三羽省吾のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
近未来の日本が舞台のディストピア小説。
こういうの、好きなんですが、これはダメでした。
格差がとんでもないことになっている日本では、超高層マンションに住み贅沢三昧の人たちがいると思えば、日本国民としての一切の権利を持たない地下住民もいます。
それは、いいのです。
でも、中間層の人たちは何をやっているの?
少子化で、それでなくても不足している労働力を支えているのは、地下住民の人たち。
しかしそれは、決して公に認められるものではなかった。
地上の生活者を支えるために、低賃金で働く地下住民もいれば、窃盗団で必要なものを手に入れる者もいる。
一応超セレブな人たちの成り立ちは書かれているけれど、 -
9年前にニートと家出少女で
9年くらい前にニートと家出少女で講談社のとある賞で公募しました。
誰も、評価されなかった自分の同級生が小説を出していることは嬉しいです。
今後も頑張ってください。
byあつし -
Posted by ブクログ
再読。
父親の家出を契機にバラバラになった家族が、それぞれの挫折を経て、また一つにまとまって行く話。
三羽省吾さん、気になるし、好きな作家さんなのですが、何だか印象が纏まらないというか、何か統一されたテーマのようなものを持たない作家さんのような気がします。
もっとも寡作な作家さんですから、間が空いてしまうせいかもしれませんが。
初回に書いている印象よりかなり良いのですが、では何処がと問われても出てこない。特に大きな共感も無く、何とも感想が描きにくいのです。
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08-066 2008/08/27 ☆☆☆
家庭崩壊とその再生の物語です。
世間では -
Posted by ブクログ
ネタバレ2015/4/19
モッコリマン望月の変化が泣けた。
ノブが「もういらない」と心の中で切り捨てた時に私も心の底から同意したから余計に。
むかし先生も人間やって、聖人じゃないって気づいた時になーんやって思った。
人間やから失敗も手抜きもサボりもなんなら悪意も持ってて当然。変に期待すんなって。
でも今回その一歩先を見たね。
人間やから後悔して勉強して努力するし、また失敗したりサボっちゃったりしてよりいっそう努力するかもしれん。
後悔したり悩んだり間違ったりすることのなんと尊く美しいことか。
全知全能の神様にはできないこと。
ガボちゃんがまっすぐ頑張れてるみたいでよかった。
ウサギが増えてるのもよか -
Posted by ブクログ
1章から順に次男・長女・長男・母・祖父と視点が変わっていくのですが、章を追うごとにどんどん面白くなっていきました!
父親がリストラされて失踪。
14歳の次男は今まで打ち込んでいた陸上部をやめて進学もしないと言う。
17歳の長女は連日深夜帰り。
27歳の長男は職がないのに父親代わりで家計のために肉体労働。
42歳の母は酒浸り。
73歳の祖父はボケ始めている。
ってこう見るとすっごい重い話になりそうなんですが、それがそうならないのがこの本の良いところでしたね~。
それぞれ皆大変なんだけど、なんだか明るい部分もあり、ユーモアもあり。何よりも失踪中の父親が破天荒すぎ^^;
みんなの回想で登場するだ