藤原正彦のレビュー一覧

  • 国家の品格

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    人を殺してはいけない、は価値観。そこに論理はない。ダメなものはダメ。

    インドは19×19までを覚える。

    平等と自由は相容れない。自由にルールを設定すると価値観による差別が起こる。

    平等な条件を整備すると、弱肉強食になり貧富の差が大きくなり、不平等になる。

    日本は町人があちこちで本を読んでいたので、イギリスは植民地化を諦めた。

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    2023年01月04日
  • 世にも美しい日本語入門

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    藤原さんのエッセイ、日本語に対する考え方が好きで、文藝春秋の巻頭や、エッセイ集は読んでいます。今回は恩師との対談形式でまた別の楽しみ方が出来ました。語彙力が思考の深さ、広さを支えているのだと、日本語の特別な特性、可能性を改めて認識させていただきました。もっと古典に触れ未熟なジジイから大人のジジイになれればと思っております。

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    2022年11月20日
  • 日本人の真価

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    国家の品格以来かなぁ、結構いい内容でした、が数学者は女性好きなのが、気になりました。出来た奥様と思います

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    2022年09月13日
  • 世にも美しい数学入門

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    藤原正彦(1943年~)氏は、東大理学部数学科卒、東大大学院理学系研究科修士課程修了の数学者、エッセイスト。お茶の水女子大学名誉教授。新田次郎と藤原てい夫妻の次男。『若き数学者のアメリカ』で日本エッセイスト・クラブ賞を受賞。「論理より情緒」、「英語より国語」、「民主主義より武士道」という氏の自説を説いた『国家の品格』(2005年)は、200万部を超えるベストセラーとなった。
    小川洋子(1962年~)氏は、早大第一文学部卒の小説家。『妊娠カレンダー』の芥川賞ほか、谷崎潤一郎賞、野間文芸賞、菊池寛賞、紫綬褒章等を受賞・受章。また、記憶が80分しかもたない数学博士と家政婦の母子との交流を描いた『博士

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    2022年09月08日
  • 世にも美しい数学入門

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    学校でこんなふうに教えてほしかった!
    数学はただの計算式でなく、美しさを追求する学問なんですね。おもしろい!
    中田あっちゃんの数学の動画を見ていたので、ラマヌジャンやオイラー、フェルマーの名前が出てきたときは「あー知ってる!」と嬉しくなりました♪

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    2022年08月22日
  • 心は孤独な数学者

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    「良かった頃」の藤原正彦氏の傑作と私は思う。もっとも20年ぶりに再読したがいささか情緒的で決めつけすぎる著者の記述は鼻につくが。
    ともあれ、本書はインドの天才数学者ラマヌジャンを知りたい人は真っ先に手に取ると良いと思う。ラマヌジャンが何故かわかった定理たちの凄さはやはり数学者にしかわからない。藤原さんのおかげで人類の生み出した真の天才であるラマヌジャンを知ることができたわけだが、彼を知ると知らない人生では大きな違いがあると私は信じている。ありがとう藤原正彦氏。
    ちなみにニュートンのひどさとアイルランドの数学者ハミルトンの数学者的純粋性も知ることができますよ。

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    2022年05月29日
  • 国家の品格

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    品格ブームの火付け親。数学者・矢野健太郎さんの著作を読むにつけ、同じ数学者である著者の本を再読したくなった。初読の時にも著者の論理に賛成だったが、今回は「過激だな~」という思いが先行した。しかし、論旨は明快で首肯できることに変わりはない。数学とは違い、私達の世間は論理の正誤があいまいな世界である。正しい論理が構築できないことを肝に銘じて、論理の出発点を考える必要がある。そして、論理と並列に、情緒と形を大切にする。それができるのが日本人である、と著者は主張する内容は今も色褪せない。

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    2022年04月27日
  • 国家の品格

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    この本が大ブームになった頃に買ったのに15年以上読んでおらず、先日読んだ同著者の『若き数学者のアメリカ』に感銘を受け、慌てて読んだ次第。
    海外での豊富な経験の元、祖国日本を愛するが故の著者の結論、警鐘、提唱は説得力と納得性のあるものだった。
    今思えば、バブル崩壊後の長い景気低迷、同時多発テロの勃発やエンロン、リーマンショックなどによる金融危機などで先が見えない暗い状況の中で、この本が大変な話題となって以降多くの日本人が忘れかけていた日本の良さを思い出し意識が高まった様に思います。例えば『おもてなし』と言う言葉が日本の良さとして頻繁に使われる様になった事など。
    また、『美の存在しない土地に天才は

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    2022年03月21日
  • ヒコベエ

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    藤原正彦先生の少年時代の自伝的小説。おもしろい。戦後当時の様子が生き生きと描かれている。ひこべえは体も大きく運動も得意で頭も良い、こんな恵まれた少年だと充実した少年時代を送れるんだろうなと思った。数学者の藤原先生なので算数・数学ネタを期待するが、いくつか算数ネタが入っていて良かった。幼少の頃から計算は得意だったそうです。

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    2022年03月12日
  • 父の威厳 数学者の意地

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    日英米の文化に関する考察や数学の話など非常に興味深く濃い内容で良かった。いつも思うが藤原先生のエッセイは密度が濃く読んでよかったと思う。ただ最後の検便を巡る学校との争い、ここが本書のクライマックスかと思うが、全く共感できなかった。おもしろかったが。

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    2022年03月05日
  • 国家の品格

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    「あ~なんか聞いたことあるな」って思って手にした家にあった有名な本。

    基本的にいかに日本の「武士道精神」が素晴らしく欧米の合理思考がダメかについての比較論。
    アメリカ育ちとして気分がよろしくない部分もちらほら。

    でも言ってることは分かるし概ね正論だと思います。日本人はもっと日本人であることに誇りを持つべきですね。
    でもその素晴らしき「武士道精神」も日本人が無駄にグダグダ残業する理由の一つ。

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    2022年01月06日
  • 祖国とは国語

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    「国語教育絶対論」では染まりきった欧米の思想にはっとさせられる。自由と便利を追求した先に待っていることの恐ろしさを想像させられる。時折それはあまりにも極論すぎやしないかと思う節もあったが。

    「いじわるにも程がある」では気楽に読める短いエッセイ集だが時に大切な教訓に目が止まる。

    「満州再訪記」では恥ずかしながら歴史にあまりにも無知なことを思い知らされる。各国、各人物がどのような経緯で歴史が紡いでいったのかを学ぶことができる。第二次世界大戦が教科書に載っている出来事の一つとしか認識することが出来なかった世代の人に読んでほしい。

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    2021年12月30日
  • 祖国とは国語

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    「一に国語、二に国語、三四がなくて五に算数」の言葉は知っていましてが、それを提唱したのが「品格ブーム」の立役者でもある筆者だとは知りませんでした。「英語は5%ほどのエリートが流暢に操れれば充分」等、かなり強気な持論をお持ちで(本人は米ミシガン、英ケンブリッジで研究)、逆に新鮮だと感じました。

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    2021年11月11日
  • 国家と教養(新潮新書)

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    2021.10.2

    正しさを測るための価値観、それを身につけるためには教養が必要。教養はさまざまな体験から得られるけれども実体験には限度がある、故に読書は必須。

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    2021年10月03日
  • 国家と教養(新潮新書)

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     教養の必要性について述べた本。西洋や日本における歴史の中での教養の位置づけに大部分の論述を割きつつ、最終章で現代における教養の必要性について述べている。
     教養を厳密に定義することには著者も消極的であるが、著者は教養を「情緒や形と一体になった知識」、最終章での言い換えでは知識・情緒・意志や道徳と主張している。民主主義国家において、衆愚政治に陥らないためには国民一人一人の教養が必要という点には納得がいく。一方、国民一人一人に教養が無いことも前提においた次の政治手法が今後出てきてもいいのではないかなとも思えた。いずれにせよ、教養がこの不確実で情報にあふれる世の中で重要であることに疑いの余地は無い

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    2021年08月12日
  • 日本人の誇り

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    日本に植え付けられた「敗戦国観」を拭い去り、本来の日本人の誇りを取り戻せ、といったところ。
    これを読んで、
    「でも戦時中の日本人は…」とか「やっぱり真摯に反省すべきでは」とか思っちゃう人は戦後日教組の歴史観にのまれちゃってるのか…。悩ましいところだけど、でも大東亜戦争(あえて使う)開戦に至る米英の思惑や東京裁判の欺瞞もよく分かった。やはり日本人として知っておくべきこと。日本人だけが素晴らしいわけは決してないけれど、今のままでいいはずはないんだ、やっぱり。

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    2021年07月23日
  • 国家の品格

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    武士道。名誉は命よりも重い。金銭よりも道徳。
    運命を引き受ける平静な感覚、生を賤しみ死に親しむ(仏教から)▼主君への忠誠、祖先への尊敬、親孝行(神道から)▼為政者の民への慈悲(儒教から)

    新渡戸武士道は日清と日露の間。西洋列強が日本に警戒感を持ち始めた時期。

    敗者への共感、劣者への同情、弱者への愛情。惻隠(相手の心情を深く理解、いたましく思って同情)

    なぜ人を殺してはいけないのか。なぜ野に咲くスミレは美しいのか。ならぬことはならぬ。論理ではない。

    薔薇の西洋、桜の日本。薔薇は花の色も香りも濃厚で、美しいけれど棘を隠している。なかなか散らず、死を嫌い恐れるかのように、茎にしがみついたまま

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    2024年05月13日
  • 日本人の誇り

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    太平洋戦争の評価について、詳しい見解が述べられていますが、総括では今の日本人が改めて認識すべき事が書かれていました

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    2021年05月18日
  • 国家の品格

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    「論理」は一見絶対に見えるが、実は現実社会にあてはめると欠点が多いという指摘が面白い。1、重要な事柄は論理で説明できないことがある。2、論理には始点が必要 3、論理の跳躍にはリスクあり=単純にならざるをえない。 とかく仕事は論理が重要視されるが、情緒・形といった、無常観が変形して培われた惻隠の情も、日本人独特の武器。論理とセットで車の両輪として重視したい。

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    2021年04月14日
  • 本屋を守れ 読書とは国力

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    ネタバレ

    対話形式。論理的思考のみでは大局を見通せない。広い視野で物事を考えられるようにするなら、ICT教育や英語教育より、読書で文化や教養を身につけるほうが先でしょう、という考えに頷いてしまう。歯切れのよい語り口で、紙の活字本派に響く内容だった。本屋を守る方策に関しては、サラッとしか触れていないので、そのあたりは別の本を読んだほうがよい。本屋の存在を意識しつつ、日本がどうあるべきかを考える一冊。

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    2021年03月23日