生であった安野光雅から絵の面白さや数学の魅力を教わったことが、彼の人格形成に大きな影響を与えた。日本の自然の豊かさが、藤原正彦の個性を育む土壌となったのである。

     本書の中でも特に印象的なのは、満州を再訪した記述である。著者は満州で生まれ、1歳のときにソ連の侵攻により祖国を離れた経緯を描いている。彼の記憶はおそらくないはずであるが、その幼少期の出来事を歴史的かつ客観的に描写し、自身のルーツと原点を明らかにしようとして

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    2017年04月19日
  • 心は孤独な数学者

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    偉人の発見が、その人間的・環境的背景を含めわかりやすくまとめられている。何より文学作品には少ない、数学者の視点というのがいい。でも全く難しくない。おすすめ

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    2017年03月03日
  • 心は孤独な数学者

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    著書の尊敬する三人の数学者、ニュートン、ハミルトン、ラマヌジャンの伝記及び取材旅行。特にラマヌジャンの話は心に残った。毎朝半ダースの定理をもってくる異次元の天才。アインシュタインの発見は二年後ほかの人が見つけていたかもしれないが、ラマヌジャンの定理の発見はそんなレベルの発見ではないという。ラマヌジャンがいなかったら100年たった今でも見つかってもいないかもしれないらしい。

    コンピュータ化やロボット化とか最近言われるけど、こういった数学者の地道な発見による賜物なのだろう。本の中でこの発見がなかったら世界は50年遅れていた、との記述に感銘を受けた。

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    2017年01月19日
  • 父の威厳 数学者の意地

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     国際人とは英語を流暢にしゃべれる人ではない、自国の文化、伝統、情緒をきちんと身につけていなければならない。これらの基礎がなければ国籍不明人となる(P217参照)

     ところで昨今の小学校では授業に英語を学び、ダンス(ヒップホップダンス他)授業が必須なのだとか、日本語もまだ身についていない彼らに必要なのはまずは国語、そしてソロバンじゃないのか(怒 TVに映し出されるエグザイルはいったい何人?AKB48はアキバ文化(日本発信)だから許そう(笑

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    2016年02月26日
  • 若き数学者のアメリカ

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    ずーっと前に読みたいと思いつつなかなか読めないでいた本をやっとw 数学者なのはわかっていたけど、どんな人?と思って調べたら、なんと!新田次郎、藤原てい夫妻の次男とな!知らんかった!!w あー、藤原かぁ~・・・って、有名な『流れる星は生きている』は読んでたけど、さすがにわからないって!ww
    先日も「マナーの正体」を読んで面白かったので、流れで読めてよかったわー♪
    ラストずいぶん哀愁ただよっちゃってますが、なかなかお上手で軽妙で、数学者という特殊な立場でのアメリカ滞在記として、面白く読めましたー。

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    2016年01月25日
  • 若き数学者のアメリカ

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    時は1970年代のアメリカ。
    背景にある人種の寄せ集めの国家、宗教、ベトナム戦争。若さ溢れる数学家が異国の地で直感する当時のアメリカの様子が熱い文章からよく伝わってくる。滞在が長くなるにつれて凝り固まっていた日本人的戦後の劣等感が徐々に溶けてく様子も読んでいて面白い。
    数学の先生がこんなに素敵な文章が書けてしまう事にオドロキ。

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    2015年12月27日
  • 父の威厳 数学者の意地

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    最後の中編は一気に読まされた。
    やりすぎな気もするが、やりすぎなことをしない人は日本には多すぎる。

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    2015年10月24日
  • 日本人の誇り

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    『国家の品格』を書いた著者による、太平洋戦争前後の日本史。

    これを右寄りと見る向きはあるだろうが、愛国心はどこの国の人にも存在するものだし、何より正しい歴史を学ぶ姿勢は必要だと感じた。

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    2015年10月21日
  • 日本人の誇り

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    戦後生まれはそんなに自虐的かな?中学の時ABCD包囲網は教わっているし、ベトナム戦争反対の声は挙げた。右の人たちに利用されなければいいが。

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    2016年12月04日
  • 祖国とは国語

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    斎藤孝さんのおっしゃる通り、数学者とは思えぬ引き込まれるような文章をお書きになります。本来の日本国のあり方を考えさせられました。

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    2015年09月29日
  • 若き数学者のアメリカ

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    藤原教授が初めてアメリカの大学に招聘された時の生活を記したエッセイ。「日本人の」「数学者」から見たアメリカが鮮やかに描かれている。淡々として潔い文体は数学者だからこそなのかもしれない。40年以上前の話なので今では変わってしまっている状況もあるのかもしれないが、それでもああしたアメリカの大学事情やアメリカ人像を見ると何となく憧れを抱く。この人の文章は真面目な顔をしながらとても面白いことを言っている感じがして楽しいですね。

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    2015年07月27日
  • 祖国とは国語

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    「流れる星は生きている」を読んで、満州再訪記が収録されている本書を手に取る。
    60年近くも経過すると、満州での暗い戦争の影もすっかり消え失せて、悄然としながらもあくまで明るい藤原家の旅行記であった。

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    2015年04月21日