藤原正彦のレビュー一覧

  • 若き数学者のアメリカ

    Posted by ブクログ

    アメリカも数学も好きなので購入。
    数学の話はあまり深くまで語られない。

    アメリカ人と著者の関係が少しずつ変化していく様子が興味深い。
    知り合った女性の話、学生との話、近所の子供達との話が面白かった。

    0
    2014年11月10日
  • 世にも美しい数学入門

    Posted by ブクログ

    博士の愛した数式」から友愛数や完全数の話が出てくる。
    読者に数学に興味を持ってもらうためには良書だと思う。
    藤原氏は、真理=美と考えているので、正しい定理は美しいと解く。
    数学は役に立たないから、すばらしいといっているのだが。

    0
    2014年08月27日
  • 心は孤独な数学者

    Posted by ブクログ

    偉大な人物も権利争いで無駄に消耗し、不毛な時を過ごし老いていく歴史は古くから変わらず、それが人の性なのかと少し落胆しました。しかし、そんな偉大な人物も人間らしい部分を持っていることに親しみを感じ、すこし安心も感じました。

    0
    2014年04月03日
  • 世にも美しい数学入門

    Posted by ブクログ

    久しぶりに数学に触れた気がする。
    大学時代、塾講師をやっていて、次元は低いけど数学の美しさを少しは感じていたつもりなので、そのことをわかりやすく説いてくれる本書はとても共感を持って読むことができた。
    醜い公式は消え去るということや、πの美しさなど、この人は本当に数学が好きなんだなと感じる記述を読むと、もっとどっぷり数学の世界にはまり込みたいと思えた。

    0
    2014年02月03日
  • 祖国とは国語

    Posted by ブクログ

    ■祖国

    A.「個性の尊重」により子供を甘やかした結果、我慢力不足を招いた。我慢力不足は読書離れにつながり、読書離れは国民の知力崩壊を惹起し、国家を衰退させる。個性の尊重などという美辞に酔いしれている限り、この国の将来は覚束ない。

    B.日本では英語の「ナショナリズム」(国益主義)、「パトリオティズム」(祖国愛)を、「愛国心」という1 つの言葉でくくってきた。その結果、愛国心の掛け声で戦争に狂奔し、戦後は一転、愛国心は軍国主義の生みの親と捨てられた。今、日本が抱える困難の大半は、祖国愛の欠如による。祖国愛と国益主義を峻別し、子供に祖国愛を育むことが国家再生の急所である。

    0
    2014年02月01日
  • 世にも美しい日本語入門

    Posted by ブクログ

    イラストや絵本、本の表紙などでみんな必ず目にしている画家・絵本作家の安野光雅さんと、数学者の藤原正彦さんは、小学校時代の先生と教え子だそう。美術と数学の先生である師弟二人が、古典作品の中の日本語の美しさ、豊かさについて語ります。最初は意味がわからなくても、文語体や五七調のリズムに触れていると、日本語の美しさを深く味わえるようになります。若い頃から古典や名文に親しむことの大切さをやさしく教えてくれる一冊です。

    0
    2013年10月02日
  • 管見妄語 大いなる暗愚

    Posted by ブクログ

    捨身という美学、惻隠の情という美学、この著者は、あくまでエシカルな立場から精神の姿勢を問い続ける。美男子云々という諧謔のパターンが食傷気味だが、矢張り大事なことをしっかり言う珍重すべき存在。

    0
    2013年06月23日
  • 父の威厳 数学者の意地

    Posted by ブクログ

    『遥かなるケンブリッジ』や『若き数学者のアメリカ』などに比べると、見劣りするなあというお印象。
    単純に自分が海外が舞台のエピソードが好きというのもあるけれど。

    ただ、最終章の学校や都を相手にした奮闘振りはなかなか読ませるものがあった。
    さすがに自分ではここまでやろうとは思わないけれど(笑)

    0
    2013年04月30日
  • 遥かなるケンブリッジ―一数学者のイギリス―

    Posted by ブクログ

    同著者の「若き数学者のアメリカ」が素晴らしかったので購入。
    「若き~」ほどではないが面白い。
    若干引くエピソードも有り。「国家の品格」の片鱗有り。

    0
    2012年08月16日
  • 数学者の言葉では

    Posted by ブクログ

    なんとなく、この人のエッセイを読んでしまう。
    たぶん頑固親父に説教されたい願望があるのだろうと思われる。
    結構私はきんぱち先生がすきなのである。

    エッセイを読んで、そうだ!そうだ!と思うことが多い。
    次はイギリスについての考察の本を読んでみたいと思う。

    0
    2015年07月14日
  • 世にも美しい日本語入門

    Posted by ブクログ

    藤原センセイの小学生時代の恩師が、安野光雅先生だそうで。
    正彦君は相変わらず奔放に、いつも通りの持論を展開し、安野先生がやわらかく包んでくれたという感じの会話が続く。

    いろんな本を読みたくなる。

    0
    2011年10月14日
  • 遥かなるケンブリッジ―一数学者のイギリス―

    Posted by ブクログ

    古いものが素晴らしいとされるイギリス文化。そんな気質が色濃く残るケンブリッジの留学記。ケンブリッジ体験記も面白かったが海外留学に家族を連れていくことの大変さがよく伝わってきて、印象に残った。特に子供の教育問題は人種差別の問題も相まって悩みの深さが伺える。時代は少し進んだけども海外で働く人に読ませれば共感する部分が多いのだろうなと思う。

    0
    2011年08月26日
  • 遥かなるケンブリッジ―一数学者のイギリス―

    Posted by ブクログ

    四苦八苦しながらイギリス社会に入っていく氏の姿が歯切れよく描かれていてよろしいのだが,所々で見える「ドヤ感」に少々萎える。高校の校長先生にもらった一冊。

    0
    2011年08月14日
  • 遥かなるケンブリッジ―一数学者のイギリス―

    Posted by ブクログ

    何冊目かの藤原正彦氏の本だけど、内容云々じゃなく非常にサクサクサクといけるカナッペみたいな文章が好き。
    正直言えば氏の思想やイギリスに興味がない方が引っ掛からず楽しめるかも。

    0
    2011年08月02日
  • 世にも美しい日本語入門

    Posted by ブクログ

    巻末にある引用作品リストは、読書の参考になるかもしれない。
    著者はどちらも国文学や語学の専門家というわけでないこともあってか、本文は比較的軽い対談形式であり、日本語の美しさを示す例として取り上げられている作品も個人的な好みや経験に偏りがちに感じられる。引用される例そのものもそれほど多くなく、全体としては物足りなく感じられた。ただ、気軽に読めつつ、日本語について、日本語教育についてあらためて考えさせてくれる良書ではあると思う。

    0
    2011年06月29日
  • 世にも美しい日本語入門

    Posted by ブクログ

    極めて個人的な感覚だが、藤原正彦氏の物言いはあまり好きではない。理由は特にない。本当に感覚的な部分で自分とは合わないのだ。
    しかし、それでも本書の中で藤原氏が例に出す日本語には美しいものが多くて心を打たれた。
    逆に安野光雅氏は、人柄は知らなかったが、氏の描く絵が好きで勝手に好感を持っていた。
    だから、本書の中で安野氏が例に出す日本語には「さすが安野さん」という感じで大いに納得してしまうものが多かった。
    あまり好きでない藤原氏と、好感を持っていた安野氏が師弟(安野氏が藤原氏の小学校時代の図画工作の先生)というのは驚いたが、結局、美しい日本語は誰が触れても美しく感じるということがよくわかった。

    0
    2011年06月06日
  • 父の威厳 数学者の意地

    Posted by ブクログ

    「国家の品格」で知名度が跳ね上がった藤原先生ですが、エッセイの方が私は好きです。「若き数学者のアメリカ」「遥かなるケンブリッジ」もGOOD。

    0
    2011年01月30日
  • 世にも美しい数学入門

    Posted by ブクログ

    数学が苦手な私が、映画「博士の愛した数式」を見て、数学というものに多少興味を持ちました。そしてこの本を読んで数学の面白さを知りました。多少ですが・・・。

    0
    2019年01月16日
  • 世にも美しい日本語入門

    Posted by ブクログ

    日本語がいかに美しく豊かな言語であるかわかる。

    子供の時からもっと文学に親しんでいれば、とも思う。

    いまからでも遅くはないか、落ち着いたら文学とやらを読んでみるか。

    0
    2010年08月25日
  • 祖国とは国語

    Posted by ブクログ

     国家の品格は有名ですよね、こちらも前半の国語教育絶対論はとってもうなづける内容だった。「国語の基礎は、文法ではなく漢字である。漢字力が低いと、読書に難渋することになる。自然に本から遠のくことになる」読書は教養を獲得するための唯一の手段である。それはIT時代の現在でも変らない。

     幼少からの英語教育で原文を難なく読みこなせるのであれば問題はないが、それは無理。ならば教養を得るためには、日本語で書かれた本をたくさん読むしかない。本を読むには我慢が必要である、逆をいうと我慢を幼少より覚える手段としての読書というのもありなのかも。

    0
    2014年06月18日