三羽省吾のレビュー一覧

  • 厭世フレーバー

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    記録を書いていなかった本を家で発掘、再読。2005年に単行本化、2008年に文庫化されたというのを見て、20年前かと慄く。

    20年前から今日まで、そのフレーバーは変化しているのだろうか。心情描写は今と変わらない気がする。しかしスマホもSNSも出てこない。この家族はすれ違いながら暮らしている。

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    2026年09月27日
  • 刑事の遺品

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    久しぶりの三羽省吾、ジャンルはよく読む警察小説、面白くないわけがない…
    まぁ三羽さんの本はそんなに読んでいるわけではなく、バッセンの話からだから詳しくはないのだが、おそらく同世代なので、みている視点が似ているせいなのか、その上で目の付け所は琴線に触れるような文章なので、読んでいてしっくりくるというか、その読んでいる時間が落ち着いているというか。上手く言えないけれど、そういう作家さんです。

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    2026年07月11日
  • 嘘つきな彼との話

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    ネタバレ

    これを読みたかった!三羽省吾久々の大傑作。

    世の中が豊かさに酔いしれて悪乗りしてたバブル時代に、ボクシングという泥臭い世界で、底辺からストイックに練習を重ねて階段を一歩ずつ登ろうとしていく男二人の物語。

    ド直球の友情と正統派ボクシング小説。三羽省吾は警察ミステリーとか近未来SFに浮気せんと、こういうの書いてほしいんよ!

    色々書きたいことは浮かぶけど、とにかく読んで欲しい。ボリューム自体は少なく、決して読みにくい文章ではなく(ラフィンノーズと渡辺次郎とかあの時代に生きた文化の記載はあるけど)3時間もあれば読み切れるので是非。その3時間が濃ゆい読書経験になること、請け合いますよ。(趣味が違ったらゴメンやけど)

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    2025年04月17日
  • 嘘つきな彼との話

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    ボクサーっていう人たちは、本当にどうしてこうもセンチメンタルが似合うのかな…
    実物の彼らとは接したこともないし、本当のところはわからない。でもジョーや丹下段平が、三羽さんにかかればこうなるのかなと。「俺たちにはバッセンが足りない」に流れているあのセンチメンタルが、この話にも流れていて、またそういう者を読めて良かった。

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    2024年12月23日
  • 共犯者

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    ネタバレ

    久々の三羽省吾は、勢いノリノリ系じゃなく、社会派ミステリー系の小説。岐阜の山奥で発見された死体遺棄事件を追う三流週刊誌の記者宮治。独特の嗅覚で「何かある」と感じた宮治はこの事件を執拗に追ううちに、兄弟と家族を巻き込んだ真相に迫っていく。ミステリーと書いたが、核心は兄弟妹や家族の在り方を問うところ。犯人探しやトリック崩しをしている中で見えてくる家族の関りが深くて愛おしくて読ませる。

    週刊誌とワイドショー的なものが大嫌いで、出来るだけ自分から遠ざけておきたいと思っている。それでも読書、それも小説読みを趣味としている以上、文春や新潮といった出版社にはお世話にならざるを得ないことにジレンマを感じている。

    そんな中で読んだこの本、フィクションだということで大きく間引いても、ゴシップ記事を書く記者にも家族がいて生活があって矜持を持って生きているんだということが分からなくもない…という気になった。

    それでもやっぱり、週刊誌とワイドショーは嫌い。求めてるヤツらがいるから存在してる必要悪なのかもしれないが、反吐が出るほど嫌いである。

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    2024年04月05日
  • 厭世フレーバー

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    本屋さんに並べてありました。久しぶりに夜更かししました。どんなに頑張っても、家族の一面しか見えません。他人となると、もっとですね。

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    2024年03月24日
  • 警官の目

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    有名作家さんたちが書く短編警察小説。
    [消えたホトケ 今野敏] 密室の事件現場からの死体消失の謎に三課窃盗捜査係の萩尾が挑む。プロの窃盗犯を相手にする刑事だからこその視点が面白かった。
    [汚名 五十嵐貴久] 所轄の警務課員の千田と刑事殺しの罪を背負う元警察官の父のお話。父と子それぞれの思いが苦しかった。
    [シェパード 美羽省吾] 所轄の強行窃盗係の佐田はとんでもなく身体能力の高い窃盗犯に逃げられてしまう。刑事と犯人の追いかけっこがワクワクするほど面白い。
    [裏切りの日 誉田哲也] 刑事課課長の本宮は管内で起きた殺人事件を担当するもなかなか捜査は進まない。そんな中捜査一課長からあることを調べてくれと頼まれる。えっこれで終わり?と思ったら背中の蜘蛛という小説の第一部だということが判明

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    2023年11月27日
  • イレギュラー

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    なんだ、これ⁈
    元々野球の話だし、面白いだろうとは思っていたが、ストーリーも、泣かせどころも笑わせどころも、ぜんぶどハマりした。もう、今年はこれ以上の本は読めないような気がする…

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    2023年05月02日
  • 警官の目

    購入済み

    今回も👍

    「警官の貌」に続くアンソロジー集。
    前作がとても良かったので、早速こちらも読んでみましたが、さすが期待を裏切りませんでした。

    今野敏氏:好きなシリーズの短編
         萩尾警部補もの、特に短篇は人情味アッ
         プで◎

    五十嵐貴久氏:私にとってはお初の作家さん。
           途中、あまりにやるせない話で読む
           のが辛くなりましたが、終わってみ
           れば感動

    三羽省吾氏:こちらもお初でしたが、後味の良い、
          心暖まる話。
          主人公の佐田も良かったですが、脇役
          の那智、いい味出してました。
          
    誉田哲也氏:正直、「裏切り」の意味が解らずじま
          いでしたが、後々、長編に繋がる話だ
          そうで……それじゃ仕方ないかなぁ。
          でもそれ、ちょっとズルいかも⁉︎

    今回も納得の面白さでした。
    警官シリーズ、今後も期待しています。

          

          

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    2021年09月26日
  • 警官の目

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    今野敏、五十嵐貴久、三羽省吾、誉田哲也による警察小説アンソロジー第2弾。独立した四編の、趣きの異なる作風が楽しめます。
    今回は三羽省吾氏のみ初見で(^_^;)
    前作は軽めが多い印象でしたが・・・今回は読みごたえ充分!特に五十嵐貴久「汚名」と誉田哲也「裏切りの日」は実に楽しく、切なく読みました。
    しかも「裏切りの日」は別な長編の一部・・・それも読まなければ!(^_^)

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    2020年08月16日
  • 厭世フレーバー

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    とにかくいい。家族って一筋縄でいかないけど、みんなそれぞれの想いがあって、人と人とのつながりを感じられる。

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    2020年07月28日
  • 刑事の血筋

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    また良い作家さんを見つけました。三羽さんの他の作品も読んでみたいですね。子供の頃から確執のあった兄弟が警察官になり事件を解決。ちょっとモヤモヤッとする解決ではあったけど…警察官の家族の物語としても読める作品でした。三羽さん本人が警察官の家族だとと知って納得です。警察官の奥さんもそれなりの覚悟が必要なのですね。警察官の家族が壊れていく小説が多い中とてもほのぼのとした家族に楽しく読めました。

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    2019年09月06日
  • 警官の目

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    どの作品も「ぶっちぎりのおもしろさ!」Top of the Top の警察小説!に偽りなしでした。誉田哲也さんの作品はこれから出るという『背中の蜘蛛』を是非読んでみたいと思いました。

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    2019年07月27日
  • 警官の目

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    五十嵐貴久、今野敏、誉田哲也、三羽省吾『警官の目』双葉文庫。

    シリーズ第2弾。前作も粒揃いの傑作だっただけに期待が高まる。4人の警察小説の名手による4編収録の警察小説アンソロジー。本作もまた、個性あふれる傑作警察小説が収録されており、非常に面白かった。

    今野敏『消えたホトケ』。萩尾警部補が死体消失トリックを解き明かす。短編の中に警察小説の面白さを凝縮した小気味の良い作品。

    五十嵐貴久『汚名』。警官殺しの汚名を着せられ、退職した元刑事の父親が亡くなり、その息子が父親の汚名を晴らす。父親と息子の確執と父親が胸に秘めていた秘密。なかなか読ませる。

    三羽省吾『シェパード』。初読み作家。アクロバティックな逃走で警察を煙に巻く犯人と元十種競技選手の刑事との対決の行方は……『シェパード』、そういう意味だったのか。

    誉田哲也『裏切りの日』。誉田哲也の短編にしては歯切れが悪いというか、スッキリしない結末だった。解説を読むと、2019年10月に刊行予定の『背中の蜘蛛』の第一部と知り、納得。これからどう物語が膨らむのかが気になる。

    本体価格593円
    ★★★★★

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    2019年07月12日
  • イレギュラー

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    おもしろかった〜!!!
    実は読むのすごく時間かけてしまったのですが、野球のテーマは元々すきだし、水害にも関わる話ということで、色んな感情も渦巻きながら読みました。

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    2019年03月14日
  • ヘダップ!

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    ネタバレ

    サッカー小説ということしか知らなかったけれど、これは面白かった。

    高校を卒業して家を離れ、JFL所属のクラブチームでプレーをすることになった桐山勇。
    プロ契約ではないので、生活の糧はスーパーで働くことによって得ることになる。

    J1やJ2のチームと違って、J3やJFLのチームはプロとアマの選手が半々…というより、アマチュアの方が多い。それはフットサルのチームでもなでしこリーグでも、そう。
    だけど、彼ら選手の生活ってあまりよく知られていない。

    地元の少年団と、強豪校ではない地元の中高のサッカー部での経験しか持たない勇は、ひとりよがりなプレーをみんなから批判される。
    だけどしょうがないじゃないか。
    こんな環境でプレーしてたから、勇の意図するサッカーに合わせられるチームメイトがいなかったのだから。

    でも、勇が有名クラブのユースに入らなかったことも、ひとりよがりと言われるほどに自分に厳しくプレーすることも、実はちゃんと理由があった。

    素直になれない家族との関係、希薄な高校サッカー部メンバーとの付き合い、J1チームの内定が取り消された事情など、勇が故郷においてきたいくつもの謎が徐々に明かされて行き、社会人としてサッカー選手の矜持を持つ先輩や職場の人々と触れ合うにつれて成長していく勇の姿が実にすがすがしい。

    ヘダップ=Heads Up
    頭をあげて、周りを見て、前へ進め。

    〝なにかから立ち直るということは、すべてを忘れたり、なかったことにすることではない。すべてを受け入れ、それでも前へ進むことだ。(中略)頭を上げて。”

    勇が10歳の時に起きた、起こした出来事。
    それが今の勇を作る始まりだったのかもしれない。
    それを否定することはできないし、出来事をなかったことにすることももちろんできないけれど。
    それでも、勇の母はきっとこう思ったはず。

    ハットトリックなんてどうでもいいこと。
    勇が仲間とみんなで楽しく、一生懸命プレーをしていれば、そんな様子を見ることができれば、お母さんはそれだけで充分に嬉しいし、勇のことを誇らしく感じることができる。
    もう、苦しまなくてもいい。

    勇が捕らわれていた過去が解き明かされるにつれて、ひとりで気を張ってきた勇が健気で健気で、ちょっと泣いてしまった。
    そういう小説ではないはずなんだけれど。

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    2018年07月22日
  • 路地裏ビルヂング

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    雨で道がぬかるめば、人の行き来がままならず、立ち止まって譲り合わねばならぬほど狭い路地に建つ“辻堂ビルヂング”。ビルジングではなく、ビルヂングです。築半世紀は経っているであろう、6階建てのくせして隣りの5階建てより小さい雑居ビル。そんなおんぼろ辻堂ビルヂングのフロア毎に1章ずつ、6章から成る連作小説。

    1階から6階という順番の章仕立てではありません。

    5階、健康食品販売会社、主人公は元フリーター・加藤。
    2階、無認可保育園、主人公は五十路の保母・種田。
    3階、学習塾、主人公は司法書士を目指す講師・大貫。
    4階、不動産屋、主人公は共働きで子どものいないOL・桜井。
    6階、広告制作プロダクション、主人公は元野球部員・江草。

    そして1階は章が進むたびに売るものが変わる料理屋です。1章から順にその遍歴を追うと、おでん屋→カレー屋→お好み焼き屋→ホルモン焼き屋となり、5章ではおでんもカレーもお好み焼きもホルモン焼きも出すというコンプリート店。ただしそのどれもが超絶まずく、まずさの確認にリピート客が出るほど。店員はずっと同じ、国籍不明の外国人。いつまで経っても日本語が上手くならず、「オマエラ、ナニ召シ上ガリマスカ」。

    主人公に限らず、登場人物の誰もが魅力的です。おとなは何のために働いているんだろうと思い、こどもはどうして勉強しているんだろうと思う。誰も見てくれてやしないと思っていても、こうして見てくれている人だっているんだよ。そんなふうに思えます。6階の章では思わずウルッと来ました。

    私はやっぱりこの作家が大好きです。
    「クララが立ったくらいの朗報だったということだ」という言い回しにふきだし、「つまり、私の生活に足りないのはドラマチックな出来事ではなくて、それを感じ取る感性なのだと思う」という一文にうなずき。

    1階の主人公が誰なのかは読んでからのお楽しみということで。あったかいです。

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    2017年05月08日
  • 太陽がイッパイいっぱい

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    土方のバイトを始めた三流大学の男子学生イズミは、次第に大学にかようことをアホらしく思うように。バイト先である解体業者“マルショウ”にスカウトされて、大学を休学します。

    マルショウのメンツのオモロイことと言ったら。加えて、舞台が関西。芦屋に始まり、宝塚、千林大宮など、知った地名が次々に出てくるものですから、なおさら話に引き込まれます。「ガテン系ナニワ青春小説」という触れ込みがピッタリ。

    かくして三羽省吾の著作も「大人買い」。

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    2017年04月28日
  • イレギュラー

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    水害に遭った蜷谷村の人々は、仮設住宅で避難生活を余儀なくされています。練習もままならない蜷谷高校の野球部の投手コーキと捕手モウは毎日ダラダラ。監督の大木は練習場所の提供者を探していますが、なかなか見つからず。町には野球の名門である圭真高校、通称K高があり、そのK高監督の結城は大木の教え子。大木は結城の才能を潰してしまったという思いから、結城には声をかけられずにいました。しかし、蜷谷高校野球部の話を聞いた結城のほうから声をかけます。こうして合同練習を開始する名門野球部と田舎の駄目野球部。読み終わった直後は「まぁまぁ」という感想でしたが、じわじわと沸いてくる爽涼感。

    さまざまな野球小説に共通して言えるのは、この『イレギュラー』の一文。「忘れてはならないのは、イレギュラーではボールデッドにならないということ。どこに当たって痛がっていようが、呆然と立ち尽くしていようが、プレーは継続されるということだ」。人生も同じこと。

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    2017年04月26日
  • ヘダップ!

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    ネタバレ

    サッカーは全く分からない。ちゃんとやったことがないし、入れ込んで観戦した事もない。
    ポジションの名前すらうろ覚えで、どうなったらオフサイドになるんかとかすら不明瞭。だからサッカー小説としての出来は分からない。

    ただ、一つのボールを追いかけることについてこんなにも熱くなれて、こんなにもクレバーになれて、こんなにも感動できるってことが凄い。野球だったら独立リーグ、陸上だったら草レース…色んな競技のトップリーグ以外のところでも、必死に取り組むプレイヤーがいる。その輝きは十分小説足りえるんだということだと思う。(勿論、三羽さんの筆力があるからこその部分も大いにある)

    トッププロじゃない競技者の物語ってジャンルは、かなり面白い。こんな俺だって下手でも面白いスポーツに取り組めば物語があるかもなぁと思える身近さが良い。
    明日もジョギングしようか、クライミングジムへ行こうか…とモチベーションも高めてくれるしなぁ。

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    2017年03月18日