三羽省吾のレビュー一覧
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自分は野球が大好きです。プロ野球もアマチュア野球も結構観に行く。やるのはからっきし
野球漫画やドラマは昔こそ見てたが最近はあまり見ていない。『事実は小説よりも奇なり』この言葉は野球のためにあるのではないかと思うほどだ
そして今回は野球の話…なんだけどこれは「野球の話」だけでは絶対にまとめてはいけない話だと思う。
被災した方々の人間ドラマ、そこでの若者たちの葛藤
そこに定番のライバル達とのストーリーがある。最初は本当に生意気なだけのどーしようもない奴が主人公だなあと感じた。でも読んでいくうちにこの野球と被災を組み合わせた時、この主人公でないとと感じるほどあってるしかっこいい
自分の中で勝手に -
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ネタバレ柿崎信郎
ノブ。四十歳。祖母が亡くなり、葬儀のため十歳まで住んでいた亀岡に帰郷する。柿崎家は江戸末期から四代続く鉱夫の家系。小学四年生で、身長百二十六センチで仲のいい友達が五人おり、生き物係だった。
智郎
信郎の息子。十歳。小学四年生。
杏子
信郎の妻。看護師。
信郎の祖母
八十八歳で亡くなる。
ウネリン
信郎が小学四年生の頃の友達。仲間内で一番大きな身体。仲間内のリーダー格。
タマキン先生
宮本珠紀。飼育委員会の取りまとめ役。この春赴任したばかりの若い教師。涼しげな目元と艶やかな黒髪が印象的な美人。
チクワ
酷い蓄膿症で年中口が開いている。
禿げ村のおっちゃん
おしゃれサロン影 -
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ネタバレ面白かった!
小学生の作文から始まって終わりも小学生の作文になってる構成も良かった。
剣と守の正反対なようでそっくりな兄弟の関係性も良い。振り回されるお母さんと奥さんたちは大変だろうけど…
警察内部の闇を暴くってことで、誰が信用できるか分からないなかでお互いだけを信じられた兄弟が亡きお父さんの遺志を継ぐ…
最後は信頼できる仲間たちとドラマティックな作戦で華麗に勝利!ヤクザの幼馴染との関係も好きだった。
クズくんとか小谷野さんとかキャラもみんな良いし映像化したらもっと面白そう。
結末はスッキリ!と行かないのが良いのかな。イチゴちゃん頑張ってほしい。 -
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ネタバレ「なんだかんだで、物事は進む。それを悲劇にするか喜劇にするかは、本人の意志次第だ。取り敢えずシラけたりせずに頑張っとけ…春は来る」
あえて言わなくても、というような文言が、不意に突き刺さる。理解しているようで理解していない…理解というか意識していないから、思いがけない時点で目頭を熱くしてしまうことになる。青臭いといえば、その通り。自分可愛さに自分自身を擁護しないよう、できるだけ客観的に省みる。自信を持ってよいと思われる場合でも、常に引いて見る。僕自身の正当性など、とてもじゃないけれど胸を張って主張できない。そうかもしれない。でも、ダメかもしれない。行き過ぎた自己肯定感の低さゆえ、諦めてきた物 -
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連日「暑い」ばかり耳にする。もういいじゃん、って思わなくもないけれど、きっと無自覚に溢れる言葉なのでしょう。僕自身はどうなの?と思う。でも、自覚はしているかな。僕自身はね。言葉にしなくても共有できる感覚だし。僕の汗まみれの顔を見たら、きっと「暑い」って言葉にしなくても伝わると思う。ほら、あなたの顔も、汗まみれですよ。
最近、すこしだけ思うこと。気になるかといえば気にならないこともない、その程度の感覚なのだけれども、一般的な傾向として、皆それぞれ他人に対して清廉潔白を求めすぎではないのかなあ、と思う。清廉潔白というのは、他人に期待するのではなくて、自分自身の在り方を示すものだと思う。僕自身は清廉 -
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太陽がイッパイいっばいを読んで久々に大笑いしたので三羽省吾さんの本を買ったが積読の山にうもれていた。たまに笑いと下ネタを織り込みながらテンポよくすすむストーリーは読みやすく感情移入しやすい。流石だなあと思う反面なぜだろう?と私なりに考えてみました。三羽省吾さんの作品を何冊か読みましたが主人公の10代の若者が近年の若者言葉をあまり使わないところではないかと思いました。今現在の若者を描くのであれば語尾を上げたり言葉を短縮したりすればある意味リアルな文章になるのかもしれないが私を含めある程度の年齢の読み手には薄っぺらい捉え方しかできず物語自体が薄っぺらく思えてしまう。活字で薄っぺらく感じるのでそれが
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警察小説の重鎮、中堅どころ4人の作家による文庫オリジナル短編集。
偶に読みたくなる刑事もの。
事件が発生して捜査本部が立ち上がる。
本部による捜査では働き方改革なんてもってのほかのブラックな労働環境。そこにカタルシスを感じてしまうのは昭和生れの名残りか。
本部と所轄、ベテランと若手、幹部と下っ端。
組織、チームならではの人間模様には確執、軋轢が蠢く。
地道な捜査から浮かび上がる細々とした点と点。それを繋ぐ線はベテラン刑事の長年の経験とある種のカン。ベテランは新人若手を育てる。
ま、警察小説の醍醐味は語り尽くせない。
なので見応え十分な長編も捨てがたいが、キレの良い短辺もナカナカ。本書もそんな感 -
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ニート3人組+ダサ少女の北海道ロードノベル
女性がらみのトラブルでその筋の人達に追われているヒモでロクデナシのレンチ
大学中退したヒキコモリのキノブー
「なんとなく」で退職したタカシ
中学からの腐れ縁のレンチによる拉致状態で北海道に行くことになった一同
出会い系でコンタクトを取ったという美女を仙台でピックアップするはずが、現れたのはオーバーオールとメガネ姿のダサ少女の月子
そんな月子に巻き込まれながら北海道の観光地を非効率な順番で転々とする理由とは?そして新たなトラブルに見舞われた一行の行き着く先とは?はなお話
月子が非効率な順番で観光地を巡って、景色を楽しむでもなく不可解な行動をする -
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ネタバレ大好物な、警察小説アンソロジー。
初読みは一人だけ…
三羽省吾【シェパード】
・・・「スタン飯店」の親父がイイ感じ♪
犯人も…可愛いげがあるというか、"希望"を見出だすラストに好印象。三羽省吾、要チェックかな。
五十嵐貴久【汚名】
・・・「リカ」と「リターン」だったっけ…?既読の2冊は、"可もなく不可が少々"な感想だった記憶だが、本作はなかなかに感情移入のできる人情話だった。
"もう読むことは無い作家さんだな"の認定を外そう。
今野敏【消えたホトケ】
・・・安心の今野敏。未読だが、筆者の持ちシリーズからのスピンオフらしい。相棒