井上雅彦のレビュー一覧
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「星新一ショートショート・コンテスト」でデビューし、以後も活躍を続ける作家・井上雅彦監修による、全編書き下ろしのテーマ・ホラーアンソロジーのシリーズ。それが「異形コレクション」。1998年にスタートして以来、2011年の48巻(!)までそのすべてを氏が企画・監修し、総勢200人以上の作家が参加した伝説的なシリーズながら、震災の影響を受け、その後は長く企画を見送られていました。
しかし昨年、9年ぶりに満を持してのシリーズ再開が発表され、49巻目となる『ダーク・ロマンス 異形コレクションXLIX』は、大きな反響とともに迎えられました。
ホラーアンソロジーを謳うものの、その収録作は幻想ファンタ -
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お伽話のようにメルヘンチック、だけれど少しばかり恐ろしいような気もする「妖精」たち。実際には存在しないはずのそれを視ることができるらしい謎の青年ファーブル君。彼が見ているものはいったい何なのか。そして妖精たちの物語になぞらえて、現実の事件の真実が思いもよらないところから語られる、ファンタジックな要素もある連作ミステリ。
読み始めた雰囲気としては、ファンタジー路線かなと思いましたが。たしかに雰囲気はファンタジーながら、きっちりとミステリ。一見甘やかに見える空想の世界に潜む、鋭いとげのような現実の手掛かりが効いています。幻想的な空気に流されてふわっと読んでいたら、まさかこんなところに真相があったの -
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異形コレクションはこれがはじめて。
どれも面白かった。
中でも好きだったのは以下の5つ。
『ルボワットの匣』
一族に伝わる美術工芸品をめぐるモダンホラー。
忌まわしい匣の正体とは…。
『禍 または2010年代の恐怖映画』
ホラー映画の撮影班たちを襲う怪奇現象。
やっぱり澤村伊智のホラーは安定して面白い。
『馬鹿な奴から死んでいく』
SFホラーアクション。
勢いと、爽快なんだか悲惨なんだかなんともいえない気持ちになるしめかたが好き。
『ストライガ』
ユカリとアオイの視点ですすむ、猟奇的な愛の話。
グロテスクで倫理観がなかなかにやばいが、それでも事の真相が好み。
『いつか聴こえなくなる -
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収録作
井上雅彦「デモン・ウォーズ」
田中啓文「糞臭の沼」
友成純一「魔物の沼」
菊池秀行「甘い告白」
井上氏作品:本当にパロディ満載で、井上作品の中ではかなり読みやすい物だと感じた。
田中氏作品:「あぁ、田中さんね、やっぱりねぇ…。」となんとも言えない笑いが浮かぶ一作。
前半の良い意味での「胸が悪くなる」感じも印象的だが、
後半のふざけてるような、真面目なような、スピード感のある展開には引きこまれてしまった。
そして、大爆笑。。。w
友成氏作品:もっとも個人的にインパクトのあった作品。
後半はやや失速感もあったけど、前半までの暗黒緋色の世界に魂は翻弄される。
菊池氏作品:スピード感満 -
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実は(?)本日引越しでした。世の中、やっぱり何でもその道のプロに任せるのが一番!今日は運送屋さんからガス屋さん、はたまたインテリアデザイナーの方まで「引越し」というテーマでお話ができなかなか楽しい一時を過ごせました。クタクタですけどね・・・。なので今日は引越しに関連付けて「都市」をテーマにした一冊を。
みなさん都市伝説ってご存知ですか?平たく言えば「うわさ」ですが、特に妙に真実味のある奇妙な噂を総称して「都市伝説」と名付けている気がします。良く知られている例として"口さけ女"や"学校の7不思議"なんかがあります。発端はアメリカらしく、まさにそのまま「Ur -
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異形コレクション「狩りの季節」
狩るもの、狩られるもの、様々な狩りにまつわる15編。
今回はちょっと設定になじめないものや短篇という短さでは世界観に入り込めない作品が多かったかなという印象。とはいえこのボリュームでテーマに沿った色んな作品が一気に読めるのでお得感満載。50作以上出てるので次はどのテーマを読もうか楽しみ。
以下お気に入り作品。
王谷晶「昼と真夜中の約束」
人を襲うことをやめた女性ヴァンパイアと、ヴァンパイアを狩るダンピール(ヴァンパイアと人間のハーフ)の少女。これは良い主従で良いシスターフッド。
真藤順丈「キングズベリー・ラン」
魂が次々と殺人鬼に転生してしまう男の話。
キン -
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ホラーアンソロジー。
近代ホラーの三大モンスターの一つゾンビ。
映画やドラマで多く取り上げられ、ルールも設定も多種多様になった分ホラーにまとめるのは難しいのではと感じる。
凱旋がテーマだからか、すでにゾンビが一般化した世界の話が多くあるように思える。
好きなのは、
篠たまきの粒の祈り、ゾンビ側の目線の話ではあるけれど、肉体の復活と記憶の復活にラグがあることで生まれる物語。イザナギとイザナミもこんな感じだったのかしらと。
井上雅彦のアンティーク達は人形の描写が好き。
斜線道有紀の肉霊芝も好き。この作家の痛みの描写は美しさもあるからぐろくても読めてしまう。物語の意味や立場の入れ替わりはある者だけれ -
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以前の「異形コレクション」も何冊かは読んだことはある。今回ふたたび手に取ったのはリニューアルの装丁が美しかったのと澤村伊智の短編が読みたかったので。正直な感想としては印象に残った作品は少ない方だったかも。自分が想像力がないせいか、幻想小説みたいなものだとなかなか入ってこないというか、状況を理解できなかったのもあって。ただ、続くシリーズをすでに何作か買ってしまっているので(爆)、読んでいくつもり。
【収録作品】印象に残ったもののみ言及
櫛木理宇「夕鶴の郷(さと)」
バイク事故に遭い、山中の村に救出されたはいいが、重症で身動きが取れず、軟禁された主人公。村人の思惑がわかったときにはすでに遅し。 -
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角川ホラー文庫が1993年創刊されて
その30年の遺産とのこと
90年代から現在までの最強セレクション短編8編
選ばれたただけあって半分は既読作品でした
「再生」 綾辻行人 1993年
さすが綾辻さん、女性も魅惑的に書かれます
再生するのはそっちね
「夢の島クルーズ」 鈴木光司 1994年
リングの一連読ませていただきました
この作品も映画化されているらしい
はっきりと出てこないけど
そんなことありそうな生々しさ
仄暗い水の底からの一編
「よけいなものが」 井上雅彦 1983年
ショートショート
私なら老化かもしれない
「五月の陥穽」 福澤徹三
これは既読でしたが 現実の事故でビルの隙 -
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