三羽省吾のレビュー一覧

  • イレギュラー

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    震災被災者の生活と高校野球を絡めた心温まる小説だった。 被災者の暗い雰囲気を所々でキラッと光る三羽さんユーモアが払拭してくれ、被災者には失礼ながら楽しく読ませていただいた。 初めて接した作者だったけど、今後も追いかけたい。(^_^)v

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    2023年04月29日
  • 共犯者

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    2021-12-169
    この作者のこれまでのカラッとしたユーモアも感じられる作品とは違って、血縁とか家族とかに焦点を当ててちょっと重い感じ。長編になったからかもしれんけどちょっと物語がバラけて集中力が続かない。主役を明確にした方が良かったのかも。次作に期待です。

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    2021年12月29日
  • 共犯者

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    終盤にかけてどんどん引き込まれた。

    主人公が警察ではなくゴシップ記者なので、犯人の追い込み方が新鮮でもあり、捜査どうなってんの?という思いもあるけど、とにかく個人的には色々目新しかった。

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    2021年12月04日
  • 路地裏ビルヂング

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    初読みの作家さん。いわゆる雑居ビルに入っているテナント会社のそれぞれの従業員の短編集。
    いづれの人達もモヤモヤしながら働いていて、最後はちょっとだけ前向きになる☆嫌いじゃない☆
    ドラマ化したら…
    道祖神の加藤は柄本時生さん、
    紙飛行機の種田先生は草刈民代さん、
    サナギマンの大貫さんは坂口健太郎さん、
    空回りの桜井さんは小池栄子さん、
    風穴の江草さんは小林直己さん、
    居残りコースケさんのコースケさんは池乃めだかさん、最後にオーナーは長澤まさみさん、ガンジャは名倉潤さんで脳内再生されました!
    最後に出てきた沼田ってだれ⁈と思ってたら加藤の元同僚!忘れてました。
    なんだかんだとカップルが出来ていくの

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    2021年10月16日
  • 刑事の血筋

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    04月-25。3.0点。
    刑事の父を持つ兄弟、兄はキャリアで弟は所轄の刑事。
    管内のマル暴の安定収入の動きと、兄の秘密調査。

    サラッと読める。父の死の原因も含め、調べていく。
    ま、よくあるストーリーと言えばそう。

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    2021年04月30日
  • 刑事の遺品

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    三羽省吾『刑事の遺品』小学館文庫。

    同じ警察官ながら全く立場の違う兄弟が、汚名を着せられ、無念のうちに殉職した父親の真実に迫る警察小説。

    もう少し硬質の骨太な警察小説かと思ったら、非常に弛い雰囲気であったのが残念。ストーリーも結末も普通かな。

    長男の高岡剣は警察庁のキャリアで、次男の高岡守は津之神西署の巡査部長という兄弟。ある日、兄の剣が弟の守が所属する県警に異例の人事で赴任する。剣の指命は不自然な県警の金の流れの調査だったが、密かに15年前に起きた父親の殉職事件の真相を調査していた。一方、弟の守は1か月前に取り調べた薬物の売人の刺殺事件を調査していた。やがて2つの事件が交錯し……

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    2021年03月11日
  • 警官の目

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    230頁を切る薄さに4人、結構豪華な作家陣でお得感があります。もしかするとこの中ではいちばん知名度が低いかもしれない三羽さんに私はかつてドハマリしていたことがあるから、本作は嬉しい。

    いずれも主役は当然警官。短編ながら事件自体もじゅうぶんに推理させるもの。そこに作家それぞれ家族や上司や部下とのあれこれを絡ませています。つまりは普通の警察小説ということになりましょうか。

    トリの誉田さんの作品には、えっ、ここで終わるんかい!と唖然。そうですか、三部構成のうちの一部なんですか。そっちも買わなしゃあないやん。(^^;

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    2020年11月28日
  • 警官の目

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    警察小説の短編4作品。警察組織のいろんなことが少しづつ分かったり隠語が分かったり単純に物語を楽しむのとは別に楽しめることがある。自分には少し難しい内容もあったけど警察小説を読み続けると解るようになる気がする。自分の好みとしては家族小説でもある人間味あるものが好きだ。

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    2020年11月06日
  • 前略、旅の途中です。

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    世の中の本流でもなく、かといって独特な個性を持つ訳でもない。人生の道を遠回りしてるけど、止まることなく歩き続ける人々を描く連作短編集。
    青春時代の時も大人になってからも、俗に言う主役タイプはほんのひと握りの人たちである。大多数は本作に登場する人物たちの如く、社会の傍らで生活している。共感必至なことは勿論、あえてこの道を生きる彼らが勇気を与えてくれる。

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    2020年06月25日
  • 警官の目

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    ネタバレ

    娘がテセウスの船見ている
    ムズイ
    TVに「ヤメイ」とか言い煩がれた
    此の本の2話目に親子の話がある
    主人公の心中は似ている気がする

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    2020年03月14日
  • 警官の目

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    警察小説アンソロジー。
    今野敏 「消えたホトケ」死体が消えたのは? 萩尾警部補のもの。
    五十嵐貴久 「汚名」父が起こしたという事件の真相は?
    三羽省吾 「シェパード」すばしっこい犯人を追い詰めるには。そしてその犯人は?
    誉田哲也 「裏切りの日」こちらは「背中の蜘蛛」の第一部。
    三羽さんは初読みですが、三羽さんを含め、長編で読みたい作家さんばかりです。短くてさっと読めるのがこの本で良かったことですが。
    誉田さんは「背中の蜘蛛」を読んでねっていう感じかしら。今野さんは短すぎて残念、物足りない。
    違ったタイプ刑事たちのですが、それぞれのお話、楽しめました。

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    2020年03月01日
  • 厭世フレーバー

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    とある家族の群像。本当の姿は中々気づけないけど、家族は良いものと感じる。猫の名前は部長代理。友人に貸したら号泣したと言ってたので、響く人に凄いストーリーらしい。私はいまいち響かなかった。

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    2020年03月07日
  • 警官の目

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    警察小説4人の作家4作品
    今野作品のみしか経験していなかったので、違う警察を見たような気がしたのは私だけだろうか。

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    2019年12月02日
  • 警官の目

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    四人の作家による、4編の警察小説。

    「消えたホトケ」
    トップバッターは今野敏。
    前作でも登場した、萩尾と武田のコンビがいい。
    決してかっこいいとは言えない萩尾と、若干腰掛け(他部署への)の武田が織りなす物語は、テンポが小気味よい。
    コロンボを彷彿とさせる、ちょっと冴えない感の漂う先輩警官の武田は、誇り高きプロフェッショナルだ。
    物語は「ボタンの掛け違い」によって答えが見つからない。
    ダメなら元に戻ってみよ。
    この考え方は、今、仕事に行き詰まる私にとって家族や先輩に言われるよりもすっと心に入ってきた。
    できるかな、明日からの仕事。
    抜け出せるかな、苦悩から。
    頑張れるかな、きっと、大丈夫。

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    2019年11月24日
  • 路地裏ビルヂング

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    連作短編集。
    「紙飛行機」を読んで、なんかぐっときた。
    エールをもらえたようで元気でた。
    年齢は違えど、同じ女性として心に響く言葉たち。

    章ごとに働く人たちそれぞれの色んな思いを綴った、読後にほんわかする物語だった。

    1階の「辻堂」で私も不味いご飯を食べてみたい(笑)

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    2019年07月09日
  • Y.M.G.A. 暴動有資格者

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    ネタバレ

    2018/10/20
    これはよくわからない。
    私この系統苦手なんだよ。
    設定を理解しようとしてるうちに意識が流れるのかもな。
    泥棒だったり殺人だったり、悪いことをする主人公はその動機に納得しないと同調できない。
    これはちょっとできなかった。

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    2018年10月21日
  • 厭世フレーバー

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    ネタバレ

    何かで評価さててたか忘れたが、積読の一冊。

    はじめの3章はありきたりの話。五人家族の末っ子の中坊語りからはじまり、次女の女子高生語り、ニート兄貴の語り。あぁ、著者の俺こんなに技術持ってます的な自己満足小説かと思いきや、4章位から前三章てある違和感が、緩和され、話が繋がりまとまり、ひと筋縄ではいかないなと思わせる展開。家出した父親不在の家族の話から、実は、そもそもこの家族血の繋がりが複雑で(祖父と父は養子、長男は父の前妻の子、次女は母の不倫相手の子、末っ子だけが失踪した父親とアル中になった母との間の子)家族なんて血の繋がりなんか関係なく、関係性で成り立つものだと言う家族のあり方を訴えた小説だと

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    2018年10月01日
  • ヘダップ!

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    幼少時よりFWをして活躍してきた桐山は、高校時代にJ1のチームに内定をもらうも、ある事情により取消しとなる。やむを得ずJFL所属の武山FCに入団するが、そこで与えられたポジションはボランチだった。慣れないポジション、選手間の軋轢、サポーターとのいざこざの中、シーズン優勝を目指しレギュラーとして戦い続けると・・・
    サッカー好きであれば楽しめる一冊。サポーターとの関係は興味深かった。この先の成長が見てみたいが、続編は?

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    2018年09月26日
  • 刑事の血筋

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    刑事の父を持ち、地元警察の現場のたたき上げの刑事となった弟の守と、キャリア官僚となった兄の剣。剣は県警の不正を疑い地元に戻るが、もう1つの目的は殉職した父の死の謎を探ることだった。そりが合わずにいた兄弟だったが、父親の死の真相を探るべく次第に協力するようになり...
    ミステリーの要素はもちろんあるが、団地などの描写がリアルで警察家族の話としても楽しめた。読後に知ったが、この作家さん本当に刑事の息子だったのか。

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    2018年09月08日
  • ヘダップ!

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    ネタバレ

    「なんで皆さんは、俺が間違ったことをやってるのを見た時、そういう細かい事情を教えてくれないんですか?」
     咲田は一瞬、驚いたような表情を見せた。だがすぐに真顔に戻り、勇を改めて上から下まで見て、腰に手を置いた姿勢で「ふぅん」と鼻から息を吐いた。
    「それは、君の方から訊かないからでしょう」
     言うべきか否か悩んでいるような少しの沈黙を挟み、咲田は「あのね」と言った。
    「みんな君のこと褒めてるけど、同時にこうも言ってるの。〝極端に質問が少ないんだよなぁ〟って。私もそう思う」
    「そう、ですか」
    「ここは学校じゃないの。たいていの人は自分の仕事で手一杯だし、君がなにを分かっててなにを分かってないかなん

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    2018年08月20日