有栖川有栖のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
2013年に刊行された「怪獣文藝」の続編として、怪獣と怪獣が跋扈する世界をこよなく愛する映像作家(監督)と小説家による持ち前のセンスを生かして書き上げた怪獣短編小説で構成したアンソロジー集の第二弾。
前作が怪異な世界観をメインテーマに据えて構成したミステリー、ホラー色の強い怪奇小説作品集としての仕上がりは≪怪獣小説≫を期待した読者の評価が二分した結果を踏まえ、今回はより具体的に怪獣の暴れまわる事件に焦点を当てたビジュアル的なストーリー展開の作品で構成されている。映像でストーリーを読ませる映画監督による文章表現と、文章を用いてビジュアルをイメージさせる小説家の双方が「怪獣」をテーマにした競作は≪ -
Posted by ブクログ
舞台は、めざましい成長を遂げる宗教団体<人類協会>の聖地、神倉。キャンパスに姿を見せなくなった部長を追いかけて<入国>するも、殺人事件に遭遇する。本来なら警察に連絡するところを、人類協会はなぜか頑に連絡を拒み、主人公たちを施設から出さないようにします。
犯人は誰か?
人類協会は何を隠しているのか?
シリーズおなじみの閉鎖空間での殺人劇です。
下巻側にある「あとがき」で、上巻は「静の巻」と作者が書いていたり、事件が中々起きないので少々退屈、と評価される本巻ですが、個人的にはそれほど退屈ではありませんでした。おそらく解決に関わってくるであろう、11年前の事件考察や、主人公たちの会話など、テン