井上雅彦のレビュー一覧

  • 屍者の凱旋~異形コレクションLVII~

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    屍者、ゾンビのホラー短編集。610ページあるのと、豪華執筆陣の力作なので、かなり読みごたえあります。ただし、読んでも読んでも読んでも屍体の話なので、なんとなく胸糞悪い感あり。好みじゃない人は少しずつ読むのをオススメします。以下概要。星付きが好みだった短編です。
    背筋「ふっかつのじゅもん」
    妻が死に、希望をなくした男はふと手にした昔のゲームをひたすら丁寧にプレーすることのみで活動していた。そのゲームにでてきた呪文でおこったことは?
    ★織守きようや「ハネムーン」
    ウィルスによるゾンビ化。ワクチン接種で恐怖は去った。野良ゾンビが狩られれば平穏になるだろう。そんなときほぼゴーストタウンのこの町で俺は幼馴染みのミユを拾う。
    上田早タ里「ゾンビはなぜ笑う」
    噛まれるとゾンビになる病の世界で、俺はゾンビハンターの職務についている。ああ、でもあのゾンビは俺が大切にしていたあの人で。なんでゾンビなのにピアノをあの曲を弾いているのか。
    篠たまき「粒の契り」
    私は何になったんだっけ?朧気に記憶が語られていき、屍体となりながら、私と交わる男との記憶が綴られる。
    井上雅彦「アンティークたち」
    生人形といういきているものそっくりな等身大の人形細工。やがてそれは屍人形という文化に変遷してゆく。収集家の家へ鑑定のバイトに誘われて行った私にはもうひとつ目的があった。
    久永実木彦「風に吹かれて」
    屍体がフワフワ浮かぶ風船のようになった世界で過ごす墓守。恨みの屍体をワイヤーから切り離そうとする女から墓を守る毎日。ある時軍が屍体を利用しようとする。
    最東対地「コールカダブル」
    死体をゾンビのように動かせる技術ができる世界で娘をゾンビにした夫婦の話。
    ★黒木あるじ「猫に卵を抱かせるな」
    私は火車の子。妹に復活の能力がある。イタリアの裏社会の支配者が死んだ娘の復讐のため、数多くの能力者を探し、失敗した偽物達から切り取った手がこの大広間には沢山ある。
    空木春宵「ESのフラグメンツ」
    ウィルス感染でゾンビになることが珍しくなくなった世界でゴスロリが好きでモデルもやっていた私はゾンビになった。2段に別れたページ構成が挑戦的。
    ★斜線堂有紀「肉霊芝」
    「回樹」を思い出させるような巨大な肉霊芝のある世界。檪木はそれを守る一族のひとつ。死なない霊芝でこれまで人はさまざまな病気を直す方法を見つけ、時に臓器移植を行った。その霊芝のもととなった姫とは…。
    芦花公園「ラザロ、起きないで」
    引きこもりの俺はどろどろの屍体になっているツムギと4日過ごすことになる。俺たちの聖女だったツムギ。
    平山夢明「煉獄の淚滴」
    息子を最新技術でゾンビ化したものの、維持費を払えなくなり息子の屍体は最悪の処理になりそうな男。収入になりそうな契約があるが、どうなるか?アメリカっぽいジョーク混じりの会話で進み、最後は思わぬ純愛もあり。
    澤村伊智「ゾンビと間違える」
    ゾンビが発生する世界で、危険なゾンビは狩って良いことになっていたが、ゾンビのような腐臭がするおぞましい汚れた人も間違った振りで殺されている世界だった。そんな時、幼馴染みの美雪に引きこもりの兄を殺して欲しいと頼まれる。
    三津田信三「屍の誘い」
    又聞きの又聞きで昭和30年代にとある民俗学を採集していた男が出会った山深い場所での恐怖体験
    牧野 修「骸噺三題 死に至らない病の記録」
    深海で人魚を食べ巨大な生きる屍になっていたメガロドンがついに腐り海上で破裂しその飛沫が引き起こす色々なエピソード。
    屍体、殺人多く、小学校NG。

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    2024年11月03日
  • ファーブル君の妖精図鑑

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    ファーブルというと昆虫記が思い出されるが、この作品のファーブル君は人間には見えない妖精?のようなものが見えていて、主人公が絵として表現することで事件の謎が分かるというファンタジーのようなミステリ短編集。
    結末に向かって謎が押し寄せてくる感じでした。
    井上雅彦というと異形!というイメージがあるが、この作品は非常に読みやすく、一般層にもおすすめできる作品ではないだろうか。

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    2024年10月25日
  • 秘密~異形コレクションLI~

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    異形コレクション復活後2冊目
    刊行順に読めない…

    テーマは秘密。他人事では好奇心をそそられる甘い響きだけど、自分が抱えてしまうと苦く重い
    どんな物語にもどんな人も秘密を孕んでる

    『壁の中』識守きょうや
    死体あるな…ポーだな
    1つ秘密をもつと隠すためにまた秘密が増えていく

    『私の座敷童子』坂入慎一
    蔵の中、座敷牢。父から娘へ渡された覗き見禁止の重い秘密

    『インシデント』黒澤いづみ
    ウィルスも秘密を持ってる
    リモート終わったらすぐ閉じよう

    『死して屍知る物無し』斜線堂有紀
    死後動物に転化するなら、デコピンになりたいなぁ
    可愛らしさの後にぞっとくる話。

    『胃袋のなか』最東対地
    留守録だけで進む話
    ぱっと出てくる拝み屋さん強し

    『乳房と墓ー綺説《顔のない死体》』飛鳥部勝則
    死体に首がない理由、身元隠す等いくつかでてくるけど、着地点は…
    蟹食べたい

    『明日への血脈』中井紀夫
    未来に繋がる古代的原始的共同体。夜這いや乱婚がでてくるけど明るい話
    一夫一婦制の行き着く先は人類の絶滅だって海外ドラマで言ってたの思い出した

    『夏の吹雪』井上雅彦
    古い日本家具の描写が美しい。畳の匂いを感じた
    所々理解不能でまだのみこめない
    雪女の話、でいいのか?

    『密のあわれ』櫛木理宇
    レストランで客とシェフが昔話をしながら、食前酒から始まりコース料理が進んでいく
    秘密話はメイン料理を食べながらに限る

    『霧の橋』嶺里俊介
    妻に知られたくない秘密はお馴染みのことだけど、それ以外でもイラつかせる夫だった
    霧から出てこなくてよろしい

    『貍(やまねこ) または怪談という名の作り話』澤村伊智
    あの国民的アニメを怪談にするとこうなのか
    ぞわぞわさせられたと思ったら不意に笑ったけどまた寒気な襲われる。面白い怪談話
    タイトルにこの漢字使うのも、いいセンス

    『嘘はひとりに三つまで。』山田正紀
    カウンセラーにこんな格言があったんだ
    探偵が関係者各位と話すごとに1枚1枚秘密がめくれていく、好きー

    『生簀の女王』雀野日名子
    復讐劇かな?
    鮮魚主任何者なんだ…あと従業員のノリの良さからの潔い決断に笑った。
    名前の付け方が面白い

    『風よ 吹くなら』皆川博子
    難解すぎてまったくわからん…

    『モントークの追憶』小中千昭
    陰謀論てワクワクする。国が隠したい秘密は味も濃いだろうな

    『世界はおまえのもの』平山夢明
    大金のおまけがつく予言の本
    思わぬ犠牲、望んだ犠牲の先で穏やかな生活が続けてば……否そうは問屋が卸さない
    ぽっかりした虚しさが残る、でも読み進めずにはいられなかった
    世界を手に入れても虚しいだけなんだね









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    2024年10月24日
  • ダーク・ロマンス~異形コレクションXLIX~

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    ネタバレ

    ホラー小説にハマって初めて知ったこのシリーズ。様々な作家さんの書き下ろしが!こんなボリューミーに!読める!昔からあるシリーズだったなんて、もっと早く知りたかった…

    以下個人的に印象に残ったお話

    【夕鶴の郷】
    開幕エロスな話でやはりダークなロマンスにはエロスが不可欠なのか…と思った。後半を実写化したら地獄絵図

    【禍または以下略】
    呪われたものを全部集めて最恐の映画を撮らんとするやべぇ監督に巻き込まれたスタッフが不憫極まる

    【馬鹿なやつから死んでいく】
    キャラも設定も世界観も好みな話だった
    もっとこの世界の物語を読みたい

    【ぼくの大事な黒いねこ】
    ぬこ可愛いよぬこ

    【ストライガ】
    これも愛の物語なのかな…すまねぇ百合はさっぱりなんだ

    【いつか聴こえなくなる唄】
    SF +異形 +ロマンス でいい大人のお伽話読めたわ〜の満足からのラスト2ページで絶望

    【化石屋少女と夜の影】
    ダークロマンス要素はどこにあるんだろうと思ったけどすごい素敵な物語だった

    【再会】
    ルー大柴かな?

    ダークロマンスってテーマでここまでジャンルが分かれるんだなーって感心。エロスありドラマあり逆にザ・ホラーな話はあんまりなかったような
    でも面白かった〜まだまだ続きあって幸せ

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    2024年10月13日
  • 超常気象~異形コレクションLIV~

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    ネタバレ

    本屋で再開したときには嬉しさに震えてしまった異形コレクション。引っ越す都合でこれまでのコレクションは泣く泣く手放してしまったが、また新たな異形たちに出会える!と嬉しくなった


    気象をテーマにしたホラーというと、私の想像力では人体の一部が降ってくる、止まない雨や雪、出られない霧、ぐらいです。
    気象のホラーって、1部区域に国規模にしろ逃げ場のない感じが恐ろしい。降り注ぐ怪異、まとわりつく恐怖を多彩な作家が巧みに紡ぎだした短編たちに、私も囚われ絡み取られてしまった

    元人気アイドルの体の一部が降ってくる『星の降る村』、雨に濡れた土と木と葉の香りの記憶を蘇らせてくれる、一途で献身でエロスな『とこしえの雨』、Hey Siri!『件の天気予報』、自分が殺した相手が降ってくる地域限定現象『業雨の降る街』、この霧からも自分の罪からも逃げられない『赤い霧』、わたしが雨で腐るまで撮ってもいい『金魚姫の物語』、自分に悪意向ける相手に雷がおち、雨と共に降ってきた骨が寂しさを埋め、恨みを持って死んだ人間の霊体を核とする霊体性低気圧【祟り神】が発生『三種の低気圧』、親方空から女の子が!子供が降ってくる《街》『堕天児すくい』、今降ってる雨も宇宙のヤツら1枚噛んでるとすると…『成層圏の墓標』、蜘蛛の糸で地獄に下る仏陀『地獄の長い午後』、迷い込んだ山は8月なのに雪。終わりのこない白い世界『千年雪』、旧校舎で懐かしい気象天文部の部員との再会『彩られた窓』、儀式、魔術、室町ゴシック『怪雨は三度降る 』、見上げたこの空は本物か、偽物か…『虚空』


    なにより怖かった、否、嫌だったのはやっぱりこの人の作品…
    平山夢明『いつか やさしい首が……』
    まず子供の日記のような文体が嫌、降ってくるものの正体と原因がずっと謎なのも嫌、だんだん荒んでいく地域の中、懸命に強く生きようとする人が救われないのが嫌、なにより終わり方が絶望的すぎて嫌

    異形コレクションでも平山氏の作品は毎回確実な爪痕を刻んでくれるが、今回もエグいのをざっくりいただいた。読み終えて1週間たつが、まだ引きずっている……


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    2024年09月30日
  • 再生 角川ホラー文庫ベストセレクション

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    どの話も怖かったです。
    綾辻行人さんの話は別で読んでましたが、再読しても怖かった。澤村伊智さんの話はあのシリーズですね。面白かったです。

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    2024年07月15日
  • 乗物綺談~異形コレクションLVI~

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    一話目の、「可愛いミミ」面白かった。ミミと主人公が暴走する話!すごかったなぁ。他にも、電車にいる家族とか、出られない駐車場とか、面白い綺談がいっぱ〜いでした!

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    2024年06月05日
  • 超常気象~異形コレクションLIV~

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    異形コレクション54冊目。
    超常気象がテーマなので、怪異を呼び込む雨のようなものを想像していたら、気象そのものに焦点を当てている。
    天から降るというは雨であり雪であり、知識で知っている上空から生成されたものだと知っていても、じっくり考えてみるとホラーになり得るのだと感じる。
    なんだかわからないものが自分の上へと降り注ぐのである。好きなものは
    空木春宵の堕天児すくい
    田中啓文の地獄の長い午後
    平山夢明ののいつか、優しい首が
    天候が落ち着いたのに次の変化に向けて臭いの変わったのを感じるようなそんな読後感。

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    2024年05月02日
  • ヴァケーション~異形コレクションLV~

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    恐怖の種類はこんなにも多様な物だと感じた一冊。
    (思わず、「恐怖」の定義・種類を調べてしまった。)
    異形コレクションは初読みだけど、怖気・怯え・不気味・畏怖・不快、ありとあらゆる恐さを体験した。

    個人的には、
    芦花公園「島の幽霊」
    篠たまき「記憶の種壺」
    新名智「今頃、わが家では」
    柴田勝家「ファインマンポイント」
    が面白かった。現実に起こりそうな恐怖が想像を容易くして、不安を掻き立てられた。
    胸糞系は苦手なため、ちょっと気分が悪くなる話もあり、、、。
    そんな話は薄目で読んで、さらっと読んで、ゾクっとして、さらっと忘れることにした。
    そして、また異形シリーズに手を伸ばすんだろうなぁ。

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    2024年04月11日
  • ヴァケーション~異形コレクションLV~

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    初の異形コレクション。ワンテーマでよくぞここまで多様な物語が生まれるものだ。普段偏った作家しか読まないので、様々な作家のセンスを堪能した。長さもちょうどいい。どれも面白かったが、牧野修『オシラサマ逃避行』が忘れられない。

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    2024年02月25日
  • ギフト~異形コレクションLIII~

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    ホラー。短編集。
    テーマは"ギフト"。プレゼント的な意味か、才能的な意味か。
    面白い作品が多い。いいテーマだったと思う。
    以下、特に好きだった3作品とプラス1。

    飛鳥部勝則「もう一つの檻」
    雪女。ホラーミステリ。個人的に、飛鳥部さんの作品が読めるというだけで、異形コレクションの価値が上がっている。

    木犀あこ「二坪に満たない土」
    狂気のミステリ。サイコっぽい感じが好み。

    黒木あるじ「L'Heure Bleue」
    タイトルはフランス語で"青の時間"。終盤に○○○ものと明らかになる。好きな題材。この作品が書かれたのはいつ?深い。

    斜線堂有紀「痛妃婚姻譚」
    プラス1枠。個人的トラウマ作品。とても面白いのですが、これはやめてくれ。

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    2024年01月14日
  • ヴァケーション~異形コレクションLV~

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    初めての異形コレクション。マジで良かったっす。

    まず表紙がお洒落。湖か川か、淡い水色の中に引き込まれそうです。そして中身、ハズレがなかった。どのお話も面白くて素敵だった。
    ワクワク感と異世界への切ない憧れと、読書の醍醐味を味わわせてくれました。過去シリーズも集めたいな。
    「島の幽霊」「観闇客のまなざし」「双葩の花」「オシラサマ逃避行」が特に好き。

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    2023年10月07日
  • 再生 角川ホラー文庫ベストセレクション

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    名作の寄せ集めなのでもちろん良い
    ただ半分は読んだことある作品だった
    読んだことなくて面白かった作品が収録されてる短編集を買うことにした

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    2023年09月03日
  • 超常気象~異形コレクションLIV~

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    前半に好みの作品が多かった。

    特に好きなのは「業雨の降る街」。
    歪なひと夏の友情とラストがとても好きだった。

    あとは

    「『金魚姫の物語』」
    「三種の低気圧」の中の「雷が落ちても」

    が好きかな。

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    2023年08月31日
  • 超常気象~異形コレクションLIV~

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    雨が降るというシチュエーションが共通しているホラー短編集。いろんな雨が降ります。雨じゃない何かも降ります。
    どの話も気持ち悪くておもしろい。

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    2023年07月24日
  • 発達障害&グレーゾーンの小学生の育て方

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    小学校に入学する前の親御さんに参考になる本だと思います。LITALICOより他の同じような悩みの保護者の方の「うちではこうしました」が結構参考になりました。途中と巻末のアンケートも参考になりました。

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    2023年07月23日
  • 再生 角川ホラー文庫ベストセレクション

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    岩井志麻子と澤村伊智がよかった。

    岩井志麻子先生、バラエティ出てきた時文章との差にぶっ飛んだもんな。今回も硬くて陰鬱な空気感。読み慣れるまでちょっとかかる。

    学校は死の匂い。うん。好意、真っ直ぐ返ってきてほしいよね。古市くんがいい人格付与されてるなぁ。

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    2023年05月19日
  • 超常気象~異形コレクションLIV~

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    それぞれの面白さがあったけど、
    個人的には怪雨は三度降る、いつかやさしい首が…、三種の低気圧、赤い霧、地獄の長い午後がお気に入り。

    以下、一作ずつの感想。

    ●星の降る村 大島清昭
    字面だけで読んでると面白いんだけど、想像すると怖すぎ。屍体集めたり、売買するって。でも屍体とはなんなのか、を考えさせられる。唯一無二の肉体でないなら、それはもはやただの「もの」なのか。じゃあ私たちがいつも恐れる屍体とはなんなのか。死者の奢りのことを思い出しちゃったり。

    ●とこしえの雨 篠たまき
    the・怪談!恐怖は官能と隣り合わせ。こういうのを今の作家さんが書いてるってのが面白い。雨、エロい。旅館は、思ったより高級旅館でウケた。

    ●件の天気予報 宮澤伊織
    好き。繋がりそうで繋がらない怪異の諸々が愛実(ちゃんと生きてる人間?)と件の天気予報を起点に、現実と異界の境目をぼやかしながら蠢いていく感じがいい。オチをSiriでつけることで他のあやふやなものがあやふやなままにされて、とても良き。

    ●豪雨の降る街 柴田勝家
    怪奇現象に科学的な根拠はあるものの、本人に「見える」ことに変わりがない、というところから生まれるラストの恐怖。本物?幻覚?わー!なんで?!っていうのが、百合的な関係とあいまって、甘い恐怖の読後感。

    ●赤い霧 澤村伊智
    都合の悪いことをなかったことにしながら今を謳歌することが罪だとするなら、この話は罪を罰する怪奇現象だ。「怖くなかった」っていう言葉がなん度も出てくるんだけど、他人の罪を罰するものだから神様みたいなもので、怪奇だとしても別に怖くないんだろうね。小心者で、でも自分勝手な人間が追い詰められていく怖さだな〜廃ニュータウン、っていう舞台もとても効いてて、こういう言い方良くないかもだけど、うますぎる。

    ●『金魚姫の物語』 斜線堂有紀
    無差別に突如訪れる不幸について、現実をいくら見つめても仕方ない。出来るだけ美しく、『物語』ることだけしか供養にならない。希望の物語が逆にそら恐ろしい事実を突きつける。

    ●三種の低気圧 坂入慎一
    低気圧の中で守りぬかれる私(たち)だけの世界、三部作。少しズレた世界の怖さ。おもしろかった。

    ・雷が落ちても
    世界を破壊に導く百合ユートピア。世界観好み。

    ・骨が降る
    主人公が少しおバカな設定であることが、この短い話の中でこの展開を納得させるに効いている。

    ・二人きり
    偏執的な主人公が怖いはずなんだけど、おかしいだろ!が効いてて、面白くなってる。霊媒性低気圧しかかたん。

    ●堕天児すくい 空木春宵
    ラストシーンのエモさ。LIMBOの世界感が完成してて、怖いというよりは、イメージ小説。

    ●成層圏の墓標 上田早夕里
    SF。雨坊の登場シーン怖い。生成AIの例えが面白かった。

    ●地獄の長い午後 田中啓文
    笑かし方の強弱(細かいパロディとしょーもないダジャレ)も絶妙で、最後の展開も秀逸。地獄が舞台なのも効いてる。短編集にこういうのが一作入ってるとよいですね。

    ●千年雪 黒木あるじ
    イメージはキレイだけど、ギミックの理解がちょっと難しい。どこからどこまでがループしてるんだろ?チユは人魚のイメージで語られてるけど、雪女の美しさある。ホラーと衝動的に動く自分勝手で小心者の男とは相性がいいんだなと思った。

    ●彩られた窓 井上雅彦
    登場人物たちの名前、部室のイメージ、小道具、どれも幻想的で麗し。過去と現在の対比から始まり、事件の真実が明らかにされていくごとに逆にそれがないまぜになっていく感じがよき。

    ★怪雨は三度降る 朝松健
    怖すぎるー泣!!!これぞホラー。
    味覚で恐怖を感じさせるってなに?怖過ぎる。
    なんの罪もない(とは言えないかもだけど)、人々が非情な怪と暴力に飲み込まれていく。歴史とはそういうものだし、権力とはそういうものなのかもしれない。
    斜線堂有紀の『金魚姫〜』が極私的で内向きの救いのなさだとすると、これは大きな時間の流れの中で社会が持つ外向きの救いのなさ。前者に祈りはあれど、後者に祈りは通じない。祈りとは個人のものなのか。そういう意味で恐ろしすぎる。

    ★いつか やさしい首が… 平山夢明
    とってもよかった。小学生女子目線の日常的な描写がとてもよくて(ビックリしておなら出ちゃった、とか)、災難は日常にこうやってやってくるのだな、という恐怖がせまってきた。最初の解説に、ウクライナの子供たちに、というのがあって、小説のチカラへの信頼を感じた。

    ●虚空 加門七海
    空のかけら、確かにヨガの人なら持ってそう。仙人的な。ラジオの感じがよかった。結構長い年月の話、というのが肝で、日常が変わっていく感じのリアル感あってそこがこの小説の一番怖いとこかもしれない。


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    2023年05月07日
  • 再生 角川ホラー文庫ベストセレクション

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    どれも面白かった。
    著書に『リング』がある鈴木光司の作品にはリアルな生々しさがあった。
    特に好きだったのがビルとビルの隙間に落ちる『五月の陥穽』。
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    角川ホラー文庫約30年の遺産!90年代から現在までの最恐セレクション。

    1993年4月の創刊以来、わが国のホラー・エンターテインメントとともに歩んできた無二の文庫レーベル、角川ホラー文庫。その膨大な遺産の中から、時代を超えて読み継がれる名作を厳選収録したベストセレクションが登場。大学助教授の〈私〉が病院で知り合った美しい女性、由尹。ミステリアスな雰囲気をたたえた彼女は、自分の体は呪われていると告げる。ともに暮らし始めた二人だが、やがて悲劇的な事件に見舞われて……。ミステリとホラーの巨匠・綾辻行人90年代初頭に執筆した傑作「再生」をはじめ、『リング』の鈴木光司が東京湾のクルーズ船を舞台に戦慄の一夜を描いた「夢の島クルーズ」、故・今邑彩が角川ホラー文庫のために書き下ろした不穏な物件ホラー「鳥の巣」、の第72回日本推理作家協会賞に輝いた澤村伊智の学園ホラー「学校は死の匂い」など、バラエティ豊かに、ホラージャンルの面白さと可能性を示す全8編。最高にして最恐、これが日本のホラー小説だ。ホラー評論家・ライターの朝宮運河セレクション。

    収録作は以下の通り。
    綾辻行人 「再生」(『亀裂』、『眼球綺譚』)
    鈴木光司 「夢の島クルーズ」(『仄暗い水の底から』)
    井上雅彦 「よけいなものが」(『怪奇幻想短編集 異形博覧会』)
    福澤徹三 「五月の陥穽」(『怪談歳時記 12か月の悪夢』)
    今邑彩 「鳥の巣」(『惨劇で祝う五つの記念日 かなわぬ想い』)
    岩井志麻子「依って件の如し」(『ぼっけえ、きょうてえ』)
    小池真理子 「ゾフィーの手袋」(『異形のものたち』)
    澤村伊智 「学校は死の匂い」(『などらきの首』)

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    2023年05月04日
  • 家庭で無理なく楽しくできるコミュニケーション課題30 自閉症の子どものためのABA基本プログラム2

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    ABAのコミュニケーション本。方法論としてはすごくわかりやすい。はじめての人が手にとっても、プロンプトの出し方、外し方まで丁寧に書いてあり、実践しやすい書。

    方法、手段の良し悪しは、今の自分では判断できない。

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    2022年12月28日