橘玲のレビュー一覧
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ようやくテクノリバタリアニズムに主軸を置いた新書が出た。類似の題材を扱っている木澤佐登志『ニック・ランドと新反動主義』が取りこぼした箇所についても概説されており、テクノリバタリアニズムを知るにはちょうどいい一冊。ただ「世界を変える唯一の思想」という危うげな副題の通り、著者の橘玲がテクノリバタリアニズムに対して少々前のめり気味な点には注意が必要だ。
優生思想との謗りを受けがちなテクノリバタリアニズムだが、千葉聡『ダーウィンの呪い』によれば、20世紀初頭のダーウィニズムは「科学への関心が高く、道徳意識の強い」功利主義的リベラルによって推進されたものだという。こうしたダーウィニズムに最も強く反対し -
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「伽藍を捨ててバザールに向かえ!恐竜のしっぽの中に頭を探せ!」
勝間和代に代表される自己啓発、能力向上を促す思考法、実践法が本屋で平積みされているが、個人の能力は遺伝に大きく左右されるという行動遺伝学での科学的事実(知能の70%、性格の50%は遺伝の影響)が示されている以上、努力で能力を伸ばして夢を叶えるという幻想にすがるのは酷である。
才能のない人間はこの残酷な世界でどのように生存戦略をとるべきか。
筆者が示すのは「伽藍を捨ててバザールに向かえ!恐竜のしっぽの中に頭を探せ!」という考え方である。
1.伽藍を捨てて、バザールに向かえ
伽藍(従来の終身雇用の会社、地域のムラ社会などの閉鎖的共同 -
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「稼ぐ」について改めて考えようの固め読み2冊目。日本の経済・社会的な状況や制度の話を読み物的に色々な観点から触れつつ、個人が国の仕組みを活用して自由に使えるお金を増やしていくにはどうしたら良いかが解説されていく。橘玲さんの本も一冊ぐらい読んでみたいなと思っていたのと、テーマとなっているマイクロ法人に関してはちょうど個人事業を法人化したタイミングだったこともあってちょうど良いかなと手にしてみた。正直読み物的なところはちょっと冗長というかその話要る?という部分も多かったが、マイクロ法人の税制の日本的な特徴を改めて理解できたのと、法人会計と個人の家計を連結して理解するという考え方、そして財務諸表の勉