井上雅彦のレビュー一覧

  • 蠱惑の本~異形コレクションL~

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    本。リアルの本の魅惑。本が溢れる部屋の、うっとりするような魅力。
    ほぼ完全に電子書籍に移行してしまった私には、無縁になってしまった。部屋に、この蠱惑の本が並ぶことは、もう無い。
    なんだか、とても寂しい。そんな読後でした。

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    2022年02月22日
  • うちの子、個性の塊です

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    小学校入学以下の発達障害や発達障害グレーゾーンのお子さんがいる方向け。個人的には健診等で発達障害の疑いがあれば一刻も早く診断を受けて支援につなげるほうが子どものためになると思っており(うちの子は小学生中学年まで問題無しとされてきて支援が遅れた)、このご夫婦のようにお子さんの障害を受け入れて行動できるのは素晴らしいと思う。

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    2022年01月31日
  • 再生 角川ホラー文庫ベストセレクション

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    表題「再生」は伊藤潤二の「富江」のような不気味さがあり、
    それを受け入れてしまう語り手もまた気持ち悪すぎる。

    「鳥の巣」の結末にもひんやりとさせられた。

    「依って件の如し」
    「ぼっけぇきょうてぇ」でも読んだけど
    今読み返しても岩井志麻子の作品はこの作品集のなかでも圧倒的だと思う。

    明治時代(?)の陰鬱で貧しい小さな村で交わされる会話や
    情景描写は読んでいて息が詰まりそうになる。
    結末まで一気に読んでしまえるほど引き込まれた。

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    2022年01月23日
  • 蠱惑の本~異形コレクションL~

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    ネタバレ

    ――

     さてこうして本棚にひとつ闇色の背表紙が加わったわけですが、その一点はじわじわと拡がりやがて本棚全体を覆い隠す――って、そもそも「本棚」とか「書庫」ってのもホラーちっくな響きがありますな。なんか生まれないかなうちの本棚からも。
     引っ越して納戸が出来たので本棚作ったんだけど、思ったより持ってる本少なかった。もっと沢山読みたいですなぁ。今年はがんばろ。
     SF、ホラー、ミステリというなんとかトライアングルから抜け出せずに死んでいくんだと思う。はふう。


     1997年から刊行されているダーク・ホラー・アンソロジー。そのシリーズ50巻のという記念すべき一冊を、本をテーマにして編むあたり、本

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    2022年01月13日
  • 狩りの季節~異形コレクションLII~

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    全体的に面白かった。

    特に好きだったのは『えれんとわたしの最後の事件』。
    私はバディもの、特に癖が強かったり切なかったりするものは大好物なのでとてもよかった。
    ほかに『天使を撃つのは』、『ブリーフ提督とイカれた潮干狩り』、『インヴェイジョン・ゲーム1978』、『昼と真夜中の約束』あたりも好き。

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    2022年01月11日
  • 狩りの季節~異形コレクションLII~

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    1番ワクワクしたのは牧野修さんの『ブリーフ提督とイカれた潮干狩り』。最近流行りの異世界ものの設定も、牧野さんにかかればこの仕上がり。これが続編らしいので第1作もチェックしないと。

    共感したのは斜線堂有紀さんの『ドッペルイェーガー』。たとえ頭の中でどんなことを考えていようと、相手に見せる顔もまた真実。人間関係で悩んだ時にいつも思うようにしていることなので。

    イメージが鮮烈だったのは空木春宵さんの『夜の、光の、その目見の、』。シュメール神話になぞらえて進むストーリ展開が好みドストライク。夜を舞台に現実と幻想が入り混じる。女性の生きにくさについて語られている点も良かった。終わり方は『異形コレクシ

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    2022年01月10日
  • 秘密~異形コレクションLI~

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    異形コレクション、今回のテーマは「秘密」。広大にして深遠なテーマなので、バリエーションに期待できます。そもそも怪奇幻想のジャンルには必ずと言っていいほど「秘密」が隠されていそうですよね。
    お気に入りは澤村伊智「貍 または怪談という名の作り話」。これ、なかなか気づけませんでしたが。気づいたとたん恐怖は笑いになり、しかしやっぱりとんでもない恐怖に陥ることになります。よりにもよってあれを怪談にしてしまうだなんて……なんと恐ろしいことを。
    一番恐ろしいかもしれない作品は斜線堂有紀「死して屍知る者無し」。人間は死後動物に転化するというコミュニティを描いた物語。一見ファンタジックに思えつつ、この恐怖はあま

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    2021年08月17日
  • ダーク・ロマンス~異形コレクションXLIX~

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    黒木あるじ「ルボワットの匣」
    篠田真由美「黒い面紗の」
    上田早夕里「化石屋少女と夜の影」

    が特に好みです。

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    2021年07月31日
  • 秘密~異形コレクションLI~

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    どれもこれもぞっとする話ばかりでよかった。

    特に『インシデント』『死して屍知る者無し』に震えた。

    はぁ、こわい。

    これを機に他の異形コレクションも読みたい!

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    2021年07月05日
  • 秘密~異形コレクションLI~

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    ネタバレ

    今回も面白かった。
    コロナ禍にからめた話が数作あって、のちの時代に読んだひとはどう感じるのかな、なんて思ったりもした。

    面白かったのは、

    『インシデント』
    コロナの話かとおもいきや…恐怖と絶望感が良かった。

    『死して屍知る者無し』
    真相はたぶんこうだろうというのは結構すぐわかるけど、最後の二行がめちゃめちゃに好き。良い絶望感。

    『貍 または怪談という名の作り話』
    国民的アニメをみるとき今後絶対思い出しちゃう…。

    『世界はおまえのもの』
    どうにもできない焦燥感と絶望感。終わりの無い地獄。

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    2021年07月05日
  • ダーク・ロマンス~異形コレクションXLIX~

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    「星新一ショートショート・コンテスト」でデビューし、以後も活躍を続ける作家・井上雅彦監修による、全編書き下ろしのテーマ・ホラーアンソロジーのシリーズ。それが「異形コレクション」。1998年にスタートして以来、2011年の48巻(!)までそのすべてを氏が企画・監修し、総勢200人以上の作家が参加した伝説的なシリーズながら、震災の影響を受け、その後は長く企画を見送られていました。
     しかし昨年、9年ぶりに満を持してのシリーズ再開が発表され、49巻目となる『ダーク・ロマンス 異形コレクションXLIX』は、大きな反響とともに迎えられました。

     ホラーアンソロジーを謳うものの、その収録作は幻想ファンタ

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    2021年06月05日
  • ファーブル君の妖精図鑑

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    お伽話のようにメルヘンチック、だけれど少しばかり恐ろしいような気もする「妖精」たち。実際には存在しないはずのそれを視ることができるらしい謎の青年ファーブル君。彼が見ているものはいったい何なのか。そして妖精たちの物語になぞらえて、現実の事件の真実が思いもよらないところから語られる、ファンタジックな要素もある連作ミステリ。
    読み始めた雰囲気としては、ファンタジー路線かなと思いましたが。たしかに雰囲気はファンタジーながら、きっちりとミステリ。一見甘やかに見える空想の世界に潜む、鋭いとげのような現実の手掛かりが効いています。幻想的な空気に流されてふわっと読んでいたら、まさかこんなところに真相があったの

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    2021年03月25日
  • 発達障害&グレーゾーンの小学生の育て方

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    学校関係者よりは保護者向けとして書かれています。具体的なケースに対して、対策が3つずつまとめられています。家庭で取り組める対策が中心ですが、学校で取り入れられるものも多くあり、参考になりました。

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    2021年01月24日
  • ダーク・ロマンス~異形コレクションXLIX~

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    異形コレクションはこれがはじめて。
    どれも面白かった。

    中でも好きだったのは以下の5つ。

    『ルボワットの匣』
    一族に伝わる美術工芸品をめぐるモダンホラー。
    忌まわしい匣の正体とは…。

    『禍 または2010年代の恐怖映画』
    ホラー映画の撮影班たちを襲う怪奇現象。
    やっぱり澤村伊智のホラーは安定して面白い。

    『馬鹿な奴から死んでいく』
    SFホラーアクション。
    勢いと、爽快なんだか悲惨なんだかなんともいえない気持ちになるしめかたが好き。

    『ストライガ』
    ユカリとアオイの視点ですすむ、猟奇的な愛の話。
    グロテスクで倫理観がなかなかにやばいが、それでも事の真相が好み。

    『いつか聴こえなくなる

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    2020年11月29日
  • うちの子、個性の塊です

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    少しずつチャレンジしながらあーさんが人の気持ちが分かるようになる様子など…療育ってすごいな、どんな子にも可能性があるから療育を受けて良いものを伸ばしていけたら良いなと思った。

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    2020年09月12日
  • ホラーセレクション モンスターズ1970

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    収録作
    井上雅彦「デモン・ウォーズ」
    田中啓文「糞臭の沼」
    友成純一「魔物の沼」
    菊池秀行「甘い告白」

    井上氏作品:本当にパロディ満載で、井上作品の中ではかなり読みやすい物だと感じた。

    田中氏作品:「あぁ、田中さんね、やっぱりねぇ…。」となんとも言えない笑いが浮かぶ一作。
    前半の良い意味での「胸が悪くなる」感じも印象的だが、
    後半のふざけてるような、真面目なような、スピード感のある展開には引きこまれてしまった。
    そして、大爆笑。。。w

    友成氏作品:もっとも個人的にインパクトのあった作品。
    後半はやや失速感もあったけど、前半までの暗黒緋色の世界に魂は翻弄される。

    菊池氏作品:スピード感満

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    2011年01月20日
  • ホラーセレクション 平成都市伝説

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    実は(?)本日引越しでした。世の中、やっぱり何でもその道のプロに任せるのが一番!今日は運送屋さんからガス屋さん、はたまたインテリアデザイナーの方まで「引越し」というテーマでお話ができなかなか楽しい一時を過ごせました。クタクタですけどね・・・。なので今日は引越しに関連付けて「都市」をテーマにした一冊を。
    みなさん都市伝説ってご存知ですか?平たく言えば「うわさ」ですが、特に妙に真実味のある奇妙な噂を総称して「都市伝説」と名付けている気がします。良く知られている例として"口さけ女"や"学校の7不思議"なんかがあります。発端はアメリカらしく、まさにそのまま「Ur

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    2010年02月11日
  • グランドホテル 極~異形コレクションLIX~

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    異形コレクション「グランドホテル極」
    今回のテーマは大晦日の夜に宿泊するとオーロラが見えるという噂のあるホテル。過去にも「グランドホテル」「夏のグランドホテル」というテーマの巻も出版されていて、お気に入りの題材のようだ。今回「オーロラ」の設定を持て余してる作家さんもいた印象。このシリーズは分厚いけど短編がたくさん入ってて飽きないし、同じ題材でも様々なお話が読めるので得した気分になれて好きです。

    以下お気に入り作品。
    背筋「雑な神隠し」
    カーテンの影に現れる女の怪異に悩まされる主人公。日記のような形式で過去にさかのぼっていって何があったか判明するという形式が面白かった。

    久永実木彦「ジェイル

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    2026年05月09日
  • 再生 角川ホラー文庫ベストセレクション

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    ホラーアンソロジー、どのお話も個性が立ってて飽きなかった!
    特にそそられたのは、初めましての岩井志麻子さん。代表作、ぼっけぇきょうてぃは知っていたけど読んだことなかったし、テレビの女豹の姿のイメージが強かった。笑
    こういうホラーを書かれるんだ!と尊敬。ぽっとでのニューカマーには書けない、重鎮たる雰囲気のホラー。また私の新しい扉が開けました。

    余談ですが、岩井志麻子さんは竹内志麻子さんの名前で、漫画花より男子とパッションガールズの小説を書かれていたとか。。
    昔々だけどめちゃくちゃ好きな漫画だったなぁ。。(世代バレるやつ。笑)

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    2026年04月29日
  • メロディアス~異形コレクションLVIII~

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    ホラー。短編集。
    テーマは"音楽"・"音"。
    テーマ的にはあまり興味のないテーマだが、傑作もありました。
    毎回ビビらせられる斜線堂有紀さんは、今回は時代小説ということで残念ながらスルー。
    特に好きだった作品は以下3作。

    平山夢明「楽庭浄土」
    相変わらず、良い意味で狂ってます。

    空木春宵「h〇le(s)」
    個人的ベスト。傑作。
    アイディアはバチガルピ『第六ポンプ』収録の「フルーテッド・ガールズ」。
    狂気と苦痛が怖い。

    久永実木彦「黒い安息の日々」
    著者らしい緩めの雰囲気の部活もの。
    ラストのスパイスが非常に好み。
    著者へのイメージはかなり良い。追いか

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    2026年03月29日