路地裏ビルヂング

路地裏ビルヂング

764円 (税込)

3pt

怪しげな健康食品販売会社に心ならずも就職した元フリーターの加藤は、路地裏のおんぼろビルの前に立つと呆然として見上げた。無認可保育園、学習塾、不動産屋、そしてデザイン事務所……。同じ小さなビルのなかで働きながら、それぞれの人生とすれちがう小さな奇跡。あたたかな気持ちになれる連作短篇集。

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路地裏ビルヂング のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    雨で道がぬかるめば、人の行き来がままならず、立ち止まって譲り合わねばならぬほど狭い路地に建つ“辻堂ビルヂング”。ビルジングではなく、ビルヂングです。築半世紀は経っているであろう、6階建てのくせして隣りの5階建てより小さい雑居ビル。そんなおんぼろ辻堂ビルヂングのフロア毎に1章ずつ、6章から成る連作小説

    0
    2017年05月08日

    Posted by ブクログ

    路地裏に佇む古いビルを舞台にした連作短編集。
    店子の従業員たちが抱えるそれぞれの事情が人情とユーモアを交えて描かれており、厳しさを笑い飛ばすセンスが絶妙です。
    お馬鹿な若者たちが交わす会話のセンスも秀逸で、心から楽しんで読むことができました。

    0
    2014年09月30日

    Posted by ブクログ

    時代から取り残された様な古い雑居ビル。
    入居している店子も、少し外れた変わった会社。
    働く人間も、どこか残念だったり、足掻いていたり、イライラしている面々。

    でもね、誰も人生諦めてないし、出口を探してる。
    すれ違う程度だったビルの住人。
    彼等がふとしたキッカケで次第に繋がってくる。

    三羽省吾の作

    0
    2014年09月05日

    Posted by ブクログ

    築49年のオンボロ雑居ビルで働く人々の「決断の瞬間」を、ユーモラスに描いた連作短編集。
    働くことの本質がここにある。印象的なのが、ブラック企業っぽい健康食品販売会社に就職した加藤くん。なんだかんだで勤め続け、舎弟も増えて、いっぱしの営業マンになった。言葉で説明出来ない「働くことの尊さ」が加藤くんの出

    0
    2013年11月07日

    Posted by ブクログ

    最初は、正直つまらなかった。
    内容がではない。

    しかし、読み進めていくにつれて
    それぞれの物語が関わりを持っていて
    最後まで読み続けたくなった。

    0
    2013年02月17日

    Posted by ブクログ

    どこにでもありそうな雑居ビルを舞台にした、どこにでもいそうな人たちのお話。
    にわかにクロスオーバーしているところがあるのはこういうのが好きな人にはたまらんところかと思う。
    解説にあったように1話目の主人公加藤の成長物語とも取れるが、1話とはなんかキャラクターが変わっていて不自然に感じた。

    0
    2016年12月04日

    Posted by ブクログ

    古い雑居ビルを舞台に、各フロアに入っている店子たちの悲喜こもごもの日常を描く。

    良いなぁ~、「ビルヂング」。

    1Fのお店、チョーうける~!ギャハハ~!
    と思ってたら・・・・・。
    ここにも長い歴史と人生の物語があったのだな。

    0
    2013年02月05日

    Posted by ブクログ

    初読みの作家さん。いわゆる雑居ビルに入っているテナント会社のそれぞれの従業員の短編集。
    いづれの人達もモヤモヤしながら働いていて、最後はちょっとだけ前向きになる☆嫌いじゃない☆
    ドラマ化したら…
    道祖神の加藤は柄本時生さん、
    紙飛行機の種田先生は草刈民代さん、
    サナギマンの大貫さんは坂口健太郎さん、

    0
    2021年10月16日

    Posted by ブクログ

    連作短編集。
    「紙飛行機」を読んで、なんかぐっときた。
    エールをもらえたようで元気でた。
    年齢は違えど、同じ女性として心に響く言葉たち。

    章ごとに働く人たちそれぞれの色んな思いを綴った、読後にほんわかする物語だった。

    1階の「辻堂」で私も不味いご飯を食べてみたい(笑)

    0
    2019年07月09日

    Posted by ブクログ

    健康食品会社や不動産屋、保育所に塾、飲食店などが無秩序に入る古い雑居ビルでのお話。あんまり好みではなかった。
    2017/8/17

    0
    2017年08月17日

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