三羽省吾のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
野球小説版「スラムダンク」って感じで読みました。
何となくあのノリなんです。主人公のコーキは身体能力抜群で、ワルなのだけどどこか純情なノーコンピッチャーだし、周りのチームメイトや監督、村民などのキャラクターもどこかマンガチックです。確かにもう一つの伏線として、水害被害者達の仮設住宅での避難生活という重いバックが付いているのですが。
ところが残り100ページあたりで、おやっと思わせる展開。
さてここからどう料理するのと楽しみにしたのですが、そのままのノリで突っ走ってしまいました。もっともそれはそれで良かったと思います。
謙虚さに溢れた著者のあとがきが素敵です。 -
Posted by ブクログ
カリカチュアされた登場人物。スピーディーでユーモアの利いた話の運び。大阪弁としたたかさ。面白くて一気に読みました。痛快な青春小説です。
ただ、半ば過ぎから"過剰"で"底が浅い"印象が付きまといます。最後の2章ほどで話を落ち着けて締めた分、軽薄な印象はぐっと収まりましたが。
なにやら荻原浩との類似を感じます。漫画チックなキャラを設定しておいて、物語の中で自由に動き回らさせる事で、破天荒な物語を作っていく。その中で、時折しっとりした(荻原さんは"泣き"の)シーンを織り込んでいく。映像化したら楽しめそうです。
三羽さんのデビュー作であり、私にとっても初・三羽作品。その後も活躍されてるようなので、期待しましょう。