藤原正彦のレビュー一覧

  • 世にも美しい日本語入門

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    [ 内容 ]
    七五調のリズムから高度なユーモアまで、古典と呼ばれる文学作品には、美しく豊かな日本語があふれている。
    若い頃から名文に親しむ事の大切さを、熱く語りあう。

    [ 目次 ]
    第1章 読書ゼミのこと
    第2章 国語教育の見直しを!
    第3章 日本人特有のリズム
    第4章 日本語は豊かな言語
    第5章 小学唱歌と童謡のこと
    第6章 文語体の力
    第7章 ユーモアと空想

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振

    0
    2011年06月05日
  • 古風堂々数学者

    Posted by ブクログ

    「国家の品格」と言っていることはあんまり変らない
    そのへんにちょっと物足りなさを感じるけれど、読んだ後元気がもらえます

    0
    2011年04月29日
  • 祖国とは国語

    Posted by ブクログ

    これまでに読んだ別の著作と内容がかぶるので真新しさは無かったが、
    しかし著者の長年にわたる主張である、教育において情緒と祖国愛の涵養を求める姿勢、そのために必要不可欠な国語、読書の大切さなどはブレることがない。
    ホントにただただ頷いてしまう。

    0
    2019年01月16日
  • 数学者の休憩時間

    Posted by ブクログ

    およそ数式の出てこないエッセイ集。おそらく日本語文章の論理性がしっかりして、段落の分かれ方が絶妙だからか、無意識のうちでも理解しやすく、とても読みやすい。
    数学以外、家族のことなどを語る文章はやわらかく、数学教育への提言に近い内容になると悲観的ながらも熱い文章になっている。
    後半1/3を占める「父の旅 私の旅」は沢木耕太郎の「深夜特急」を彷彿とさせる。

    0
    2010年02月06日
  • 数学者の休憩時間

    Posted by ブクログ

    自身の話より、家族のエッセイとかで人となりが伺われる。最後の「父の旅 私の旅」のエッセイがすごく好き。

    0
    2009年10月07日
  • 遥かなるケンブリッジ―一数学者のイギリス―

    Posted by ブクログ

    「若き数学者のアメリカ」に続く、筆者のケンブリッジ大学での研究生活記。アメリカ編と同様に瑞々しい感じが良い。

    0
    2011年07月25日
  • 古風堂々数学者

    Posted by ブクログ

    祖国とは国語と似た内容。よみかきそろばんのような『かたち』こそ大切にすべきだと筆者は述べている
    この本が書かれた当時、アメリカ型の教育を導入しようとしていることを批判していたがもっともだと思う。

    0
    2009年10月04日
  • 世にも美しい日本語入門

    Posted by ブクログ

    画家である安野光雅氏と数学者の藤原正彦氏の対談。読書の大切さ、美しい言葉に触れる大切さ、そういったものをいろいろな例を取り上げて対談されている。日本語の豊かさ、素晴らしさを教えていただける一冊。

    0
    2009年10月04日
  • 心は孤独な数学者

    Posted by ブクログ

    数学者ってこんなひとなんだと初めて知りました。というか数学という学問について門外漢にもわかるように教えてくださる・・・

    0
    2009年10月04日
  • 数学者の休憩時間

    Posted by ブクログ

    偶然選んだ本。著者は故新田次郎氏と藤原てい氏の次男。氏の著作は初めて読みました。前半は数学者のこと、後半は新田次郎氏の最後の遺作となった舞台を旅する場面など。数学者の文章という点でも面白かったです。

    0
    2009年10月04日
  • 数学者の言葉では

    Posted by ブクログ

    内容:新田次郎と藤原ていの息子の数学者藤原正彦のエッセイ。小川洋子が「博士」を書くきっかけになった人でもある。日本エッセイストクラブの賞を取ってたり。そして、高校の同級生の親父だったりもする。内容はアメリカ時代の話や日本論などいろいろ収拾がつかないけど、たぶんばらばらに連載した細切れを集めた本だからではないか?
    感想:今ひとつ。でもそれはこの人が好きで、期待値が高かったからだと思う。気楽な面白さが随所にあったけど、密度が薄かった。でも、やっぱりこの人ぐらいの明快さと気楽さが一番いい。頭を使わずに読書したいときで、外れのない本が読みたいときにオススメ(ただし、他の本、例えば『遥かなるケンブリッジ

    0
    2009年10月04日
  • 国家の品格

    Posted by ブクログ

    ●西洋がもたらした論理や自由、平等、民主主義といった近代的合理精神の欠陥を論じ、日本が本来持っていた情緒や武士道精神こそが日本という国家にふさわしいと説く。

    0
    2025年07月19日
  • 日本人の真価

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ハズレのない作家の一人。
    本書は、2017年~2022年までの文藝春秋で発表された文章をまとめたもの。
    以下は、私の備忘録。
    ・ノーベル賞は、物理学賞、化学賞、医学生理学賞の自然科学三賞のみが本物。
    ・欧米人より100年にわたって「模倣国家」と揶揄され続けた日本。ゴッホ、モネ、ピカソ、セザンヌらが浮世絵の手法を模倣しても、マイセンやウェッジウッドが伊万里や柿右衛門の模倣であっても、模倣とは言わず影響を受けたという。そんなに隠さなくても、すべての独創は模倣から始まるのに…
    ・政府の野放図な移民受け入れは、低賃金でほとんど税金を納めない人々のための健康保険や失業保険による地方自治体の財政逼迫、日本

    0
    2025年06月25日
  • 国家の品格

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    メモ寄りの感想
    結論
    欧米の論理と合理よりも、日本古来の情緒と形(感受性や考え方(八百万の神や武士道、もののあわれ等))を重要視
    論理には限界(世の中には論理で説明できないことが多くあるし、その中には大切なことが多い)があり、社会の安定性には情緒が必要
    論理の世界は画一的であるが、情緒の世界は個性的

    メモ
    英語よりも国語(自国の文化や考え方を勉強含め)に注力すべき。
    →思考は言語で行うものであり、国語が弱い状態で英語だけ話せても、その人の人間性の向上はできない
    二つの祖国愛。ナショナリズムは自国の国益のみを優先(トランプ)、パトリオティズム(自国の文化、伝統、自然等を愛すること)
    貧しいが高

    0
    2025年05月25日
  • 本屋を守れ 読書とは国力

    Posted by ブクログ

    本屋を守るためには紙の本を読むことを盛んにする。その読書を盛んにするための教育について語る。本を読むことは教養の形成の基礎となり,国家や個人の決断において大局観を持つことにつながる。情報収集ならネットで手に入る。それらの情報を意味づけて知識として自分の中に持つことが,情報の解釈や行動の仕方に大きな影響を及ぼす。しかし,教養を高めることを目的にする読書は続かない。多くの人は打算的である。教養の度合いは見えにくい。大切な物は見えないのだから。「本を一日一ページも読まないやつはケダモノと同じだ」と。

    0
    2025年04月13日
  • 国家の品格

    Posted by ブクログ

    西欧や米と差異を見いだし、日本が世界を牽引する国家であってほしいと思うが、自分に何ができるかは難しい。失われた日本人の良さを取り戻すのはどうしたらいいのだろうか?

    0
    2025年03月10日
  • 祖国とは国語

    Posted by ブクログ

    ・現実世界の論理とは、普遍性のない前提から出発し、灰色の道をたどる頼りないもの
     思考の正当性より説得力のある表現が重要
     すなわち、論理を育てるには、数学よりも筋道を立てて表現する技術の習得が大切

    ・愛国心にあたる英語にはナショナリズムとパトリオティズムの二語がある
     前者は国益を追求する姿勢、後者は祖国愛に相当する
     日本語では愛国心という言葉にその二語が括られてしまうため戦時中に不幸な結果となった
     そのため戦後には愛国心=軍国主義の印象が生まれ、祖国愛自体も軽視されるようになったと考えられる
     

    0
    2024年12月11日
  • 美しい日本の言霊 歌謡曲から情緒が見える

    Posted by ブクログ

    書店の平積みに目が止まり読んだ。
    藤原正彦は新田次郎と藤原テイの次男で、彼の心に残った歌謡曲を取り上げて、その曲にまつわる情景や思い出を回想しながら書いたエッセイである。
    当該曲とその人のもち歌をスマホのYoutubeで聴きながら自分の“懐メロワールド”を楽しむ一風変わった読書体験ができた。

    作者の文章は力みがなく平易で読みやすい。
    日本の歴史や伝統に誇りをもち幼少期の国語教育を大事にすべきという考えには同感できる。
    戦中の大陸生活と母に連れられた引き揚げそして父のシベリア抑留など家族の体験は彼に環境に負けない強い意志を育むことになる。成長過程を語る言い回しには所所でエリート数学者の衒いを感

    0
    2024年11月02日
  • 管見妄語 卑怯を映す鏡

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    新田次郎と藤原ていを両親に持つ藤原正彦の「週刊新潮」連載コラムのシリーズ第3弾。時期的には、東日本大震災後の2011年7月からの約1年間ですが、今読んでも示唆に富む話題満載です。
    間違いなく、現存する良識ある言論人の一人。名著「国家の品格」「日本人の誇り」「名著講義」などハズレがない作家でもある。
    短いコラムながら、寸鉄人を刺す芸は流石。
    「ロビイストにやられる」では、日本人のお人好しを誇りつつ嘆く。曰く、「日本人は、正しいことはわかってもらえる、と信じており、自らの正しさを大声で主張するのはさもしいと思う。美しい誇るべき国柄だ。ただ、世界は日本人が考えるよりはるかに醜い」
    「大清算」では、「

    0
    2024年10月06日
  • 世にも美しい数学入門

    Posted by ブクログ

    数学者と作家という異ジャンルの二人による対談だからこそ見えてくる、数学という学問の一種の「沼」的な恐ろしさと根底で共通する「美しさ」というテーマ。「美しさ」にこだわる姿勢は自分も大事にしたい。『博士の愛した数式』を再読したくなった。

    0
    2024年09月21日