藤原正彦のレビュー一覧
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ネタバレ日本人は「正しいことはいつも誰もが分かってくれる」と信じており、自らの正しさを大声で主張し宣伝するのは「さもしい」と思う。金銭をばらまくなどというのは最低の行為と思う。美しい誇るべき国柄だ。ただ、世界は日本人が考えるよりはるかに醜い。 藤原正彦「卑怯を映す鏡」、2015.6発行。鎖国を選択し細々と生きるのは、文化と文明の乖離、日本の戦略的地位から難しいのでしょうね・・・。アフガニスタンやミャンマーにも思いが及びました。
第一次世界大戦は、300年暴威をふるった帝国主義の大清算。第一次だけでは足りず、第二次大戦を経てやっと終息。甘い夢をばらまいた共産主義も70年余り、多くの犠牲者を出した末、 -
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・明治大正時代、舶来の教養を無邪気に身につけた世代は、日本という根がなく、借り物の思想であることに気づかず、大正デモクラシーを謳歌しているうちに、ロシア革命がおきるとマルクス主義にかぶれ、昭和ではナチズム・軍国主義に流された。戦後は、左翼思想に流され、今は新自由主義やグローバリズムに流されている。「上滑り」「虚偽」「軽薄」は一貫している。
・基盤となる形をもたない個性は、流行りの新しい思潮に常に圧倒される。ドイツでも、フェルキッシュ運動・ファシズム・贖罪意識に圧倒された。
・現代に至る日本の知識人のひ弱さは、世界に誇る我が国の大衆文化、日本人としての情緒や形を軽侮したことに因がある。
・民主主 -
Posted by ブクログ
【感想】
近代の世界史について、筆者の客観的な視点も相まって、読んでいて非常に勉強になった。
どの国の歴史を見ていても、(当たり前だが)やはり自国の国益を最優先に考えて動いており、その中で社会主義や資本主義が発展しているのが読んでいて分かった。
正直、「教養」というのは一文の得にもならないということを分かった上で、ただ欲望にまみれた本能を抑制する手段として身につけなければならない。
ナチスドイツの発展やソ連の誕生なども、国民の教養不足の合間を縫って発展したのだから、その点は非常に頷ける。
ただ、作中にもある通り、利害損失のみで動いている人間が多い今世において、果たして「教養」という剣が本当に