【感想・ネタバレ】国家の品格のレビュー

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Posted by ブクログ 2023年10月24日

日本人として生まれて来れたことを誇りに思う。そんな気持ちになれた一冊。
知らなかった日本の素晴らしさ。知っていたはずなのに忘れていた日本の高貴さ。
自分が日本人として生きる意味を改めて認識出来た有り難い本だった。
「もののあわれ」を忘れてはならない。そして武士道精神の回復を今の日本に!と叫びたくなっ...続きを読むた。
今の日本は大和魂すら消えてしまいそうに小さな灯火となっているような気がする。
本来あるべき日本の姿を日本人一人一人が思い出し、品格ある国家を保つことに力を入れて欲しい、また力を入れていきたいと心から思えた。

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Posted by ブクログ 2022年11月27日

全ての日本人が読むべき一冊。
GHQに抜き取られた魂を取り戻しましょう。
あなたはブレない「心の芯」を持っていますか?

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Posted by ブクログ 2022年05月17日

ならぬものはならぬのです。この世の中には、やってはならないことがある。守らなければならないことがある。でも、それらを論理で示すことができない。示すことができないからこそ大切なことがある。そういうものを大切にしなければならない。例えば伝統とか、文化、日本人はそれを忘れかけている

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Posted by ブクログ 2022年03月21日

久々に面白い本に出会った。過剰な祖国愛は否めないが、自信を失いつつある現代日本人にはこれくらいが丁度良い。ウクライナを見て欧米型社会の限界と戦争を止められない人間の愚かさを、見事に証明している。

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Posted by ブクログ 2022年02月26日

真のエリート造り=ノーブレス・オブリージュ
①役に立たないように見える「教養」
 →圧倒的な大局観・総合判断力をつくる
②いざとなれば、国家・国民のために
 喜んで命を捨てる気概がある
エリートのいない国家は滅びる
まさに現在の日本
③④⑤

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Posted by ブクログ 2022年02月04日


何度も再読していますが自分の中ではベストな本です。

子供の頃の劣悪な環境をポジティブに考えられるからか、一種の自己防衛本能なのか、私にとっては大事にしている本と言っても過言ではありません。

単に日本人のここがすごい!というヨイショした本ではなく、数学者というロジック重視の方が書かれていることに...続きを読む意義があります。

今の日本国家あるいは世界で何が必要なのか?
ギュッと凝縮されています。

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Posted by ブクログ 2021年04月29日

高校の日本史の先生がおすすめしていたので読んだ。令和世代の自分には理解しにくい考えもあったが、新しい視点を手に入れられたのは確かだと思う。結婚はしたくないものだ笑

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2021年03月27日

論理は確率の掛け算であり、現実社会で各々の確率は0でも1でもないため、長い論理の信憑性は低く本能的な危険を感じる。
かといって短くわかりやすい論理は深みがなく、それに飛びつくことは危険。
→論理はそれほど効用のないものなのに、もてはやされている。論理だけで突っ走るのではなく、情緒や形(伝統に由来)に...続きを読む基づいた判断を!
論理の出発点、すなわちスタンスを選ぶことが大切であり(確率の高い論理を積み上げることの大切さは言わずもがな)、そのためには情緒と形が重要。
国際人とは、世界に出て人間として敬意を表されるような人のこと。
世界に向かって大声を上げる胆力もなく、おどおど周囲の顔色を伺いながら最小の犠牲でお茶を濁すという態度では、国際貢献などできっこない。
→周囲との調和は確かに大事であるが、そこに囚われすぎると大事なものを見失ってしまう。ダメなものはダメだと声を張り上げることも時には必要であり、そのためには判断の元となる情緒と形、及び働きかける胆力が必要。

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Posted by ブクログ 2021年02月25日

 藤原正彦 著「国家の品格」、2005.11発行、再読です。論理か、慣習や伝統・誠実さやユーモアか・・・。「論理」より「情緒(懐かしさとかもののあわれ)」や「形(武士道精神からくる行動基準)」が大切ではないか! これがこの本の本旨だと思います。換言すれば、祖国への誇りと自信を持つことの大切さだと思い...続きを読むます。

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Posted by ブクログ 2020年08月22日

同期のエースたつさんが新書をオススメしていたので、久々に新書に手を出した。

英語よりもまずは国語だ
という内容に惹かれてメルカリにて注文。
ただ英語を遠ざける自分を正当化したいという不純な動機です笑


・論理のみによる意思決定、思考の批判がとても分かりやすく、痛快。特に帝国主義や企業の株主第一の...続きを読む姿勢は論理のみを追った故にたどり着いた正しくない考えであると思う。選挙の「一票の格差」とかも論理的には確かに差を埋めるべきだが、果たしてあんなに執着すべきだろうかとも思う。論理的に正しいことと、善悪ややるべきことは別次元の話なんだなと感じた。

・論理的にA→B→Cと正しく展開していく力以前に、
「正しいA」を選択することが重要。そして、それには基本的な教養や文化的素養、道徳的精神が必要となる。
日本は文学は万葉集から、数学は江戸時代から体系化されていて、かつ貴賎に囚われない武士道精神も古くからあり、正しいAを選ぶ力がある。
源氏物語や武士道、学問のすすめなど読んでみようかな


日本が誇る文学や四季が織りなす自然、感受性豊かで正直な精神などをもっと体得しよう
とこの本全体を通じて感じた

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Posted by ブクログ 2020年01月11日

2005年に話題になった本です。
タイトルは存じてましたが、今になって初めて読みました。

この年末年始、ゴーンさんの海外逃亡や中東で再び戦争が始まりそうな情勢といったニュースが飛び交うタイミングで、この本を読む機会を得たのは「なにかの巡り合わせなのかな?」と思うほど、本書で著者が懸念する事態と、現...続きを読む在の世間の騒がしさの背景にあるもののシンクロ感があり、いろいろと考えさせられる内容でした。

著者は、私の母と同じ昭和18年生まれ。母の世代の方の語り口調で唱える世界観と考えると、やや極端な言い回しかな?と感じられる書きっぷりも、私としては受け入れられる内容でした。

時より恐妻を自虐ネタとして書いておられますが、ネットで拝見するご夫婦のお写真は、大変に仲が良さそうで、シャレが過ぎて筆が滑っているようなところが微笑ましくもあります。

2020年になって、本書が出版された2005年当時よりも、著者が懸念する方向へ日本は突き進んでしまっているのではないかなと、この本の最終章でありタイトルでもある「国家の品格」を読んで、考えさせられました。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2019年10月19日

中学校や高校の社会科で、近代的なすばらしい思想として(?)啓蒙思想を学ぶ。ロックは「人は生まれながらにして自由で、平等であり、他の誰からも制約を受けない」と言っている。でもそんなことはあり得ない。人間は社会の中でで不自由で、制約を受ける。「私」の自由は他の誰かの自由と必ずぶつかる。その通りだと思う。...続きを読む平等でもない。東大生の親の年収の平均は、一般的な家庭の年収よりはるかに上である。金持ちの家に生まれた方が有利であることくらい、もうとっくにみんな気付いている。それなのに「自由・平等」という幻想にとりつかれていることが間違っている。そうじゃないことを認め、強い者は弱い者をいじめてはいけない、大きい者が小さい者をやっつけてはいけない、と、日本人が本来持っていた正義や道徳を尊重した方が、よっぽど世界が良くなる、自由や平等という思想は欧米からの押しつけである…
理屈を言うのは良くない、ということも主張している。戦争をする国は、戦争をする理屈を持っている。理屈が正しくても、結果は正しくないことが多々ある。AだからBでしょ、だからCでしょ、そしてDでしょ、と理屈を述べても、じゃあなんで最初はAなのか、ということは理屈では説明できない。その最初のAを決めるのは、人間の情緒であり、美意識であり、文化である。
とにかく100%納得できる本です。世の中の教育関係者がみんなこれを読んで、“日本らしい教育”を実現できれば、世の中がきっとよくなると思う!

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Posted by ブクログ 2019年10月13日

2周目。ハードスキルよりソフトスキルの重視、グローバル化による画一化とそれを拒絶する個別化の同時進行は近年世界中で議論になりますが改めて日本も例外ではないと感じさせられます。特にもののあわれや武士道精神など、古来からの日本の文化はこのソフトスキルを身に着けるためにはこの上ない材料であることは私自身も...続きを読む確信しています。それ故、これからは日本の古典を通して日本の精神を育み将来祖国のために活躍できるよう、日々精進したいと思う次第です。

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購入済み

日本の誇り

2018年11月02日

AIまでも登場した現代にあって、日本の底力、日本人である自らの真の誇りを取り戻せるに値する著書だと思います。
どのような歴史から、どのような風土から、どのような影響から、日本という国が世界を牽引するに相応しいのか⁈が良く理解できる一冊!

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Posted by ブクログ 2023年11月23日

発売されてから時間は経っているが、日本人全てに読んでもらいたい。ならぬことはならぬ。理屈ではない。理屈の出発点は人それぞれ違う、その出発点を作るのが人それぞれの美的情緒。家族を愛し、その延長で地域、日本を愛する。花を綺麗だと思う美的情緒が日本人には備わっている。日本人に生まれたことを誇りに思う。

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Posted by ブクログ 2023年01月04日

人を殺してはいけない、は価値観。そこに論理はない。ダメなものはダメ。

インドは19×19までを覚える。

平等と自由は相容れない。自由にルールを設定すると価値観による差別が起こる。

平等な条件を整備すると、弱肉強食になり貧富の差が大きくなり、不平等になる。

日本は町人があちこちで本を読んでいた...続きを読むので、イギリスは植民地化を諦めた。

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Posted by ブクログ 2022年04月27日

品格ブームの火付け親。数学者・矢野健太郎さんの著作を読むにつけ、同じ数学者である著者の本を再読したくなった。初読の時にも著者の論理に賛成だったが、今回は「過激だな~」という思いが先行した。しかし、論旨は明快で首肯できることに変わりはない。数学とは違い、私達の世間は論理の正誤があいまいな世界である。正...続きを読むしい論理が構築できないことを肝に銘じて、論理の出発点を考える必要がある。そして、論理と並列に、情緒と形を大切にする。それができるのが日本人である、と著者は主張する内容は今も色褪せない。

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Posted by ブクログ 2022年03月21日

この本が大ブームになった頃に買ったのに15年以上読んでおらず、先日読んだ同著者の『若き数学者のアメリカ』に感銘を受け、慌てて読んだ次第。
海外での豊富な経験の元、祖国日本を愛するが故の著者の結論、警鐘、提唱は説得力と納得性のあるものだった。
今思えば、バブル崩壊後の長い景気低迷、同時多発テロの勃発や...続きを読むエンロン、リーマンショックなどによる金融危機などで先が見えない暗い状況の中で、この本が大変な話題となって以降多くの日本人が忘れかけていた日本の良さを思い出し意識が高まった様に思います。例えば『おもてなし』と言う言葉が日本の良さとして頻繁に使われる様になった事など。
また、『美の存在しない土地に天才は生まれない』と言うお話も恐らく本当にそうなのだろうとやけに納得。『美』には大いなる力があると信じて疑わないから。
卑怯を憎む心、自然を敬う精神、美的感受性などの情緒。。など日本人が昔から持っている特性と言うものに感銘するところも多々ありました。同時に日本人としての自分は果たしてどうか、忘れているものはないかなど考えさせられるものでもありました。
著者の言う『日本の神聖なる使命』を一日本人として忘れずに、これからも自分なりの努力をしていきたいと思います。

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Posted by ブクログ 2022年01月06日

「あ~なんか聞いたことあるな」って思って手にした家にあった有名な本。

基本的にいかに日本の「武士道精神」が素晴らしく欧米の合理思考がダメかについての比較論。
アメリカ育ちとして気分がよろしくない部分もちらほら。

でも言ってることは分かるし概ね正論だと思います。日本人はもっと日本人であることに誇り...続きを読むを持つべきですね。
でもその素晴らしき「武士道精神」も日本人が無駄にグダグダ残業する理由の一つ。

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Posted by ブクログ 2021年06月19日

武士道。名誉は命よりも重い。金銭よりも道徳。
運命を引き受ける平静な感覚、生を賤しみ死に親しむ(仏教から)▼主君への忠誠、祖先への尊敬、親孝行(神道から)▼為政者の民への慈悲(儒教から)

新渡戸武士道は日清と日露の間。西洋列強が日本に警戒感を持ち始めた時期。

敗者への共感、劣者への同情、弱者への...続きを読む愛情。惻隠(相手の心情を深く理解、いたましく思って同情)

なぜ人を殺してはいけないのか。なぜ野に咲くスミレは美しいのか。ならぬことはならぬ。論理ではない。

薔薇の西洋、桜の日本。薔薇は花の色も香りも濃厚で、美しいけれど棘を隠している。なかなか散らず、死を嫌い恐れるかのように、茎にしがみついたまま色褪せて枯れていく。桜の花は、香りは淡く人を飽きさせることなく、自然の召すまま風が吹けば潔く散る。清澄爽快(せいちょう)。清く澄んでいる。爽やかで気持ちがよい。

能・敦盛。
悠久の自然と儚い人生。
鈴虫の歌声。秋の憂愁。

桜の木は毛虫はつきやすい、むやみに太くねじれていて、肌はがさがさ。たった三、四日の美しさのために。

もののあはれ。自然に対する畏怖。自然への繊細で審美的な感受性。 

数学には美的感覚。

家族の延長が郷土。郷土の延長が祖国。祖国の延長が人類。

自国の利益を追求し、自国の文化・伝統・情緒・自然を愛する。
自国の利益を追求せず、自国の文化・伝統・情緒・自然を愛する。
自国の利益を追求するが、自国の文化・伝統・情緒・自然を愛さない。
自国の利益を追求せず、自国の文化・伝統・情緒・自然を愛さない。

日本・自己を知らない人は国際人とは言えない。縄文土器と弥生土器はどう違うのか。元寇は2回あったが違いはあるのか。中身空っぽ英語ペラペラではいけない。

国際聯盟規約 第22条【委任統治】
1 今次の戦争の結果従前支配したる国の統治を離れたる植民地及び領土にして近代世界に激甚なる生存競争状態の下に未だ自立し得ざる人民の居住するものに対しては、その人民の福祉及び発達を計るは、文民の真正なる使命なること、及びその使命遂行の保障は本規約中に之を包容することの主義を適用す。
2 この主義を実現する最善方法は、その人民に対する後見の任務を先進国にして資源、経験又は地理的位置により最もこの責任を引き受くるに適し且つ之を受諾するものに委任し、之をして連盟に代わり受任国として右後見の任務を行はしむるに在り。
3 委任の性質については、人民発達の程度、領土の地理的地位、経済状態その他類似の事情に従い差異を設くることを要す。
4 従前トルコ定国に属したるある部族は、独立国として仮承認を受けうる発達の程度に達したり。尤もその自立しうる時期に至るまで、施政上受任国の助言及び援助を受くべきものとす。前記受任国の選定については、主として当該部族の希望を考慮することを要す。
5 他の人民特に中央アフリカの人民は、受任国においてその地域の施政の責に任ずべき程度に在り。尤も受任国は、公の秩序及び善良の風俗に反せざる限り良心及び信教の自由を許与し、奴隷売買または武器若しくは火酒類の取引の如き弊習を禁止し、並びに築城または陸空軍の根拠地の建設及び警察または地域防衛以外のためにする土民の軍事教育を禁遏すべきことを保障し、且つ他の聯盟国の通商貿易に対し均等の機会を確保することを要す。
6 西南アフリカ及びある南太平洋諸島の如き地域は、人口の希薄、面積の狭小、文明の中心より遠きこと又は受任国領土と隣接せることその他の事情により受任国領土の構成部分としてその国法の下に姿勢を行うを以って最善とす。但し受任国は、土著人民の利益のため前記の保証を与うることを要す。
7 各委任の場合において、受任国は、その委託地域に関する年報を聯盟理事会に提出すべし。
8 受任国の行う権限、管理又は施政の程度に関し、予め聯盟国間に合意なきときは、聯盟理事会は、各場合に付き之を明定すべし。
9 受任国の年報を受理審査せしめ、且つ委任の実行に関する一切の事項に付き聯盟理事会に意見を具申せしむるため、常設委員会を設置すべし。

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Posted by ブクログ 2021年04月14日

「論理」は一見絶対に見えるが、実は現実社会にあてはめると欠点が多いという指摘が面白い。1、重要な事柄は論理で説明できないことがある。2、論理には始点が必要 3、論理の跳躍にはリスクあり=単純にならざるをえない。 とかく仕事は論理が重要視されるが、情緒・形といった、無常観が変形して培われた惻隠の情も、...続きを読む日本人独特の武器。論理とセットで車の両輪として重視したい。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2021年01月27日

東大で数学を極めた筆者が、ゲーデルの不完全性定理を示し、論理だけでは重要な問題は解決できないと悟り、情緒や形が大切だと言っていることに驚いた。

英語に関しては、筆者と同じく、がっつり文法を始めるのは中学からが良いと思う。それまでは、読み書きの基礎を築き、かつ広く「本を読む」習慣をつけるべきだと思う...続きを読む。(個人的には、小さい頃は耳を英語に慣れさせたり発音を練習させるのは将来的にかなり有効だと思っている)

国際人の話でオーケストラの例がとても良かった。
バイオリニストはバイオリンを1番美しく鳴らす方法を知っている。ビオリストは美しいハーモニーの奏法に長けている。各楽器は別々の特徴があるが、それぞれの奏者は、その楽器をよく知り、愛しており、プライドを持って演奏する。大人数で同じ音楽を奏でることは簡単ではないが、その意思と呼吸とが合った時、豊潤で立体的なエネルギーを生み出し別次元へと聴衆をいざなう。

世界各国間の協力が必要不可欠な現在、私たち日本人は、自国の歴史や国民性を学び、その貴重さを理解することが大事である。それができるような教育体制であるべきだし、世の中を動かすリーダーこそ大事にするべき。

日本人の古くから大切にされてきた情緒や形を学んでいるうちにきっと、体の奥から日本人特有の何かが呼び覚まされると思う。その感覚を大切にしてはじめて、英語を手段として外国の方と濃密な会話ができる気がするし、出会いも、またうわべだけでない外国人の内的なものの範囲も広がってくる気がする。それでこそ他国の理解がより深まるような気がする。

まだ古くから伝わる日本人の感性や武士道精神を知らない。もっと知りたいと強く思うきっかけになった。

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Posted by ブクログ 2020年05月17日

「国際的な通用する人間になるためには、まずは国語を徹底的に固めなければダメです。表現するよりも、表現する内容を整える方が重要なのです」

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Posted by ブクログ 2020年04月01日

論理の力だけでは限界があるので、武士道に通ずる「情緒」と「形」を重んずることで日本は「国家の品格」を守り高めるべきだ。この旨を、論理の世界の住人とも言える数学者が主張したということが、日本が抱える諸問題の根本を浮かび上がらせていると感じた。

また、筆者が2005年時点で憂いていたことが、実際に起こ...続きを読むってしまっていると感じた。特に53ページに書いてある指摘は麻姑掻痒である。

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Posted by ブクログ 2020年01月13日

<本の紹介>
日本は世界で唯一の「情緒と形の文明」である。国際化という名のアメリカ化に踊らされてきた日本人は、この誇るべき「国柄」を長らく忘れてきた。「論理」と「合理性」頼みの「改革」では、社会の荒廃を食い止めることはできない。いま日本に必要なのは、論理よりも情緒、英語よりも国語、民主主義よりも武士...続きを読む道精神であり、「国家の品格」を取り戻すことである。すべての日本人に誇りと自信を与える画期的提言。
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読む前は、大したことないんじゃないかなと高をくくってましたが、いろいろ腑に落ちる部分もあっておもしろく読めました。文章が今風というか、若い世代にもわかりやすい感じで書いてあるのも良かったです。

せっかく日本に生まれているし、日本人の良さを感じながら暮らしていけるといいのかな、なんて。以下、メモです。

・民主主義の本質は主権在民。主権在民とは「世論が全て」。そして国民の判断材料は
 マスコミだけだから、事実上、世論とはマスコミ。言い方を変えれば、マスコミが
 第一権力になる、ということ。
・真のエリートには2つの条件がある。
 第1に、文学、哲学、歴史、芸術、科学といった何の役にも立たないような教養をたっぷりと
 身につけていること。そうした教養を背景として、庶民とは比較にもならないような圧倒的な
 大局観や総合判断力を持っていること。これがまず1つ。
 第2は「いざ」となれば国家、国民のために喜んで命を捨てる気概があること。俗世に拘泥しない
 精神性が求められる。
・人には4つの愛が必要。家族愛⇒郷土愛⇒祖国愛⇒人類愛。家族愛の延長が郷土愛、
 それら二つの延長が祖国愛。家族や郷土を愛していればいるほど、人間として魅力的で
 信用もできる。
・武士道の最高の美徳として、「敗者への共感」「劣者への同情」「弱者への愛情」。
 市場経済による弱肉強食の世界においては、特に重要な徳目。
・弱いものを救うときには力を用いても良い。しかし、5つの禁じ手がある。
 1.大きい者が小さい者をぶん殴らないこと。
 2.大勢で1人をやっつけないこと。
 3.男が女をぶん殴らないこと。
 4.武器を手にしないこと。
 5.相手が泣いたり謝ったりしたら、すぐにやめること。
・「卑怯を憎む心」をきちんと育てないといけない。法律のどこを見たって「卑怯なことはいけない」
 とは書いていないが、だからこそ重要。
 ・「万引きは法律違反だからしない」は最低。法律に禁止されていないことは何でも
  するようになる。
 ・万引きしたら「親を泣かせる」「先祖の顔に泥を塗る」。家族の絆が「卑怯を憎む心」を
  育て、強化し、実践させる力となる。
・経済的な繁栄を、羨望はしても誰も尊敬はしない。普遍的な価値を生むかどうかが重要。
 少なくとも1つの言語で10割の力がないと、人間としてのまともな思考ができない。言語と思考は
 ほとんど同じもの。日本が母国語だけで済んでいるというのは、植民地にならなかったことの
 証で、むしろ名誉なこと。

そんなに難しいことは言っていない。でも、小さい頃には知らなかったこと、ぼんやりと理解はしているものの言われるまではっきり認識していなかったこともあった。4つの愛の順番てのも、そうだよなと。家族や身内の仲間(こっちもある意味家族)をなによりも大事にしている人って、やっぱり素敵だなと思うし人間的にも信頼できる。

ここでもやっぱり、人として大事なのは細かい知識やスキル以前に相手への「いたわり」とか伝わる「頼もしさ」とかそういった部分だよなと思いました。

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Posted by ブクログ 2023年10月03日

この本の発売当時はどうだったのか分からないが、今の日本はこの本の内容からは遠い所に来てしまったなと思う。
第一章〜第三章は大きな事を語り過ぎていて読んでいて疲れる。ただ「論理には出発点が必要」の考え方は面白かった。情緒力がなくて論理的な人がいると困ると言うのは共感しかない。
第四章〜第七章がとにかく...続きを読む良かった。日本人の自然に対する感受性、もののあわれの考え方、武士道精神等...これが国家の品格かと思う。今は失われつつあるこの品格を持ち続けていきたい。

ただ、作中に度々出てくる作者の妻に対する暴言が気に入らない。作者は受け狙いで書いているのかもしれないが、この余計な一言のせいで作者がどうしても好きになれない。「四つの愛」で「家族愛」「郷土愛」「祖国愛」「人類愛」をあげているのに....。私が作者の妻なら冗談でも殴りたい等言われたく無い。

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Posted by ブクログ 2022年06月23日

久しぶりに読み返した。
筆者の言う「孤高の日本」など、夢のまた夢、幻であることはコロナ禍においてよくわかった。
この本か書かれてから、日本人の質の劣化はさらに加速したように私は思う。
今の日本に誇りなどあるのだろうか。


2007.4.13
物と金にうもれて、日本人が忘れてしまっていることが書かれ...続きを読むていた。あたたかく豊かに生きるということはどういうことなのか、久しぶりに思いめぐらせた。少数派であってもいい。日本人として誇りを持って生きたいものだ。目が覚める思いがした。

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Posted by ブクログ 2022年05月09日

論理の限界
一つ一つの論理の信頼度を掛け合わせる

論理を超越したダメなものがある
「なぜ人を殺してはだめなのか」等

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Posted by ブクログ 2021年10月30日

大ベストセラーだから読んでみたが、発刊された日からかなり経過しているため流し読み気味になってしまい残念。内容としては日本人らしさ、まさに日本国家としての品格を保ち続けることの大切さを説いており、世界が誇るべき日本人の素晴らしさを力説してくれている。

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Posted by ブクログ 2021年01月09日

タイトル通り国家の品格について考察したベストセラー。
グローバル化が進む現代において日本はどうあるべきかを論じる。著者は、日本は経済成長を多少犠牲にしても、武士道精神に則った品格ある国家になり、国際貢献を果たすべきと言う。確かに気持ちは判るけれど、海外ビジネスで成り立つ国の現状を考えると、著者が言う...続きを読む品格を示すのは難しい。例えば日本では謙虚な態度は美徳だが、海外では弱気と見られるだけかもしれない。相手が品格を理解できるかどうか、品格がある態度を好意的に見てくれるかどうか次第だ。
品格について考えるヒントを提供する意味では、良い本だと思う。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2020年05月29日

数学者である筆者が、近代西洋科学を否定し、情緒や感情を大事にするという非常に斬新な本でした。一方で、その情緒の醸成をしたところで、どこまで国家の品格が向上するのか?効果測定はなく、感覚的な物になるため、実際にどうするのか、ということの理解は読者に委ねられる部分が多い。
海外勤務で合理や科学を武器にマ...続きを読むネジメントをしてきた中で、日本人として大切なものを失いかけていた。改めて国家の品格の重要性を認識。

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