藤原正彦のレビュー一覧

  • 数学者の言葉では

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    「国家の品格」の著者として有名な方だけど、実はそれ以前から「若き数学者のアメリカ」を読んで知っていた。今回は(失礼ながら)神戸・元町の高架下の何屋さんか分からない店で入手した古本だったけど、一気に読んでしまった。面白い。コクがある文章表現に、ユーモアと深い考察が並立した世界。こんなエッセイを書いてみたいもの。

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    2012年04月01日
  • 遥かなるケンブリッジ―一数学者のイギリス―

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    前作「若い数学者のアメリカ」が大変よかったので、2作目である本作品も期待して読んでみれば、期待にたがわぬ素晴らしい出来栄えだった。

    1987-88年にケンブリッジ大学クイーンズ・カレッジで研究を行った著者の生活記。
    外国へ行くと極端に日本擁護派になってしまう藤原氏の前のめりな姿勢に時には苦笑しつつも、客観的で冷静なイギリス人分析力はさすがの一言に尽きる。
    「敵を知り、己を知れば百戦危うからず」という格言通り、次第次第に周囲と打ち解けていき素晴らしい人間関係を気付いていく彼の人の良さには感動すら覚えてしまう。
    数学者とは思えないほどの文才も前作に引き続き冴えわたっている。まさに一級品のルポルタ

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    2012年03月06日
  • 心は孤独な数学者

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    ニュートン、ハミルトン、ラマヌジャンの足跡をたどったエッセイ。
    情景描写が巧みで引き込まれる。

    偉大な功績を残した人も、数学に取り憑かれた以外は普通の人間と変わらない。当たり前のことのはずだけれど、どうしても天才という言葉で区切ってしまう。この仕切を取っ払ってしまえば、なんとなく数学が身近に思えてくる。

    数学好きにも、そうでない人にもお勧めしたい本。

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    2011年12月03日
  • 古風堂々数学者

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    「国家の品格」と言っていることはあんまり変らない
    そのへんにちょっと物足りなさを感じるけれど、読んだ後元気がもらえます

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    2011年04月29日
  • 祖国とは国語

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    これまでに読んだ別の著作と内容がかぶるので真新しさは無かったが、
    しかし著者の長年にわたる主張である、教育において情緒と祖国愛の涵養を求める姿勢、そのために必要不可欠な国語、読書の大切さなどはブレることがない。
    ホントにただただ頷いてしまう。

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    2019年01月16日
  • 数学者の休憩時間

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    およそ数式の出てこないエッセイ集。おそらく日本語文章の論理性がしっかりして、段落の分かれ方が絶妙だからか、無意識のうちでも理解しやすく、とても読みやすい。
    数学以外、家族のことなどを語る文章はやわらかく、数学教育への提言に近い内容になると悲観的ながらも熱い文章になっている。
    後半1/3を占める「父の旅 私の旅」は沢木耕太郎の「深夜特急」を彷彿とさせる。

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    2010年02月06日
  • 数学者の休憩時間

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    自身の話より、家族のエッセイとかで人となりが伺われる。最後の「父の旅 私の旅」のエッセイがすごく好き。

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    2009年10月07日
  • 遥かなるケンブリッジ―一数学者のイギリス―

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    「若き数学者のアメリカ」に続く、筆者のケンブリッジ大学での研究生活記。アメリカ編と同様に瑞々しい感じが良い。

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    2011年07月25日
  • 古風堂々数学者

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    祖国とは国語と似た内容。よみかきそろばんのような『かたち』こそ大切にすべきだと筆者は述べている
    この本が書かれた当時、アメリカ型の教育を導入しようとしていることを批判していたがもっともだと思う。

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    2009年10月04日
  • 心は孤独な数学者

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    数学者ってこんなひとなんだと初めて知りました。というか数学という学問について門外漢にもわかるように教えてくださる・・・

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    2009年10月04日
  • 数学者の休憩時間

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    偶然選んだ本。著者は故新田次郎氏と藤原てい氏の次男。氏の著作は初めて読みました。前半は数学者のこと、後半は新田次郎氏の最後の遺作となった舞台を旅する場面など。数学者の文章という点でも面白かったです。

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    2009年10月04日
  • 数学者の言葉では

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    内容:新田次郎と藤原ていの息子の数学者藤原正彦のエッセイ。小川洋子が「博士」を書くきっかけになった人でもある。日本エッセイストクラブの賞を取ってたり。そして、高校の同級生の親父だったりもする。内容はアメリカ時代の話や日本論などいろいろ収拾がつかないけど、たぶんばらばらに連載した細切れを集めた本だからではないか?
    感想:今ひとつ。でもそれはこの人が好きで、期待値が高かったからだと思う。気楽な面白さが随所にあったけど、密度が薄かった。でも、やっぱりこの人ぐらいの明快さと気楽さが一番いい。頭を使わずに読書したいときで、外れのない本が読みたいときにオススメ(ただし、他の本、例えば『遥かなるケンブリッジ

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    2009年10月04日
  • 本屋を守れ 読書とは国力

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    学ぶため、思考をするためには国語力が必要である。
    最近の本屋さんが少なくなってるのは胸が痛い。私はネットは便利だけど、やはり本を読むなら紙がいい。

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    2026年02月02日
  • 国家の品格

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    SNS文化になってから、論理とか論破とか、善悪をはっきりと短い時間にまとめる風潮が強くなってる気がする。
    論理に収まらないことだらけなのが日常なので、もっと広い視野を持たなくてはと思えた。

    作者も相当尖った意見を持っているので、一個人の意見として参考までにしておく。

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    2026年01月11日
  • 国家の品格

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    ●西洋がもたらした論理や自由、平等、民主主義といった近代的合理精神の欠陥を論じ、日本が本来持っていた情緒や武士道精神こそが日本という国家にふさわしいと説く。

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    2025年07月19日
  • 日本人の真価

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    ネタバレ

    ハズレのない作家の一人。
    本書は、2017年~2022年までの文藝春秋で発表された文章をまとめたもの。
    以下は、私の備忘録。
    ・ノーベル賞は、物理学賞、化学賞、医学生理学賞の自然科学三賞のみが本物。
    ・欧米人より100年にわたって「模倣国家」と揶揄され続けた日本。ゴッホ、モネ、ピカソ、セザンヌらが浮世絵の手法を模倣しても、マイセンやウェッジウッドが伊万里や柿右衛門の模倣であっても、模倣とは言わず影響を受けたという。そんなに隠さなくても、すべての独創は模倣から始まるのに…
    ・政府の野放図な移民受け入れは、低賃金でほとんど税金を納めない人々のための健康保険や失業保険による地方自治体の財政逼迫、日本

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    2025年06月25日
  • 国家の品格

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    ネタバレ

    メモ寄りの感想
    結論
    欧米の論理と合理よりも、日本古来の情緒と形(感受性や考え方(八百万の神や武士道、もののあわれ等))を重要視
    論理には限界(世の中には論理で説明できないことが多くあるし、その中には大切なことが多い)があり、社会の安定性には情緒が必要
    論理の世界は画一的であるが、情緒の世界は個性的

    メモ
    英語よりも国語(自国の文化や考え方を勉強含め)に注力すべき。
    →思考は言語で行うものであり、国語が弱い状態で英語だけ話せても、その人の人間性の向上はできない
    二つの祖国愛。ナショナリズムは自国の国益のみを優先(トランプ)、パトリオティズム(自国の文化、伝統、自然等を愛すること)
    貧しいが高

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    2025年05月25日
  • 本屋を守れ 読書とは国力

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    本屋を守るためには紙の本を読むことを盛んにする。その読書を盛んにするための教育について語る。本を読むことは教養の形成の基礎となり,国家や個人の決断において大局観を持つことにつながる。情報収集ならネットで手に入る。それらの情報を意味づけて知識として自分の中に持つことが,情報の解釈や行動の仕方に大きな影響を及ぼす。しかし,教養を高めることを目的にする読書は続かない。多くの人は打算的である。教養の度合いは見えにくい。大切な物は見えないのだから。「本を一日一ページも読まないやつはケダモノと同じだ」と。

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    2025年04月13日
  • 国家の品格

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    西欧や米と差異を見いだし、日本が世界を牽引する国家であってほしいと思うが、自分に何ができるかは難しい。失われた日本人の良さを取り戻すのはどうしたらいいのだろうか?

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    2025年03月10日
  • 祖国とは国語

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    ・現実世界の論理とは、普遍性のない前提から出発し、灰色の道をたどる頼りないもの
     思考の正当性より説得力のある表現が重要
     すなわち、論理を育てるには、数学よりも筋道を立てて表現する技術の習得が大切

    ・愛国心にあたる英語にはナショナリズムとパトリオティズムの二語がある
     前者は国益を追求する姿勢、後者は祖国愛に相当する
     日本語では愛国心という言葉にその二語が括られてしまうため戦時中に不幸な結果となった
     そのため戦後には愛国心=軍国主義の印象が生まれ、祖国愛自体も軽視されるようになったと考えられる
     

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    2024年12月11日