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日本人の15歳の読解力はOECD(経済協力開発機構)の学習到達度調査で急落。月に1冊も本を読まない中高生や、電車やバスの移動時間に新聞、文庫本を読まずスマホしか見ない大人たち。町の本屋の数は減る一方。著者いわく、これらは国家全体に及ぶ「読書離れと教養の低下」にほかならない。ITと引き換えにわれわれは何を「殺して」いるのか。それは人間を人間たらしめる情緒、思いやり、そして教養にほかならない。かつて昭和の時代、アメリカ人が日本の書店を訪れ、店内が黒山の人だかりなのを見て仰天したという。この光景をもう一度、取り戻さなければならない。めざすは「書店の復活」である。「国語力なくして国力なし」「町の書店がなぜ大切か」「インターネットの情報で教養は身につかない」「デジタル本は記憶に残らない」。愛国の数学者が独自の直観と分析によって達した結論が日本人の「常識」になったとき、わが国は再び輝きを取り戻すだろう。
...続きを読むPosted by ブクログ 2021年07月30日
読書の大切さについて説かれていて、強く共感した。論理的な思考には優れているとされる理系であっても、その多くが読書量が足りないがために大局観に欠け、国の指導者としては不向きである、といったことや、移民政策がいかに国を危うくするかということまで、藤原氏らしく分かりやすく説明されていた。多くの人に読んでも...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年01月16日
読書は、習慣だと思う。歯を磨かないと気持ち悪いように、本を読まないと1日が終わらないように習慣づけて仕舞えば良い。
文科省は、教科書デジタル化などとつまらないことを提案するより、小学校から大学まで、読書の時間を必修にすべき。
8章、移民政策は、大変考えさせられた。私も藤原先生と同じく安易な移民政...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年08月15日
スマートフォンを使うようになってからは、紙の本だけでなく電子書籍も読むようになった。しかし著者は、「電子書籍では、本に染み付いた思い出が甦らない」という。
確かに、と思う。電子書籍では書き込みは難しいし、本の重量、ページをめくる音、紙の重量、質感、匂い、字体の違いなどが味わえない。それに、スマートフ...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年10月03日
本屋に立ち寄って書架を眺めるのはとてもワクワクする。本屋、読書の話かと思いきや、海外に滞在された経験から、予想以上に広い話に発展して得した気分。日本の学校教育において、交ぜ書きではなくルビ打ちを提唱されている点には大いに賛同する。岡潔先生の著作の話から、一般に、意味がなく排除すべきと思われている「情...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年08月20日
「電子書籍では、本に染み付いた思い出が甦らない」と著者は言う。確かにそうだ。
スマートフォンは「眼に見えないもの」を大切にすること、「この世界にはまだまだ自分の知らないことがある」という謙虚さ、紙のにおい、質感、重量、字体の微妙な違い、行間の間、次の句までの一拍などは一切省かれてしまう。知らないうち...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年07月15日
教員時代、ベテランの先生方から教わったことと同じことが書かれてあった
読書力は大切で、読書が習慣になるよう、学校で取り組んできた
しかし、最近の学校はベテラン教員がほぼおらず、20代の先生たちがほとんどで、指導を深めることができていない
それが子どもたちに大きく影響している
外国の教育方法を取り入れ...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年06月07日
スマホのために読書の時間が奪われ、それが原因でOECDの読解力調査で最下位になる。
教育の中に読書の時間を組み込むことが大切だと筆者は考える。
論理よりも情緒が大切。論理は出発点が間違えば、全てが破綻するから。情緒は大局観を養う。
移民の受け入れには反対。
出発点として情緒を養うことは大切だと思い...続きを読む
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