藤原正彦のレビュー一覧

  • 若き数学者のアメリカ

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    ずーっと前に読みたいと思いつつなかなか読めないでいた本をやっとw 数学者なのはわかっていたけど、どんな人?と思って調べたら、なんと!新田次郎、藤原てい夫妻の次男とな!知らんかった!!w あー、藤原かぁ~・・・って、有名な『流れる星は生きている』は読んでたけど、さすがにわからないって!ww
    先日も「マナーの正体」を読んで面白かったので、流れで読めてよかったわー♪
    ラストずいぶん哀愁ただよっちゃってますが、なかなかお上手で軽妙で、数学者という特殊な立場でのアメリカ滞在記として、面白く読めましたー。

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    2016年01月25日
  • 若き数学者のアメリカ

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    時は1970年代のアメリカ。
    背景にある人種の寄せ集めの国家、宗教、ベトナム戦争。若さ溢れる数学家が異国の地で直感する当時のアメリカの様子が熱い文章からよく伝わってくる。滞在が長くなるにつれて凝り固まっていた日本人的戦後の劣等感が徐々に溶けてく様子も読んでいて面白い。
    数学の先生がこんなに素敵な文章が書けてしまう事にオドロキ。

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    2015年12月27日
  • 世にも美しい日本語入門

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    画家と数学者のおふたりが昭和20年代に師弟関係だったとは。
    人と人との出会い、巡り合わせの不思議を感じる。
    読みやすい対話形式で素数の話、文学の話、ユーモアについてなど大事なことを楽しく読める。

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    2015年12月03日
  • 世にも美しい数学入門

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    高校の時に一度読んで、最近また読みたくなったので読んでみた。数学は大嫌いだったが、この本は楽しく読み進めていくことができた。目に見えないゼロを発見したインド人はすごいし、天才数学者の生まれる条件がまったく数学に関係無い事に驚いた。欧米人とアジア人では数学の受け入れ方が違うなど、自分の知らないことが沢山あっておもしろかった。ゲーデルが発見した「不完全性定理」、チューリングが証明した、真偽を判定できない命題であるかどうかを、チェックする方法はない という結果が一番びっくりした。論理を数学であらわすことができるんだなと感じた。目に見えない世界を数学であらわしていくんだから数学者はすごいと思った。

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    2015年11月07日
  • 父の威厳 数学者の意地

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    最後の中編は一気に読まされた。
    やりすぎな気もするが、やりすぎなことをしない人は日本には多すぎる。

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    2015年10月24日
  • 日本人の誇り

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    『国家の品格』を書いた著者による、太平洋戦争前後の日本史。

    これを右寄りと見る向きはあるだろうが、愛国心はどこの国の人にも存在するものだし、何より正しい歴史を学ぶ姿勢は必要だと感じた。

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    2015年10月21日
  • 日本人の誇り

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    戦後生まれはそんなに自虐的かな?中学の時ABCD包囲網は教わっているし、ベトナム戦争反対の声は挙げた。右の人たちに利用されなければいいが。

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    2016年12月04日
  • 祖国とは国語

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    斎藤孝さんのおっしゃる通り、数学者とは思えぬ引き込まれるような文章をお書きになります。本来の日本国のあり方を考えさせられました。

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    2015年09月29日
  • 世にも美しい数学入門

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    「博士の愛した数式」の小川洋子さんと、数学者の藤原正彦さんの対談集

    この本のすごいところは、入門として得られる知識について、地理的背景のほか、特に有名な人物や各種の定理・予想などの幅の広さにもあると思います。
    有名なフェルマー予想(サイモンシンのフェルマーの最終定理が詳しい)の他に、ゴールドバッハの予想(6以上の偶数はすべて2つの素数の和で表せる)という問題にも触れられていて、そこから、ゲーデルの不完全性定理(正しいとも正しくないとも判定できない命題が存在するということを証明)を提示し、 コンピュータの父であるチューリングによる、ある命題が真偽を判定できない命題であるかどうかをあらかじめチェ

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    2015年08月18日
  • 若き数学者のアメリカ

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    藤原教授が初めてアメリカの大学に招聘された時の生活を記したエッセイ。「日本人の」「数学者」から見たアメリカが鮮やかに描かれている。淡々として潔い文体は数学者だからこそなのかもしれない。40年以上前の話なので今では変わってしまっている状況もあるのかもしれないが、それでもああしたアメリカの大学事情やアメリカ人像を見ると何となく憧れを抱く。この人の文章は真面目な顔をしながらとても面白いことを言っている感じがして楽しいですね。

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    2015年07月27日
  • 世にも美しい日本語入門

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    日本語に対する愛着が痛いほど伝わってくる対談。根っからの文系人間を自認しているけど、この両者から見たらひよっこもええとこやな~、って反省させられることしきり。

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    2015年05月11日
  • 祖国とは国語

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    「流れる星は生きている」を読んで、満州再訪記が収録されている本書を手に取る。
    60年近くも経過すると、満州での暗い戦争の影もすっかり消え失せて、悄然としながらもあくまで明るい藤原家の旅行記であった。

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    2015年04月21日
  • 世にも美しい数学入門

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    小川洋子と数学者の藤原正彦。
    数学はどこに行っても普遍で完全な世界。定式の発見はセンス。豊かな所で生まれ育ち、感性がある人に神様がそっと教えてくれる。江戸期の日本に立派な数学者がいてびっくり。この本を読んで、芸術ともいえる数学を感じることができた。

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    2015年02月28日
  • 世にも美しい数学入門

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    数学は美学。美学は世の中の役には立たない。数学もしかり。であるが故に純粋。
    美学者迷亭を思い出した。『吾輩は猫である』の世界。

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    2015年02月11日
  • 遥かなるケンブリッジ―一数学者のイギリス―

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    数学者の著者のケンブリッジ大学研修滞在記。
    教授連は「ノーベル賞」くらいはもっている変わり者、厳しい階級社会、異国でクラス日本人たちは日本嫌いになるか極端な愛国者になるか…。

    著者藤原正彦さんは、新田次郎氏と藤原ていさんの次男。
    作者近影が新田次郎さんによっく似ている!!
    藤原ていさんが「夫がシベリアへ連れ去られ、満州から三人の子供を背負って必死で帰った」時の次男なんですよね。
    近年では「国家の品格」ですっかりお堅い学者のイメージですが、ご本人の著書や新田氏のエッセイではお茶目な次男坊の貌が感じられます。

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    2014年08月27日
  • 心は孤独な数学者

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    【本の内容】
    天才中の天才ニュートン。

    ニュートンの「プリンキピア」を12歳で読破した早熟の天才ハミルトン。

    ヒンドゥーの女神のお告げを受け、新定理を量産した神がかり的天才ラマヌジャン。

    天才はなぜ天才なのか。

    才能ゆえの栄光、が、それと同じ深さの懊悩を彼らは抱えこんでいたのではなかったか。

    憧れ続けた3人の天才数学者の人間としての足跡を、同業こその理解と愛情で熱く辿った評伝紀行。

    [ 目次 ]


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    2014年08月23日
  • 遥かなるケンブリッジ―一数学者のイギリス―

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    国家の品格で有名になった藤原正彦さんのエッセイ。ケンブリッジ大学に留学し、必死で数学に打ち込む生活をしながら、父親として夫として奮闘する著者の姿は、読んでいて何とも言えない共感を呼びます。日本とは違うカレッジ制度を取るイギリスの大学教育(スーバーヴィジョン)は、非常に興味深いですし、著者と奥さんの漫才のような掛け合いも、軽妙で楽しいです。日本人にとって、何かと神秘的な雰囲気を持つイギリスを等身大で味わいたい人には絶好の本でしょう。

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    2014年08月05日
  • 若き数学者のアメリカ

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    著者がアメリカの大学で研究員・助教授として体感した等身大のアメリカの大学が生き生きと書かれています。学問の最先端をいく超大国アメリカへ東洋の片田舎の日本から挑戦するという著者の気概が、微笑ましいです。また、数学の世界の厳しさもひしひしと感じられます。しかし、著者はユーモアを交えながら、丁寧に説明してくれています。読み終えた時には、議論の難しさから私達から遠いように感じてしまう数学という学問をちょっとかじってみたくなる本です。

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    2014年08月05日
  • 遥かなるケンブリッジ―一数学者のイギリス―

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     藤原正彦先生の家族同伴イギリス留学記。先生はけっして右翼ではないのだが、海外生活をすると必ず右翼的な感覚を体現してしまう自分がいるらしい。そういえば長男も留学から帰国後にSAPIOを読み、よしりんにハマリ、わたしも含め家族に多大な影響を与えるに至る。いまだその影響下にあり(笑

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    2014年06月30日
  • 祖国とは国語

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    皇国の興廃、まさにこの国語をどうするかによる、といえます。これからなお一層、言葉を大切にしていきたいと考えます。

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    2014年06月02日