井上雅彦のレビュー一覧
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ネタバレ今回は乗り物がテーマだ!
読んだ後落ち込むタイプの話が多かった印象がある。
怒ったり、逆に元気が出せるコンディションの時に読むのがよろしいと思います。
・可愛いミミ
ミミかわいい〜〜〜〜〜
一途でいじらしくて凶悪で。どうかネネちゃんと一緒に幸せになってほしい。
・封印
時間をかけてゆっくりと醸成された感情って自分でも理解できない何かになってしまうんだろうな。叔父さんは結局それを解放できなかったけど、主人公は成し遂げられてよかった。地震があろうとなかろうと最早関係ない行動力には叔父さんもご満悦でしょう。
・車の軋る町
妖怪だ〜〜〜〜〜っっ!!!しかもバキバキに理不尽でちょっと笑っちゃうタイ -
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屍者、ゾンビのホラー短編集。610ページあるのと、豪華執筆陣の力作なので、かなり読みごたえあります。ただし、読んでも読んでも読んでも屍体の話なので、なんとなく胸糞悪い感あり。好みじゃない人は少しずつ読むのをオススメします。以下概要。星付きが好みだった短編です。
背筋「ふっかつのじゅもん」
妻が死に、希望をなくした男はふと手にした昔のゲームをひたすら丁寧にプレーすることのみで活動していた。そのゲームにでてきた呪文でおこったことは?
★織守きようや「ハネムーン」
ウィルスによるゾンビ化。ワクチン接種で恐怖は去った。野良ゾンビが狩られれば平穏になるだろう。そんなときほぼゴーストタウンのこの町で俺は幼 -
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異形コレクション復活後2冊目
刊行順に読めない…
テーマは秘密。他人事では好奇心をそそられる甘い響きだけど、自分が抱えてしまうと苦く重い
どんな物語にもどんな人も秘密を孕んでる
『壁の中』識守きょうや
死体あるな…ポーだな
1つ秘密をもつと隠すためにまた秘密が増えていく
『私の座敷童子』坂入慎一
蔵の中、座敷牢。父から娘へ渡された覗き見禁止の重い秘密
『インシデント』黒澤いづみ
ウィルスも秘密を持ってる
リモート終わったらすぐ閉じよう
『死して屍知る物無し』斜線堂有紀
死後動物に転化するなら、デコピンになりたいなぁ
可愛らしさの後にぞっとくる話。
『胃袋のなか』最東対地
留守録だけ -
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ネタバレホラー小説にハマって初めて知ったこのシリーズ。様々な作家さんの書き下ろしが!こんなボリューミーに!読める!昔からあるシリーズだったなんて、もっと早く知りたかった…
以下個人的に印象に残ったお話
【夕鶴の郷】
開幕エロスな話でやはりダークなロマンスにはエロスが不可欠なのか…と思った。後半を実写化したら地獄絵図
【禍または以下略】
呪われたものを全部集めて最恐の映画を撮らんとするやべぇ監督に巻き込まれたスタッフが不憫極まる
【馬鹿なやつから死んでいく】
キャラも設定も世界観も好みな話だった
もっとこの世界の物語を読みたい
【ぼくの大事な黒いねこ】
ぬこ可愛いよぬこ
【ストライガ】
これ -
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ネタバレ本屋で再開したときには嬉しさに震えてしまった異形コレクション。引っ越す都合でこれまでのコレクションは泣く泣く手放してしまったが、また新たな異形たちに出会える!と嬉しくなった
気象をテーマにしたホラーというと、私の想像力では人体の一部が降ってくる、止まない雨や雪、出られない霧、ぐらいです。
気象のホラーって、1部区域に国規模にしろ逃げ場のない感じが恐ろしい。降り注ぐ怪異、まとわりつく恐怖を多彩な作家が巧みに紡ぎだした短編たちに、私も囚われ絡み取られてしまった
元人気アイドルの体の一部が降ってくる『星の降る村』、雨に濡れた土と木と葉の香りの記憶を蘇らせてくれる、一途で献身でエロスな『とこしえ -
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恐怖の種類はこんなにも多様な物だと感じた一冊。
(思わず、「恐怖」の定義・種類を調べてしまった。)
異形コレクションは初読みだけど、怖気・怯え・不気味・畏怖・不快、ありとあらゆる恐さを体験した。
個人的には、
芦花公園「島の幽霊」
篠たまき「記憶の種壺」
新名智「今頃、わが家では」
柴田勝家「ファインマンポイント」
が面白かった。現実に起こりそうな恐怖が想像を容易くして、不安を掻き立てられた。
胸糞系は苦手なため、ちょっと気分が悪くなる話もあり、、、。
そんな話は薄目で読んで、さらっと読んで、ゾクっとして、さらっと忘れることにした。
そして、また異形シリーズに手を伸ばすんだろうなぁ。
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ホラー。短編集。
テーマは"ギフト"。プレゼント的な意味か、才能的な意味か。
面白い作品が多い。いいテーマだったと思う。
以下、特に好きだった3作品とプラス1。
飛鳥部勝則「もう一つの檻」
雪女。ホラーミステリ。個人的に、飛鳥部さんの作品が読めるというだけで、異形コレクションの価値が上がっている。
木犀あこ「二坪に満たない土」
狂気のミステリ。サイコっぽい感じが好み。
黒木あるじ「L'Heure Bleue」
タイトルはフランス語で"青の時間"。終盤に○○○ものと明らかになる。好きな題材。この作品が書かれたのはいつ?深い。
斜線堂有紀「 -
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それぞれの面白さがあったけど、
個人的には怪雨は三度降る、いつかやさしい首が…、三種の低気圧、赤い霧、地獄の長い午後がお気に入り。
以下、一作ずつの感想。
●星の降る村 大島清昭
字面だけで読んでると面白いんだけど、想像すると怖すぎ。屍体集めたり、売買するって。でも屍体とはなんなのか、を考えさせられる。唯一無二の肉体でないなら、それはもはやただの「もの」なのか。じゃあ私たちがいつも恐れる屍体とはなんなのか。死者の奢りのことを思い出しちゃったり。
●とこしえの雨 篠たまき
the・怪談!恐怖は官能と隣り合わせ。こういうのを今の作家さんが書いてるってのが面白い。雨、エロい。旅館は、思ったより