三羽省吾のレビュー一覧
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初読みの作家さん。いわゆる雑居ビルに入っているテナント会社のそれぞれの従業員の短編集。
いづれの人達もモヤモヤしながら働いていて、最後はちょっとだけ前向きになる☆嫌いじゃない☆
ドラマ化したら…
道祖神の加藤は柄本時生さん、
紙飛行機の種田先生は草刈民代さん、
サナギマンの大貫さんは坂口健太郎さん、
空回りの桜井さんは小池栄子さん、
風穴の江草さんは小林直己さん、
居残りコースケさんのコースケさんは池乃めだかさん、最後にオーナーは長澤まさみさん、ガンジャは名倉潤さんで脳内再生されました!
最後に出てきた沼田ってだれ⁈と思ってたら加藤の元同僚!忘れてました。
なんだかんだとカップルが出来ていくの -
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三羽省吾『刑事の遺品』小学館文庫。
同じ警察官ながら全く立場の違う兄弟が、汚名を着せられ、無念のうちに殉職した父親の真実に迫る警察小説。
もう少し硬質の骨太な警察小説かと思ったら、非常に弛い雰囲気であったのが残念。ストーリーも結末も普通かな。
長男の高岡剣は警察庁のキャリアで、次男の高岡守は津之神西署の巡査部長という兄弟。ある日、兄の剣が弟の守が所属する県警に異例の人事で赴任する。剣の指命は不自然な県警の金の流れの調査だったが、密かに15年前に起きた父親の殉職事件の真相を調査していた。一方、弟の守は1か月前に取り調べた薬物の売人の刺殺事件を調査していた。やがて2つの事件が交錯し……
本 -
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警察小説アンソロジー。
今野敏 「消えたホトケ」死体が消えたのは? 萩尾警部補のもの。
五十嵐貴久 「汚名」父が起こしたという事件の真相は?
三羽省吾 「シェパード」すばしっこい犯人を追い詰めるには。そしてその犯人は?
誉田哲也 「裏切りの日」こちらは「背中の蜘蛛」の第一部。
三羽さんは初読みですが、三羽さんを含め、長編で読みたい作家さんばかりです。短くてさっと読めるのがこの本で良かったことですが。
誉田さんは「背中の蜘蛛」を読んでねっていう感じかしら。今野さんは短すぎて残念、物足りない。
違ったタイプ刑事たちのですが、それぞれのお話、楽しめました。 -
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四人の作家による、4編の警察小説。
「消えたホトケ」
トップバッターは今野敏。
前作でも登場した、萩尾と武田のコンビがいい。
決してかっこいいとは言えない萩尾と、若干腰掛け(他部署への)の武田が織りなす物語は、テンポが小気味よい。
コロンボを彷彿とさせる、ちょっと冴えない感の漂う先輩警官の武田は、誇り高きプロフェッショナルだ。
物語は「ボタンの掛け違い」によって答えが見つからない。
ダメなら元に戻ってみよ。
この考え方は、今、仕事に行き詰まる私にとって家族や先輩に言われるよりもすっと心に入ってきた。
できるかな、明日からの仕事。
抜け出せるかな、苦悩から。
頑張れるかな、きっと、大丈夫。
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ネタバレ何かで評価さててたか忘れたが、積読の一冊。
はじめの3章はありきたりの話。五人家族の末っ子の中坊語りからはじまり、次女の女子高生語り、ニート兄貴の語り。あぁ、著者の俺こんなに技術持ってます的な自己満足小説かと思いきや、4章位から前三章てある違和感が、緩和され、話が繋がりまとまり、ひと筋縄ではいかないなと思わせる展開。家出した父親不在の家族の話から、実は、そもそもこの家族血の繋がりが複雑で(祖父と父は養子、長男は父の前妻の子、次女は母の不倫相手の子、末っ子だけが失踪した父親とアル中になった母との間の子)家族なんて血の繋がりなんか関係なく、関係性で成り立つものだと言う家族のあり方を訴えた小説だと -
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ネタバレ「なんで皆さんは、俺が間違ったことをやってるのを見た時、そういう細かい事情を教えてくれないんですか?」
咲田は一瞬、驚いたような表情を見せた。だがすぐに真顔に戻り、勇を改めて上から下まで見て、腰に手を置いた姿勢で「ふぅん」と鼻から息を吐いた。
「それは、君の方から訊かないからでしょう」
言うべきか否か悩んでいるような少しの沈黙を挟み、咲田は「あのね」と言った。
「みんな君のこと褒めてるけど、同時にこうも言ってるの。〝極端に質問が少ないんだよなぁ〟って。私もそう思う」
「そう、ですか」
「ここは学校じゃないの。たいていの人は自分の仕事で手一杯だし、君がなにを分かっててなにを分かってないかなん